【調査レポート】就活生の理想の初任給は29.6万円 | 初任給の高い企業に対するイメージ「長期的な昇給が気になる」

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就活の教科書は、有料職業紹介許可番号:27-ユ-304518)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社Synergy Careerが運営しています。

新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒の就活生を対象に、初任給に関するアンケート調査を実施いたしました。集計した196名の回答をもとにアンケート結果を報告します。

1、就活生の理想の初任給は26〜30万円。ただ現実は21〜25万円
「理想の初任給はいくらか」という問いに対し、最多回答は「26〜30万円」(37%)でした。現実的な平均初任給(22〜23万円)より少し高めを望む学生が多く、“現実を見つつも、少し上を狙いたい”という感覚がうかがえます。就職予定先の初任給で最も多かったのは、「21〜25万円」(30%)でした。理想と現実にはややギャップがあるものの、大きな乖離は見られないことが分かりました。

2、初任給を3万円以上引き上げると就活生の66%が志望度が上がる
「企業への志望度が上がる初任給の引き上げ額は?」という質問では、3万円(38%)5万円(22%)10万円(6%)と、3万円以上引き上げると66%が志望度が上がる結果となりました。しかし「いくら上がっても志望度は変わらない」と答えた人は(27%)で、1万円の引き上げが魅力に感じる就活生はわずか7%となりました。

3、初任給が5万円高いスカウトがくると就活生の73%が心揺れる
「今の内定先より初任給が5万円高い企業からスカウトされたら就活を再開しますか?」という問いに対して、最も多かったのは「どちらとも言えない」(43%)でした。次いで「おそらく再開する」(24%)と、「絶対に再開する」(6%)を合計すると73%の就活生が「再開しない」とは言い切れないという結果になりました。一方で、給与だけでは動かない就活生もいると考えられます。

4、初任給の高い企業に対するイメージは「長期的な昇給が気になる」が最多
最も多かったのは「長期的な昇給が気になる」(31%)で、「その先はどうなの?」という慎重な視点が強く表れています。次いで「求められるレベルが高そう」(30%)や「激務である可能性」(26%)という回答になりました。「給料が高い=大変そう」と考える学生も多く、初任給の高さで入社意欲が一概に上がるわけではないと考えられます。

初任給に関するアンケートに至った背景・調査概要

近年、物価上昇や人材獲得競争の激化を背景に、初任給の引き上げを発表する企業が相次いでいます。
参考:【高給取り】新卒の初任給が30万円越えの企業一覧 | おすすめ5社の解説,注意点も

初任給の現状を調査し、「初任給の理想と現実」「初任給の引き上げの理想額」など、初任給の現状を明らかにすることが、よりよい採用活動につながると考えます。そこで、今回は26卒の就活生196名を対象に、初任給について調査をいたしました。

【初任給】アンケート内容
  1. 理想の初任給はいくらですか?
  2. 実際の就職予定の企業の初任給はいくらですか?
  3. 企業への志望度が上がると感じる初任給の引き上げ額は?
  4. 賞与が低くて初任給が高い企業か、賞与が高くて初任給が低い企業だと、どちらに就職したいですか?
  5. 就職予定の企業より初任給が5万高い企業からスカウトがあれば就職活動を再開しますか?
  6. 初任給が高い企業にどのような印象を持ちますか?
  7. 初任給以外で重視する制度はありますか?

調査対象:26卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年6月12日(木)~6月25日(月)
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:196人(男性71人:女性125人)

 


初任給調査結果:理想の初任給

理想の初任給
  • 20万以下:9人
  • 21〜25万:48人
  • 26〜30万:73人
  • 31〜35万:39人
  • 36〜40万:11人
  • 41〜45万:5人
  • 46〜50万:1人
  • 51万以上:10人

理想の初任給で最も多かった回答は「26万〜30万」(37%)でした。続いて「21万〜25万」(24%)「31万〜35万」(20%)と、現実的に考える就活生が多い結果となりました。

就活アドバイザー 京香

 

初任給調査結果:実際の就職予定の企業の初任給

実際の就職予定の企業の初任給
  • 20万以下:12人
  • 21〜25万:60人
  • 26〜30万:35人
  • 31〜35万:10人
  • 36〜40万:3人
  • 41〜45万:2人
  • 46〜50万:1人
  • 内定先は決まっていない:73人

実際の初任給で最も多かった回答は「21万〜25万」(30%)で、これは2024年大卒初任給水準(231,127円)に近く、現実の就職先が平均的であることを示しています。理想として最多だった「26万〜30万」と比べてやや下がっており、理想との間に小さなギャップがあることがうかがえます。
参考:一般財団法人労務行政研究所

就活アドバイザー 京香


初任給調査結果:企業への志望度が上がる初任給の引き上げ額

企業への志望度が上がる初任給の引き上げ額
  • 1万円:14人
  • 3万円:74人
  • 5万円:43人
  • 10万円:13人
  • いくら上がっても志望度は変わらない:52人

「3万円」と回答した学生が(38%)でした。金額が大きすぎず現実味があることから、「3万円」は就活生にとって動機づけとして最も効果的なラインであることが示されました。また、「いくら上がっても志望度は変わらない」と答えた人は(27%)で、「初任給の引き上げをしても動かない層」も一定数存在することがわかりました。

就活アドバイザー 京香

 

初任給調査結果:初任給重視vs賞与重視:就職したい割合

初任給が高い企業か賞与が高い企業:就職したい割合
  • 賞与が高い:42.2%
  • 初任給が高い:27.6%
  • どちらでも良い:30.2%

最も多かったのは「賞与が高い企業に就職したい」(42.2%)でした。成果に応じた報酬を得たいという納得感を重視していることがわかります。また、「初任給が高い企業に就職したい」と答えた人は27.6%で、入社直後からの経済的安定や、長期的なリターンよりも今の安心感を優先していることが考えられます。

就活アドバイザー 京香


初任給調査結果:初任給が5万高い企業からスカウトされたら就活を再開する?

就職予定の企業より初任給が5万円高い企業からスカウトがあれば就職活動を再開しますか
  • 絶対に再開する:11人
  • おそらく再開する:48人
  • どちらとも言えない:85人
  • おそらく再開しない:34人
  • 絶対に再開しない:18人

最も多かったのは「どちらとも言えない」(43%)という回答で、次いで「おそらく再開する」(24%)と、「絶対に再開する」(6%)を合計すると73%の就活生が「再開しない」とは言い切れないという結果になりました。一方で「おそらく再開しない」(17%)「絶対に再開しない」(9%)と答えた就活生もおり、給与だけでは動かない学生もいると考えられます。

就活アドバイザー 京香

 

初任給調査結果:初任給が高い企業に対するイメージ

初任給が高い企業に対するイメージ(複数回答)
  • 長期的な昇給が気になる:61人
  • 求められるレベルが高そう:59人
  • 激務である可能性がある:51人
  • 入社意欲が高まる:43人
  • 優秀な人が集まりそう:41人
  • 働きがいがありそう:39人
  • 離職率が高い可能性がある:32人
  • 何も感じない:30人
  • 社員を大切にしている:29人

最も多かったのは「長期的な昇給が気になる」(31%)で、「その先はどうなの?」という慎重な視点が強く表れています。次いで「求められるレベルが高そう」(30%)や「激務である可能性」(26%)という回答になりました。「給料が高い=大変そう」とい考える学生も多く、給与の高さだけでは入社意欲が一概に上がるわけではないと考えられます。

就活アドバイザー 京香


初任給調査結果:初任給以外で重視する制度

初任給以外で重視する制度(複数回答)
  • 有給休暇取得率:61人
  • 転勤がない:53人
  • フレックスタイム制:53人
  • 賞与:51人
  • 住宅手当:42人
  • リモートワーク可能:38人
  • 昇給タイミング:31人
  • 退職金制度:30人
  • 副業可能:29人
  • 男性の育児休業取得率:22人
  • インセンティブ:21人
  • メンター制度:19人

最も多かったのは「有給休暇取得率」(31%)でした。これは、Z世代の学生が働き方の柔軟性やプライベートの充実を重視していることが表れています。次いで「転勤がない」と「フレックスタイム制」が同数で2位(17%)でした。「ライフステージに合わせた仕事をしたい」「自分の生活リズムに合った仕事をしたい」といったZ世代らしい価値観が浮かび上がりました。

就活アドバイザー 京香

 

初任給調査結果:初任給の引き上げについての意見

就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。

初任給に対して自由に記述してもらったところ「ベテランの社員や将来の自分の給料が上がらないかもしれないのが怖い」「初任給を引き上げているように見せかけてその他の賞与を削っているものも見られるので注意したい」などの声がありました。

就活アドバイザー 京香

初任給の引き上げについての意見

保険料がとられる
高いほどよい
初任給が上がる分、社会人として求められるレベルも上がるのではないかと考えている。
経営成績が良いのかもしれないが、何か裏がありそうだとも思う。
物価高に応えるだけの初任給を
収入が増えて嬉しい
ベテランの社員や将来の自分の給料が上がらないかもしれないのが怖い
もっと上がってほしい
初任給が上がるのは嬉しいが、その後の収入アップ率やボーナスなどの制度も底上げしてくれると嬉しい、
昇給のスピードなど別の面からも給与体系を知りたい。
初任給を引き上げているように見せかけてその他の賞与を削っているものも見られるので注意したい
引き上げは嬉しいが、引き上げないと人が集まらない企業なのかなとも思ってしまう
初任給だけ高くて、その後の給料の上がり方がゆるやかすぎるのは嫌だ
とてもありがたいが、何か裏があるのではないかとは思う。また、初任給の引き上げ額は業界により差があり、その差は何が産んでいるのか気になる
初任給が上がったところで納税額は募るばかりだし、今の政治にまともな人はいないし期待もできないので、何を思っても無駄だなあと
無理して初任給を引き上げるよりかは昇給スピードやその額に力を入れたほうが魅力があがると思う。
一部の会社のことでしかない。どうせ税金で大量に持っていかれる
私も交際相手も30万とかもらってません めちゃくちゃレベルの高い人にしか関係ない話です
初任給が高くても、入社後の昇給がどうなるか分からないことがほとんど。
平等にどの業種もあげてほしい
当然である
人手不足によってサービスの質の低下が問題になっている仕事もある中で、初任給を引き上げることは働いている人のモチベーションの向上に繋がると思うので、初任給の引き上げは様々な企業が進めていくべきだと思う。
社内で居づらい雰囲気が生まれないか懸念する
初任給だけでなくその後の給料も上がっているといいと思う。
人材確保のための手段
初任給は能力のわからない者に対しての一種の賭けになる。
給与の逆転現象が起きている企業には絶対就職したくない
全体的にあげてくれ!
初任給を引き上げるならば、既存の社員の給与も引き上げなければ、会社に不満が募ると思う。
今後の昇給や賞与への影響が気になる
物価上昇のためありがたいと感じるが、そこだけを見るのではなく、福利厚生まで含めて検討するのが大切だと感じた。
上げたところと上げていないところがあり、一部は初任給が高いという状態になっているように感じます。

多くの学生が「引き上げはありがたい」「物価上昇に応じた当然の動き」などと肯定的に受け止めてはいるものの、「初任給だけが高くてその後が伸びないのでは?」という不信感を抱く学生も多いことがわかりました。

就活アドバイザー 京香

 


就活の教科書とは

累計5,000万PVの新卒大学生向けの就職活動サイト。「就活生に寄り添った情報を届け、大学生を自分らしい生き方に導く」という理念のもと、情報を発信。実際に就職活動を経験した内定者が自身の経験を含めて、自己分析・エントリーシート・面接対策などの記事を執筆している。(就活の教科書:https://reashu.com/

商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
URL:(就活の教科書) https://reashu.com/
URL:(コーポレートサイト) https://synergy-career.co.jp