「就活の教科書」編集部 本間
皆さん、こんにちは。「就活の教科書」編集部の本間です。
今回のインタビューでは、無人化・省人化のホテル事業を展開している、株式会社Bulls代表取締役の影山哲也様にお話を伺いました。
インタビュー内では、株式会社Bullsの社風や学生に求める人物像についてもお聞きしました。
インターン選考時にどのような点を見られているのか不安な方や、ホテル事業に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい!
「就活の教科書」編集部 本間
影山さん、初めまして。「就活の教科書」編集部の本間です。
今日はよろしくお願いします!
こんにちは。株式会社Bulls代表取締役の影山です。
こちらこそ、今日はよろしくお願いします。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
目次
株式会社Bullsってどんな会社?
「就活の教科書」編集部 本間
サービスは大きく分けて「スマートホテル事業」「シェアリング事業」の2つがあります。
スマートホテル事業は、空いている雑居ビルやテナントビルをリノベーションしてホテルを作り、運営しています。
シェアリング事業は、ホテルの空いている部屋を活用し、フリーランスのエステティシャンやマッサージ師に貸し出しています。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
既存の建物を最大限に活用されているんですね。
ホテルのコンセプトは何ですか?
ホテルのポジショニングとして、皆さんがホテルに対して抱いている期待値を満たす程度で十分と考えています。
不必要なものを準備したり、人をたくさん配置して宿泊費が高くなってしまうぐらいなら、シャワーヘッドやドライヤーなどの絶対に必要なものを良質なものにするコストの使い方の方が、ユーザーの満足度が高いと思ったので、ミニマルホテルというコンセプトで作っています。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
その考えから、ホテルの無人化・省人化につながっているんですね。
私のイメージでは、ホテルには清掃員などが必要だと思うんですが、無人化は可能なのでしょうか?
仰る通りで、清掃に関しては機械化が進んでいないので、どうしても人手が必要です。
しかしそれ以外に関しては、極力人が必要ない形態にしています。
受付業務の例を挙げると、チェックイン前にスマホで必要事項を入力していただいて、後は暗証番号を伝えれば受付完了という流れになっています。
暗証番号を伝えるのも、タブレットで複数のホテルの受付を一箇所で対応しているので、現地にはタブレットしかない状態が可能になっております。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
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付加価値があまり高くない受付を一箇所で対応することによって、人件費を大幅にカットしています。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
人件費を削減したから、質の高いものを揃えられて、宿泊費を安くできるんですね。
そうですね。
現在はコロナ禍で稼働率に大きなブレがあり、人が非常に余ってしまう時があります。
ホテルにとって、人件費は負担が非常に大きいんですが、元から削減している状態なので、他のホテルと比較するとダメージはそこまで受けていないです。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
ホテル業界はコロナ禍で非常に苦戦しているイメージがあったんですが、うまく対応されているんですね。
また私たちはInstagram経由での予約が全体の半分を占めている一方で、一般のホテルは9割以上が旅行サイトのネット予約が集客経路となっているので、他と集客経路が大きく違うというところも、僕たちのホテルの強みだと思います。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
集客経路を他のホテルと差別化することで、一定数のお客さんを確保しているんですね。
株式会社Bullsの「地域創生×ホテルの事業運営」とは?
「就活の教科書」編集部 本間
ホテル×地域創生の活動をされているということですが、具体的にどのような活動をされているのですか?
インターン生を募集する時に「地域創生に興味があります」と言ってくださる学生さんが多いのですが、正直、地域創生という言葉だけが独り歩きしている感じがしています。
大半の地域創生は、何もコンテンツがない地域に無理やり人を連れてこようして、失敗しているのが現状です。
対して、私たちはコンテンツがある地域にホテルを設けて、その地域の良いものを部屋に取り入れていくことが地域創生に繋がると考えています。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
ホテル×地域創生のイメージが付かなかったんですが、部屋に地域のものを取り入れていこうという取り組みなんですね。
ホテルの内装に地域のコンテンツを用いることによって、その地域に注目してもらい、認知度が上がっていくと思っています。
具体的な取り組みとしては、ドライフラワーの部屋が挙げられます。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
おしゃれな部屋だと思っていましたが、地域のものを取り入れたお部屋だったんですね!
福岡の糸島で有名なアンソロジーというドライフラワーショップを経営している会社があるんですが、その会社と一緒にあの部屋を作っています。
ドライフラワーの部屋に泊まっていただくと、売り上げの一部をアンソロジーさんに還元しているので、あの部屋はアンソロジーさんからすればドライフラワーの広告になります。
また私たちからすれば、明らかに違う部屋を作ることで、お客さんが複数回泊まる理由になります。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
お互いにとってwin-winの関係性が築けているんですね。
私たちはホテルをメディアと捉えていて、内装に地域のコンテンツを取り入れていくことによって、宿泊者と外のサービスを結び付ける仕組みになっています。
そもそもホテル自体が、メディアとして成り立たないと意味がないので、まず第一に自分のホテルが周辺のホテルに勝つ、そして地域を知ってもらうというプロセスを作っていきます。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
株式会社Bullsがホテル事業を始めた経緯について
「就活の教科書」編集部 本間
では、影山さんがホテル事業を始められた経緯は何ですか?
きっかけは、私が野村証券で働いていた時にベトナムに赴任したことですね。
前提として、私は「教育を通してビジネスを作っていきたい」と考えていました。
日本人オーナーで、ストリートチルドレンや母子家庭の子を従業員に雇って繁盛している有名な飲食店があって。
そのお店を見た時に「箱物のビジネスというのは、教育をしながら事業が成功しやすいビジネスだな」と実感しました。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
確かに、マクドナルドなどのマニュアル化された事業って成功していますね。
箱があるビジネスであれば、同じく人を育てながらビジネス展開をできる可能性が高いと思った時に、ホテル事業が運営しやすいだろうと考えました。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
そのような経緯でホテル事業を始められたんですね。
では、今後の展開としてはアジアにも展開していくということですか?
そうですね。
アジアナンバーワンのホテルテックカンパニーを作ることが、僕たちの最終的な目標です。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
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ちなみに、企業理念である『すべての人に成長の1ページを。人々の成長の1ぺージとなるような「タビ」の体験設計を提案する。』には、どのような意味があるのでしょうか?
先ほどお伝えした通り、ユーザーに対して地域のことを紹介したり、地域のものを体験したりして、新しい体験価値を目で見て、耳で聞いて、触れてみる。
このタビを経験して、その人自身が成長していってほしいという意味合いです。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
なぜ旅ではなく「タビ」というカタカナ表記なのでしょうか?
旅という言葉はいろいろな意味を持つことができる言葉だと思っていて、旅行という意味のタビだったり、よく人生をタビって擬えたりしていますよね。
宿泊者だけではなく、事業にかかわっている従業員、クライアント、株主など、全員の人生のタビの意味も含まれています。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
様々な意味を含ませたタビだったんですね!
また、事業づくりもタビに似ていると思っていて、シェアサロンを運営していると、創業したての方々と触れ合うことが多いんですが、事業を作るだけでもそれだけで成長に繋がるチャレンジできることだと思っていてます。
この旅は漢字で表してしまうと全て旅行によってしまうと思ったので、いろんな旅の意味を持たせられるためにカタカナで表記しています。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
株式会社Bullsが求める人物像とは?
「就活の教科書」編集部 本間
株式会社Bullsではインターンシップを募集されていますが、どのような事業に携われるんでしょうか?
何でも携われます。
社員5名でインターン生が20名ぐらいいる会社なので、必然と業務をインターン生に任せることが多いです。
シェアサロンのマーケティングや営業チームもインターン生がトップで行っていて、社員はサポートしているだけです。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
インターン生が主体的に行動されているんですね!
社内の雰囲気はどんな感じですか?
非常に温かい雰囲気ですね。
現在はリモートで活動することもあるのですが、なるべく疎外感が出ないように、OVICEっていうバーチャルオフィスを使用しています。
またインターン生は、休み期間で福岡に遊びに来ることがあって、無料で泊まることができるので、非常に集まりやすいです。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
宿泊費がかからずに泊まれるのは嬉しいですね!
実際、どのような学生にインターンシップに来てもらいたいですか?
インターンシップはアウトプットする場だと思っているので、学びたいという願望がある方は合わないです。
学んだことをアウトプットする場所って認識でないと、相当きついと思います。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
インターンシップの選考時には、どのようなところを見ていますか?
優しいチーム精神がある方ですね。
一つの業務を相手にお願いした時に、自分と相手の情報量が違うことを理解した上で、説明することができるのかという点を見ています。
あとは面白い人です。
私が「将来化けるかも」と思った人は受かりやすいです。
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
面接を切り抜けるのは非常に難しそうですね…!
それでは、最後に就活生に一言お願いします!
就活中は人にあれこれ言われると思いますし、様々な価値観にさらされると思いますが、私はやりたいことを全力でやるのが良いと思っています。
自己分析はあくまでプレゼンの準備で、自分のやりたいこととは全く関係ないので、自己分析はほどほどで良いと感じています。
シンプルに色々なしがらみを無視して、やりたいことを全力で見つけて、チャレンジしてみて下さい!
株式会社Bulls 代表取締役 影山哲也さん
「就活の教科書」編集部 本間
影山さん、本日はありがとうございました!
株式会社Bullsの企業情報
会社名 | 株式会社Bulls |
事業内容 | スマートホテル事業、シェアリング事業、不動産開発コンサルティング |
代表取締役 | 影山哲也 |
所在地 | 本社オフィス 福岡県福岡市中央区天神3-3-20 |
設立 | 2019年9月9日 |