新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、就職偏差値の調査を実施いたしました。集計した200名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
1、就活生の58.0%が「就職偏差値」を知っている
「就職偏差値」を「よく知っている」、「だいたい意味は分かる」、「名前だけ聞いたことがある」と答えた就活生は58.0%で、「知らない」(42.0%)を上回っています。就活生の半数以上が認知している一方で、就活に関連する用語としては、まだ十分に浸透していない状況がうかがえます。
2、就活生の42.2%が就職偏差値を「信ぴょう性がある」と回答
「非常に信ぴょう性がある」「やや信ぴょう性がある」と答えた学生は合計42.2%でした。一方で「あまり信ぴょう性がない」「全く信ぴょう性がない」と答えた層は28.4%で、多くの学生が参考にするかどうか迷っている状況が見られました。
3、就職偏差値の捉え方は「入社難易度」が最多
「就職偏差値」の意味として最も多かったのは「企業の入社難易度」(54.3%)でした。次いで「待遇の良さ」(31.0%)、「社員の優秀さ」(25.9%)と続きました。学生によって解釈は分かれるものの、主に“入社の難しさ”を表す指標として理解されていることが分かります。
4、就活生の48.0%が、企業選びの際に就職偏差値を参考にしている
就職偏差値を企業選びの参考にしている就活生は48.0%、一度も参考にしたことがない就活生は52.0%となり、ちょうど半々に分かれる結果となりました。学生によって就職偏差値への捉え方が大きく異なることが明らかになりました。
目次
就職偏差値に関する実態調査に至った背景・調査概要
就職偏差値とは、企業の就職難易度を偏差値で表したものです。
参考:【2025最新版】企業の就職偏差値ランキングTOP400(理系/文系) | 業界・都道府県別の入社難易度も
近年、就活の早期化に伴い、企業選びにおける情報収集の重要性が高まっています。その中で、Webサイトや掲示板などを中心に「就職偏差値」という言葉が広まりつつあります。そこで今回は就活生が「就職偏差値」をどの程度認知し、実際に企業選びに活用しているのかを明らかにするために、「就職偏差値に関する実態調査」を実施しました。
- 「就職偏差値」という言葉を知っていますか?
- 「就職偏差値」はどれくらい信ぴょう性があると思いますか?
- 「就職偏差値」をどのような意味で捉えていますか?
- 「就職偏差値」を企業選びの参考にしたことがありますか?
- 第一志望の企業の就職偏差値を気にしますか?
- 「就職偏差値」を調べる際に、どの情報を参考にしますか?
- 就職偏差値について感じたことがあれば自由に記入してください。
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年08月05日 ~ 2025年08月06日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200人(男性83人:女性117人)
就職偏差値に関する実態調査結果:「就職偏差値」を知っている割合
- よく知っている:14.5%
- だいたい意味は分かる:28.0%
- 名前だけ聞いたことがある:15.5%
- 知らない:42.0%
「就職偏差値」について「知らない」と答えた人は42.0%で最も多くなりました。
一方で「就職偏差値」について「よく知っている」「だいたい意味は分かる」「名前だけ聞いたことがある」と答えた就活生は58.0%にのぼりました。
半数以上の就活生が「就職偏差値」という言葉を認知していることがわかりました。
就活アドバイザー 京香
就職偏差値に関する実態調査結果:就職偏差値の信ぴょう性
- 非常に信ぴょう性がある:8.6% (10人)
- やや信ぴょう性がある:33.6% (39人)
- どちらでもない:29.3% (34人)
- あまり信ぴょう性がない:22.4% (26人)
- 全く信ぴょう性がない:6.0% (7人)
「非常に信ぴょう性がある」と「やや信ぴょう性がある」を合わせると、42.2%の就活生が「信ぴょう性がある」と考えています。
一方で、「あまり信ぴょう性がない」と「全く信ぴょう性がない」を合わせると、28.4%の就活生が否定的に捉えていることが分かります。
また、「どちらでもない」と答えた就活生も29.3%おり、多くの就活生が「参考にするかどうか迷っている」と感じている様子がうかがえます。
就活アドバイザー 京香
就職偏差値に関する実態調査結果:「就職偏差値」の意味の捉え方
- 企業の入社難易度:54.31%(62人)
- 企業の待遇の良さ:31.03%(35人)
- 企業の社員の優秀さ:25.86%(29人)
- 企業の社会的ステータス:25.00%(28人)
- 企業の話題性:24.14%(27人)
「就職偏差値」の意味については、企業の入社難易度(62人)と答えた人が最多でした。
次いで多かったのは待遇の良さ(35人)、そして社員の優秀さ(29人)、社会的ステータス(28人)、話題性(27人)と続きました。
この結果から、「就職偏差値」という言葉は主に“入社の難しさ”を表すものとして理解されつつも、人によって解釈が分かれる指標になっていることがわかりました。
就活アドバイザー 京香
就職偏差値に関する実態調査結果:「就職偏差値」を企業選びの参考にする割合
- いつも参考にしている:3.0%(5人)
- ほとんど参考にしている:12.5%(24人)
- 半分くらい参考にする:17.0%(33人)
- ときどき参考にする:15.5%(30人)
- 一度も参考にしたことがない:52.0%(103人)
就職偏差値を企業選びに「一度も参考にしたことがない」と答えた人が52.0%と半数を超える結果となりました。
一方で「就職偏差値」を企業選びに「いつも参考にしている」「ほとんど参考にしている」「半分くらい参考にする」「ときどき参考にする」と答えた就活生は合計で48.0%にのぼりました。
就職偏差値を参考にする派としない派でちょうど二分される形となり、学生によって捉え方が大きく異なることが明らかになりました。
就活アドバイザー 京香
就職偏差値に関する実態調査結果:第一志望の企業の就職偏差値を気にする割合
- とても気にする:10.3%(11人)
- やや気にする:25.0%(28人)
- どちらとも言えない:28.4%(32人)
- あまり気にしない:23.3%(26人)
- 全く気にしない:12.9%(14人)
第一志望の企業の就職偏差値を「とても気にする」「やや気にする」と答えた就活生は35.3%でした。一方で、「あまり気にしない」「全く気にしない」と回答した学生は36.2%で、ほぼ拮抗しています。
最も多かったのは「どちらとも言えない」(28.4%)であり、多くの就活生が偏差値を完全には信頼できず、参考にするかどうか迷っている姿勢が浮き彫りとなりました。
就活アドバイザー 京香
就職偏差値に関する実態調査結果:「就職偏差値」を調べる際に参考にする媒体
- Webメディア:52.29%(60人)
- SNS:36.21%(41人)
- 先輩・友人:23.28%(26人)
- 掲示板(2chなど):22.41%(25人)
- YouTube:19.83%(22人)
- 本:13.79%(16人)
- AI:6.90%(7人)
「就職偏差値」を調べるときに最も多く利用されているのは Webメディア(60人) でした。半数以上の就活生がインターネット記事やランキングサイトなどを主な情報源にしていることが分かります。
次いで多いのは SNS(41人)で、リアルな口コミや体験談を探す学生も多いことがわかりました。
就活アドバイザー 京香
就職偏差値に関する実態調査結果:就職偏差値についての意見
就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。
- 大学受験みたい
- 何を基準に値を出しているのかわからない。
- 学歴と同じで差別化される感じが嫌だ
- ただでさえ就活の早期化が始まって大変なのにまた新たな悩みの種を出さないで欲しい。
- 私立高校の偏差値と同様に就職偏差値も企業側の操作で変えられるため、意味がないのでは、参考にならないのではと考えている
- 偏差値で企業が表現できるとか、そんなに、その偏差値が大事?
- 偏差値が高いところは、総じて大学の偏差値も高い
- 実際に働いてみないと、あまりわからないと感じる
- 何を基準にその偏差値が生まれたのかが分からない。
- あんまり当てにしてはいけなさそう
- 偏差値と聞くと他と比べられるため場合によっては自分が劣っていると感じてしまうと思った。
- なんでもかんでも◯◯偏差値ってつければいいもんちゃうぞ〜、
- レッテルを貼られているようで少し嫌だ
- 新たな差別に繋がりそうな言葉だと思った
- ここまで偏差値が求められるのかと思うと嫌な気持ちになる
- 就職の時にも偏差値を出されると少し嫌になる
就職偏差値に対しては否定的な意見が多く見られました。
「大学受験みたいで嫌だ」「基準が不明確で信用できない」「学歴のように差別化につながるのでは」という懸念が多く、数字で企業や自分が評価されることに抵抗を感じる人が目立ちました。
就活アドバイザー 京香
就活の教科書とは
累計5,000万PVの新卒大学生向けの就職活動サイト。「就活生に寄り添った情報を届け、大学生を自分らしい生き方に導く」という理念のもと、情報を発信。実際に就職活動を経験した内定者が自身の経験を含めて、自己分析・エントリーシート・面接対策などの記事を執筆している。(就活の教科書:https://reashu.com/)
商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
URL:(就活の教科書) https://reashu.com/
URL:(コーポレートサイト) https://synergy-career.co.jp