就活生くん
どうやったら他社との比較に基づいた志望理由を話せるんだろう。
就活生ちゃん
今回は、そんな他社との比較に基づいた志望理由の話し方やどのようにして他社比較を行えばよいかを僕が徹底的に解説します!
「就活の教科書」編集部 橋口
この記事では、競合だらけの決済業界に内定した「就活の教科書」編集部の橋口が、就活で他社との比較が重要な理由や他社との比較に基づいた志望理由の作り方・アプローチ方法を解説していきます!
競合他社の比較の方法を知りたい就活生はぜひ最後まで読んでください!
- 説得力のある志望理由を作りたい!
- どんな観点から他社との比較をすればいいのか知りたい!
- 志望している企業が志望理由を聞いてくるかどうか知りたい!
目次
就活で「他社との比較」が重要な理由
そもそも就活において「他社との比較」が重要な理由は何でしょうか。
就活で他社との比較が重要な理由は2つあります。
- 志望度の高さをアピールするため
- 入社後のミスマッチを減らすため
「就活の教科書」編集部 橋口
理由①:志望度の高さをアピールするため
他社との比較が重要な理由の1つ目は、志望度の高さをアピールするためです。
他社との比較に基づいた志望理由は、最も説得力があり、企業に対して志望度の高さを強くアピールできます。
就活生くん
企業が最も避けたいことは「優秀な人材が競合他社に行ってしまうこと」です。
企業は「なぜ他社ではなく、当社を志望するのか」を明確に示してくれる就活生の方が信用できます。
そのため、志望度の高さをアピールするためには、他社との比較が非常に有効です。
競合他社と比べた上で志望してくれたら、信用できるね。
人事さん
理由②:入社後のミスマッチを減らすため
他社との比較が重要な理由の2つ目は、入社後のミスマッチを減らすためです。
競合他社との比較を行うと、志望企業の長所や短所、企業風土が浮き彫りになるため、自分の理想とマッチしているかを判断することができます。
入社後に、「こんなはずじゃなかった…」とならないためにも、志望企業と競合他社との違いを認識しておきましょう。
競合他社との比較がよく聞かれる業界・企業
就活生ちゃん
競合他社との比較を選考などで聞かれやすい業界・企業は大きく分けて二つあります。
- ビジネス内容が同じ企業で構成されている業界(金融業界など)
- 業界で低い立場にある企業(地方銀行など)
それぞれ紹介していきますね!
「就活の教科書」編集部 橋口
パターン①:ビジネス内容が同じ企業で構成されている業界(金融業界など)
競合他社との比較が重要な業界1つ目は、ビジネス内容や商品が同じ企業で構成されている業界です。
ビジネスモデルや商品が同じであるため、企業は「なぜ競合他社ではなく当社を選んだのか」が気になります。
就活生くん
競合他社との比較が聞かれやすい業界を紹介するので参考にしてみてくださいね。
「就活の教科書」編集部 橋口
- 金融業界
- IT業界
- 人材業界 など
ビジネスモデル・商品の違いが同じである最もわかりやすい例は金融業界です。
金融業界は、ビジネスモデル・商品の違いが企業間に何一つありません。
金融業界のビジネスモデルはすべての企業で同じです。
また、金融業界は基本的に仲介業であるため、自社製品を持っていません。
そんな同じビジネスモデル・商品を行っている企業で構成された業界は、競合他社との比較に基づいた志望理由が非常に重要です。
パターン②:業界で低い立場にある企業(地方銀行など)
競合他社との比較が重要な企業2つ目は、業界で立場の低い企業です。
立場が低いとは、「業界シェアや売上高が低い」という意味です。
そのような企業に対しては、他社との比較に基づいた志望理由が有効です。
なぜなら、せっかく内定を授与しても業界トップの企業に引き抜かれてしまう可能性があるからです。
人事さん
このように企業に思われないためにも、競合他社との比較を行ったうえで志望理由を話しましょう。
「就活の教科書」編集部 橋口
自己分析ツールを活用して、あなたの適職を発見しよう
就職先を決める時に一番重要なのは、その仕事が「自分に向いているかどうか」です。
自分に向いている仕事を見極めるには、無料の自己分析ツール「My analytics」が便利です。36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→それに基づく適職をサクッと診断できます。
My analyticsを活用して、あなたの強み・適職を診断し、自分に向いている仕事を見極めましょう。
他社との比較に基づいた志望理由を作る方法・手順
「就活の教科書」編集部 橋口
- 自分のなりたい姿を考える
- 多様な角度から業界・企業分析を行う
- 自分のなりたい姿を叶えられる企業を探す
他社との比較に基づいた志望理由を作るにはこの3つの手順を意識してみてください。
「就活の教科書」編集部 橋口
手順①:自分のなりたい姿を考える
まず最初に、自分のなりたい姿を具体的に決定してください。
自分のなりたい姿を具体的に決めるには深い自己分析が必要です。
徹底的に自己分析を行い、自分の将来的になりたい姿やその姿を叶えるために企業に何を求めるのか、具体的に考えてみてください。
人によってなりたい姿はそれぞれなのでじっくり考えてみてくださいね。
「就活の教科書」編集部 橋口
自己分析のやり方はこの記事でより詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
手順②:多様な角度から業界・企業分析を行う
次に、業界・企業分析を行います。
とにかく様々な観点から業界・企業分析を行ってください。
なぜなら、志望理由の厚みが増えるからです。
皆さんが想像するなりたい姿は、おそらく1つではないでしょう。
就活生くん
僕はこんな社会人になりたいです!
- 影響力のあるビジネスに携わる
- 土日は休む
- 社員同士、仲良くする
このように志望理由を3つとすると、非常に厚みのある志望理由を示せます。
「志望理由を増やす」意味でも様々な観点から分析を行ってください。
手順③:自分のなりたい姿を叶えられる企業を探す
最後に、業界・企業分析の結果をもとに、自分のなりたい姿を叶えられる企業を探してください。
必ずしも、全ての理想像と合致している必要はありません。
理想像と合致している点を他社と比較しながら示せば、説得力のある志望理由になります。
どんな観点からでも良いので、なりたい姿を叶えられる企業を探してみてください。
ちなみに、面接での将来の夢の答え方は、「【面接官のハートを掴む】”将来の夢”の書き方 | エントリーシート(ES)の例文も」という記事で解説しています。
「就活の教科書」編集部 橋口
他社との比較に基づいた志望理由を伝える4つのアプローチ
就活生くん
それでは、他社との比較に基づいた志望理由を伝えるときに、どのような観点から話すとよいか解説します。
他者との比較を行うときは、この4つの観点から話すことが多いです。
- 企業風土・社風
- 人
- 制度
- 業界内での独自の特徴
就活生の皆さんは一人一人企業に求めるものが異なると思います。
自分はどのアプローチ方法に当てはまるのか、ぜひ参考にしてみてください。
「就活の教科書」編集部 橋口
アプローチ方法①:企業風土・社風
他社との比較に基づいた志望理由を伝えるアプローチ方法の1つ目は、企業風土・社風です。
「企業風土・社風に共感する」という志望理由は、就活の志望動機において最も主流のアプローチ方法です。
企業風土や社風は、その企業の性格や体質を表していると思ってください。
ここでは、飲食業界を例に社風の違いを見てみましょう。
- サントリー:「やってみなはれ、みとくんなはれ」の言葉に表われているように挑戦を推奨する積極的で自由な社風
- キリン:「人間性の尊重」を基本理念に掲げるように、社員とチームワークを重視する社風
- アサヒ:体育会出身の内定者が多いように、粘り強さや熱意、人当たりの良さが重んじられる社風
このように、同じ業界の企業でも、企業風土・社風の観点からみると特徴が異なります。
企業風土や社風は、企業の公式HPに紹介されているので調べてみてください。
「就活の教科書」編集部 橋口
アプローチ方法②:人
他社との比較に基づいた志望理由を伝えるアプローチ方法の2つ目は、人です。
「この人たちと一緒に働きたい」という志望理由は、簡単かつ説得力のあるアプローチ方法です。
また、企業目線からしても「一緒に働きたい」という言葉は素直に嬉しいでしょう。
「就活の教科書」編集部 橋口
OB訪問をするなら、OB訪問専用のアプリが便利です。
OB訪問のやり方と合わせて参考にしてください。
アプローチ方法③:制度
他社との比較に基づいた志望理由を伝えるアプローチ方法の3つ目は、制度です。
同じ業界でも全く違った制度が存在することもあるため、必ず他社との比較を行ってください。
以下のように制度といっても様々な種類があります。
- 部署移動に関する制度
- 研修に関する制度
- 育休に関する制度
- 休みに関する制度
- 海外勤務に関する制度 など
採用ホームページや人事部に問い合わせて、自分の理想の働き方が実現できる環境を探してみてください。
「就活の教科書」編集部 橋口
アプローチ方法④:業界内での独自の特徴
他社との比較に基づいた志望理由を伝えるアプローチ方法の4つ目は、業界内での独自の特徴です。
同業界の企業でも、詳細に競合他社との比較を行えば、各企業のビジネスの特徴が浮かび上がってきます。
先ほど、「競合他社との比較が重要な業界・企業」で紹介した証券業界を例に解説します。
- 野村証券:独立系証券のため自由度は高い。「営業の野村」と言われるほど、営業力に長けた人材が多い。
- 大和証券:独立系証券のため自由度は高い。その自由度の高さを活かして、様々なサービスを積極的に展開している。
- みずほ証券:銀行系証券のため自由度は低い。アナリストなどの分析系職種は業界トップレベルである。
※便宜上、証券表記で統一しています
このように、他社との比較が困難な業界でも詳細に分析すると各企業の特徴を把握できます。
これほど深く分析することで、企業側からも深い業界理解に対する高評価を得られます。
人事さん
ここまで4つの観点を紹介しましたが、実際に面接で志望理由を話すときは、複数の観点を組み合わせてください。
なぜなら、他社との比較に基づいて複数の観点から話された志望理由は、非常に説得力が高いからです。
「就活の教科書」編集部 橋口
僕が最終面接で語った志望理由を紹介
最後に、実際に僕が最終面接で語った志望理由を紹介します。
ここでは、僕が内定を頂いた三井住友カード株式会社の最終面接で話した「他社との比較に基づいた志望理由」を紹介します。
だからこそ、競合他社と比較したうえで志望理由を話す必要がありました。
「就活の教科書」編集部 橋口
志望理由を、「他社との比較に基づいた志望理由を作る手順・方法」で紹介した3つの手順に沿って紹介します。
- 自分のなりたい姿を考える
- 多様な角度から業界・企業分析を行う
- 自分のなりたい姿を叶えられる企業を探す
自分のなりたい姿を伝える
志望理由はまず、自分のなりたい姿を企業の方に伝えるところから始まります。
人事さん
私は、キャリアを築くにあたって「自分のアイデアで社会に幸せを創り出す人材」になりたいと考えています。
そこで、私は2点企業に求めているものがあります。
1つ目は、「自分の考えやアイデアが言える環境」
2つ目は、「社会的影響力が大きいビジネス」
この2点です。
「就活の教科書」編集部 橋口
業界・企業分析からわかった競合他社との違いを説明する
次に、業界・企業分析からわかった競合他社との違いを説明します。
志望理由を話すために行った努力をアピールできる場面です。
熱意を込めて話しましょう!
1点目に関しては、カード業界の様々な企業に対してOB/OG訪問や座談会に赴き、実際に社内環境について伺いました。
その結果、三井住友カードが最も風通しが良く、1人当たりの裁量権が大きいというように感じました。
実際に、若手育成制度や従業員1人当たりの営業利益などを見ても、業界内で最も高い水準です。
2点目に関しては、決済インフラの構築がビジネスであるため、売買が行われる全ての行動に影響を与えることができます。
業界内でも、御社は加盟店契約数・カードユーザーともにトップレベルです。
また、キャッシュレスという言葉を日本に普及させたのも三井住友カードです。
決済業界のパイオニアとして日本を実際に変えてきた実績もあります。
「就活の教科書」編集部 橋口
理想を叶えられる企業であることを伝える
最後に、志望企業が自分の理想を叶えられる企業であることを本気でアピールしてください。
このように、御社は企業風土・ビジネス内容ともに私のキャリアビジョンを叶えられる企業です。
したがって、私は三井住友カードを志望しました。
三井住友カードとともに日本をより幸せにしていきたいと考えています。
「就活の教科書」編集部 橋口
これが、僕が最終面接で語った、他社との比較に基づいた志望理由です。
このように、他社との比較に基づいた志望理由は、手順を踏んで説明すれば確実に志望度の高さが伝わります。
「就活の教科書」編集部 橋口
ちなみに面接で人事の印象をあげたいなら、面接練習の他に「自己分析」が必須になります。
自己分析で最もおすすめな自己分析診断は、統計データをもとにした分析結果を参考に自己分析できます。
たとえば「キミスカ適性検査」で、41項目の分析結果から自分の強みを見つけて、面接を突破しましょう。
人事さん
「競合他社との比較」以外、志望度についての面接での答え方
「競合他社との比較」以外の、会社への志望度を問う質問への答え方は、それぞれ以下の記事で解説しています。
面接前に合わせて読んでおいてください。
面接力診断で、苦手な分野を見つけよう
今年の就活は、web面接で選考を行う企業も増え対策法がわからず、戸惑っている方も多いはず。
そんな時は、「面接力診断」を活用してみましょう。
面接力診断は、24の質問に答えるだけで、自分の面接力をグラフで見える化し、どこを伸ばせば面接力が高くなるのかが一目で分かります。
web面接も、通常の面接と押さえるべきポイントは同じです。面接力診断で弱点を把握し、効率的に対策することで、選考の突破しましょう。
面接を突破するために、自分の強みを明らかにしよう
就活生くん
面接で自己PRにいつもうまく答えられなくて困っています・・・
そもそも、自分の強みってどうやって見つけるのかな。
面接を突破するためには、自分の強みを知っておくことが必須です。
自己分析診断の「キミスカ適性検査」を利用すると、職務適性やビジネス戦闘力といった9つの観点から自分の強みがわかります。
5分で診断できるので、自分の強みを知りたい人は試してみてくださいね。
人事さん
面接の勝率を上げるために、場数を踏んでおこう
就活生ちゃん
面接での対策はなんとなくわかったけど、面接当日にうまく話せないんですよね。
面接の勝率を上げるためには、今から何をしたらいいんでしょうか・・・?
頭で理解することも大切ですが、面接では場数を踏むことが最も重要です。
スカウトサイトの「OfferBox」を使うと、自分に興味のある企業から直接スカウトが届き、面接を受けられます。
7,600社以上の中から自分が活躍できる企業選びもでき、面接に慣れることができますね。
240,000人が使う人気No.1サイトで面接の場数を踏んでみましょう。
就活アドバイザー
また、面接のおすすめ練習方法をこちらの記事で紹介していますので、自分に合った方法を見つけてみてください。
まとめ:他社との比較では、自分と企業のマッチ度を強調しよう
いかがでしたか。
この記事では、他社との比較が重要な理由、業界・企業、他社との比較を行ううえでのポイントや手順、実際に面接で話した志望理由を解説・紹介しました。
就活で他社との比較が重要な理由は次の二つです。
- 志望度の高さをアピールするため
- 入社後のミスマッチを減らすため
他社との比較に基づいた志望理由を作る方法・手順は次の三つです。
- 自分のなりたい姿を考える
- 多様な角度から業界・企業分析を行う
- 自分のなりたい姿を叶えられる企業を探す
就活生の皆さんは、これから色々な面接を受け、何度も志望理由を聞かれるでしょう。
そこでは、自分の目指す先・理想像が企業で叶えられる、という点を必ず強調してください。
みなさんの面接、そして志望企業への内定を応援しています!
ぜひ他の記事も参考にしてみてください。
就活の面接で聞かれる質問は「【内定者が教える】面接の質問内容100選と答え方 | NG回答例,注意点も」という記事で解説しています。
「就活の教科書」編集部 橋口