公務員と民間企業どっちに就職すべき?【大学生が考えるべき価値観とは】

監修者:岡本 恵典(株式会社Synergy Career CEO)

就活生ちゃん

公務員と民間企業のどっちに就職するべきですか?なんだか迷ってしまって…。

就活を迎える大学生がよく悩むところだね。将来を考えれば考えるほど悩んじゃうよね。でもしっかり自分と向き合えれば、どちらに就職すべきか見えてくるんだよ。

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

本記事では、公務員と民間企業のどっちに就職すべきか悩んでいる人へ、進むべき道を決める判断基準をご紹介します。

自分の価値観と照らし合わせて考えてみましょう。

 

 

【結論】公務員と民間企業のどっちにするかは価値観で決める!

先に結論を言うと、公務員と民間企業という問題の答えは人によりことなります。

卒業からの40年間をどう過ごすのかはあなた次第であり、公務員と民間企業のどちらが向いているのかは、性格や考え方、就職してからどのように働いていきたいのかなどによって変わります。

自分の価値観を考えずに「友達が公務員になるから私も公務員でいいか」「周りはみんな民間企業だから私も同じにしよう」などと決めてしまうと、その道が自分に合わなかったときに辛い思いをする可能性もあるでしょう。

だからこそ自分が何を大切にし、どのように生きたいのかをよく考え、決める必要があります。

とはいえ、なんの基準もなく選ぶことも難しいと思いますので、ここからは公務員と民間企業のそれぞれの特徴を踏まえながら、選び方を見ていきましょう!

悩む前にじっくり調べて見ましょう!

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

 


公務員と民間企業のどっちが向いている?価値観の判断ポイント

就活生ちゃん

自分の価値観…。「この価値観なら公務員!」といった判断基準とかありますか?

そこが気になるところだよね。だから価値観の判断ポイントを解説していくよ!これを見て、自分の選ぶべき方向性を見極めてみよう。

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

ここからは、公務員が向いている人と民間企業が向いている人に分けて、それぞれの価値観や考え方をご紹介します。

 

公務員が向いている人の考え方

まずは公務員が向いている人の考え方をみていきましょう。

公務員に向いている人の価値観
  • 国や国民のために働きたい
  • 社会的な地位や信頼がほしい
  • 有休や産休育休制度などをしっかりと利用したい
  • 生涯ずっと安定して働きたい

そもそも公務員とは、国や地方公共団体の職員として国や国民のために働き、営利活動を目的としない職業です。

そのため「人の役に立ちたい!」といったボランティア精神がなければ、長く働くのは辛いかもしれません。

また有休や産休育休制度などもしっかりと利用でき、社会的な地位や信頼も得やすい利点から、家族や親戚からの評判を良くしたい人にもおすすめです。

ただし公務員だからといって残業がないわけではありません。むしろ民間企業以上の残業を強いられている場合もあります。

Yahoo!JAPANニュースでは2020年10月18日、コロナ禍において公務員の残業が100時間を超えていると報道しました。

メモ

株式会社ワーク・ライフバランスが国家公務員480人にアンケートを行ったところ、2020年3〜5月の間で約4割にのぼる176人が、過労死レベルの「月100時間」を超える時間外労働をしていることがわかりました。

さらに「200時間~299時間」と回答した人は20人、「300時間以上」は5人でした。

(参考:Yahoo!JAPANニュース_残業激増も賞与は4.45ヵ月分…やっぱり「公務員」は最強か?_2020年10月18日(日)

このニュースを見てもわかるように、公務員でも残業は普通にあります。国家の緊急事態時には民間企業以上の時間外労働をする可能性もあるでしょう。

そのため「残業をあまりしたくない」と考えている人に公務員は向きません。

有休や産休育休制度が使えたり安定して働けたりする点は昔と同じだけど、残業に関しては民間企業と変わらないような状況になってきているね。

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

就活生ちゃん

公務員は定時上がりできるものと思っていましたが、実際はそうでもないんですね。

 

民間企業が向いている人の考え方

続いて民間企業が向いている人の考え方をご紹介しましょう。

民間企業が向いている人の価値観
  • 完全な年功序列ではなく、ある程度自分の努力は評価してほしい
  • 自分でそれなりに裁量をもってスケジュール管理したい
  • 副業をしながら将来のステップアップを目指したい

年功序列の民間企業もありますが、最近では成果主義を導入している企業も増えてきました。

そのため「年齢は関係なく、自分の努力を適正に評価してほしい」と考えている人は民間企業に向いています。

また民間企業は営利目的で活動しているため、利益を追求することにやりがいを感じる人も多いでしょう。加えて公務員のように徹底的なトップダウンではないため、自分である程度の裁量をもって働けます。

公務員の場合は副業が禁じられていますが、民間企業では副業を解禁しているところも増えています。そのため副業で将来のステップアップを図りたいと考えている人も、民間企業が向いているといえるでしょう。

就活生ちゃん

たしかに頑張って努力しても、年功序列では評価されないから辛いですよね。

そうだね。だけど主体的に行動できない人は成果主義が辛いと感じる可能性もあるから、自分の性格や価値観と向き合って公務員か民間企業かを選んでいかないといけないね。

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

 

 

公務員と民間企業それぞれに就職するメリット・デメリット

次に、公務員と民間企業それぞれに就職するメリット・デメリットをご紹介していきます。

それぞれのプラス面とマイナス面を知れば、自分の価値観を見定めるきっかけになるでしょう。

 

公務員に就職するメリット・デメリットは?

まずは公務員に就職するメリットとデメリットからみていきましょう。

メリット
  • 給与が安定しているから将来設計が立てやすい
  • リストラされないから失業リスクはゼロ
  • 退職金が必ずもらえる
  • 地方公務員を選べば全国転勤が少ない
  • 住宅ローンなどを組むときに審査に通りやすい
  • 有休や産休・育休制度がとりやすい
デメリット
  • 決まりきったお役所仕事が退屈に感じる場合もある
  • 仕事の成果と給与・賞与があまり連動しない
  • 民間企業に転職する際に不利になる場合がある
  • 副業が禁止されている

公務員は給与が景気や業績に大きく左右されず、リストラされる可能性がないことから安定していると判断されるため、住宅ローンなどの審査で信用されやすい点がメリットです。

また退職金の支給も法律によって決められているため、景気が悪くても退職金はなくなりません。

こうした「安定」が公務員になる最大のメリットといえるでしょう。

一方で利益のために行動するわけではないため、いわゆるお役所仕事を退屈に感じる人も多くいます。

さらに公務員として働いてから民間企業に転職する場合には、不利になる可能性があります。公務員は数年で部署移動が繰り返されるため、専門的なスキルが身につきにくいと考えられているからです。

また非営利で働いていた人が、利益を追求する民間企業の姿勢についていけるのかを心配されてしまう可能性もあるでしょう。

こうした理由から民間企業に転職する場合には不利になってしまうケースもあるのです。

 

民間企業に就職するメリット・デメリットは?

続いて民間企業に就職するメリットとデメリットをご説明します。

メリット
  • 成果主義の企業では、自分の努力が報われる場合もある
  • さまざまな事業があるため、自分の興味のある仕事ができる
  • 副業OKな企業もある
  • ある程度スキルを身につければ、独立する道も見えてくる
デメリット
  • 業績が悪化すれば倒産やリストラの可能性もある
  • 全国転勤を命じられる場合もある
  • 企業によっては信頼性が低く、住宅ローンなどの審査が通りにくい場合もある

民間企業に就職するメリットは、自分が頑張った成果に基づき昇給や賞与が決まることや、自分の興味がある仕事に就けるためやりがいを感じながら働けることなどです。

またある程度の経験を積んで専門的スキルを身につけられれば、独立し起業も可能です。

その一方で、公務員のような安定さはありません。

業績が悪化すればリストラされたり会社が倒産したりと、どんなに大きな企業に勤めていても失業するリスクが付きまといます。企業によっては住宅ローンなどの審査が通りにくい場合もあるでしょう。

就活生ちゃん

ん〜、どっちもどっちですね。本当に自分の価値観によって決めていくしかないのでしょうか?

そうだね。たとえば公務員の「副業が禁止されている」という難点も、人によっては副業をする予定がなくデメリットに感じない場合もあるよね。こうした面からも、やっぱり「自分がどう感じるのか」を大切にして決めていくしかないんだ。

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

 

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公務員と民間企業の違いとは?

ここからは公務員と民間企業の違いについて、さらに具体的にご説明しましょう。

 

昇給やボーナスについて

まずは昇給やボーナスについてです。

前述の通り資本主義社会である日本の公務員は、利益が出るような事業はできません。

そもそも「業績」という概念が存在しないことから、毎年決まった額の昇給やボーナスがあります。

一方民間企業は利益を出すことを目的として活動しているため、会社の売上が良ければ給与やボーナスが上がる可能性も低くありません。

このため公務員の基本給は高いかもしれませんが、いくら日常の仕事を頑張っても昇給やボーナスが跳ね上がることはないのです。これを「安定」として見るのか、「夢がない」と感じるのかは人ぞれぞれでしょう。

 

身分保障について

次に身分保障についてご紹介します。

公務員は憲法によって身分保障が定められているため、犯罪などのよっぽどの事件や失態がない限り給与が大きく減額されたりクビにされたりしません。加えて倒産するリスクもないため、自分から退職するか定年を迎えなければ仕事を続けられます。

しかし民間企業では身分保障がないため、業績が悪化してきたりすると成績の悪い社員をリストラしたり、希望退職者を募ったりと失業するリスクがあります。

さらに社員のリストラだけでは済まず、会社自体が倒産する可能性も少なくありません。そうなれば多くの人が職を失います。

 

事業の種類について

事業の種類についても、公務員と民間企業では大きく異なります。

そもそも公務員は、県庁や市役所などの地方自治体に勤める「地方公務員」と、裁判所や国会などの国家機関に勤める「国家公務員」に分けられます。

地方公務員は、国民の生活を支えるインフラ整備などが仕事です。国家公務員は政策立案や国家対応など、地方公務員よりもスケールの大きい仕事を行います。

たとえば膨大な費用のかかる道路は、コストがかかるうえに完成しても儲からないため民間企業ではやりません。

しかし道路ができれば国民の生活が豊かになるため、国に仕えている公務員が主導で行います。

ほかにも学校などの教育機関や消防、治安などの広い範囲で国民の生活を支えるのが公務員の仕事です。

一方で民間企業は、各企業によって大小は問わずさまざまな営利事業を展開しています。たとえば建設業や農業、化学工業、製造業など多岐にわたる事業があります。そのどれもが利益を追求するために活動しているのです。

 

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公務員試験と民間企業の就活はどっちが大変?

就活生ちゃん

公務員試験と民間企業の就活ってどっちが大変なんですか?

んー、大変さでいえば公務員試験かな。

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

民間企業の就活はエントリーシートが合格したら、筆記試験や面接を受けます。

筆記試験は国語や数学などの一般的な範囲です。また性格診断や適性検査などを実施する企業もあります。

その一方で公務員試験は、古文、数学、英語、物理、化学、地学、世界史、地理、倫理、政経など高校までに習ってきたすべての教養科目がテストされます。

これらのほかにも時事問題が加わり、広範囲の試験勉強を行わなければなりません。

そして筆記試験に合格しても、民間企業の就活と同じように面接が待っています。面接が不合格ならば、いくら筆記試験が合格していても当然ながら容赦なく落とされてしまうのです。

民間企業でも筆記試験や面接で容赦なく落とされる点は同じですが、公務員試験のほうが試験を受けるために準備しなければならない範囲が圧倒的に広いため時間がかかります。

このような理由から、民間企業の就活よりも公務員試験のほうが大変といえるでしょう。

 

 

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公務員と民間企業で迷ったら「自分のやりたいこと」について考える

就活生ちゃん

だいたいどっちを選べばいいのか見えてきましたが、まだ確信を持てません。

だいたいどっちを選べばいいのか見えてきましたが、まだ確信を持てません。

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

どうしても公務員と民間企業で迷ってしまうのなら、「今自分がやりたいこと」がなんなのかを考えてみましょう。

そして、そのやりたいことはどちらの道に進めば実現できるのかを検討してみてください。

 

インターンを利用して将来のイメージを膨らませる

もしも自分のやりたいことがなに一つ浮かばない場合には、やりたいことを見つけるために「インターンシップ」を利用して職業体験をしてみましょう。

実際にどのような仕事をしているのか、どんなところで働いているのかなどを体験すれば「これは将来やりたくない」や「この仕事ならもっとやってみたい」など、自分の考えをクリアにできるでしょう。

インターンシップは公務員と民間企業のどちらもありますので、どっちに就職しようか迷っている人は両方のインターンを受けてみてくださいね。

 

どうしても迷うなら民間企業がおすすめ

これまでにご説明してきたことを踏まえて、どうしても迷うなら民間企業に就職しておくとよいでしょう。

前述の通り公務員は国に仕える仕事で、国や国民に対する奉仕の心を持っていないと続けていくのは厳しいでしょう。その点、民間企業ならば奉仕の気持ちがなくても利益を追求すれば、自分への評価として還元されます。

また民間企業に就職しておけば、「やっぱり公務員になりたい」と考えたときにも転職において不利になるケースは少ないでしょう。

「社会人枠」を用意している公務員もあり、民間企業での業務経験はプラスに働く場合も多いのです。

しかし公務員から民間企業に転職する場合には、公務員で働いていた経歴がマイナスにとられてしまう可能性もあります。

こうした側面からも、特別にやりたいことがない場合には「民間企業」に就職しておくのが無難といえるでしょう。

 

   

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公務員と民間企業のどっちに就職するのかに正解はない!

公務員と民間企業のどっちに就職すればいいのか迷っている人は、やりたいことが見つかっていない人だと思います。

両者のメリット・デメリットや違いを理解して、自分の価値観と照らし合わせて考えてみましょう。

それでも決まらなければ、両方のインターンシップを受けて実際に職業体験をしてみてください。きっと自分のやりたい仕事、もしくは嫌じゃない仕事が見つかるはずです。