こんにちは。「就活の教科書」編集部の西川です。
就職活動をしていて、なにか悩んでいることはいませんか?
「就活の教科書」編集部 西川
就活生くん
就活生ちゃん
なるほど、皆さんはいま他社の選考状況の答え方を困っているのですね。
僕も面接で急に聞かれて困った経験があります。
その経験からどう対応すればベストなのか調査したので皆さんに共有しますね。
「就活の教科書」編集部 西川
面接でいきなり他社の選考状況について質問されたらドキッとしますよね。
第一志望の企業ならなおさらです。
そこでこの記事では、面接官の質問の意図を調べ尽くした西川が、他社の選考状況(就活状況)が質問される理由、他社の選考状況を答える際のコツ、よくある質問例、番外編としてオワハラの対処法について完全解説していきます。
この記事を読めば、面接で他社の選考状況を聞かれた時にもうドキッとすることは無くなりますよ。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- 面接で他社の選考状況を質問される理由
- 他社の選考状況を質問された時の答え方
- 他社の選考状況に関する質問例
- 【番外編】オワハラについて
他に受けている企業が無い人は、素直に「他社は受けていません」と答えて大丈夫なので安心してくださいね。
「就活の教科書」編集部 西川
目次
企業が他社の選考状況(就活状況)を質問する理由
就活生くん
質問される理由を把握しておけば、回答する時に役立つので、まずは企業が他社の選考状況を質問する理由から確認していきましょう。
「就活の教科書」編集部 西川
①:志望度の高さを知りたい
②:企業選びの軸を知りたい
③:他社による評価に確認
④:同業他社の選考状況を知りたい
理由①:志望度の高さを知りたい
他社の選考状況を質問する理由の1つ目は、就活生の自社の志望度の高さを知りたいからです。
他社の選考状況を聞く理由として志望度の確認が最も大きいです。
面接官はこの質問によって、就活生の中で自社がだいたい何位の志望度なのか測る狙いがあります。
なぜなら面接官は、できるだけ志望度が高く、内定承諾してくれそうな学生を通したいという想いがあるからです。
ノルマを達成するという意味でも、他社の選考状況を質問して、就活生の志望度の高さを確認しようとしているのです。
人事さん
理由②:企業選びに一貫性があるか知りたい
他社の選考状況を質問する理由の2つ目は、就活生の企業選びの軸に一貫性があるか知りたいからです。
企業選びに一貫性がないと判断された就活生は、
面接官さん
と判断されてしまい、選考から落とされやすくなります。
他に受けてる企業の名前を上げる際は、企業選びの軸に一貫性のある企業の名前を挙げましょう。
理由③:他社に遅れを取らないようとしている
他社の選考状況を質問する理由の3つ目は、他社に遅れを取らないようにしているからです。
競合他社の選考も順調に進んでいる就活生には、企業も他社の動きに応じて内定出しの動きも早めていく必要があります。
そのため他社の選考状況を質問して、他社に遅れを取らないように参考にしていると考えられます。
理由④:学生の他社による評価を確認したい
他社の選考状況を質問する理由の4つ目は、就活生の他社による評価を確認したいからです。
面接官も1人の人間なので、下の例のように、自分の評価が正しいか迷う時があります。
他社はどのように判断しているのだろうか。
人事さん
他社の選考を通過しているということは、就活生の能力や人柄が一定の基準以上あると判断できます。
このように自分の評価に自信を持てない面接官も一定数いるので、他社の選考状況を質問される場合があるのです。
他社の選考状況を質問された時の答え方
就活生ちゃん
はい、その通りです。他社の選考状況を質問された際は「御社が第一志望です」と伝わるように答えるのがおすすめです。
そこでこの項目では、「御社が第一志望だ」と伝わりやすいように答えるポイントについて紹介してきます。
他社の選考状況の答え方のポイントは、以下の6点です。
「就活の教科書」編集部 西川
①:御社が第一志望だと伝える
②:一貫性のある企業を挙げる
③:受けている企業をすべて言う必要はない
④:落ちてた企業を言う必要はない
⑤:受けている企業の具体的な内部情報を言わない
⑥:「受けていない」とウソをつかない
ポイント①:御社が第一志望だと伝える
他社の選考状況を質問された時のポイントの1つ目は、御社が第一志望だと伝えることです。
先ほども述べたように、他社の選考状況を聞く理由は就活生の志望度の高さを知るためです。
面接官は就活生の志望度の高さに不安を抱えているのですから、面接官を安心させてあげましょう。
もし他の会社も受けていて、選考を進んでいるのなら以下のように答えて面接官を安心させましょう。
就活生くん
C社からは内定を頂いておりますが、第一志望は御社です。
そのため、御社の選考が終わるまで内定承諾の返事をお待ち頂いております。
ポイント②:一貫性のある企業を挙げる
他社の選考状況を質問された時のポイントの2つ目は、一貫性のある企業を挙げることです。
例として、極端に一貫性の無い企業を挙げてみます。
就活生くん
人事さん
このように受けている企業に一貫性がないと、適用に企業を受けていると判断されてしまいます。
企業を適当に選んでいる思われないためにも、選考を受けている他の企業は、一貫性のある企業だけにしましょう。
ポイント③:受けている企業をすべて言う必要はない
他社の選考状況を質問された時のポイントの3つ目は、受けている企業を全て必要はないことです。
企業選びの軸にマッチする企業だけを受けていても、企業名だけを羅列しただけでは、その軸が見えにくいことがあります。
このように企業名の羅列で一貫性のある企業だけを言って、直感で分かりにくい企業は言わないようにしましょう。
「就活の教科書」編集部 西川
ポイント④:落ちた企業を言う必要はない
他社の選考状況を質問された時のポイントの4つ目は、落ちた企業は言う必要はないことです。
他社の選考状況を聞かれても受けている企業すべてを言う必要がないように、落ちた企業も言う必要がありません。
他社に不採用と判断された事実を伝えると、面接官に「この就活生は大丈夫なのかな」という疑念を抱かせてしまいます。
他社の選考状況を聞かれた際は、落ちた企業は言わないようにしましょう。
ポイント⑤:受けている企業の具体的な内部情報を言わない
他社の選考状況を質問された時のポイントの5つ目は、受けている企業の具体的な内部情報は言わないことです。
具体的な内部情報とは、他社の選考内容や説明会の内容、担当面接官の名前などです。
現代の世の中では、SNSの発展と共に情報モラルの重要性も強調されています。
そんな中で他社について聞かれて、具体的な内部情報まで言ってしまうと面接官からの信用を得られません。
他社の選考状況を聞かれた際は、受けている企業の具体的な内部情報は言わないようにしましょう。
ポイント⑥:「他社は受けてない」とウソをつかない
他社の選考状況を質問された時のポイントの6つ目は、「他社は受けていない」とウソをつかないことです。
例えば、内定が出ていないのに他社から内定を貰っていると言うことや、他社も受けているのに「御社しか受けていません」と言うのはリスクがあるのでやめましょう。
他社の選考状況を聞かれた際は、嘘の無い範囲で、志望度が高い就活生と思われるように回答するのがオススメです。
「就活の教科書」編集部 西川
ちなみに面接で人事の印象をあげたいなら、面接練習の他に「自己分析」が必須になります。
自己分析で最もおすすめな自己分析診断は、統計データをもとにした分析結果を参考に自己分析できます。
たとえば「キミスカ適性検査」で、41項目の分析結果から自分の強みを見つけて、面接を突破しましょう。
人事さん
他社の選考状況に関する質問例 6選
就活生くん
なるほど。これで他社の選考状況を聞かれる理由と答え方については完璧です!
それは良かったです! 他社の選考状況は面接で様々な質問の仕方をされます。
そこで最後に、他社の選考状況の質問例を確認し、面接に備えていきましょう!
「就活の教科書」編集部 西川
- 選考を受けている企業の中で第一志望はどこの企業ですか
- いくつかの企業から内定が出た場合、どのような基準で選びますか?
- 弊社が内定を出した場合、いつまでに回答して頂けますか?
- ここまで弊社の選考を受けてきて、どのような印象をお持ちですか?
- 〇〇社は弊社の業務内容とあまり関連がないようですが?
- 〇〇社の選考を受けてみてどのような印象を持っていますか?
質問例①:選考を受けている企業で第一希望はどこの企業ですか?
他社の選考状況に関するよくある質問の1つ目は、「選考を受けている企業の中で第一志望はどこの企業ですか」という質問です。
この質問では、「自社が第一志望か」という点に注目して質問しています。
迷わず「御社が第一志望です。」と答えましょう。
僕も面接で「選考を受けている企業の中で第一志望はどこの企業ですか」と聞かれた経験があります。
その際、1度だけ「第一志望は御社でなく、他の企業です」という内容で正直に答えてみたことがあります。
それまでの面接では手応えはあったのにも関わらず、結果はやはり「不合格」でした。
この経験から、正直に「御社は第一志望ではありません」と答えるのはおすすめしません。
「就活の教科書」編集部 西川
質問例②:いくつかの企業から内定が出た場合、どのような基準で選びますか?
他社の選考状況に関するよくある質問の2つ目は、「いくつかの企業から内定が出た場合、どのような基準で選びますか?」という質問です。
この質問では、「自社が第一志望か」という点に注目して質問していると考えられます。
「就活の教科書」編集部 西川
質問例③:もし弊社が内定を出した場合、いつまでに回答して頂けますか?
他社の選考状況に関するよくある質問の3つ目は、「弊社が内定を出した場合、いつまでに回答して頂けますか?」という質問です。
第一志望の企業に質問された場合は、「内定を頂き次第、すぐに回答させて頂きます。」と答えましょう。
第一志望の企業でない場合は、他社の選考日程を考慮して回答できそうな日を答えましょう。
「就活の教科書」編集部 西川
質問例④:ここまで弊社の選考を受けてきて、どのような印象をお持ちですか?
他社の選考状況に関するよくある質問の4つ目は、「ここまで弊社の選考を受けてきて、どのような印象をお持ちですか?」という質問です。
この質問では、就活生の中で「志望動機」と「実際の企業の雰囲気」でギャップを感じていないかを確認しています。
面接官は「マッチしていると感じてそうだな」と確認できた場合は安心して次の選考に進めさせられます。
しかし「この就活生は何かギャップを感じてそうだな」と判断した場合は、不合格にするか、就活生のギャップを解消するために面談を設けたりします。
「就活の教科書」編集部 西川
質問例⑤:〇〇社は弊社の業務内容とあまり関連がないようですが?
他社の選考状況に関するよくある質問の5つ目は、「〇〇社は弊社の業務内容とあまり関連がないようですが?」という質問です。
この質問では他社の選考状況を聞いて、就活生が受けている企業のラインナップに面接官が違和感を感じた場合に質問されます。
「就活の教科書」編集部 西川
質問例⑥:〇〇社の選考を受けてみてどのような印象を持っていますか?
他社の選考状況に関するよくある質問の6つ目は、「〇〇社の選考を受けてみてどのような印象を持っていますか?」という質問です。
この質問により面接官は、就活生の企業に対する志望度ランキングを確認しています。
他社に対する印象を聞き、自社との共通点を探し出し、自社への志望度を見極めようとしてるのです。
「〇〇社の選考を受けてみてどのような印象を持っていますか?」という質問に対しては、面接官が企業の共通点を考えやすいように、具体的な印象について言及するといいでしょう。
「就活の教科書」編集部 西川
番外編:もしオワハラされたら
就活生ちゃん
この前の面接で「ウチが内定出したら就活終わるよね?」と聞かれて困りました。
本当は、まだ他社の選考が残っているので就活を続けたいのですが、内定欲しさに「終わります」と答えてしまいました。どう答えるのが正しかったのでしょうか。
僕も練習で受けていた企業に、オワハラされた経験があります。
このように他社の選考状況を質問されるタイミングでオワハラを受ける場合もあります。
「就活の教科書」編集部 西川
「とりあえず内定は欲しいけど、第一志望では無いし就活終わりたくないな..」
こういった考えは誰でもありますし、オワハラをされて一番困ってしまう原因です。
オワハラをされてもなんとか上手く受け流して「内定だけ欲しい」ですよね。
この項目を読めば面接官のオワハラを上手く受け流せるようになりますよ。
「就活の教科書」編集部 西川
そもそもオワハラとは
まずは、オワハラについてウィキペディアの引用で説明します。
オワハラとは、就職活動において起きているハラスメント。就活終われハラスメントとも。これは企業が学生に対して就職活動を終わらせることを強要するということである。企業側が採用したいと思った学生に対して、現時点で就職活動を終わらせるならば内定を出すなどといった形で行われている。文部科学省の調査によれば、約7割の大学・短期大学が学生からのオワハラに関する相談を受けていたとのこと。
オワハラは内定を出して、内定承諾をして欲しい就活生に対して行われます。
オワハラは、主に最終面接付近で行われやすいです。
「就活の教科書」編集部 西川
オワハラは受け流して大丈夫
就活生ちゃん
「うちの会社が内定を出したら就活を終わるよね」と質問されたらどう答えるのが正しいのでしょうか。
「就活の教科書」編集部 西川
オワハラの多くは口約束の形を取りますが、誓約書を書かされる場合もあります。
誓約書を書かされる場合でも法的拘束力は無いので安心してください。
日本国憲法22条第一項「職業選択の自由」によって、自らの行う職業を選択・決定する自由が保障されているので、自分の意に反して入社する義務はありません。この憲法によって就活生の内定辞退の自由も保証されています。
ひどい場合だと、その場で内定を貰っている企業に電話をかけさせて内定辞退をさせるオワハラもありますが、この場合は断るのが賢明です。
もし内定を辞退したいときは、「【返信は不要です】内定辞退メールの送り方 | 例文,断るマナーも」の記事を参考にしてください。
オワハラ企業に無理して入社しなくていい
オワハラされた企業のみしか内定を貰えなくても、無理に入社する必要はないと思います。
憲法によって職業選択の自由が保障されているので、自分の意に反して企業に入社する義務はありません。
オワハラ企業は、入社した後が心配です。
本当に社員のためを想う企業ならば、自分の企業に内定を出す時に「この就活生は、自社に入社して本当に幸せなのか」を考えた上で内定をくれるはずです。
社員のためを想う採用活動をする企業なら、入社してからも社員のためを思ってくれると予測されます。
一方でオワハラをする企業は、自社の採用人数を満たすことを第一に採用活動を行っています。
果たしてそのような企業に入社して本当に満足のいく社会人生活をくれるのでしょうか。
他にもオワハラに関して不安がある人は、オワハラの対策方法が詳しくわかりますので、こちらの記事を参考にしてみてください
「就活の教科書」編集部 西川
「他社の選考状況」以外、志望度についての面接での答え方
「他社の選考状況」以外の、会社への志望度を問う質問への答え方は、それぞれ以下の記事で解説しています。
面接前に合わせて読んでおいてください。
面接力診断で、苦手な分野を見つけよう
今年の就活は、web面接で選考を行う企業も増え対策法がわからず、戸惑っている方も多いはず。
そんな時は、「面接力診断」を活用してみましょう。
面接力診断は、24の質問に答えるだけで、自分の面接力をグラフで見える化し、どこを伸ばせば面接力が高くなるのかが一目で分かります。
web面接も、通常の面接と押さえるべきポイントは同じです。面接力診断で弱点を把握し、効率的に対策することで、選考の突破しましょう。
面接を突破するために、自分の強みを明らかにしよう
就活生くん
面接で自己PRにいつもうまく答えられなくて困っています・・・
そもそも、自分の強みってどうやって見つけるのかな。
面接を突破するためには、自分の強みを知っておくことが必須です。
自己分析診断の「キミスカ適性検査」を利用すると、職務適性やビジネス戦闘力といった9つの観点から自分の強みがわかります。
5分で診断できるので、自分の強みを知りたい人は試してみてくださいね。
人事さん
面接の勝率を上げるために、場数を踏んでおこう
就活生ちゃん
面接での対策はなんとなくわかったけど、面接当日にうまく話せないんですよね。
面接の勝率を上げるためには、今から何をしたらいいんでしょうか・・・?
頭で理解することも大切ですが、面接では場数を踏むことが最も重要です。
スカウトサイトの「OfferBox」を使うと、自分に興味のある企業から直接スカウトが届き、面接を受けられます。
7,600社以上の中から自分が活躍できる企業選びもでき、面接に慣れることができますね。
240,000人が使う人気No.1サイトで面接の場数を踏んでみましょう。
就活アドバイザー
また、面接のおすすめ練習方法をこちらの記事で紹介していますので、自分に合った方法を見つけてみてください。
まとめ:他社の選考状況で御社の志望度をアピールしよう!
いかがでしたでしょうか。
この記事では、面接官の気持ちを知り尽くした「就活の教科書」編集部の西川が、他社の選考状況が質問される理由、他社の選考状況を答える際のコツ、よくある質問例、もしもオワハラされたらについて完全解説してきました。
これであなたは「他社の選考状況」マスターです。
面接で実際に質問された際は、この記事で学んだことをいかんなく発揮してくださいね。
あなたの就職活動が上手くいくことを心から応援しております。
ぜひ他の記事も読んでみて下さいね。
「就活の教科書」編集部 西川