- 「ブラック企業」は残業が多く休日が少ない、労働環境が悪い企業のこと
- ブラック企業が多い業界は、儲かっていないか人手が足りていない
- ブラック企業大賞を受賞した企業とその理由
- ブラック企業の5つの見分け方
- ブラック企業に就職しない為の回避術
- 「なんとしてもブラック企業を避けたい!」という方は「OfferBox」で優良企業を探すのがおすすめ
就活生の皆さんこんにちは、「就活の教科書」編集部のゆきです。
この記事では、ブラック企業について解説していきます。
就活生の皆さんはどのような企業がブラック企業だと思いますか?
「就活の教科書」編集部 ゆき
就活生くん
「ブラック企業」を取り上げたニュースでサービス残業やパワハラなど労働環境が極端に悪いという話をよく聞くので、労働環境が悪い企業がブラック企業ではないでしょうか?
とにかく絶対に就職したくない企業というイメージです。
就活生ちゃん
ブラック企業といえば過労死など悪いイメージがありますが、具体的にどのような企業がブラック企業なのかの定義はわかりません・・・
実際にどのようなブラック企業があるのか紹介してほしいです。
「過労死」「セクハラ」「パワハラ」などの言葉は、ブラック企業をイメージするときに必ず付いてきますね。
でも、ブラック企業について詳しい情報を知る機会はなかなかありませんよね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
そこでこの記事では、ブラック企業の定義や、ブラック企業が多い業界をランキング形式で紹介していきます。
合わせて、ブラック企業大賞を受賞した企業やブラック企業の見分け方、ブラック企業に入社しない為の注意点も解説しています。
この記事を読めば、どのような企業がブラック企業なのか、ブラック企業に入社しない為にはどうしたらいいのかがわかるようになります。
ブラック企業に絶対入社したくない、入社後にブラック企業だと気づいて後悔したくない就活生は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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就活アドバイザー 京香
目次
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就活アドバイザー 京香
ブラック企業の定義ってなに?
就活生くん
労働環境が悪い企業が「ブラック企業」だと思っているんですが、具体的な定義はあるんですか?
一口に「ブラック企業」と言っても、具体的にどんな企業がブラック企業なのか、いまいちわからないですよね。
実は、ブラック企業に明確な定義はありません。
ですが、ブラック企業と言われる企業によくある「要素」は存在しています。
「就活の教科書」編集部 ゆき
- ブラック企業の要素①:2か月以上残業時間が80時間以上である
- ブラック企業の要素②:残業代が支払われない事がある
- ブラック企業の要素③:年間休日が120日以下である
- ブラック企業の要素④:パワハラ・セクハラが起きる
- ブラック企業の要素⑤:3年後離職率が30%以上である
この記事では以上の5つをブラック企業によくある「要素」として紹介していきます。
それでは、ブラック企業の要素についてそれぞれ解説していきますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業の要素①:2か月以上残業時間が80時間以上である
ブラック企業の要素1つ目は、「2か月以上残業時間が80時間以上である」です。
就活生の皆さんがイメージするように、極端に残業時間が長い企業はブラック企業です。
では、なぜ2か月以上残業時間が80時間以上だとブラック企業なのかと言うと、厚生労働省が設定している「過労死ライン」が理由です。
厚生労働省は、下記の表のように残業時間によって脳や心臓の病気になったときに仕事と関係があるのかを見ています。
期間 | 残業時間 | 評価 |
---|---|---|
1~6か月前 | 45時間以下 | 業務と発症の関連性は弱い |
1~6か月前 | 45時間以上 | 業務と発症の関連性はある |
1か月前 | 100時間以上 | 業務と発症の関連性は強い |
2~6か月前 | 80時間以上 | 業務と発症の関連性は強い |
以上のように、残業時間が2か月以上80時間を超えていると、仕事と病気に関係があると見ています。
つまり、80時間以上働いた結果病気を発症したり、仕事が原因の過労死が起こると厚生労働省が認めています。
過労死が起こるラインまで残業をさせる企業は、ブラック企業だと言えるでしょう。
月に80時間残業すると毎日4時間弱の残業です。
毎日4時間の残業に耐えられる人は少なく、そういった企業では自分の寿命が縮んでしまいますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業の要素②:残業代が支払われないことがある
ブラック企業の要素2つ目は、「残業代が支払われないことがある」です。
通常、残業をすれば1時間当たり25%増しの残業代が払われますが、ブラック企業では残業代を支払いません。
もちろん会社員が働いているのに賃金を支払わないのは違法です。
ですが、ブラック企業では残業代申請をさせなかったり、会社以外で残業をさせるように仕向けたりして残業自体を無かったことにします。
残業代を支払わない企業は、法律に違反しているブラック企業であると言えるでしょう。
「裁量労働制」「みなし残業」などもブラック企業が使いがちな手段です。
どちらの制度も会社が労働時間を管理できない前提の制度ですが、ブラック企業では会社が管理しているのに制度を悪用しています。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業の要素③:年間休日が120日以下である
ブラック企業の要素3つ目は、「年間休日が120日以下である」です。
年間休日が120日であれば土日・祝が休日となり、暦通りに休みがあることになります。
しかし、年間休日が120日あっても残業・休日出勤などによって実際に休める時間は年間休日よりも少なくなります。
その為、年間休日120以下であれば労働時間が長く休みが少ないブラック企業である可能性が高くなると言えるでしょう。
年間休日の平均は108.9日なので120日以下だからブラック企業なのではありません。
ですが、残業時間が長く年間休日が120日以下ならばブラック企業の可能性はぐんと上がりますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業の要素④:パワハラ・セクハラが起きる
ブラック企業の要素4つ目は、「パワハラ・セクハラが起きる」です。
パワハラ・セクハラが起きる企業は、コンプライアンスへの意識が緩く労働者の事を軽視しています。
パワハラ・セクハラは単に個人の問題ではなく、防ぐことができない企業の体制そのものに問題があるため、過去にパワハラ・セクハラの事件が起きているような企業はブラック企業といえます。
「企業名+パワハラ」「企業名+セクハラ」などで検索し、事前に調査するようにしましょう。
大企業ならパワハラ・セクハラは起きないと思いがちですが、企業の規模は関係ありません。
大企業だからと安心せずに、事前に調べておきましょう。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業の要素⑤:3年後離職率が30%以上である
ブラック企業の要素5つ目は、「3年後離職率が30%以上である」です。
3年後離職率とは、新卒で入社してから3年後に何%の人が退社しているかを表した割合です。
厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると、最新の平均3年後離職率は32%です。業界によって差はありますが、30%以上ならばなにか問題がないのか、調べる必要があるでしょう。
口コミサイトなどで、何が原因で退職した人が多いのか調べるのが無難です。
ブラック企業の要素として「離職率が30%以上」と解説しましたが、離職率が高い業界は多数存在しています。
離職率が高い業界と離職率が低い企業について解説している記事をします。
ブラック業界・ホワイト企業について詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業が多い業界ランキング
就活生くん
ブラック企業はどんな業界に多いんでしょうか?
イメージだと、とにかく体を使う仕事だったり長時間働く必要がありそうな運送業に多いイメージがあります。
そもそも、なぜ「ブラック企業」が生まれてしまうのかを考えれば、ブラック企業が多い業界を見抜けます。
「就活の教科書」編集部 ゆき
就活生くん
労働時間が長かったり休みが取れないというイメージがあるので、人が不足しているからブラック企業が多くなるんでしょうか?
もちろん、応募しても人が来ないので人手不足になり、結果としてブラック企業が多くなっている可能性はあります。
しかし、業界の構造そのものに問題がある可能性があります。
「就活の教科書」編集部 ゆき
就活生くん
業界の構造って例えば、なんでしょうか?
利益率が低かったり、競争が激しかったり、規模が小さくなっている業界です。
こういったお金を稼ぎにくい業界だと企業は人件費を削って利益を上げようとして、「ブラック企業」になりがちです。
「就活の教科書」編集部 ゆき
就活生くん
それぞれどのような業界が当てはまるんでしょうか?
分かりやすくするために例を挙げますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
利益率が低い業界 | 競争が激しい業界 | 規模が縮小していく業界 |
---|---|---|
卸売業界 | 飲食業界 | 出版業界 |
小売業界 | 証券業界 | 印刷業 |
食料品業界 | 保険業界 | ブライダル業 |
上記の業界は、業界の構造として人件費を削らないと儲からない傾向にあります。
なので、こういった業界はブラック企業が多い「ブラック業界」になりがちです。
「就活の教科書」編集部 ゆき
就活生くん
人件費を削らないと儲からない業界の「仕組み」そのものに問題があるんですね。
これを意識しておけば、ブラック企業を見分けやすくなりそうです!
ブラック企業が多くなる理由についてわかったところで、次はブラック企業が多い業界をランキング形式で見ていきましょう。
この記事では、3年後離職率が高い業界から順にブラック業界ランキングとして掲載しています。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック業界1位:飲食業界
ブラック業界ランキング第1位は、飲食業界です。
ブラック業界ランキング1位だけあって3年後離職率は50.4%と群を抜いており、同期で入社した社員の半分が3年後にはいなくなっています。
飲食業界は参入しやすいため競争が激しく、利益率も低い業界です。
例えば、すかいらーくやサイゼリヤは利益率が3%前後、持ち帰りが多いマクドナルドでも8%程度です。
このように、競争が激しく利益率が低い業界は人件費をかけている余裕がないので、ブラック企業が多いブラック業界になりがちです。
僕自身、3つしていたアルバイトすべてが飲食業界だったので、大変さはよくわかります。
働いていた企業はどれも大手全国チェーンでしたが、社員さんは毎日10時間以上働いていたり、人が足りずに深夜のシフトばかりでした。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック業界2位:宿泊業界
ブラック業界ランキング第2位は、宿泊業界です。
宿泊業界もブラック業界ランキング1位の飲食業界と同じように、3年後離職率は50.4%です。
宿泊業界はとにかく労働時間が長いことで知られています。特にサービス残業が多く、ランキング1位の飲食業界よりも時給換算の給料が低いこともあります。
例えば、毎日12時間労働や月80時間以上のサービス残業などとにかく長時間働くことが多いようです。
有休の取得率も低く、長く働こうと思って就職する業界ではないですね。
ホテルに高卒で就職した友達がいますが、夜勤・サービス残業があるのに手取りが15万円程度と労働環境に悩んでいました。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック業界3位:生活関連サービス業界
ブラック業界ランキング第3位は、生活関連サービス業です。
ランキング3位の生活関連サービス業の3年後離職率は50.4%です。
生活関連サービス業には旅行業やブライダル、観光案内などがあります。
特にブライダルなどは華やかなイメージと違って実際には長時間労働やパワハラも少なくなく、離職率も高くなっています。
3年で50%の人が退職することを考えると、長期間働くことを前提に就職するのはお勧めできません。
友人にブライダルの専門学校に行っている人がいますが、インターンですら相当ブラックだったようです。
なかなか大変な職場ですね・・・
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック業界4位:教育業界
ブラック業界ランキング第4位は、教育業界です。
3年後離職率はブラック業界ランキング3位の生活関連サービス業とほぼ同率の46.6%です。
少子高齢化で子どもがどんどん減少しているため、教育業界は衰退産業であると言えます。
さらに教育業界は「人」に依存しきったサービス業のため、とにかく人件費が問題となります。
そのため、業績が低下するなかでとにかく人件費を削ろうとして長時間労働やサービス残業が横行しています。
学習塾でアルバイトしている友人からは企業に関係なくサービス残業や「コマ給」の実態を聞かされているので、僕自身ブラック企業が多いというイメージがありますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック業界5位:医療・福祉業界
ブラック業界ランキング第5位は、医療・福祉業界です。
3年後離職率は39%と、ブラック業界ランキング第4位の教育業界に比べると7%低いものの、平均より10%も上回っています。
医療・福祉業界は全体的に人の命に係わる仕事が多く、企業の「労働時間」への意識が低い業界でもあります。
特に幼稚園・保育園や介護職などは労働時間の長さに対してとても給料が低く、長く働くのは難しい業界ですね。
これまでランキング形式でブラック業界を5つ紹介してきましたが、ブラック業界についてより詳しく知りたい就活生はぜひ下記のきじも読んでみてください。
ブラック業界やブラック業界の特徴についてより詳しく解説してくれていますよ。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業大賞を受賞した企業一覧
就活生くん
ブラック企業が多い業界についてはわかったんですが、実際にどのような企業がブラック企業とされているんですか?
ブラック企業の実例を知りたいですよね。
そこで、ブラック企業の実例としてブラック企業大賞を受賞した企業を一覧にして紹介していきたいと思います。
「就活の教科書」編集部 ゆき
- 【2019年】三菱電機株式会社
- 【2018年】三菱電機株式会社
- 【2017年】株式会社引越社
- 【2016年】株式会社電通
- 【2015年】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
以上の5年分のブラック企業大賞受賞企業一覧を紹介していきますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業大賞受賞の企業については、YouTube動画でも解説していますので、合わせてみてくださいね。
【2019年】三菱電機株式会社
2019年にブラック企業大賞を受賞したのは、三菱電機株式会社です。
ブラック企業大賞を2018年に続いて2年連続で受賞しており、受賞理由として長時間労働による社員の過労死や、2019年の8月に新入社員が自殺したことなどが挙げられています。
具体的には指導員が社員に対して「自殺しろ」などと発言したとされており、指導員は自殺教唆の疑いで書類送検されています。
三菱電機は8年で5人もの社員が自殺しており、もはや個別のものではなく、企業全体に蔓延しているとても劣悪な環境が原因でしょう。
この記事を書いている最中に三菱電機のパワハラに関する記事を読みましたが、想像を絶するレベルでした。
大企業だからと言ってブラック企業ではないと安心してはいけません。
「就活の教科書」編集部 ゆき
また、「2019年〜2017年の間にブラック企業大賞を受賞した企業」について、Youtube動画でも解説しているので、ぜひ見てみてくださいね!
⇒ 【あの有名企業が!?】ブラック企業大賞を受賞した企業がヤバすぎる… | 3年分まとめ 2019,2018,2017年【就活:転職】
【2018年】三菱電機株式会社
2018年にブラック企業大賞を受賞したのは、三菱電機株式会社です。
受賞理由として2014年~2017年の間に5人もの社員が労災認定され、月80~100時間以上の労働が何か月にもわたって続いた劣悪な労働環境が挙げられています。
システムエンジニアや通信機製作所で働いていた社員が、あまりの長時間労働やパワハラによって自殺した例があります。
職場の環境が一向に改善されていないことから2019年の2年連続受賞につながったと考えられるため、企業の体質は一向に変わっていない現実がうかがえます。
過去複数の過労死が起きていることも問題ですが、それを一向に改善できていないのも非常に大きな問題です。
「就活の教科書」編集部 ゆき
【2017年】株式会社引越社
2017年にブラック企業大賞を受賞したのは、株式会社引越社です。
受賞理由としては、男性社員を「シュレッダー係」に配転し懲戒解雇し、懲戒解雇の理由を「罪状」として記載した書類を店舗に張り出したことなどが挙げられています。
結局裁判で一部和解が成立したようですが、当初は和解案に「公共交通機関もしくは自転車を使用して営業を行うこと」という条件を入れるなど、悪質な嫌がらせを続ける体質は全く改善していないようでした。
企業の体質もそうですが、経営者の倫理観も問われる深刻なブラック企業だといえるでしょう。
引っ越しのアルバイトは肉体労働できつい分時給がいいといわれていますが、社員となるとサービス残業でアルバイトよりも時給が低くなる可能性もありますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
【2016年】株式会社電通
2016年にブラック企業大賞を受賞したのは、株式会社電通です。
受賞理由としては、2015年に新入社員が月105時間という超長時間労働やパワハラによって自殺したことや、過去にも男性社員の過労死があったことなどが挙げられています。
広告業界は残業時間が長い業界として知られていますが、電通はその中でも社訓の「鬼十則」に代表されるように特に精神論が蔓延している企業でした。
広告業界そのものの業界構造の問題もありますが、過労死を招くほどの精神論が蔓延しているのは、まぎれもないブラック企業でしょう。
この事件以降どんどん電通への風当たりが強くなっているのを感じますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
また、「2014年〜2016年の間にブラック企業大賞を受賞した企業」について、Youtube動画でも解説しているので、ぜひ見てみてくださいね!
【2015年】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
2015年にブラック企業大賞を受賞したのは、株式会社セブン-イレブン・ジャパンです。
受賞理由としては、フランチャイズ店の店長が期限切れが近いお弁当を値下げする「見切り販売」の権利を妨害されたとしてセブン-イレブン・ジャパンを訴えたことなどが挙げられています。
これまでの社員に対するパワハラ・長時間労働とは少し種類が違いますが、フランチャイズ店が本社に強く出れないのを利用した一種のパワハラだといえます。
そのしわ寄せが学生のアルバイトにのしかかっていることもあり、「ブラックバイト」なども話題になりましたね。
セブン-イレブン・ジャパンは時短営業をしたオーナーのフランチャイズ契約を解除するといって訴訟になりましたね。
コンビニチェーンのフランチャイズに対する圧力はとても強いようです。
「就活の教科書」編集部 ゆき
また、この記事にない「2012年〜2013年の間にブラック企業大賞を受賞した企業」について、Youtube動画でも解説しているので、ぜひ見てみてくださいね!
⇒ 【伝説のブラック企業】ブラック企業大賞を受賞した企業をまとめてみた(2012,2013年) | ワタミ,ゼンショー,ウェザーニューズ,東京電力,ベネッセ【就活:転職】
ブラック企業の見分け方
就活生くん
ブラック企業が多い業界や、ブラック企業の実例はわかりました。
知れば知るほどブラック企業に入社したくないのですが、就職活動中にどうやったら見分けられるんでしょうか?
ブラック企業に就職したくないと思っていても、入社して初めてブラック企業だと気づくパターンも多いですよね。
この記事では入社前に気づくために、ブラック企業の求人に多い「怪しいポイント」を解説していきます。
「就活の教科書」編集部 ゆき
- 見分け方①;3年後離職率で見分ける
- 見分け方②:従業員数と採用実績数で見分ける
- 見分け方③:平均勤続年数で見分ける
- 見分け方④:労働制度で見分ける
- 見分け方⑤:言葉で見分ける
以上の5つに分けてブラック企業の見分け方を解説していきますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
見分け方①:3年後離職率で見分ける
ブラック企業の見分け方1つ目は、「3年後離職率で見分ける」です。
ブラック企業の定義⑤でもお伝えした通り、3年後離職率が30%以上の企業はブラック企業の可能性があります。
離職の背景には労働環境の悪さが影響しているというアンケート結果もあり、離職率が高ければ高いほどブラック企業である可能性は高まるからです。
もちろん、IT業界などベンチャー企業が多い業界では3年後離職率は高くなりますが、同業他社と比べて3年後離職率が高いなら警戒心を持つべきでしょう。
離職率と労働環境は大きく関係しています。
人間関係も給料も良くて休日が多い職場から人がたくさんいなくなるわけがありませんからね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
見分け方②:従業員数と採用実績数で見分ける
ブラック企業の見分け方2つ目は、「従業員数と採用実績数で見分ける」です。
新卒の人を採用すれば、その分今いる社員が新卒の教育をする必要がありますが、新卒の人が多すぎれば教育ができなくなるからです。
例えば、従業員が100人しかいない企業で新卒を50人雇えば、今いる社員の半分が新人教育をする必要があり、とても教育できないでしょう。
新卒の採用実績数が今いる従業員数の10%以上だと、新卒を「捨て駒」のように扱っていないか注意する必要があるでしょう。
大量に採用して教育できなければ、新卒の社員は何も教えられずただただ苦労して職場を離れていきます。
新卒社員割合が少ない方が、教育がしっかりしている可能性が高いですね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
見分け方③:平均勤続年数で見分ける
ブラック企業の見分け方3つ目は、「平均勤続年数で見分ける」です。
平均勤続年数とは、その会社にいる従業員が平均で何年働いているのかを表すものです。
平均の勤続年数は12.1年であり、それより平均勤続年数が短かければ短いほどブラック企業である可能性が高くなります。
平均勤続年数が短ければ、入社した人がすぐに辞めていく企業である可能性が高いからです。
業界によっては大きな差がありますが、平均勤続年数が8年以下だと注意して見るべきでしょう。
3年後離職率と合わせてみる事で、その会社のブラック度がわかります。
「就活の教科書」編集部 ゆき
見分け方④:労働制度で見分ける
ブラック企業の見分け方4つ目は、「労働制度で見分ける」です。
ブラック企業は特殊な労働制度を本来とはちがう目的につかうことで社員に長時間労働・サービス残業をさせている場合があります。
給与制度は例えば、「裁量労働制」や「名ばかり管理職」、「みなし残業制度」「変形労働時間制」などのことです。
そのため、求人にこういった制度が書かれている場合は企業の口コミを検索するなど調査した方が無難です。
よくあるのは、管理職でもないのに「名ばかり管理職」にさせられて、「管理職には法律で決まっている残業代や休日などを適用しない」という制度を悪用されるというパターンです。
もちろん実際には管理職ではないので違法ですが、そうやって合法かのように社員に偽装するパターンが多いんですね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
見分け方⑤:言葉で見分ける
ブラック企業の見分け方5つ目は、「言葉で見分ける」です。
ブラック企業は募集ページや募集要項で「やる気」「情熱」「圧倒的成長」「やりがい」などのフレーズがよく登場します。
もちろん「成長」や「やりがい」は重要ですが、あまりにもアピールが強いならば、待遇の悪さを「やりがい」などの言葉でごまかそうとしているかもしれません。
もし会社の理念に共感してこの企業で成長したいと思ったとしても、いったん冷静になって口コミを検索してみましょう。
ブラック企業の見分け方を詳しく知りたい人は、面接や説明会など場面ごとにブラック企業の見分け方が分かるので、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業の見分け方について解説してきましたが、ホワイト企業の探し方も知りたいですよね。
そこで、以下の3つの記事をご紹介します。
優良企業・ホワイト企業の探し方だけでなく、ホワイト企業を何社も紹介しているので、手軽にホワイト企業を見つけられますよ。
「就活の教科書」編集部 ゆき
ブラック企業に就職しない為の回避術
就活生くん
ブラック企業を見分けるポイントはわかりましたが、勤続年数などのデータをみる方法以外にブラック企業に就職しないための回避術はないんですか?
基本的な「姿勢」を意識しておけば、ブラック企業への就職は回避できることがほとんどです。
「就活の教科書」編集部 ゆき
- 回避術①:相手の話を疑う姿勢を持つ
- 回避術②:自分で情報を調べる姿勢を持つ
- 回避術③:面接で相手の企業を面接する姿勢を持つ
以上の3つに分けて、ブラック企業への就職を回避するための回避術を解説していきますね。
「就活の教科書」編集部 ゆき
回避術①:相手の話を疑う姿勢を持つ
ブラック企業への就職就職しない為の回避術1つ目は、「相手の話を疑う姿勢を持つ」です。
ブラック企業への就職を回避できない人の特徴として、やりがいや成長などの相手の話を全て鵜呑みにしてしまっている傾向があります。
例えば「入社3年目で新規事業部長を任せられる!」「圧倒的成長を体感できる!」など、聞こえの良いフレーズばかり聞こえてくることがあります。
もちろん、「成長できる仕事」や「やりがいのある仕事」なのはいいことですが、前提である労働環境についてはよく注意して、疑って話を聞きましょう。
聞こえの良いことを言っても、働く側からすればそれに見合った給料をもらえなければ話になりません。
いいことばかり言う相手の話を真に受けないようにしましょう。
「就活の教科書」編集部 ゆき
回避術②;自分で情報を調べる姿勢を持つ
ブラック企業への就職就職しない為の回避術2つ目は、「自分で情報を調べる姿勢を持つ」です。
先ほどの「相手の話を疑う姿勢を持つ」とつながっていますが、相手の話を真に受けずに自分で情報を調べる姿勢を持ちましょう。
企業の情報は、Web上の口コミサイトなどで簡単に調べることができます。また、規模の大きい企業ならばOB・OG訪問もできるので、自分から動けば情報を集める機会はたくさん存在しています。
積極的に調べればわかることを調べずに後悔しないように、常に自分で情報を調べる姿勢を持ちましょう。
ブラック企業は基本的にSNSや口コミサイトで悪い評価を受けている場合が多いです。
以下の記事では企業の評判の調べ方について詳しく書いてあるので、評判の調べ方がわからないという就活生はぜひ読んでみてください。
「就活の教科書」編集部 ゆき
回避術③:面接で相手の企業を面接する姿勢を持つ
ブラック企業への就職就職しない為の回避術3つ目は、「面接で相手の企業を面接する姿勢を持つ」です。
就活生の皆さんは、企業の面接ではとても緊張して相手にどう見られるかで精いっぱいだと思います。
しかし、面接会場に到着するまでの過程や、面接官の雰囲気から相手の企業がどのような企業かを見分けられます。
例えば、実際に働いている社員の様子や社内の雰囲気、面接官の受け答えなどから企業がアピールしている姿と実際の姿に差がないかをチェックできます。
面接を受けるときは、こちらも企業を面接しているんだと言う姿勢で挑むことが大事です。
企業を面接してやるんだという気持ちで挑むと、緊張も少しやわらいで受け答えがしやすくなりますよ。
「就活の教科書」編集部 ゆき
企業研究に役立つスカウトサイトを活用してみよう
就活生くん
企業研究を進めているつもりですが、正直できている実感があまりありません・・・
どうすれば上手に企業選びができるのでしょうか。
企業選びにはスカウトサイトを活用するのがおすすめです。
スカウトサイトは、あなたの人柄や経験を見た企業から、面談やインターンのオファーが直接届くので自分に合った企業が選べます。
「OfferBox(オファーボックス)」は7,600社以上の企業から、あなたに合ったスカウトを獲得できます。
就活生人気No.1のOfferBoxを使って、自分に合った企業を見つけてみましょう。
就活アドバイザー 京香
企業からオファーが届くスカウトサイトとして、他にも「キミスカ」「dodaキャンパス」があります。
同時活用して自分が活躍できる企業を見つけてみましょう。
また、企業選びが上手にできるスカウトサイトの記事をまとめたので、読んでみてくださいね。
まとめ:ブラック企業を回避する為に業界・企業研究をしよう
いかがだったでしょうか。
この記事では、ブラック企業の定義やブラック企業が多いブラック業界ランキングなどについて解説しました。
合わせて、ブラック企業の見分け方や、ブラック企業に就職しない為の回避術も紹介しました。
この記事で学んだことをまとめます。
◆ ブラック企業の定義ってなに?
- ブラック企業の要素①:2か月以上残業時間が80時間以上である
- ブラック企業の要素②:残業代が支払われないことがある
- ブラック企業の要素③:年間休日が120日以下である
- ブラック企業の要素④:パワハラ・セクハラが起きる
- ブラック企業の要素⑤:3年後離職率が30%以上である
◆ ブラック企業が多い業界ランキング
- ブラック業界1位:飲食業界
- ブラック業界2位:宿泊業界
- ブラック業界3位:生活関連サービス業界
- ブラック業界4位:教育業界
- ブラック業界5位:医療・福祉業界
◆ ブラック企業大賞を受賞した企業一覧
- 【2019年】三菱電機株式会社
- 【2018年】三菱電機株式会社
- 【2017年】株式会社引越社
- 【2016年】株式会社電通
- 【2015年】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
◆ ブラック企業の見分け方
- 見分け方①:3年後離職率で見分ける
- 見分け方②:従業員数と採用実績数で見分ける
- 見分け方③:平均勤続年数で見分ける
- 見分け方④:労働制度で見分ける
- 見分け方⑤:言葉で見分ける
◆ ブラック企業に就職しない為の回避術
- 回避術①:相手の話を疑う姿勢を持つ
- 回避術②:自分で情報を調べる姿勢を持つ
- 回避術③:面接で相手の企業を面接する姿勢を持つ
この記事ではブラック企業が多い業界をランキング形式で紹介しましたが、どのような業界でもブラック企業は存在します。
ブラック企業に就職しない為にも、自分から積極的に動くように心がけましょう。
「就活の教科書」編集部 ゆき