- 就活でガクチカを聞かれるのは、性格や価値観・成長の過程を知りたいから
- ガクチカで勉強(学業)のことを書くのはアリ
- ガクチカに勉強(学業)を書いた例文:5パターン
- ガクチカで勉強(学業)をアピールする書き方3つ
- ガクチカに勉強(学業)を書くときの注意点3つ
就活でエントリーシート(ES)や面接でガクチカについて聞かれる機会があると思います。
そこで、みなさんはこんな疑問を持ったことはありませんか?
「就活の教科書」編集部 もりぴー
就活生ちゃん
ガクチカに勉強のことって書いてもいいの?
就活生くん
学生のなかには積極性が乏しく、ボランティア活動やインターンシップなどの大きな経験をしていない人も珍しくありません。
でも書き方のポイントを押さえれば、ガクチカで勉強を上手にアピールすることができますよ。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
そこで、この記事では、ガクチカで勉強をアピールし、エントリーシートが通過したことのある僕が「ガクチカで勉強をアピールする書き方」について解説していきます。
記事では、エントリーシート(ES)のガクチカに勉強をアピールする書き方や、実際にガクチカに勉強を書いた例文を紹介しています。
また、学業をテーマとしたガクチカで書くべき内容や、面接官に刺さる伝え方も解説します。
この記事を読むと「ガクチカで勉強をアピールする書き方」を詳しく理解でき、実際にアピールできるようになります。
ガクチカで勉強や学業をアピールしたい就活生は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
なぜ就活の選考でガクチカを聞かれるの?
就活生ちゃん
「就活の教科書」編集部 もりぴー
ガクチカとは「学生時代に力を入れたことについて教えてください」という質問に対する答えのことです。
力を入れたエピソードには、あなたの性格や物事の考え方が強く影響しています。
そのため、学生時代に力を入れたエピソードから、「就活生がどんなことを考えて、どのような過程で物事に取り組んだか」を企業は確認しています。
論理立ててしっかりとガクチカを書くことが大切です。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
また、エントリーシートは「ガクチカ」と似た「自己PR」がありますが、ガクチカと自己PRの違いが分からない就活生も多いはずです。
以下の記事で、ガクチカと自己PRの違いについて説明しているので、合わせて読んでみてください。
ガクチカで勉強(学業)のことを書いてもいいの?
就活生くん
結論から言うと、エントリーシート(ES)のガクチカに勉強/学業のことを書いても大丈夫です。
先ほど説明しましたが、ガクチカには「学生時代に頑張ったこと」を書きます。
企業がガクチカで見ているのは、学校での成績やGPAなどではなく、就活生の物事への取り組み方と成長した過程です。
ガクチカといえば「ボランティア活動」や「インターンシップ」、「アルバイト」といった学業以外の内容を選ぶ学生も多いでしょう。
そのため学生の本分である学業をテーマとして選んでいいのか不安に感じるかもしれません。
しかしガクチカでは「どのような内容を頑張ったのか」よりも、「どのようにして課題を乗り越えたのか」「なぜ力を入れたのか」といった過程が大切です。
このため「とくに学生時代で力を入れたことがない…」「学業くらいしか書く内容が思い浮かばない…」といった場合には学業をテーマに選んでも大丈夫ですよ。
学業のなかでも「大学入試」について述べるのはあまりおすすめできません。大学入試は大学生ならば誰しもが体験していて、頑張っていない人はほとんどいないからです。
みんなが同じように経験している内容は面接官に刺さりにくいだけではなく、「ほかに頑張ったことがないのかな?」とマイナスな印象を与えてしまうため注意しましょう。
今回の記事で紹介する書き方さえ意識すれば、ガクチカに勉強のことを上手に書けます。
大学に通っているなら、何かしらの学問は修めているはずです。
ぜひ、ガクチカに勉強を書いてみてください。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
企業が学校での成績やGPAをあまり評価しないのには、理由があります。
以下の記事で、成績やGPAがあまり評価に含まれない理由について、解説しています。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。
同様に、「研究内容」をエントリーシートのガクチカに書いても問題ありません。
研究内容のエントリーシートの書き方は、以下の記事で解説していますので、文系就職する理系学生はチェックしてみてください。
ガクチカで企業が見ているポイント2つ
ガクチカにおいて企業が見ているポイントはおもに以下2つです。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
- ポイント1:その体験の背景や学生の考え方
- ポイント2:社風とマッチしているか
ポイント1:その体験の背景や学生の考え方
1つ目のポイントは「学生がなぜそれを頑張ったのか」といった背景や、「どのように取り組んだのか」といった学生の考え方です。
先にも述べたとおり、大学生活で力を入れられることといえば下記のような体験があります。
- ボランティア活動
- インターンシップ
- 留学
- アルバイト
- サークル、部活動 など
上記のような「自らが積極的に行動しなければ得られない体験」では、高いバイタリティーを見てもらえます。
一方で学生の本分である学業に打ち込んだと述べれば、学生の性格が真面目であるとわかるでしょう。
積極性のある学生を求めている企業には不向きですが、コツコツと真面目に頑張ってくれる学生を求めている企業にとっては希望の人材といえます。
また「なぜ力を入れたのか」といった背景によって、学生がどのようなことをモチベーションにできるのかを見ています。
ポイント2:社風とマッチしているか
2つ目のポイントは「社風とマッチした人材かどうか」です。
その学生が課題に対してどのような考えや姿勢で取り組むのかなどがわかれば、面接官は最終的に「社風とマッチした人材か」を判断できます。
たとえば営業力が強い会社の面接で、積極的に行動でき数字にも強い学生が来たら「雇用したい」と思うでしょう。
反対に社風とマッチしない学生を採用してしまえばすぐに退職してしまう可能性もあるため、企業にとっては重要な判断ポイントなのです。
ガクチカで勉強(学業)をアピールする書き方3つ
「就活の教科書」編集部 もりぴー
エントリーシートでガクチカをアピールする書き方は以下の3点を意識して下さい。
- 勉強をした内容をわかりやすく書く
- なぜ取り組んだかを明確に書く
- 成果・実績を定量的に書く
この3つの書き方を意識するだけで、ガクチカに勉強のことを上手に書けます。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
書き方①:勉強をした内容をわかりやすく書く
ガクチカで勉強をアピールする書き方の1つ目は、「勉強をした内容をわかりやすく書く」です。
まずはテーマとする学業の内容をわかりやすく書くことが重要です。
なぜなら面接官がその勉強/学業に詳しいとは限らないからです。
とくに難しいテーマを書く場合には、一般の人(企業の採用担当者)でもわかるように噛み砕きながら簡潔に述べる必要があります。
面接官が勉強の内容を理解できなければ、どのくらい力を入れて頑張ったのかも伝わりません。
また「知識のない人に説明する能力がない」とマイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。
内容自体はそこまで詳細に書く必要はなく「どんな勉強を頑張ったか」がある程度伝わるくらいで十分です。
面接官に深く理解してもらう必要はありませんが、どのような人を相手にしても勉強の内容がわかる程度にまとめておきましょう。
難しい言葉は他の言葉に置き換えてガクチカを書いてみてください。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
書き方②:なぜ取り組んだかを明確に書く
ガクチカで勉強をアピールする書き方の2つ目は、「なぜ取り組んだかを明確に書く」です。
「なぜその勉強に力を入れてきたのか」といった理由をしっかりと盛り込みましょう。
先にも述べたとおり、面接官はその学生がなぜ学業を頑張ったのかを見ています。
それによって学生の人柄やモチベーションが見えてくるためです。
ガクチカには勉強の内容だけを書くのではなく、「なぜ勉強に取り組んだか」や「どういう過程で取り組んだか」をできる限り具体的に書きましょう。
そうすることで、勉強のことでも魅力的なガクチカを書くことができます。
文章を論理的に書くように心がけましょう。
また、ガクチカにおいて面接官が見ているポイントをしっかりと理解して考えると、相手に刺さる有効な内容にできるため意識しておきましょう。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
書き方③:成果・実績を定量的に書く
ガクチカで勉強をアピールする書き方の1つ目は、「成果・実績を定量的に書く」です。
テーマに取り上げる学業で成果や実績がある場合、具体的な数字で表現するとよいでしょう。
どのくらい頑張って結果を出せたのかを明確に伝えられるからです。
たとえば「力を入れて頑張った結果、成績が〇位中、〇位になった」「〇〇の取り組みを行ったところ、〇〇%の削減につながった」などが挙げられます。
ガクチカでの勉強の内容に、発表会や学会での経験を書くことがあると思います。
もし、そういった活動の中で入賞や表彰という成果・実績を得たのであれば、その内容をぜひ書きましょう。
定量的な「成果・実績」があった方がガクチカの内容のインパクト・具体性が増すことは間違いありません。
入賞した実績を定量的に書くと次のようになります。
ただ「成績が上がりました」とだけ述べてもインパクトに欠けてしまうため、しっかりと具体的な数字を盛り込むことを意識しましょう。
スピーチコンテストで優秀賞に選ばれました。
↓
スピーチコンテストで100人中上位5人である優秀賞に選ばれました。
ガクチカで勉強での成果・実績をうまく伝えられるように工夫しましょう。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
また、エントリーシート(ES)のガクチカに勉強を書くためには、結論から書くPREP法が効果的です。
- P:結論、話のポイント(POINT)
- R:理由(REASON)
- E:具体的な事例(Example)
- P:結論(POINT)
ガクチカの詳しい書き方については、この記事を参考にしてみてください。
ガクチカに勉強(学業)を書いた例文:5パターン
「就活の教科書」編集部 もりぴー
今回は「大学の授業」と「ゼミでの研究」をガクチカの勉強の内容として書いてみました。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
ガクチカ(勉強)の例文①:大学の授業
私は学生時代に英語の授業に力を入れて取り組みました。
その理由は、私は将来海外事業に関わり、円滑にコミュニケーションがとりたいからです。
大学の授業には毎日出席をして疑問点があれば毎回先生に質問しました。
また、授業に加えて毎朝1時間ラジオと参考書を使って勉強をしたり、ネィティブの先生に英作文の添削をしてもらい英語力の向上に努めました。
その結果、授業内のスピーチコンテストでは最優秀賞を獲得しました。
このことから、コツコツと粘り強く努力を続けることの大切さを学びました。
スピーチの練習をしているとき何回も失敗し諦めそうになりました。
しかし、自分の強い信念によって折れずに目標を達成することができました。
御社はこれから海外展開を増やしていく計画を掲げていらっしゃいます。
その計画を達成するためにも、困難に負けず愚直に課題解決や目標達成に取り組んでいきたいと考えています。
(391字)
ガクチカ(勉強)の例文②:ゼミでの研究1
私が学生時代頑張ったことは、文化人類学の研究です。
私は、社会学部に所属し、文化人類学という学問を研究しています。
大学3年生のときに、ゼミ生全員に懸賞論文に応募するという課題が課せられたことがありました。
懸賞論文で優秀賞を獲得したいと考えた私は、テーマを自分自身で決定し、十分な研究成果を上げるためには何をすべきか考え、綿密に計画を立てました。
非常にタイトなスケジュールながらも、先行研究や実地調査を計画通りに進め、満足のいく考察ができました。
その結果、懸賞論文では優秀賞を受賞することができ、ゼミ生の中でも最も優秀な成績を収めることができました。
私はゼミでの研究を通して、成功させるためには適切な計画を立て、愚直に実行していくことが大切だと学びました。
社会に出てからも、この学びを生かして仕事に励んでいきたいと考えています。
(375字)
ガクチカ(勉強)の例文③:ゼミでの研究2
私が学生時代に力を入れたことは「マイクロプラスチック問題」についてのゼミ活動です。
なぜゼミ活動に力を入れたのかというと、地球温暖化の影響で世界中の動物たちが暮らす場所が減ってきていると、子どもの頃に見たドキュメンタリー番組で知ったからです。
マイクロプラスチック問題とは、人間が廃棄したプラスチックごみが5mm以下の小さなプラスチックになって海に流れ、それを海洋生物たちがエサと間違えて食べてしまう問題のことです。
私はこの問題について深く学ぶだけではなく、自分たちの身近なところからプラスチックごみを削減できないかと考えました。
そこで大学内で実際に発生しているプラスチックごみの種類をリストアップし、改善策を提案しました。具体的には食堂に設置してあるプラスチックのストローを廃止し、繰り返し使えるオリジナルエコストローを大学から学生に配り、それを使ってもらうといった対策です。
大学側も快く受け入れてくれ、翌年に排出されたプラスチックごみは前年比−5%でした。私はこの経験から、何事にも当事者意識をもって課題に取り組めば現状を改善できることを学びました。
ガクチカ(勉強)の例文④:大学の授業
私が学生時代に力を入れて取り組んだのは英語の授業です。小さい頃からよく海外旅行をしていた私はさまざまな国の人とふれ合うのが好きで、将来は海外事業に携わって世界中の人と円滑にコミュニケーションを図りたいと思っていたからです。
英語の授業には必ず出席し、疑問点があった際には先生に質問しました。質問するときにはただわからないところを聞くだけではなく自分の考えを述べるようにして、先生が答えやすいように工夫していました。
また授業だけではビジネスで使えるほどの英語力が身につかないと思い、英会話の個人レッスンを受けるなどしてネイティブな発音を身につけました。その結果、授業内でのスピーチコンテストにて準優勝を獲得できたのです。
英語の先生からは「最初の頃と比較するとすごい上達ぶりだね、たくさん努力したんだね」と褒めていただけました。この経験から、自分自身の熱意があれば必ず目標を達成できることを学びました。
ガクチカ(勉強)の例文⑤:論文
私は学生時代、「コンビニエンスストアのなかで、なぜセブン-イレブンが人気なのか」についての卒業論文に力を入れました。一人暮らしをしている私はよくコンビニエンスストアを利用しますが、圧倒的にセブン-イレブンが好きだからです。
調べてみるとコンビニエンスストア業界TOP3は「セブン-イレブン」「ローソン」「ファミリーマート」でしたが、そのなかでもセブン-イレブンの市場シェアが飛び抜けていました。セブン-イレブンの過去の動向を探ると、どの時代でも消費者に寄り添ったサービスを提供していることがわかりました。
たとえば公共料金の支払いができるようにした最初のコンビニエンスストアがセブン-イレブンです。またプライベートブランドにも力を入れて画期的な商品を売り出してきたため、「コンビニエンスストアのプライベートブランドは購入する価値がある」と社会に認識させたパイオニアともいえます。
こうして卒業論文を書き進めていくうちに、市場原理を理解してマーケティング感覚を養えました。そして”売れる商品”を作るためには、消費者と時代の両方に適応させた商品開発をしなければならないことを学びました。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
エントリーシートの詳しい書き方については、この記事を参考にしてみてください。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
ガクチカに勉強を書くときの注意点は以下の2つです。
- 応募する職種にあわせてガクチカの内容を決める
- 企業が欲しい人材を意識する
- 成果が小さい勉強/学業は書くべきではない
この2点はガクチカに勉強を書くとき絶対に守るべきです。
それでは、ガクチカに勉強を書くときの注意点をそれぞれ説明していきます。
注意点①:応募する職種にあわせてガクチカの内容を決める
ガクチカに勉強を書くときの1つ目の注意点は「応募する職種にあわせてガクチカの内容を決める」です。
学業を一番頑張ったからといって安易に選定してしまうと危険です。
ガクチカは応募する職種にあわせて内容を決めましょう。
これは職種によって面接官に響くガクチカのテーマが異なるからです。
ここで、「応募する会社によって内容が変わっても大丈夫なの?」と不安に感じる学生もいますが、会社や職種にあわせて内容を変更するのは就活戦略の一つです。
営業職に応募する場合、具体的な目標を立てて努力し結果を出せるといった内容などが適しています。一方で勉強は数値化しにくく、営業とはあまり関係ないと思われてしまうため注意が必要です。
またサービス業に就職したい人は意思疎通スキルが求められるため、高いコミュニケーション能力を発揮できるエピソードがあるとよいでしょう。
このようにガクチカの内容を会社や職種によって変更していくのが、選考通過率を高めるコツです。
学業以外にもアルバイトやサークルをやっていた人は臨機応変に考えてみてください。
注意点②:企業が欲しい人材を意識する
ガクチカに勉強を書くときの2つ目の注意点は「企業が欲しい人材を意識する」です。
企業は欲しい人材と就活生がマッチしているかをエントリーシート(ES)のガクチカで確認しています。
就活生の人柄や考え方が、企業の考え方に合わなければ当然落選します。
企業のHPを確認するなどして、企業が欲しい人材を事前に確認しておきましょう。
エントリーシート(ES)を書く前に絶対に確認しましょう。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
注意点③:成果が小さい勉強は書くべきではない
ガクチカに勉強を書くときの3つ目の注意点は「成果が小さい勉強は書くべきではない」です。
成果の低い学業はあまりおすすめできません。
「この子は本当に努力したのかな?」と面接官が感じてしまうためです。
例えば、「TOEICの点数をとるために取り組んだ勉強」をガクチカでアピールするとします。
勉強をした背景や目的意識をしっかり書き「私はTOEICで600点を取れました」と、文章を締めると企業の採用担当者はこんな風に感じるでしょう。
本当にここまで考えて行動したのかな)
人事さん
このように、2020年10月のTOEIC平均スコアは「634.7点」であることを踏まえると、学業を頑張ったプロセスをどんなに上手に伝えても、アピール材料としては弱い印象を与えてしまうでしょう。
ただし、ガクチカで勉強をアピールするときは、本当に自信があり、実績も十分な勉強を書くようにしてください。
勉強に関連する「学業」や「研究内容」のエントリーシートの書き方については、以下の記事で解説しています。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
エントリーシートに通過すると、次は面接でガクチカを聞かれる場合が多いです。
面接で何を聞かれるかを逆算して、エントリーシートのガクチカを書くのも良い方法です。
面接で評価されるガクチカの話し方はこの記事で詳しく解説しています。
また、勉強(学業)以外で学生時代に頑張ったことがない人は、以下の記事でガクチカの作り方について解説していますよ。
「ガクチカを書くコツ」「ガクチカに向いているテーマ」などが分かるので、ぜひ参考にしてくださいね。
面接官に刺さる!学業をテーマにしたガクチカの伝え方
ここからは面接官に刺さるガクチカの伝え方をご紹介します。
「PREP法+人柄」を意識して書く
「PREP(プレップ)法」とは伝えたい内容を論理的に構築しわかりやすくする文章術です。
「結論 → 理由 → 具体例 → 結論」の順番に話を展開していきます。
ガクチカにおいては、PREP法に加えて自分自身の人柄についても述べると「この学生と働きたい」と面接官に思ってもらえるでしょう。
それでは具体的な6ステップで学業をテーマにしたガクチカの伝え方をご紹介していきます。
Step1:自分が何に取り組んだのか
まずは結論(=質問に対する答え)から述べていきます。
「学生時代に何に力を入れましたか?」の答えは「学業に力を入れました」です。
最初に結論を示せば「この子は学業を頑張ってきたんだな」と面接官が瞬時に理解できます。
この「結論ファースト」の書き方・伝え方ができると、どのような説明でもスムーズに伝えられるため覚えておきましょう。
Step2:なぜ学業に取り組んだのか
次に「なぜその結論に至ったのか」といった「理由」をつなげていきましょう。
学業のガクチカでいえば「なぜその勉強を頑張ったのか」です。
「なぜ」にあたる理由や動機が抜けてしまう学生が非常に多いため注意してください。
面接官はこの「なぜ」の部分から、学生のモチベーションの源泉やどのようなことに熱意を向けられるのかを見ています。
Step3:学業において掲げた目標、発生した課題とは何か
続いて「勉強においてどのような目標を掲げていたのか」や「その目標に向かって努力を続けるなかで発生した課題」について、明確かつ具体的に記しましょう。
ここで数値を出せれば魅力的なガクチカに仕上がりますが、ない場合にはそのシーンをイメージできるように具体性をもって表現していきましょう。
この部分では「自分に適した目標を設置し努力できるか」を面接官は見ています。
加えて「発生した課題をどのように乗り越えるのか」「どの程度の壁を問題として見なすのか」といった学生の人柄も判断している場合があります。
Step4:この取り組みによって得られた結果
次に努力を続けて困難を乗り越えた結果、得られた成果や実績を書きましょう。
この結果に関しては必須ではありませんが、書いておくといわゆる”ただの体験談”にならずに済みます。
Step5:第三者からの評価を盛り込む
ここでさらに自分の人柄を印象づけるために、第三者からの評価を盛り込むとよいでしょう。
たとえば「この取り組みによって、周囲からは”真面目な性格だね”と言われることが多かった」などです。
ただし「自分は真面目な性格だと思います」のような自分の意見はNGです。
第三者からの評価でなければ信憑性に欠けてしまいます。
もし人柄について誰からも評価を受けた経験がない場合には、友人や家族、ゼミの先生など周囲の人に自分の性格について聞いてみましょう。
Step6:その経験からなにを学んだのか
最後に学業に力を入れてなにを学んだのかを述べて締めくくります。
総括のように軽く考えてしまう人も多いですが、自分がその経験から得たことや学んだことがビジネスとつながるように考えることが大切です。
たとえば「楽しい経験でした」で終わってしまえば、それは単なる感想に過ぎません。
一方で「自ら考えて行動することの重要さを学びました」といえば、入社した後の活躍を面接官に想像してもらいやすくなります。
ただの感想文で終わらないためにも、学んだことを客観視しながら整理してみましょう。
エントリーシートでの”学業欄”の書き方
「就活の教科書」編集部 もりぴー
就活生くん
大学で勉強したことを書くの?
就活生ちゃん
でもポイントを押さえれば、誰でもエントリーシート(ES)の学業欄は書くことができるようになりますよ。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
そこ最後に、学業欄を書いたエントリーシート(ES)は全て通過した僕が「エントリーシート(ES)での学業の書き方」について解説していきます。
学業欄の評価ポイントや書き方のコツ、例文も紹介しています。
エントリーシートの学業欄の書き方を知りたい就活生は、ぜひ読んでみてくださいね。
学業欄での評価ポイント
まずは、エントリーシート(ES)の学業欄でどういったところが評価されているかを説明します。
エントリーシート(ES)の学業欄の評価ポイントは次の2つです。
- 学業から何を学んだか
- 学業に取り組んだ目的やプロセス
実際にエントリーシート(ES)を書く前に、企業の人にどこを評価されているか把握しておきましょう。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
評価①:学業から何を学んだか
1つ目の評価ポイントは「就活生が学業から何を学んだか」です。
企業は、就活生が企業に入って力を発揮できるどうかを確認しています。
大学時代に取り組んだ学業の内容を企業に入ってから使うことは多くはありません。
そのため、学業の内容自体ではなく学業を通して「何を学んだか」を企業は評価しています。
評価②:学業に取り組んだ目的やプロセス
2つ目の評価ポイントは「学業に取り組んだ目的やプロセス」です。
評価①でも書いたように、学業の内容自体が企業で役に立つとは限らないです。
そのため、就活生がどのように考えて学業に取り組んだかを人事は確認します。
学業に取り組んだ目的やプロセスから、企業の仕事への再現性があるものを企業は評価しています。
学業の成果の大きさも評価はしていますが「そこから何を得られたか」や「目的・プロセス」が重視されていることを意識してください。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
学業で力を入れたことがない人に向けて
就活生の中には、ゼミや研究室に所属しなかった人やあまり真面目に学業に取り組んで来なかった人もいると思います。
エントリーシート(ES)の学業欄では「英語のスピーチコンテストで最優秀賞を獲得した」や「海外で学会発表を行い、論文の筆頭著者になった」などの素晴らしい活動内容を必ずしも書く必要はありません。
ゼミや研究室に所属していない方であれば「最も力を入れた授業」を書いても大丈夫です。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
学業欄の書き方
ここから、エントリーシート(ES)の学業欄の書き方を解説します。
エントリーシート(ES)の学業欄とは「大学時代に学業で力を入れたことを教えてください」などの質問のことです。
エントリーシート(ES)の学業欄を書く時のポイントは次の3つです。
- 簡潔にわかりやすく書く
- 学業に取り組んだ目的・プロセスを具体的に書く
- 成果・実績を定量的に書く
この3つの書き方を意識すればエントリーシート(ES)の学業欄が書きやすくなります。
それでは、エントリーシート(ES)の学業欄の書き方を1つずつ説明していきますね。
書き方①:わかりやすく簡潔に書く
1つ目の書き方のポイントは、わかりやすく簡潔に書くことです。
「学業で力を入れたこと」を聞かれているので、まずは学んできた内容を簡潔に書きます。
内容自体はそこまで詳細に書く必要はなく、「どのような勉強・研究をしているのか」がある程度伝わるくらいで十分です。
また、エントリーシート(ES)を書くためには、結論から書くPREP法が効果的です。
PREP法とは何か、詳しい内容については以下の記事で解説しています。
何も知らない人に向けて書くことを忘れないようにしましょう。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
書き方②:学業に取り組んだ目的・プロセスを具体的に書く
2つ目の書き方のポイントは、学業に取り組んだ目的・プロセスを具体的に書くことです。
企業は就活生が学業で力を入れたことの内容だけではなく、就活生の人柄も知りたいです。
そのため、学業で力を入れた内容だけを詳しく書くのではなく、学業に力を入れた理由や目的・プロセスを具体的に書きましょう。
論理的に文章を書くように心がけましょう。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
書き方③:成果・実績を定量的に書く
3つ目の書き方のポイントは、成果・実績を定量的に書くことです。
定量的とは「状況・状態を数値化して表すこと」です。
学業の内容に、発表会や学会での経験を書くことがあると思います。
もし、そういった活動の中で入賞や表彰という成果・実績を得たのであれば、その内容をぜひ書きましょう。
定量的な「成果・実績」があった方が学業内容のインパクト・具体性が増すこと間違いなしです。
入賞した実績を定量的に書くと次のようになります。
スピーチコンテストで優秀賞に選ばれました。
↓
スピーチコンテストで100人中上位5人である優秀賞に選ばれました。
学業での成果・実績をうまく伝えられるように工夫しましょう。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
学業欄:例文2パターン
それでは、実際にポイントを意識して書いたエントリーシート(ES)の学業欄の例文を2パターン紹介します。
今回は「ゼミ」と「大学に授業」を学業の内容として書いてみました。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
学業の例文①:ゼミ
私はゼミでの卒業論文の作成に特に力を入れて取り組みました。
海外と日本との関係について強い興味を持った私は、ゼミで国際経済学について学びました。
私は同期2人と、外国人労働者の受け入れが日本人に及ぼす影響を考察する論文を作成しました。
実際に領事館に取材に行ったり、論文を読みながら手分けして情報を収集しました。
そして、今年の2月に行われた他大学のゼミとの合同発表会で発表を行い、20個のゼミの中で優秀賞を獲得しました。
この経験から、私はチームワークの大切さを学びました。
論文を執筆している際、自分で調べてもわからないことや計算結果がうまく出ないことがありました。
その時に同期や教授と話し合い、アイデアや解決策を出してもらい問題を解決できました。
御社は地域価値や顧客満足度の向上など、個人では到底達成することのできない大きな計画を掲げていらっしゃいます。
この計画を達成するために、私はチームワークを大切にし、一人一人の意見を尊重しながら、課題解決や目標達成に取り組みたいと考えています。
(440字)
学業の例文②:大学の授業
私は英語の授業に力を入れて取り組みました。
その理由は、私は将来海外事業に関わり、円滑にコミュニケーションがとりたいからです。
大学の授業には毎日出席をして疑問点があれば毎回先生に質問しました。
また、授業に加えて毎朝1時間ラジオと参考書を使って勉強をしたり、ネィティブの先生に英作文の添削をしてもらい英語力の向上に努めました。
その結果、授業内のスピーチコンテストでは最優秀賞を獲得しました。
このことから、コツコツと粘り強く努力を続けることの大切さを学びました。
スピーチの練習をしているとき何回も失敗し諦めそうになりました。
しかし、自分の強い信念によって折れずに目標を達成することができました。
御社はこれから海外展開を増やしていく計画を掲げていらっしゃいます。
その計画を達成するためにも、困難に負けず愚直に課題解決や目標達成に取り組んでいきたいと考えています。
(377字)
学業欄を書くときの注意点
最後に、エントリーシート(ES)の学業欄を書くときの注意点を解説します。
エントリーシート(ES)の学業欄を書くときの注意点は以下の2つです。
- 企業が欲しい人材を意識する
- 嘘は書かない
この2点はエントリーシート(ES)を書くとき絶対に守るべきです。
それでは、学業欄を書くときの注意点をそれぞれ説明していきます。
注意点①:企業が欲しい人材を意識する
1つ目の注意点は企業が欲しい人材を意識することです。
企業は、欲しい人材と就活生がマッチしているかをエントリーシート(ES)で確認しています。
就活生の人柄・考え方が企業の考えに合わなければ当然落選します。
企業のHPを確認するなどして企業が欲しい人材を事前に確認しておきましょう。
エントリーシート(ES)を書く前に絶対に確認しましょう。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
注意点②:嘘は絶対に書かない
2つ目の注意点は嘘は絶対に書かないことです。
エントリーシート(ES)の内容は面接でも聞かれます。
自分の経験ではないので、嘘を書くと面接の時にうまく話せなくなります。
話を多少大きくするのは大丈夫ですが、嘘だけは書かないようにしましょう。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
学業欄は書き方と注意点を抑えれば怖くない
まとめると、エントリーシート(ES)の学業欄を書く時に意識すべきポイントは次の3つです。
- わかりやすく簡潔に書く
- 学業に取り組んだ目的・プロセスを具体的に書く
- 成果・実績を定量的に書く
エントリーシート(ES)の学業欄を書く時の注意点は次の2つです。
- 企業が欲しい人材を意識する
- 嘘は書かない
この書き方・注意点を頭に入れながら、エントリーシート(ES)の学業欄を書いてみてください。
「勉強(勉学)」以外の、ガクチカに関するよくある質問
「勉強(勉学)」以外の、ガクチカに関するよくある質問は、以下の記事で解説していますので、読んでみてくださいね。
「就活の教科書」編集部 もりぴー
まとめ:ガクチカで勉強をアピールできる
この記事では、「就活の教科書」編集部のもりぴーが、ガクチカで勉強をアピールする書き方を紹介しました。
加えて、エントリーシート(ES)のガクチカで勉強を書いた例文や注意点についても解説しました。
ガクチカに勉強を書くときに意識すべきポイントは次の3つです。
- 勉強をした背景・内容をわかりやすく書く
- なぜ取り組んだかを明確に書く
- 成果・実績を定量的に書く
ガクチカに勉強を書くときの注意点は次の2つです。
- 企業が欲しい人材を意識する
- 成果が小さい勉強は書くべきではない
学業は学生の本分であるため、ガクチカのテーマにしてよいのか悩んでしまう人も珍しくありません
しかし実際には学業をテーマとしたガクチカで就活に成功した先輩たちも多く、まったく問題ないのです。
とはいえインターンシップや海外留学などの経験からしてみれば、インパクトが弱いことも事実。
このため本記事で紹介した効果的な伝え方や例文を参考に、面接官に刺さるガクチカを考えてくださいね。
ぜひ他の記事も参考にしてみてください。
ガクチカの詳しい書き方については、「【内定者が教える】ガクチカのエントリーシートの書き方と例文(学生時代に力を入れたこと)」で解説しています。
「就活の教科書」編集部 もりぴー