「就活の教科書」編集部 森川
みなさん、こんにちは!
「就活の教科書」編集部の森川です。
今回は、障害がある方向けの就活情報メディア「MyMylink」を運営している株式会社スタートラインの渡邊さんと吉田さんにお話を伺っていきます!
インタビュー内では、発信する上で意識している点や障害がある方の就活の進め方についてもお聞きしました。
「障害がある人向けの就活情報が見つからない」「周りに障害がある知り合いがいるけど、何か就活のサポートが出来ないか?」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
「就活の教科書」編集部 森川
渡邊さん、吉田さん本日はよろしくお願いします!
本日はよろしくお願いします!
株式会社スタートライン 渡邊さん
本日はよろしくお願いします!
株式会社スタートライン 吉田さん
目次
「MyMylink」ってどんなサイト?
「就活の教科書」編集部 森川
「MyMylink」とは、どんなサイトなんですか?
MyMylinkは、障害がある方向けの求人情報や就活に役立つ記事、イベント情報など主に就活関連の情報を載せているサイトです。
株式会社スタートライン 渡邊さん
「就活の教科書」編集部 森川
例えばどのようなイベントがあるんですか?
直近では、弊社が運営しているYoutubeチャンネルの登録者が2000人になったタイミングで、Youtubeライブを行いました。
そこでは、登録者の方からお悩みを聞き、リアルタイムで回答していきました。
また弊社が運営するサービスで、屋内農園IBUKIというものがあります。
ここは障害のある方が働く農園で、実際のお仕事を体験してもらう作業体験会というイベントも開催しています。
株式会社スタートライン 渡邊さん
「就活の教科書」編集部 森川
様々なイベントを開かれているんですね!
MyMylinkのサイトを10月にリニューアルされたとのことですが、今までと何が変わったんでしょうか?
大きく変わったのは、情報の幅が広がった点です。
元々は求人情報サイトで、求人のみを載せているサイトでした。
しかし、障害がある方の就活や働き方において、求人情報だけではカバーできないところがあります。
株式会社スタートライン 渡邊さん
「就活の教科書」編集部 森川
たしかに求人情報を見ても、自分が何を選べば良いか、そもそも働く上での考え方が分からない方などもいますよね。
障害の症状は人それぞれ異なり、まだ症状が安定していない、働く準備ができていない方が一定数いらっしゃるんですね。
すると働いてもすぐ離職に繋がったり、採用されなかったりという状態になってしまいます。
スムーズに就活を進められるよう、各フェーズにおいて情報提供できるサイトを目指してリニューアルしました。
株式会社スタートライン 渡邊さん
「就活の教科書」編集部 森川
求人情報のみならず、選ぶ段階や働くにあたっての心構えなどの情報発信もしようということですね。
例えば、就労移行支援事業所という、障害がある方が就職に向けたトレーニングする機関があるのですが、その存在を知らない方もいらっしゃいます。
就職する上でのスキルや体調管理の方法を就職準備期間にしっかり身につけることで、安定して働くことに繋がるので、人によってはそういった選択肢を考えてみても良いかもしれません。
株式会社スタートライン 渡邊さん
「就活の教科書」編集部 森川
今後は、サイトをどのようにしていきたいとお考えですか?
今後はコンテンツの質や深さを追求していきたいと考えています。
今は就活情報をメインに発信しているサイトですが、就活に移る前の悩みについての記事やイベントなどを通して、就活に移るために必要なコンテンツも発信していきたいです。
加えて、就職した後も役立つ情報を提供していきたいです。
株式会社スタートライン 渡邊さん
「就活の教科書」編集部 森川
就活の前段階から入社後まで、様々な段階で役立つサイトにしていきたいということですね。
お悩みを解決というところで、イベントで相談会などもやられているんですか?
定期的にはやっていないですが、Youtubeライブでも行った、登録者の方から頂いたお悩みに答えていくことを引き続きやっていきたいです。
また今後はキャリア相談会という形で、お仕事に悩んでいたり、就活で悩んでいたりする方に向けて、相談を聞く機会を設けていきたいと考えています。
株式会社スタートライン 渡邊さん
Youtube「MyMyチャンネル」での情報発信
「就活の教科書」編集部 森川
YouTubeもやられているとのことですが、どのような情報を発信されているんですか?
障害がある方向けに就活に役立つ情報を発信したり、公式LINEでお悩みを募り、そこにお答えする動画を作っています。
基本的には、“働く”に関わることをテーマに、今悩んでいることについてプロの視点でご回答させていただくチャンネルです。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
プロ視点というのはどういうことなんでしょうか?
大前提お伝えすると、障害がある方も様々な症状があり、割合として多いのは精神障害や発達障害の方です。
MyMylinkを利用されている方の中でもそれらの方の割合が多いです。
精神障害や発達障害の方は外見だけでは分からないことも多く、理解されづらい部分があるので、その意味でも就活の段階で問題を抱えられることがあります。
その上で、弊社はこれまで障害がある方を支援してきたということで、プロ視点で情報発信を行なっています。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
今まで障害がある方を支援してきた経験や知識などをもとに、動画を作られているんですね。
実際大学生の方でも障害がある方や、なかなか周りにも相談できず、お悩みの方もいらっしゃるかなと思います。
そのような方にも見ていただける動画になっています。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
動画を作る上で意識している点はありますか?
事実だけではなく、背景とその上でどうするかという解決策まで伝えることです。
例えば、
(事実)障害者雇用は一般雇用と比べて給料が安い
(背景)なぜ給料が安いのか
(解決策)自分が給料に不満を感じないためにはどうすべきか?
という感じです。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
そうすることで視聴者も情報に惑わされることなく、きちんと情報を元に判断できますね。
障害がある方が就活をする上で抱える悩みとは?
「就活の教科書」編集部 森川
障害がある方の就活は、どのように進んでいくんですか?
まずエントリーの際、障害者雇用枠と一般枠に分かれています。
障害者雇用枠というのは、障害者手帳を会社に開示して就職することを言います。
障害者手帳は、国が発行する公的な手帳で、身体障害、知的障害、精神障害の3種類です。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
障害者手帳があるというのは聞いたことがありましたが、3種類あることは初めて知りました…
一般枠だといわゆる健常者の方と同じ業務、同じ成果を求められます。
一方で、障害者雇用枠だと障害に合わせて業務内容が決まったり、できる範囲での成果を求められる、配慮を受けられるという違いがあります。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
例えばどんな配慮を受けられるんですか?
イメージしやすいもので言うと、車椅子の方なら段差がないように、目が見えない方にはパソコンで音声読み上げなどですね。
精神障害や発達障害の方だと働く時間を短めにしたり、ストレスに弱い方には成果や接し方に配慮してくれるなどがあります。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
そうなんですね、一般枠と障害者雇用枠の違いがよく分かりました。
実際障害がある方で、障害者雇用枠で入社した方と一般枠で入社した方では、入社後2.3倍ほど定着率が異なります。
障害がある方で一般枠で入社すると苦労されるという実態があるんですね。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
入社後の働きやすさを考えると、障害者雇用枠で入社したほうが良いんですかね…?
どちらで応募するかは障害の種類にもよります。
また、学生さんだと障がい者と認定はされていないが、コミュニケーションに苦労されている方や発達障害かもしれない方が非常に多いんですね。
彼らが就活で上手くいかず、就職できないという課題もあります。
ただ障がい者と認定されていないため、障がい者枠で働くこともできない、かといって他の人と同じように就活しても上手くいかず就職できないこともあります。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
障がい者と認定されない学生と言うのは、そもそも診断を受けていないのか、受けても違うと判断されてしまうのかどちらなんですか?
両方です。
いわゆる大人の発達障害って聞いたことあります?
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
はい、テレビなどで聞いたことがあります。
発達障害は基本的に生まれつきなんですが、就活の場面やいざ働き始めたら上手くいかないなどで、発達障害じゃない?となって診断される人が多いです。
それが大人の発達障害と言われます。
ただ基本的には生まれつきのものなので、「自分が障がい者なわけがない、今まで普通に生きてこれたんだ」と言って診断や検査を受けない方もいらっしゃいます。
また診断を受けたからといって、障がい者と認定するほどその傾向が強いわけではない、グレーゾーンと呼ばれる方も多くいらっしゃいます。
株式会社スタートライン 吉田さん
「就活の教科書」編集部 森川
自分がもしそうだと言われても受け入れられる自信はないので、気持ちはよく分かります。
自分障害の可能性があるかも?という方は、MyMylinkで障害のある方向けの情報を見てみると、何か行動のヒントが得られるかもしれませんね。
株式会社スタートラインから障害がある就活生へのメッセージ
「就活の教科書」編集部 森川
最後に、障害がある就活生の方にメッセージをお願いします!
障害がある学生さん向けの情報は非常に少なく、就活を進めるのも大変だと思います。
ぜひMyMylinkで、障害者雇用枠か一般枠どちらにしようか、何が違うのか、どうすれば良いのかなど見てみてください。
また公式LINEでは相談を送ってもらえれば、全員に必ず返しています。
誰に相談していいか分からないこともあると思うので、働くことに関して悩んでいることがあったら、無料なので何でもご相談ください!
株式会社スタートライン 吉田さん
学生の方だと、今までは気づかなかったが、就活を進める中で自身の障害に気づいて悩んでいるという話はよく伺います。
「勉強はできていたんだけど…」という方もいるので、余計に気付きづらいと思います。
自身の障害を受容せず無理して就活を進めてしまい、就職した後仕事がうまくいかず、ストレスにより症状を悪化させてしまう可能性もあります。
その意味でも就活は重要な時期だと思うので、色々情報収集をして、自分に合う選択肢を選んで欲しいです。
株式会社スタートライン 渡邊さん
「就活の教科書」編集部 森川
お2人とも、本日はありがとうございました!
記事を読んで、MyMylinkが気になった方は下のリンクからチェックしてみてください。
Youtube「MyMyチャンネル」でも就活情報などを発信されているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
また、公式LINEでは限定求人や就活イベント情報も得られるので、ぜひ登録してみてください!
株式会社スタートラインの会社概要
会社名 | 株式会社スタートライン |
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代表者 | 西村 賢治 |
設立 | 2009年 |
本社 | 東京都三鷹市上連雀1-12-17 三鷹ビジネスパーク1号館3F |