「就活の教科書」編集部 森川
こんにちは。「就活の教科書」編集部の森川です。
今回は、大学生向け履修管理SNS「Penmark」を運営されている株式会社ペンマークの代表取締役社長 横山直明様にお話を伺いました。
インタビューでは、「Penmark」のおすすめポイントや、新たに導入された学生正社員制度についてもお聞きしました。
「学校の授業と就活をバランス良く進めたい」「同じ大学の学生と情報交換したい!」という就活生はぜひ最後まで読んでみてください。
「就活の教科書」編集部 森川
本日はよろしくお願いします。
慶應大学経済学部の4年に在籍しながら、株式会社ペンマークの代表取締役社長を務めている横山です。
4年生ではありますが、4年間休学しているので大学には8年いることになります。
本日はよろしくお願いします。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
目次
大学生向け履修管理SNS「Penmark」ってどんなサービス?
「就活の教科書」編集部 森川
大学生向け履修管理SNS「Penmark」とはどのようなサービスですか?
大学生向けサービスで、ワンタップで時間割を登録でき、課題や授業メモ、出欠率も管理できる大学生限定の履修管理SNSです。
Penmarkは、大学の公式シラバスをもとにした時間割作成機能から履修を登録でき、それぞれの授業を何人の学生が履修しているかや、授業の過去の口コミデータなども見ることができます。
また、SNS機能もあるので、授業ごとに課題や試験対策の情報交換に使っていただくこともできます。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
履修を組むときに、過去の口コミを参考にできるのはとてもありがたいですね!
初めに大学を登録したら、その大学のシラバスが適用されているのですか?
そうです。
また、同じ授業を履修している学生とコミュニケーションが取れるトークルームや同じ大学の学生限定の掲示板があるのですが、それらの機能は、大学から発行される「学生メールアドレス」または「学生証」で学生であることを認証すると使えるようになります。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
トークなどは、認証された学生だけが使えるので安心ですね。
ちなみに現在では何大学くらい対応されてるのですか?
ほぼ全ての4年制大学、短期大学や専門学校に対応しており、短大や専門など全部合わせると4,000校以上対応しています。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
そんなに対応されているんですね!
時間割を登録するだけで参加できる授業内トークルーム機能では、テストや課題などの授業の大切な情報も得られるので、就活中の大学3,4年生にもおすすめです。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
どの授業を取るのか、いつテストがあるのかなど、就活中だからこそ大事になる情報を得られて良いですね。
「Penmark」が出来るまでの経緯
「就活の教科書」編集部 森川
「Penmark」が出来るまでの経緯を教えてください!
まず高校時代はフリーランスとして、Web制作やアフィリエイト、SNS運用などの活動をしていました。
その後、大学に入学してからはサークル活動もしながら、フリーランスを続けてきたのですが、僕はあまり授業に出ていなかったので、試験対策の情報を集めるのに苦労したという経験があります。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
サークルにフリーランスの活動というのはかなり大変そうですね…。
そしてその時、所属するサークルやゼミによって大学生活の難易度が変わってくることに気がつきました。
試験対策の情報がよく回ってきたり、自分が行きたい企業のOBがたくさんいるコミュニティに入ることができれば、大学生活も就活もうまくいきやすいです。
逆に、そのようなコミュニティに入らずに、頑張ってバイトをして学費を貯めている人、真面目に授業を受けてるのに情報収集できない人は、苦労することがあります。
それらを考えた時、どのコミュニティに所属するかによる情報格差が大きな課題だと感じました。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
私も大学1年生の頃は、テスト関連の情報が出回っていることすら知らず、後から過去問があったことを知ったなんてことがありました。
その課題を解決するために、大学時代にメディアを運営する「学生団体ペンマーク」を立ち上げ、慶應大学の学事情報や休講情報、大学内の学生情報などを発信していました。
しかし、活動していく中で、自分たちだけで全ての情報を集めて発信することに限界を感じました。
そこで、アプリであれば学生が全員参加することで情報が溜まり、誰もがアクセスできる場所が作れるのでは無いかと考え、「Penmark」を作りました。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
横山さん自身が大学生活で感じた課題を解決するところから始まったのですね!
はじめは慶應生向けにリリースしましたが、1ヶ月程で学生1万人以上が利用するアプリに成長しました。
そこから、全国の大学における学生の悩み・課題を解決できるのではないかということで、ベンチャー企業として株式会社ペンマークをスタートさせました。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
慶應大学だけではなく、全国の大学生が抱える課題を解決しようと規模を広げられたのですね。
学生目線でサービス設計できる秘訣
「就活の教科書」編集部 森川
実際にPenmarkを使ってみて、課題の提出期限も登録でき、とても使いやすく、学生の目線で作られているなと思ったのですが、学生目線でサービス設計できる秘訣ってあるのでしょうか?
僕自身がまだ現役大学生であり、会社に集まっているメンバーも学生の課題を解決したいという思いを持って働いてくれている人が多いからだと思います。
また、自分が学生として感じた課題をベースに作ったアプリなので、その課題感をずっと引き継いでいることも大きいです。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
時が経っても、当時大学生活で感じた課題や考えを無くさずに抱えられているのですね。
しかし、僕自身まだ大学生とはいえ、学生生活から離れていて、今の学生の考え方とずれているところもあると思います。
そこで、インターンシップや学生正社員制度を通して、実際にユーザーであるの学生と関わり、ユーザーの生の声を聞く機会を積極的に作るよう心掛けています。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
多くの現役学生の声を取り入れて作られているからこそ、学生目線のサービスになっているのですね!
また、株式会社ペンマークには社内の行動指針が5つあるのですが、その一つに「Student First」があります。
元々Penmarkは、学生としての僕の原体験をもとに、「学生にとっての価値」を最優先にしてサービス提供し続けてきました。
そのため、会社にとって大きなメリットがあっても、学生にとっては価値がなかったり、学生が不利益を被るようなことは絶対しないと決めています。
どこまでも学生を最優先にして、これからもサービス設計していきます。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
横山さんの、学生を1番に考える姿勢がとても伝わってきます!
「Penmark」利用者からの声
「就活の教科書」編集部 森川
実際にPenmarkを使った学生の声が届くことはあるのでしょうか?
あります。
アプリストア等でレビューや口コミがあれば返答しますし、Twitterも毎日チェックしています。
すべての要望にお応えすることは難しいですが、学生さんからの要望を社内で他の機能追加や機能改善と優先順位をつけ、取捨選択した上で、反映することもあります。
実際に、「課題の色分け」や「ノートにファイルやPDFを添付する機能」は学生さんの声から実現しました。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
どのような声が届きますか?
「大学生向け履修管理SNSは自分で入力するものが多いが、Penmarkはワンタップで登録できて便利」「大学のシラバス情報と、履修している学生数や授業の口コミをもとに、情報収集しながら時間割が組めるから時間効率が良くなった」というような声をいただきます。
「授業内トークを使ったおかげでテスト前に情報収集できて助かった」という声もいただき、僕が当時抱えていた課題を解決できているなと実感できます。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
コロナでオンラインになって友達があまりできず、情報が集められないという学生もいると思うので、コロナ禍というところでも、Penmarkのサービスはとても役立ちますね!
今後「Penmark」で実現したいこと
「就活の教科書」編集部 森川
今後Penmarkでどんなことを実現したいですか?
会社のミッションとしても掲げている通り、「学生の一生を豊かにする」を実現したいと考えています。
実現に向け、現段階では時間割や課題の管理、授業内トークでの情報収集など、学生生活の学習面を中心にサポートしています。
今後は、生活面などサポートの対象範囲をより広げていきたいと考えています。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
生活面でのサポートというのは具体的にどのようなことをされるのですか?
大学生協でやっていること、例えば免許合宿を探している学生にプランを紹介したり、引っ越したい学生に対して家を紹介したり、大学生活を送る上で必要になるものを提供していきたいと考えています。
Penmarkのサービスとしては、Penmark上で時間割を登録したら、その時間割に必要な教科書をまとめて買えるなど、大学生協がオフラインで提供されている価値をアプリで届けていきたいです。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
まさに大学生活の4年間をトータルで支援していくということですね。
新しい選択肢によって、より自分に最適なサービスを選択できたり、できた時間を有意義な活動に充てられたり、大学生活をどんどん豊かにしていってほしいです。
ゆくゆくは卒業後や就職も見据えた、大学生の4年間を起点にその学生の一生を豊かにしていきたいと考えています。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
今後もまだまだPenmarkの勢いは止まらないですね!
株式会社ペンマークの学生正社員制度ってどんな制度?
「就活の教科書」編集部 森川
今年から学生正社員制度を導入されたとのことですが、学生正社員制度とはどのような制度ですか?
大学生が正社員として、卒業を待たずに株式会社ペンマークで就業できる制度です。
学年の制限は設けていませんが、卒業が差し支えない範囲でペンマークの正社員としての業務を行え、かつ採用したいと思った学生を採用するというものです。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
なるほど。
実際、学生正社員制度で働かれている方は、大学と仕事の両立ができているのでしょうか?
大学4年生の学生に働いてもらっていますが、できていると聞きます。
働くのは他の社員と同じ週5日ですが、その学生は週に1回、夕方授業を受けるだけで卒業できる状況なので、大学も行きながら正社員としての業務をこなしてもらっています。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
それであれば問題なく働けそうですね。
正社員として働いてもらう上で、学生に期待してることはありますか?
現役の大学生であるという強みを生かしてほしいと考えています。
僕自身、大学での原体験からPenmarkを作って拡大してきましたが、僕はどんどん大学生から離れていっているので、現代のリアルな学生の意見を聞きたいです。
学生の意見を踏まえた上でプロダクトを作ることを大切にしているので、学生でありながら正社員と同じぐらい時間的にも成果としてもコミットしてくれることを期待しています。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
学生であることの強みを生かしながら働けるというのはとても良いですね。
株式会社ペンマークのインターンシップの特徴とは?
「就活の教科書」編集部 森川
では続いて、インターン生の仕事内容はどのようなものがあるのですか?
メインの仕事としては2つあります。
1つ目はマーケティング系の職種で、Twitter、Instagram、LINEの運用です。
2つ目はセールスで、正社員と連携しながら商談に行って提案するなどの業務を行います。
あとは、カスタマサポートに入ったり、プロダクトを開発する上で課題をリサーチしたり多岐にわたります。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
正社員の方と一緒に働くことで、学べることも多そうですね。
株式会社ペンマークで活躍されているインターン生に共通する特徴ってありますか?
主体性を持って他のメンバーを巻き込みながら動けることです。
指示をして、言われた作業を言われた通りにやってくれる学生は多いです。
しかし、指示の段階で、なぜその指示をしたのか背景を読み取ろうとしたり、何の目的や課題があってこの作業をするのかなど、自発的に考えられる学生は、アウトプットの質も全然違います。
さらに、「これはもっとこうしたらいいんじゃないか?」と自分で企画や提案をしてくれたり、自分1人ではなく、周りも巻き込みながら進めていくので、かなり成果を出してくれます。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
指示を受けてその通りに行動するだけでなく、自ら考えて行動することが大切なのですね。
株式会社ペンマークから就活生へのメッセージ
「就活の教科書」編集部 森川
では最後に、就活生へメッセージをお願いします!
周りとあまり比較せず、自分だけの就活の軸を見つけてほしいです。
大学生を見ていると、「自分はこの大学を出たからこれくらいの難易度の会社に就職できるだろう」「友達は〇〇会社に内定もらっていたから自分も似た会社を目指そう」など、周りを基準として考え、自分が本当にやりたいことや、長期的に見てその会社で幸せになれるのかを考えていない学生が多い気がします。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
たしかに、周りの状況や考えをもとに、自分はどうするかを考えている学生が一定数いるなと思います。
就職というのは、これから先何十年と続く自分の人生を豊かにするための選択肢の1つに過ぎないと思います。
だから、その選択は長期的に見て自分が幸せになるための選択なのかを常に自分に問うてほしいです。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
「就職は人生を豊かにするための選択肢の1つ」ってまさにそうですね!
そこが抜けて就職することがゴールになってしまっている方も多い気がします。
Penmarkでは、色々な学生とコミュニケーションを取ることができます。
普通であれば、学生生活の4年間で100人と会ったり話したりできないとしても、Penmarkを通じて1000人と交流することはできます。
その中で、色々な情報や人に触れ、「こんな人がいるんだ」「こんな将来設計の形もあるんだ」と、自分の中で選択肢を狭めることなく、自分が本当にその選択をして良かったなと思える選択をしてほしいです。
株式会社ペンマーク 代表取締役社長 横山 直明様
「就活の教科書」編集部 森川
横山さん本日はありがとうございました。
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株式会社ペンマークの会社概要
会社名 | 株式会社ペンマーク (Penmark Inc.) |
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代表取締役 | 横山 直明 |
設立 | 2018年12月21日 |
従業員数 | 9名(アルバイト・業務委託除く) |
住所 | 〒153-0063 東京都目黒区目黒1-6-17 Daiwa目黒スクエアビル3F |