新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、公式LINEの登録者を対象に、24卒の自己PR/ガクチカに関するアンケート調査を実施いたしました。集まった108名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
1、自己PRは「傾聴力」「継続力」など、「物事を取り組む姿勢」に関する内容が多い
自己PRで「傾聴力」「継続力」に関する内容をアピールする人が多いと分かった。どちらも「物事に取り組む姿勢」という点で共通している。そのため、近年は「姿勢」に関する自己PRを選択する傾向にあると考えられる。
2、採用時に「主体性」が求められる中、「リーダーシップ/他人を巻き込んだ経験」の自己PRは5.5%と少ない
自己PRの内容で「リーダーシップ/他人を巻き込んだ経験」の割合は5.5%とかなり少ない。入学当初がコロナ禍だった世代だからこそ、そもそもコミュニティに所属していないケースも多い。よって、リーダー経験者自体が少ないこともあり、「主体性」を軸に自己PRをする学生は想像よりも少ないと考えられる。
3、ガクチカのテーマは「アルバイト」が最も多い(「サークル活動」の3~4倍)
ガクチカで多いテーマは「アルバイト」(52.8%)で2人に1人が選んでいることが分かった。次いで多いのは「サークル活動」(15.7%)、「体育系の部活動」(15.7%)だったが、アルバイトと3〜4倍の差がついた。
4、「インターンシップ」が増加する中、「インターン活動」のガクチカは7.4%と少ない
近年、よく耳にする「インターン活動」だが、全体的な割合は意外にも7.4%と少なかった。しかし、アルバイトよりも実践的な社会経験ができるなどのメリットから以前よりもインターン活動に参加意欲のある学生は増加していると予想される。
目次
【自己PR/ガクチカの傾向】アンケートに至った背景・調査概要
就活の方法や就活生の考え方は年々変化しており、傾向を敏感に察知することで採用者と就活生の考えの乖離を防ぎます。
今回は「自己PR/ガクチカ」をテーマにアンケートを実施しました。
「就活生のどのような考えで自己PRを作成しているのか」「どのようなESがウケがいいと思っているのか」などを明確化するため、調査いたしました。
調査結果をもとに、各企業様の採用活動の参考にしていただけますと幸いです。
- ガクチカのテーマは何ですか
- 自己PRで使った強みは何ですか
- 接やESでウケが良かったガクチカ/自己PRのエピソードはありますか?あれば、内容を教えてください。
調査対象:「就活の教科書」公式LINEの登録者
調査期間:2024年2月6日(火)~2024年2月18日(日)
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:108
【自己PR/ガクチカの傾向】自己PRでアピールした強み
傾聴力系:16.6%
継続力系:12%
問題解決能力系:7.4%
積極性系:7.4%
協調性系:6.4%
リーダーシップ系:5.5%
計画性系:5.5%
努力系:2.7%
根気/粘り強さ系:2.7%
臨機応変系:2.7%
気配りができる系:2.7%
最も多かったのは「傾聴力」(16.6%)で、次いで「継続力」(12%)でした。どちらも「物事に取り組む姿勢」に関するという点で共通しており、このような特徴を持つ自己PRをアピールする傾向にあると思われます。また、これまで採用時に注目されていた「主体性」においては、「リーダーシップ系」(5.5%)と低く、アピールする学生が少ないと分かります。
【自己PR/ガクチカの傾向】ウケが良かったと思う自己PR/ガクチカ
- 【バイト系】
- ストレスがかかるようなアルバイト経験(大手メーカー入社予定)
- 結婚式場バイト(中小商社入社予定)
- バイトでのコミュニケーションの取り方(大手サービス入社予定)
- アルバイトの成功体験/失敗体験(大手サービス入社予定)
- アルバイトにおいてコミュニケーションを交わしながら、問題解決に取り組んだ(大手メーカー入社予定)
- 眼鏡屋バイト(中小サービス入社予定)
- アルバイトから学んだことの活かし方(中小小売入社予定)
- アルバイトでシステムの改善に取り組んだ(中小ソフトウェア入社予定)
- 珍しいアルバイト経験(中小メーカー入社予定)
- 幼少期から親が経営するお店の看板娘としてお手伝いしていたこと(大手サービス入社予定)
【部活動/サークル系】
- 部活での幹部活動(大手メーカー入社予定)
- 全国大会で結果を残したうえに、後輩の育成に取り組んだ(中小メーカー入社予定)
- 高校時代に経験した体育会系の部長経験(大手ソフトウェア入社予定)
- サークルの代表を務め、創意工夫して文化祭を成功させた(大手メーカー入社予定)
【趣味系】
- ドラムを趣味で演奏していること(大手サービス入社予定)
- 筋トレを5年続けたこと。見た目でもわかりやすいため、ウケが良かった(官公庁・公・団体勤務予定)
【学業/資格/語学系】
- 成績が上位であること(大手金融入社予定)
- 独学で取得した資格の経験(官公庁・公・団体勤務予定)
- 独自の語学学習。自分の性格や癖を分析し、適切な学習方法を取り入れた(大手ソフトウェア入社予定)
【面接系】
- 「自分が苦手とする上司がいたりしたらどうするか」という問いに対して、「まずは相手の意見に耳を傾ける。自分が理解できない部分を明確に言語化し、少しずつその人の背景を知ることで、理解をすることができる」と答える
- 「高圧的な上司がいた場合どうするか」という問いに対して、「何かを指摘された場合は素直に受け止め、自分が改善できることがあればする。起こってくれるというのは自分を思って言ってくれているので、成長の機会だととらえている」と伝えると効果感触だった(大手メーカー入社予定)
【インターンシップ】
- IT企業でのインターンシップ経験(大手ソフトウェア入社予定)
- インターンでリーダーシップを発揮したこと(中小メーカー入社予定)
【その他】
- 自分の取り組みが新聞やテレビなどのメディアに載ったこと(大手ソフトウェア入社予定)
- 定量的な視点をもっていること(大手金融入社予定)
以上が、ウケがいいと考えるガクチカ/自己PRの一覧です。学校の成績やメディアに載った経験など「結果を重視している」就活生、どのようにバイトに貢献したか、工夫して取り組めたかなどの「過程を重視している」就活生、筋トレや珍しいバイトの経験など「インパクトを重視している」就活生、「ウケる自己PR/ガクチカ」に対して考え方が多極化していることが分かります。
【自己PR/ガクチカの傾向】ガクチカのテーマの割合
アルバイト:52.8%
サークル活動:15.7%
部活動(体育):15.7%
資格取得:14.8%
学業:10.0%
趣味:9.3%
学生団体:9.3%
ボランティア:8.3%
インターンシップ:7.4%
部活動(文化):3.7%
ゼミ:3.7%
研究:3.7%
委員会:2.8%
留学:2.7%
ガクチカで多いテーマは「アルバイト」(52.8%)で2人に1人が選んでいることが分かりました。次いで多いのは「サークル活動」(15.7%)、「体育系の部活動」(15.7%)で、アルバイトに次ぐ2番目の多さですが、実際の数では3〜4倍の差がつきました。
また、近年よく耳にする「インターン活動」では、全体的な割合は意外にも7.4%と少ないです。しかし、アルバイトよりも就活に有利な経験を積めることからインターン活動に参加意欲のある学生は増加していると予想されます。