【調査レポート】就活で嘘をついた学生の割合は59.3% | 「第一志望」だと偽る人が多数

就活 嘘

新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、公式LINEの登録者を対象に、24卒の就活中についた嘘に関するアンケート調査を実施いたしました。集まった108名の回答をもとにアンケート結果を報告します。

1、就活中に嘘をついたことがある学生は59.3%と多数
6割近い学生が嘘をついたことがあると回答した。一方で35.2%の学生(残りの5.6%は「答えたくない」と回答)は嘘をついたことがないと回答し、就活では話を盛ったり、事実と異なったことを話したりする学生の方が多いと判明した。
2、就活生が話した内容の22.7%が嘘だと判明
嘘をついたことがある学生の中で多かった嘘の割合は「10%」(13.9%)、「30%」(13%)、「20%」(12%)だと分かった。嘘をついたと言っても自分が本当に経験したことに少し脚色を加える程度の嘘であると判明。
3、嘘をついて「かなり良かった」「良かった」と感じた就活生は58.9%と多数
嘘をついて「かなり良かった」(12.3%)、「良かった」(46.6%)という結果で、過半数を超える学生が「良かった」と感じていることが分かった。一方で「どちらともいえない」が39.7%でした。
4、嘘をついた内容は「志望度」や「エピソードの結果」が大半を占める
嘘をついた内容として最も多かったのは「志望度」や「選考に進んでいる企業の数」など、志望度を高く見せるようなことを話す就活生が多い。また、よく見せるために部活動の戦績やバイトでの活躍を盛って話す就活生も多く見られた。

 

【就活の嘘の実態】アンケートに至った背景・調査概要

就活で話す内容はどこまで本当なのかを明確にするためアンケートを実施いたしました。

「嘘をつかれたら、本当の価値観や特性を知ることができず、ミスマッチが起きる」「どこまで信じればいいのかわからない」など、就活生の嘘は採用活動において一度は悩む要素ではないでしょうか。

単に「嘘」といっても、すべてが嘘なのか、話を盛る程度なのか、どんな内容で話を偽る可能性があるのかなど実態が不明確な現状にあります。

そこで、今回は就活を終えた24卒を対象に、就活でついた嘘について調査をいたしました。

調査結果をもとに、各企業様の採用活動の参考にしていただけますと幸いです。

【就活の嘘の実態】アンケート内容
  1. 就活で嘘をついたことはありますか?
  2. 就活で嘘はどの程度つきましたか?
  3. 嘘をついたことがある人は、結果的に嘘をついて/話を盛ってよかったと思いますか?
  4. 嘘をついたことがある人はど、具体的にどのような嘘をつきましたか?

調査対象:「就活の教科書」公式LINEの登録者
調査期間:2024年2月6日(火)~2024年2月18日(日)
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:108

 

【就活の嘘の実態】就活で嘘をついた/話を盛った学生の割合

就活 嘘

就活中に嘘をついた学生の割合
  • ある:59.3%
  • ない:35.2%
  • 答えたくない:5.6%

過半数を超える人が就活中に「嘘をついたことがある」と回答しました。就活において嘘をつくことは当たり前となりつつあるように思えます。

【就活の嘘の実態】就活で嘘をついた/話を盛った内容の割合

就活 嘘 割合

就活で嘘をついた/話を盛った割合
  • 100%:0.9%
  • 90%:0.9%
  • 80%:1.9%
  • 70%:3.7%
  • 60%:1.9%
  • 50%:10.2%
  • 40%:7.4%
  • 30%:13%
  • 20%:12%
  • 10%:13.9%
  • 0%:34.3%

嘘をついたことがある学生の中で多かった嘘の割合は「10%」(13.9%)、「30%」(13%)、「20%」(12%)だと分かりました。全体を平均すると、就活生が話した内容の22.7%が嘘だと判明しました。話す内容のほとんどを嘘で固める学生は少数派であり、基本的には自分の経験に基づいて、ある程度脚色する程度だと伺えます。

【就活の嘘の実態】就活で嘘をついて/話を盛った内容

【会社の志望度】

  • 志望度は低かったが、面接時に「御社が第一志望です」と答えた(官公庁・公・団体入職予定、男性)
  • 「弊社が内定を出せば、うちに決めますか?」という問いに対し、「もちろんです」と選考を受けたすべての会社に答えた(大手メーカー業入社予定、女性)
  • 選考に進んでいる企業数を偽った(ベンチャーサービス業入社予定、女性)
  • 転勤について聞かれ、本当は嫌だが「大丈夫」と答えた(官公庁・公・団体入職予定、男性)
  • 環境が変わることは苦手だが、「問題ない。むしろ楽しみだ」と答えた(ベンチャー小売業入社予定、女性)
  • 本当は他の会社から内定をもらっているが、内定は持っていないと偽った(大手メーカー業入社予定、男性)
  • 「就職活動はいつ頃終わりにしますか?」という問いに対し、「御社から内定を頂いた時点で終えます」と回答した(大手メーカー業入社予定、女性)

【エピソード】

  • ガクチカ/自己PRの成果の数字を盛った(大手メーカー業入社予定、女性)
  • 模試の結果を盛った(大手サービス業入社予定、女性)
  • 実習や研修の内容を話のつじつまが合うように盛って話した(中小メーカー業入社予定、男性)
  • 数年やっていないことを趣味や特技にした(官公庁・公・団体入職予定、女性)

【その他】

  • 友人のエピソードを自分が行ったように話した(大手商社入社予定、男性)
  • 大学名と名前以外は嘘(中小メーカー業入社予定、女性)

以上の内容から、嘘をついた内容で多かったのは「企業の志望度」「エピソードの結果(数値を盛る)」でした。志望度を面接で聞く際は、「第一志望です」という言葉を鵜呑みにせず、受け答えの態度や声のトーンによって、本当に志望度が高いのか見極めるべきだと考えられます。また、企業分析・業界分析が十分に行えているかも、見極めるポイントでしょう。

 

【就活の嘘の実態】就活で嘘をついて/話を盛った良かったと思う割合

就活 嘘

就活で嘘をついて/話を盛った良かったと思う割合
  • かなり良かった:12.3%
  • 良かった:46.6%
  • どちらともいえない:39.7%
  • 良くなかった:0.0%
  • 全く良くなかった:1.4%

嘘をついて「かなり良かった」「良かった」と感じた就活生は58.9%と多数でした。「良くなかった」の回答率はかなり低いため、就活で嘘をつくことに抵抗感はなく、「当たり前」の感覚に近いと考えられます。