- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)とは、「学生時代に力を入れたこと」の略
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)書き方の例文5つ
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ) の書き方8STEP
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ) 書き方の注意点
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)がない人へ
就職活動をしていると、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を教えてください」とエントリーシートや面接でよく聞かれます。
「ガクチカ」は、エントリーシートや面接では定番の質問です。
でも、いきなり「学生時代に力を入れたことは何ですか?」と聞かれても書き方が分からなかったり、うまく答えられないですよね。
「就活の教科書」編集部 菅野
就活生くん
ガクチカの書き方が知りたいです。
就活生ちゃん
アルバイト経験ってガクチカに使ってもいいんですか?
ガクチカはエントリーシートや面接での定番の質問なので、事前に書き方や伝え方を理解してしっかり対策しておきましょう!
「就活の教科書」編集部 菅野
そこでこの記事では「就活の教科書」編集部の菅野が、エントリーシート(ES)の「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」の書き方や例文を解説します。
また、内定者6人にアンケートを取って、実際の就活でガクチカをどのような内容にしたのか、どのように伝えたのかなど、経験を踏まえて教えてもらいました。
この記事を読めば、エントリーシートの学生時代に力を入れたことがスラスラ書けるようになります。
「ガクチカで悩んでいる」「ガクチカなんて考えたこともない」という就活生の役にたつので、ぜひ読んでみてください。
そもそも、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)とは
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略
就活生ちゃん
就活では、ガクチカという言葉がよく出てきますが、結局ガクチカって何を話せばいいんですか?
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略で、学生時代の自分の行動を話の軸として、自分の性格や考え方を伝えるものです。
ガクチカと自己PRは、よく混同してしまうので、あらかじめ違いを理解した上で、ガクチカの書き方を学んでいきましょう。
「就活の教科書」編集部 菅野
- ガクチカの内容:具体的な行動⇒困難の乗り越え方 / 学んだこと / 考え方
- 自己PRの内容:自分の強み⇒強みを活かした具体的な行動
よく就活生が混同してしまう「ガクチカと自己PRの違い」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ガクチカが問われるのは、物事の取り組み方を知るため
就活生くん
「就活の教科書」編集部 菅野
学生時代に力を入れたエピソードには、あなたの性格や物の考え方が強く影響しています。
学生時代に力を入れたエピソードを知ることで、あなたがどんな人間なのかを知れるのです。
会社に入ると辛いこと、思い通りにいかないことが出てくるでしょう。
このような壁にぶつかった時、会社は学生時代に力を入れたエピソードを基に、あなたがどう物事に取り組みどんな成長をしていけそうかを判断します。
就活生ちゃん
しっかり書かないとダメですね。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)書き方の例文
就活生ちゃん
ガクチカの書き方が分かりません・・・
まずは、企業が魅力的と評価するガクチカの見本が見てみたいです。
ここでは、ガクチカのエピソードとしてよく使われる5つの例文を紹介します。
ガクチカの魅力的な書き方を知るために、まずはガクチカの例文から全体像を掴んでみてくださいね。
- 例文①:アルバイト
- 例文②:勉強(学業)
- 例文③:留学
- 例文④:部活動
- 例文⑤:インターン
その他、ガクチカに使えるエピソードの書き方一覧は、それぞれ以下で解説しています。
エピソードごとの書き方や例文が分かるので、自分のガクチカに使えそうなエピソードを選んで読んでみてくださいね。
「就活の教科書」編集部 菅野
例文①:アルバイト
私が最も頑張ったことは、居酒屋でのアルバイトでリーダーとして活動し、従業員の遅刻や欠席をゼロにしたことです。
私の店は従業員が常に遅刻や欠席などを繰り返している店で、リーダーとして状況を変えたいと思いました。
その原因を探るために他店に来店した際、私の店には従業員にとって働きやすい環境がなかったことに気付きました。
そこで私はアルバイト仲間に声をかけ、店を従業員にとって働きやすくするにはどうすべきかを話し合いました。
その結果、まず従業員同士のコミュニケーションが重要だという結論に至り、
あいさつを徹底し働きやすい環境を整えるために、週一回の振り返りミーティングを必ず行うなどしました。
その結果、従業員の遅刻・欠席を改善することができました。
この経験から、リーダーシップをとって自ら周りに働きかけ、課題を解決することの重要性を学びました。
この経験を貴社で活かしたいと思います。
ガクチカでアルバイトについて書く時のポイントはこちらの記事で解説しています。
例文②:勉強(大学の授業)
私は学生時代に英語の授業に力を入れて取り組みました。
その理由は、私は将来海外事業に関わり、円滑にコミュニケーションがとりたいからです。
大学の授業には毎日出席をして疑問点があれば毎回先生に質問しました。
また、授業に加えて毎朝1時間ラジオと参考書を使って勉強をしたり、ネィティブの先生に英作文の添削をしてもらい英語力の向上に努めました。
その結果、授業内のスピーチコンテストでは最優秀賞を獲得しました。
このことから、コツコツと粘り強く努力を続けることの大切さを学びました。
スピーチの練習をしているとき何回も失敗し諦めそうになりました。
しかし、自分の強い信念によって折れずに目標を達成することができました。
御社はこれから海外展開を増やしていく計画を掲げていらっしゃいます。
その計画を達成するためにも、困難に負けず愚直に課題解決や目標達成に取り組んでいきたいと考えています。
ガクチカで勉強について書く時のポイントはこちらの記事で解説しています。
例文③:留学
私は、グローバル展開をしている企業で活躍できる人材になるという目標を達成するために、大学2回生の4月から1年間、オーストラリアのメルボルンに語学留学をしていました。
現地の授業を受ける中で、語学力はもちろん、特に、他国の留学生とグループを組み、ディベートやプレゼンをしていく中で、コミュニケーション力が付きました。
また、この1年間は、オーストラリアでホームステイを行い、授業外での活動にも力を入れました。
その中で、いかに現地の方とのコミュニケーション量を確保できるかを考え、勇気を出してコミュニティの中に飛び込んでいく行動力を身に着けることが出来ました。
その時に、自発的に行動していく大切さを学び、帰国後も意識して、常に行動からたくさんのモノを吸収するよう努力しています。
また、帰国後のTOEICのテストでは850点を獲得しました。
語学力はもちろん、これらの経験を通して身に着けた、コミュニケーション力と行動力でグローバル展開で急成長を遂げている御社に貢献していきたいと考えています。
ガクチカで留学について書く時のポイントはこちらの記事で解説しています。
例文④:部活動
私が学生時代に力を入れたことは、ダンス部の部活動です。
私以外の部員は全員スポーツ推薦でダンス部に入学している中、私は大学からダンスを始めました。
ダンス歴に10年もの差があると、実力差がありすぎて最初は全く歯が立たない状態でした。
出たい大会にも全く出場できず、大会が迫るたびに唇を噛み締めました。
人並みに練習しても周りの部員に追いつけないと考えた私は、人一倍練習することに加え、父に頼んで練習時の様子を撮影してもらいました。
父に頼むのは恥ずかしかったですが、大会に出れない悔しさを考えると大したことはなかったです。
撮影された動画を見て関節の動きなど細かい箇所を練習し、プロのダンサーに寄せていきました。
私はこの工夫により、ダンス部のレギュラーメンバーに選ばれ、大学対抗の日本大会でも3位に入賞できました。
この経験から、壁にぶつかったときには工夫をこらし、自分の感情をコントロールする大切さを学びました。
貴社の営業職は新規開拓の営業です。
未知の壁にぶつかる時もあると思いますが、大学時代のダンス経験を活かして貴社に貢献していきたいと思います。
ガクチカで部活動について書く時のポイントはこちらの記事で解説しています。
例文⑤:インターン
私が学生時代に力を入れたことは、ITベンチャー企業での長期インターンシップです。
元々マーケティングに興味があった私は他大のインターン生5人と一緒に、マーケティング部に配属されました。
業務内容は、会社ブログを使った集客業務でした。
ほとんど毎日ブログ更新を行っていましたが、最初の2ヶ月間はユーザーに記事を全く読んでもらえませんでした。
そこで私は、何が原因で記事が見られていないのかを分析し、コンテンツの文字数・内容不足であると判断しました。
その後1記事あたり5000文字は絶対に書くようにし、本当にユーザーが求めているコンテンツを発信できているかを考え直しました。
また、チームとして結果を出さなければ意味がないと考え、分析結果をマーケティング部全員に共有しました。
その結果、分析前に比べて上位表示される記事が3倍に増え、会社に入るお問い合わせが毎月2件程増えました。
この結果から、壁にぶつかった時は何がいけないのかを落ち着いて分析し、分析結果をチームに共有する大切さを学びました。
課題を分析し、分析結果を共有できる力は、チームで結果を出すことを重視する貴社のマーケティング職でも活かせると考えます。
ガクチカでインターンシップについて書く時のポイントはこちらの記事で解説しています。
「就活の教科書」編集部 菅野
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ) の書き方
エントリーシートで魅力的なガクチカを書くためには、正しい書き方を理解すべきです。
エントリーシートでガクチカの書き方が分からない人は、8つの手順に従って書きましょう。
- 書き方①:学生時代に何をしたのか
- 書き方②:なぜその活動を始めようとしたのか
- 書き方③:その活動をする上でどんな目標を立てたのか
- 書き方④:その活動の中でどんな困難を経験したのか
- 書き方⑤:立ちはだかる困難を解決するためにどのように行動したのか
- 書き方⑥:行動の結果はどうなったのか、目標は達成したのか
- 書き方⑦:その経験から何を学んだのか
- 書き方⑧:その経験を入社後どう活かしたいのか
それではガクチカの書き方を順番に確認して、ESに魅力的なガクチカが書けるようにしましょう。
「就活の教科書」編集部 菅野
書き方①:学生時代に何をしたのか
エントリーシートのガクチカの書き方1つ目は、「学生時代に何をしたのか」です。
まず、質問に答えることを意識しましょう。
そして、端的に分かりやすい文章で書くべきです。
採用担当者は時間があまりありません。
パッと見て何が言いたいのか理解できないエントリーシートは、読まれないかもしれないです。
書き方②:なぜその活動を始めようとしたのか
エントリーシートのガクチカの書き方2つ目は、「なぜそれを始めようとしたのか」です。
読み手である採用担当者は、就活生の行動の背景を知りたいです。
なぜなら、就活生のモチベーションの源泉が社内に存在するのかを確認したいからです。
モチベーションの源泉が社内に存在するならば、会社内での困難も乗り越え、長期的に活躍する人材の可能性が高いです。
一方で、社内にモチベーションの源泉が存在しない場合は、会社内での困難も乗り越えられるのか、長期的に活躍する人材なのか、確証が得られません。
必ずエントリーシートでは、行動の動機を書き、会社内で活躍できる人材であることをアピールするようにしましょう。
書き方③:その活動をする上でどんな目標を立てたのか
エントリーシートのガクチカの書き方3つ目は、「その活動をする上でどんな目標を立てたか」です。
まず、活動する際の現状を簡単に説明しましょう。
何も前提条件がないと、読み手側が理解しにくいからです。
その上で、就活生のあなたが掲げた目標を書きましょう。
また、その目標を立てた理由もしっかりと分析しておきましょう。
書き方④:その活動の中でどんな困難を経験したのか
エントリーシートのガクチカの書き方4つ目は、「活動の中でどんな困難を経験したのか」です。
何かを成し遂げた経験は、平坦な道のりだけではなかったはずです。
経験の大小にこだわることなく、自分が感じた困難を素直に書いてみましょう。
読み手側は、就活生がどの程度のことを困難だと感じるのか見極めようとしています。
書き方⑤:立ちはだかる困難を解決するためにどのように行動したのか
エントリーシートのガクチカの書き方5つ目は、「その困難を解決するためにどのように行動したのか」です。
就活生は企業に入社した後、必ず困難に遭遇することはあります。
就活生が、困難に対してどう考え行動するのか、企業はその思考プロセスが見たいのです。
困難の原因をどのように特定したのか、そして、どのようにその困難を対処したのか。
就活生のあなたは、具体的な思考プロセスをエントリーシートに書きましょう。
また、思考プロセスを書くことで、就活生のあなたが考える力・周囲を巻き込む力を備えていることも示しましょう。
ドヤ顔で事実だけを言っている周りの就活生と差別化できること間違いなしです。
就活生くん
書き方⑥:行動の結果はどうなったのか、目標は達成したのか
エントリーシートのガクチカの書き方6つ目は、「行動の結果はどうなったのか、目標は達成したのか」です。
数字や固有名詞を使い、読み手が想像しやすい結果を書くのを意識してください。(詳しくは、後の章で説明します。)
また、就活生のあなたが最後までやり切る力を備えていることも示しましょう。
書き方⑦:その経験から何を学んだのか
エントリーシートのガクチカの書き方7つ目は、「その経験から何を学んだのか」です。
就活生の皆さんが、心から学んだと思えることを書きましょう。
学んだことは、あなたの強みの言い換えになっているはずです。
ポイントは、「再現性」です。
私自身が、就活生のエントリーシートを添削していると、学びが「単純な気づき」で終わっているケースが多いです。
エントリーシートは、「どうすれば目的を達成することができるのか」という方法論にまで落とし込んで書かないと、再現性が感じられません。
その結果、読み手側がガクチカを評価してくれない可能性もあります。
就活生は、可能な限り、学びのレベルを方法論にまで落とし込んで書きましょう。
また、面接時に、学びを活かしたエピソードが複数個提示することを求められることもあります。
すらすらと学びを活かしたエピソードを言えるように、準備しておきましょう。
書き方⑧:その経験を入社後どう活かしたいのか
エントリーシートのガクチカの書き方8つ目は、「その経験を入社後どう活かしたいのか」です。
会社で学んだことが活かせることをアピールしましょう。
面接官が聞きたい本質は、ここです。
あくまでこれまでの経験は、学んだことを裏付けるための1つの根拠に過ぎません。
経験を語った上で、熱く学んだことをどう会社に活かせるのかを話しましょう。
ESでのガクチカの魅力的な書き方が分かれば、後は5つの注意点だけ意識するだけで、魅力的なガクチカが完成しますよ。
「就活の教科書」編集部 菅野
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ) 書き方の注意点
「就活の教科書」編集部 菅野
エントリーシート(ES)の「学生時代に力を入れたこと」は、紹介する5つの注意点を守ることでスムーズに書けるようになります。
「学生時代に力を入れたこと」を書き方の注意点は、大きく分けて5つです。
- 注意点①:書き方の構成を守る
- 注意点②:論理的に書く
- 注意点③:結果までのプロセスを中心に書く
- 注意点④:嘘をつかない
- 注意点⑤:専門用語を使わない
- 注意点⑥:指定された文字数の9割以上は書く
- 注意点⑦:ガクチカの深掘り対策もしておく
「就活の教科書」編集部 菅野
「エントリーシート(ES)のそもそもの書き方がわからない」という就活生は、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
注意点①:書き方の構成を守る
「就活の教科書」編集部 菅野
書き方の型を覚えると、人事に理解されやすい文章が書けます。
エントリーシートを書くのが苦手な人は、書き方の構成を覚えましょう。
以下、エントリシートに「学生時代に力を入れたこと」を書き方の構成です。
動機 | 私が頑張ったことは、〇〇です。 |
---|---|
課題・目標 | 〇〇に興味があり、始めました。課題は〇〇で、目標は〇〇でした。 |
工夫・努力 | 〇〇したところ、〇〇がわかりました。だから、〇〇をしました。 |
結果 | 〇〇できました。 |
学び・活かし方 | この経験から、〇〇を学びました。 〇〇という力は、御社でも〇〇の形で活かせると考えています。 |
「就活の教科書」編集部 菅野
注意点②:論理的に書く
論理的な文章を書き、採用担当がスムーズに理解できる「学生時代頑張ったこと」を書きましょう。
「就活の教科書」編集部 菅野
就活生くん
論理的な文章って、どんな文章ですか?
下の2つの文章を比べてみましょう。
「就活の教科書」編集部 菅野
私は、両親が家でカフェを経営していた影響もあり、大学生になったらカフェのアルバイトをしよう決めていました。
自分で豆を挽いて、お客様に提供したかったのです。
だから大学生になって、カフェのアルバイトに力を入れました。
両親がカフェを経営していたので、小さい頃からコーヒーに興味を持っていました。
両親の影響で、自分で豆を挽いて作ったコーヒーをお客様に提供したかったのです。
2つ目の文章のほうが読みやすくないですか?
「就活の教科書」編集部 菅野
就活生くん
論理的な文章を書くコツは、結論を一番始めに書くことです。
「学生時代に力を入れたこと」のエピソードがどれだけ良くても、内容が人事に伝わらなければ意味がありません。
人事は1日に何百枚ものエントリーシートを読んでいます。
1つ目のような論理的でない文章は、すぐに読み捨てられてしまうでしょう。
「就活の教科書」編集部 菅野
注意点③:結果までのプロセスを中心に書く
「就活の教科書」編集部 菅野
会社の人事はあなたがこれまでに残してきた結果よりも、「あなたがどんな考えを経て行動してきたか」に興味があります。
例えば、「学生時代に力を入れたこと」を書く時、以下のように結果を複数書いてしまう人がいますが、NGです。
私は水泳の全国大会で1位になりました。近畿大会でも1位になりました。
以下のように、あなたの考えを必ずエピソードに盛り込みましょう。
私は水泳の全国大会で1位になりました。
全国大会で1位になるには、まず考え方を変えないと行けないと思い・・
注意点④:嘘をつかない
「就活の教科書」編集部 菅野
嘘をつき仮にエントリーシートが通ったとしても、面接で撃沈してしまう可能性が高いです。
エントリーシートに書いてあるガクチカと、面接時のあなたの発言が一致しないからです。
就活生くん
面接も嘘を貫き通せる自信があります。
「会社に入社できたけど、仕事も人間関係も自分に合わなかった・・」という事になりかねないからね。
「就活の教科書」編集部 菅野
注意点⑤:専門用語を使わない
「就活の教科書」編集部 菅野
専門用語を使うと、人によっては文章の内容を理解できません。
僕も美術系の学校に通う就活生のエントリーシートを添削した時に、専門用語が含まれていて困った経験があります。
「学生時代に力を入れたこと」に「アートプロジェクト」と書いてくれていたのですが、「アートプロジェクト」の説明がないまま話が完結していたのです。
美術系の学校に通う人たちは、「アートプロジェクト」の名前を聞いただけでどんなものかわかるのでしょう。
一方で、美術系以外の大学に通っている人は、「アートプロジェクト」と聞いてもどんなものかわからない人が多いと思います。
「就活の教科書」編集部 菅野
注意点⑥:指定された文字数の9割以上は書く
「就活の教科書」編集部 菅野
ESでガクチカを書く場合は、指定文字数の9割以上は書いて、適切なボリュームで採用者への好印象を与えましょう。
また、文字数指定のない場合は、300字~400字を目安に書きましょう。
文字数制限をオーバーしてしまうと、評価されないこともあるので、気を付けてくださいね。
ガクチカの文字数ごとの例文や書き方の注意点が分かるので、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
「就活の教科書」編集部 菅野
注意点⑦:ガクチカの深掘り対策もしておく
「就活の教科書」編集部 菅野
ガクチカはESが通った後は、より就活生の性格や物事の取り組み方を知るために、面接で深掘りされます。
例えば、「なぜそれを頑張ろうと思ったのか」や「自分なりの独自性を出したことはないか」などが深掘り質問でされることが多いです。
ESでガクチカの書き方を理解できた人は、面接での深掘り質問対策を始めていきましょう。
そんな面接での深掘り質問対策には、「エンカレッジ」がおすすめです。
「エンカレッジ」では、トップ企業内定者が1対1で就活のサポートをしてくれ、面接対策やES添削も行ってくれます。
「面接でガクチカを緊張せずに話したい!」という方は、ぜひ「エンカレッジ」を利用してみてくださいね。
ガクチカの深掘り質問対策がしたい人は、深掘りの仕方や深掘り質問例7選が分かるので、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
「就活の教科書」編集部 菅野
ここまではガクチカのエントリーシートへの書き方の注意点を解説してきました。
「ガクチカの面接での話し方」も知りたいという就活生は、こちらの記事も参考にしてください。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)がない人へ
就活生くん
確か、就活生くんは大学に入ってから友達とバンドを組んでライブしてたよね!
蕎麦屋でバイトもしてたでしょ?
「就活の教科書」編集部 菅野
エントリーシートで見られているのは、「あなたがどんなことを思って、どう行動したか」それだけです。
多くの就活生はエントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」を書く時、すごい経験がないと書けないと思っています。
エントリシートでは、エピソードの大小は見られていません。
インターンや海外留学の経験がない人は、遊びやバイトの話を書けばOKです。
ガクチカがない就活生の方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
また、ガクチカのエピソード自体はあるけど、「ガクチカが書けない」と悩んでいる人もいますよね。
ガクチカが書けない人は、ガクチカを書くための手順が分かり、埋めるだけで魅力的なガクチカが完成するので、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
「就活の教科書」編集部 菅野
就活生ちゃん
でも、学生時代に自分がどんなことに力を入れてきたか、覚えていません・・
「就活の教科書」編集部 菅野
モチベーショングラフとは、「エピソードと感情をグラフ化したもの」です。
モチベーショングラフを作れば、自分が今までの人生でどんなことをしてきて、その時どんな感情だったのかを振り返られます。
モチベーショングラフを作れば、自己分析にも活かせますよ。
モチベーショングラフの書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
【内定者6人に聞いてみた】ガクチカの書き方のコツ,ポイントは?
「就活の教科書」編集部 はまちゃん
僕もあなたと同じ就活生でして、実は今まさにガクチカで悩んでいます。
学生時代に頑張ったことは皆さん何かしらあるとは思いますが、ガクチカをどう伝えるのか、またガクチカを聞くことで人事は就活生の何を見ているのかを知ることが重要になると思います。
そこで、「ガクチカの書き方のコツ/ポイント」について内定者6人にアンケートを取りました。
◆ 上原 健吾
・大学:大阪府立大学大学院
・内定先:日本IBM(GTS職)
◆ 菅野 敬也
・大学:関西学院大学
・内定先:外資系IT業界 Y社
◆ トッティ
・大学・学部:関西大学
・内定先:広告代理店
◆ 南田
・大学:関西大
・内定先:IT業界N社(エンジニア職)
◆ 神山 大智
・大学:和歌山大学
・内定先:ITベンチャー(エンジニア職)
◆ 淀川
・大学:関西大学
・内定先:広告代理店
「就活の教科書」編集部 はまちゃん
ガクチカの内容とそれを選んだ理由
「就活の教科書」編集部 はまちゃん
理由は、それしか大学時代にしてこなかったからです。
「就活の教科書」編集部 上原
主体的に考え行動に移せた、自分が1番頑張ったからです。
「就活の教科書」編集部 菅野
理由は、受けた職種にリーダー気質が必要だったからです。
「就活の教科書」編集部 トッティ
理由は、学生時代ほぼこれだけに注力したので。
「就活の教科書」編集部 南田
理由は、エンジニア的に一番効果的だと思ったからです。
「就活の教科書」編集部 神山
理由は、目に見える数字と実績があったからです。
「就活の教科書」編集部 淀川
「就活の教科書」編集部 はまちゃん
選んだ理由も人それぞれですし、シンプルに自分が一番頑張ったことをガクチカにすれば良いのではないでしょうか。
何に重点を置いて、ガクチカを伝えたか
「就活の教科書」編集部 はまちゃん
「就活の教科書」編集部 上原
「就活の教科書」編集部 菅野
「就活の教科書」編集部 トッティ
「就活の教科書」編集部 南田
「就活の教科書」編集部 神山
「就活の教科書」編集部 淀川
「就活の教科書」編集部 はまちゃん
共通点としては、主体性>と課題解決を意識したガクチカということですね!
結局、人事はガクチカで何を見ていると思う?
「就活の教科書」編集部 はまちゃん
「就活の教科書」編集部 上原
「就活の教科書」編集部 菅野
「就活の教科書」編集部 トッティ
「就活の教科書」編集部 南田
「就活の教科書」編集部 神山
「就活の教科書」編集部 淀川
「就活の教科書」編集部 はまちゃん
内定者の皆さん、どうもありがとうございました!
内定者のガクチカ書き方の共通点
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)に関して内定者6人にアンケートを取ってみたところ、選んだ内容や理由は人それぞれですが、ガクチカ書き方の共通点が2つ出てきました。
- 人事は学生がどう考えて行動し、それをどう次に活かそうと考えているかを見ている
- 主体性と課題解決に重点を置いて伝えることが重要である
「就活の教科書」編集部 はまちゃん
まとめ:ガクチカの書き方は基本を抑えれば難しくない!
この記事では、エントリーシート(ES)の「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」の書き方、書く時の注意点について説明しました。
また、「学生時代に力を入れたこと」が見つからない人のために、ガクチカの見つけ方とガクチカの例を5つ紹介しました。
そして、内定者6人にアンケートを取って、実際の就活でガクチカをどのような内容にしたのか、どのように伝えたのかなど、経験を踏まえて教えてもらいました。
最後にまとめをおさらいしていきましょう。
◆ そもそも、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)とは
- ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略
- ガクチカが問われるのは、物事の取り組み方を知るため
◆ 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ) の書き方
- 書き方①:学生時代に何をしたのか
- 書き方②:なぜその活動を始めようとしたのか
- 書き方③:その活動をする上でどんな目標を立てたのか
- 書き方④:その活動の中でどんな困難を経験したのか
- 書き方⑤:立ちはだかる困難を解決するためにどのように行動したのか
- 書き方⑥:行動の結果はどうなったのか、目標は達成したのか
- 書き方⑦:その経験から何を学んだのか
- 書き方⑧:その経験を入社後どう活かしたいのか
◆ 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ) 書き方の注意点
- 注意点①:構成を守る
- 注意点②:論理的に書く
- 注意点③:結果までのプロセスを中心に書く
- 注意点④:嘘をつかない
- 注意点⑤:専門用語を使わない
- 注意点⑥:指定された文字数の9割以上は書く
- 注意点⑦:ガクチカの深掘り対策もしておく
この記事の内容を参考に、学生時代に力を入れたエピソードを完成させてください。
「就活の教科書」には他にも、就活に役立つ記事がたくさんあります。
ぜひ、読んでみてください。
「就活の教科書」編集部 菅野
就職活動の基本的なやり方とお役立ちサービス
就職活動を有利に進めるために、就活の基本的なやり方を理解しつつ、就活に役立つ無料サービスを利用しましょう。
以下の記事で、自己分析・エントリーシート・面接対策の簡単なやり方と、お役立ち就活サービスをまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
就活アドバイザー 京香