「体験で人は変わる」
そうおっしゃるのは、CMでもよく見るバイトルなどを運営しているディップ株式会社でオンラインインターンの責任者を務められている進藤圭さんです。
「就活の教科書」編集部 木村
近頃は、2020年新型コロナウイルスの影響により、オンラインインターンシップを開催する企業が多くなってきました。
その中でも、ディップ株式会社さんはオンラインインターンシップをかなり初期から取り組まれている企業として有名です。
「就活の教科書」編集部 森山
今回は、そんなディップ株式会社のインターンシップ責任者を務められている進藤さんが「就活の教科書」のインタビューを受けてくださるとのことで、「就活の教科書」編集部の木村ヒロシと森山がディップ株式会社さんにお邪魔しました。
ディップ株式会社のオンラインインターンシップの責任者である進藤圭さんに、オンラインインターンシップを創り上げた経緯やこだわり、現在の就活生に向けてのアドバイスなどについてお伺いしてきました!
聞き手:木村ヒロシ、森山(編集部)
目次
ディップ株式会社 進藤圭さんってどんな人?
「就活の教科書」編集部 木村
こんにちは。
「就活の教科書」編集部の木村ヒロシです。
本日はお時間いただきありがとうございます。
よろしくお願いします。
「就活の教科書」編集部 森山
同じく編集部の森山です。
よろしくお願い致します。
こちらこそ、よろしくお願いします。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
それでは早速ですが、進藤さんの自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
私はディップ株式会社で次世代事業統括部長を務めている進藤圭と申します。
ディップでは、新規事業の「dip AI. Lab」というAI開発チームに所属しており、オンラインインターンシップの責任者も務めています。
ディップの中でも、「新しいこと」をどんどんやっていく仕事をしています。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
AIに関することのオンラインインターンシップ!
まさに、新時代の先駆けとなる活動をされているのですね。
本日のお話がとても楽しみです。
よろしくお願いします。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
よろしくお願い致します。
それでは、そんな進藤さんがオンラインインターンシップを全国各地の学生が参加できるオンラインインターンシップに成長させた歴史や背景についてお話をお伺いしていきます。
オンラインインターンシップ実施に込められた想い
「就活の教科書」編集部 木村
それでは早速ですが、質問をさせて頂きたいと思います。
まず初めに、ディップ株式会社でオンラインインターンシップを始めた背景には、どのような想いがあったのかを教えていただけませんか?
以前から、インターンシップ自体は、学生50名ぐらいの規模で行っていました。
ただ「地方の学生や海外の学生が参加できない」という課題がありました。
また「インターンシップを応募する学生の応募が多すぎて、見極めが難しかった」という課題もありました。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
インターンシップは、首都圏で行われることが多いことから、課題もありますよね。
僕も地方に住んでいますが、インターンシップの開催地は東京が多く、交通費や宿泊費の関係で参加できないこともありました。
それらの課題を解決するために実は、新型コロナウイルスが流行する少し前からオンラインインターンシップを開催していました。
すると偶然にも、新型コロナウイルスが流行し、多くの企業がオンラインインターンシップを取り入れたという背景になっています。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
新型コロナウイルスの影響ではなく、社会の課題を解決するためにオンラインインターンシップの実施をしていたのですね。
地方の学生にとって、とても嬉しいです。
さらにオンラインインターンシップは、地方の学生だけでなく、企業にとっても多くのメリットがありますよ。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
企業側にもメリットがあるのですね。
どのようなメリットですか?
それは企業が、地方の学生と繋がるコストが低く抑えられるのです。
人事が地方まで足を運ぶ交通費や宿泊費はたくさんのお金が必要になりますからね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
確かに、オンライン上で企業と学生が繋がることには、お金という面では両者ともにメリットがありますね。
僕も地方の学生として、就活の形がオンラインにシフトしている恩恵をたくさん受けています。
オンラインインターンシップで苦労したこと
「就活の教科書」編集部 森山
ディップ株式会社のオンラインインターンシップには、たくさんの想いが込められているのですね。
それでは次に、そんな熱い想いが込められたオンラインインターンシップを開催するにあたって苦労したことをお伺いしてもよろしいですか?
オンラインのインターンシップで行う実務の仕事を、「リアルの環境にできるだけ近づけて行うこと」が1番難しいことでしたね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
具体的には、オフラインではできるが、オンラインでは難しい仕事というのはどのようなものがありますか?
それは学生のレベルに合わせて「教える」ということですかね。
オフラインなら、その場でコミュニケーションを取りながら仕事をするので、悩んでいる学生や、つまっている学生に気が付き、こちら側から教えるアクションを取ることができます。
しかしオンラインだと、仕事をしている様子や表情がオフラインよりも分かりにくいので、学生に聞かれてから教えるということになったりするんですよね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
オンラインという環境に合わせた形で、学びを提供しているのですね。
私のような未熟者には周りの学生のレベルについていけるのかなと不安になってしまったのですが、学生間のレベルの差を埋める工夫などはされましたか?
学生間のレベルの差が大きいという問題を解決をするためには3つのことをしました。
1つ目は、習熟度別に学生を分けてインターンシップを行うということです。
しかしこれは、学生間のレベルのばらつきが大きすぎたため、上手くいきませんでしたね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
やはりオンラインインターンシップとなると一筋縄ではいかないのですね。
2つ目は、「もくもく会」というものです。
もくもく会とは、質問をするか、企業側も学生も話さず黙々と作業を行う時間になります。
あえて質問する時間を設定することで、学生が自発的にコミュニケーションを取るようになり、学生間のレベルの差は少しずつ小さくなりましたね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
名前からも分かる通り、質問をするか、黙々と仕事をするという意味ですね。
それならば、何も気にせず学生から質問をすることができそうですね。
3つ目は、LINEやSlackを使って、質問に対応するということです。
これは「もくもく会」とセットすることで、より質問を効率的にしやすい環境を整えていきました。
結論として、コミュニケーションのチャネルを増やすしかないなと感じましたね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
オンラインの課題であるコミュニケーションの取りづらさを解決するために、たくさんのコミュニケーション手段を作ったということですね。
自発的に取り組み、質問までできるオンラインインターンシップはもはやオフラインに劣っていないですね。
オンラインインターンシップを実施してよかったこと
「就活の教科書」編集部 木村
たくさんの苦労を乗り越えられて現在のオンラインインターンシップができているのですね。
苦労もたくさんあったと思いますが、オンラインインターンシップを実施してよかったこともたくさんありましたか?
もちろんオンラインインターンシップを開催してよかったこともたくさんありました。
データサイエンスやAIに興味を持っている人が全国各地から集まったことですね。
現在は、約800の数のエントリーが来ています。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
すごい多い数のエントリーが来ているのですね!
他には、オンラインインターンシップを実施してよかったことはありますか?
あとは、多様性のある学生が参加してくれるようになったことですね。
地方の学生や海外の学生も、東京に住んでいる学生と変わらず参加できるということに良さを感じています。
たまに、社会人の方も参加してくれますよ。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
たしかにオンラインだからこそ参加できる学生もたくさんいますよね。
そしてそれが直接、採用に繋がったことも良かったことですね。
本来は1年ぐらいかかる採用なのに、1か月くらいで採用に繋がってますよ。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
インターンシップで採用する企業が多くなっている印象があります。
このことに関して、進藤さんはどのように感じていますか?
インターンシップ経由の採用は「企業にとっても学生にとっても良いこと」だと感じています。
企業説明会を聞いたりするよりも、実際にその企業の社員の方と働くことが1番会社の理解に繋がりますからね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
その方が企業と学生のミスマッチも減りそうですね。
オンラインインターンシップにどんな就活生に参加して欲しいか
「就活の教科書」編集部 森山
企業側にも学生側にもメリットが生まれているオンラインインターンシップって素晴らしいですよね。
そんなオンラインインターンシップには、具体的にどのような学生に参加してほしいと考えていますか?
やはり「地方の学生」にはもっと来てほしいと思いますね。
その理由としては、地方の学生は首都圏の学生と違って誘惑が少ないため、「勉強で遊んでいる」ことが多く、優秀な学生が多いからですね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
地方の学生が欲しいというのは、なかなか興味深いです。
地方の学生の特徴などはありますか?
「技術、学問、テクノロジーで遊べる人」が多いですね。
優秀か優秀でないかというよりかは、弊社にマッチするのがこのような人なんですよね。
もちろん東京の人でも、このような人にはぜひ来てほしいと考えています。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
採用に関しては、地方の学生と東京の学生ではどちらの方が多いのですか?
採用に関しては、圧倒的に東京の学生の方が多いですね。
弊社は、地方比率は高い方ですが、応募者の比率の8割くらいが関東周辺の学生になるのですよね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
関西では、ディップ株式会社さんの名前を聞く機会が多いので、関西の学生もたくさん就職されていると思っていました、
現在は会社として、関西と東海地方の採用に力を入れていますね。
地域色を考えると、関東の学生よりも関西や東海地方の学生の方がマッチしているんじゃないですかね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
関東の学生よりも関西や東海地方の学生の方がマッチしていると考える理由はなんですか?
やはり営業職においては、求人広告なので、お客様を笑かそうとする人がマッチしていると考えています。
地域によって、仕事に関する考え方やコミュニケーションの取り方は様々ですからね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 森山
すごく面白いです。
会社の方針ややり方によって、地域との相性もあるのですね。
オンラインインターンシップを今後どのようにしていきたいか
「就活の教科書」編集部 木村
いろいろな学生にオンラインインターンシップに参加してもらうことで、もっとインターンシップが活性化する気がしました。
進藤さんは、今後のオンラインインターンシップをどのようにしていきたいと考えていますか?
「キッザニア」のような感じで広げていきたいと考えています。
そのために、オンラインインターンシップで受け入れられる職種を増やしていますね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
たくさんの仕事体験ができる場を提供したいと考えているのですね。
具体的に、どのような仕事を増やしていっているのですか?
営業、エンジニア、ライター、新規事業など本当にたくさんの職種を経験してもらえるようなインターンシップにしたいですね。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
それだと興味を持ってくれる学生もどんどん多くなりそうですね。
そうですね。
もっと学生にオンラインインターンシップの良さに気が付いてほしいですね。
そして、オンラインインターンシップに参加してくれた学生が社会で活躍したり、有名企業に就職したり、ディップに入社してくれることが喜びです。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
オンラインインターンシップの背景には、熱い想いが込められているのですね。
進藤さんの新卒就活市場におけるビジョンやあるべき姿というものは、どのようなものをイメージしていますか?
簡単に言うと「体験で人は変わる」と思っています。
仕事も就職活動も「やってみないとわからない」ということなんですよ。
そのような形で、職業適性に合った職場に就職できる学生が増えたら嬉しいと思っています。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
それで、社会の企業と学生のミスマッチが減るととても良いことですもんね。
最後に、進藤さんから就活生への熱いメッセージ
「就活の教科書」編集部 木村
まさに「体験で人は変わる」を体現しているのが、ディップ株式会社のオンラインインターンシップですね。
それでは最後に、就活生になにかメッセージをいただいてもよろしいですか?
それは「全て体験してみよう」ということですね。
最初の1歩は、自分が実際に仕事をしてみて、感じた直観を大切にしてほしいですね。
そのためにこれからも就活生の皆さんが、職場適性に合った職場に巡りえるように、オンラインインターンシップを実施していきたいと思います。
ディップ株式会社 進藤さん
「就活の教科書」編集部 木村
とても熱い想いが就活生のみなさんにも届いたと思います。
それでは、質問は以上になります。
本日は、貴重なお話をありがとうございました。
編集後記:オンラインインターンシップの今後の大きな可能性を感じました
「就活の教科書」編集部 木村
これまでの就活ではなかった「オンラインインターンシップ」という形を成功されているディップ株式会社さん。
その背景には、学生が職業適性に合わせた仕事を「体験を通して感じられる」ためという進藤さんの熱い想いがありました。
これからもどんどん規模が大きくなるディップ株式会社さんのオンラインインターンシップがとても楽しみになりました。
「就活の教科書」編集部 森山
僕も自分が地方の学生ということもあり、今後は積極的にオンラインインターンシップに参加していきたいと思えるような有意義なお話ばかりでした。
また、バイトルのCMに出ている乃木坂46に、実際に社員総会で会ったことがあるという話を聞けて夢が広がりました。
まとめ:ディップ株式会社は「体験で人が変わるきっかけ」を作っている
「就活の教科書」編集部 木村
今回のインタビューでは、ディップ株式会社のオンラインインターンの責任者である進藤圭さんに、オンラインインターンを創り上げた経緯やこだわり、現在の就活生に向けてのアドバイスなどについてお話をお伺いしてきました!
「体験で人は変わる」を実際に創り上げるために、オンラインインターンシップを早期の段階から取り組んでいらっしゃるディップ株式会社さんの、今後のオンラインインターンシップの規模の拡大に注目です。
少しでも多くの人がオンラインインターンシップに参加し、職業適性を肌で感じられる学生が増えることを願っています。
ディップ株式会社のプロフィール
ディップ株式会社のプロフィール | |
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会社名 | ディップ株式会社 |
設立 | 1997年3月 |
資本金 | 1,085百万円 |
代表取締役 CEO | 冨田 英揮 |
Webサイト | https://www.dip-net.co.jp/ |
今回、「就活の教科書」のインタビューに協力していただいたディップ株式会社さんのHP(ホームページ)はこちらです。
また、ディップ株式会社さんのオンラインインターンシップの募集ページはこちらになりますので、興味のある人はぜひ応募してみてくださいね。
⇒ ディップ株式会社 オンラインインターンシップ 募集ページ