「就活の教科書」編集部 森川
インタビュー内では、就活において学歴格差はあるのか?やにっこまんさんの当時の就活の進め方についてもお聞きしました。
「日東駒専だけど、就活上手く行かなくて悩んでいる…」「就活の進め方のコツを知りたい!」という就活生は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
「就活の教科書」編集部 森川
にっこまんさん、本日はよろしくお願いします!
日本大学4年生のにっこまんです。
本日はよろしくお願いします!
にっこまんさん
にっこまんがTwitterで情報発信をする理由
「就活の教科書」編集部 森川
にっこまんとして、Twitterでの情報発信はいつ頃からされているのですか?
今年の5月頃ですね。
1月半ばに就活を終えてから、友人の面接練習相手をしたり、ESを見たりしていました。
その中で教え方上手いねと言われることが度々あり、発信活動やってみたら?という友人の一言がきっかけで、情報発信を始めましたね。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
そうだったんですね!
基本的にTwitterで情報発信されているのですか?
そうですね。
僕自身就職活動をやっている中で、高学歴の人とそうでない人では情報格差があると感じていました。
その格差を埋めたいと思い、Twitterで情報発信しています。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
学歴による情報格差を感じられたんですね。
どのような情報において格差を感じたのですか?
面接練習のやり方やESの書き方などの就活の基本情報はもちろんのこと、企業の詳細情報ですね。
また、日大ではOBOGとの繋がりがほとんどなかった上、企業を調べる際にも真剣にやった人があまりおらず、教えてもらうのにも苦労していました。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
就活に対する意識や行動の差が、情報格差につながっているということもありそうですね。
そしてTwitterに加え、コミュニティ運営もしています。
私自身、サマーインターンで仲良くなった就活生と就活の情報共有のためにご飯に行ったりすることで、今までにない価値観に触れることができ、非常に楽しかった思い出があります。
そこで、就活生同士が関われる場所を作りたいと考え、コミュニティを作ることにしました。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
コミュニティのメンバーと関わることで、情報格差の解消にもつながっていきそうですね!
にっこまんの当時の就活について
「就活の教科書」編集部 森川
当時、就活はいつ頃から始められて、どのように動いていきましたか?
以下が主な動きになります。
にっこまんさん
大学2年生3月:情報収集
大学3年生4~5月:ES,Webテスト対策
Webテストは赤本、青本、Gabなど全部やっていました。
ESについては、ガクチカなど書けるようになったのが5月末ですね。
にっこまんさん
大学3年生6月:サマーインターンにエントリー
この時点で自分が何をやりたいかあまり決まっていなかったので、65社くらい出していました。
毎日2社ずつESを出していましたが、最初は全く受からず、面接も6月末には7連敗していたこともありました。
にっこまんさん
大学3年生7~9月:インターンまみれの生活(約20社参加)
大学3年生10月:金融→ITのメガベンチャー、ミドルベンチャーを受けるも、2次面接・3次面接で落ちる。1社目の内定をもらう。
インターンを通して、金融は合わないと感じ、ITやWeb広告を見るようになりました。
また面接が通らないことが多く厳しいのかと思っていましたが、業務理解が足りなかったり、企業目線を無視して自分のやりたいことだけを言っていた点が原因だと気づきました。
そこを改善し、10月末に初めて内定をもらえました。
にっこまんさん
大学3年生11月:2社目の内定をもらう
大学3年生12月:3社目の内定をもらう
大学3年生1月:Web広告代理店の対策をした後、内定をもらい終了
「就活の教科書」編集部 森川
早いうちから行動され、結構みっちり就活されていたんですね!
やっている中でモチベーションが下がることはなかったのですか?
6月の面接に落ち続けた時期と、11月の2次面接を通過できない時期はモチベーションが下がっていましたね。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
面接に落ち続けると、ちょっと精神的にくるものがありますよね…
それはどうやって乗り越えられたのですか?
2つあって、1つ目は周りに助けを求めることです。
自分の就活状況を言いたくない就活生も多いと思いますが、周りに相談してみると案外こうした方がいいよとアドバイスをくれる人が多いので、どんどん相談した方が良いです。
自分では気づかないけれども、周りから客観的に見ると気づくこともあると思うので、周りに頼りながら進めていました。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
自分1人で進めるのはどこか限界がありますし、他人の客観的な意見をもらうことも大事ですよね。
2つ目は、自分の成長を褒め、楽しみを見出すことです。
選考には落ちるものの、自身が成長していることは実感できたので「少しでも前に進んでいるんだ」と自分に言い聞かせていました。
また、就活を通してできた仲間が結構大きかったなと思います。
インターンや就活イベントで出会った就活生たちの横のつながりがあったからこそ頑張れたというのはあります。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
やはり就活は上手くいかないことも多いですし、楽しむことがポイントですね!
周りを見ていると、「就活つまらなかった」「大変だった」と言う人が多いですが、僕はそれってなんなんだろうと思っています。
というのも、就活は自分の人生を意思決定できる場所だと思うので、本来であれば楽しいものだと思います。
ただ、失敗したらどうしよう、内定がなかったらどうしようという不安感に駆られる子が多いです。
しかし落ちてもどうにもならないと思う部分はあるので、もう少し前向きにやってもいいのではないでしょうか。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
にっこまんさんは不安になることはなかったですか?
無かったです。
就職できなかったら、最悪ホームレスでもいいと思っていました。
それに、「もし落ちたらどうするの?」と言われても、「こんなに練習しているのに落ちないでしょ」と答えていましたね。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
そのマインド強いですね…
何より自信を持てるまで練習や努力を重ねられていたのが素晴らしいですね!!
にっこまんが就活を進める中で感じた学歴格差
「就活の教科書」編集部 森川
就活を進める中で学歴の差を感じることはありましたか?
正直ありましたね。
企業によっては、「学歴の面からあなたを通す気は無かったけど、他の面が優れていると思ったので通しました」と言われたこともあります。
だから学歴フィルターはあると思った上で、自分でしっかり情報収集をした方が良いと思います。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
そんなことがあったんですね!
学歴で1歩劣っていたとしても通過できた自分の強みはどこだと思いますか?
2つあり、1つ目は再現性ですね。
自分が入社した際の活躍するイメージを相手に沸かせることが大事だと思っていたので、業務内容について他の人より徹底的に調べていたと思っています。
例えば営業の仕事においては、お客様に対して、ただモノを売ることだけが仕事ではないことを理解することなど、より詳細に業務内容を理解することを心がけていました。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
具体的にどのような手段で、業務内容についての情報収集をされていたのですか?
主にOBOG訪問と長期インターンです。
僕はWeb広告代理店に行きたいと思っていた部分もあり、長期インターンを通して分かった業務の大変さなどを元に、自己PRなどを話していました。
また、その他の業界については分からなかったので、OBOG訪問を6人ほど行いました。
OBOG訪問は、より再現性を高めるための情報収集の手段だと思い、業務について詳しく聞いていましたね。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
とにかく実際に働く人に聞く、自分も働いてみることで、仕事を行うイメージを鮮明にさせていったのですね。
2つ目は、ガクチカや自己PRを話す際、論理を前提とした上でパッションを出すことです。
就活生でよくあるのが、「あれやりたいです!」と熱意だけはこもっていても論理が破綻してるという例です。
論理と熱意の両方を意識して行うと良いと思います。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
就活する中でやって良かったなと思うことはありますか?
日経新聞を読むことですね。
僕は社会や政治に対して全く知識も無かったのですが、日経新聞を読んでからどのように社会が動いているか、企業の動向などをチェックしていました。
1番のメリットは、電子版だと右側に企業検索欄があることです。
そこで企業検索し、出てきた記事を用いて自分の意見を言った上で、どう思いますか?と逆質問で良く使っていました。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
私も就活を始めてから、日経新聞を読むようになりました。
他に、にっこまんさんのおすすめの活用方法はありますか?
僕は自己分析した後で、それをどのように社会と結びつけていくかという所でも使っていました。
まず、自分が興味を持ったトピックをノートにまとめます。
そして、そのトピックに自分がどのような意見を持ったか話せるようにした上で、さらにどのような仮説が立てられるかということも考えていました。
すると、「興味のあるニュースはありますか?」などの突拍子のない質問が飛んできても、論理立てて回答することが出来るようになりました。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
なるほど、とても参考になります!
逆にやっておけば良かったと後悔したことはありますか?
もう少し企業を毛嫌いせず、インターンに行っておけば良かったということです。
最初の段階でメーカーには行きたくないと思っていました。
サマーインターンで2社行きましたが、魅力を感じずそこからメーカーを見るのをやめてしまいました。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
行きたくないと思っていても、実際にインターンに参加して判断されたんですね。
しかし、2社と言わずもっと見ていたら魅力を感じたかもしれないとも思います。
選択肢を絞るタイミングは難しいですが、幅広く企業を見た上で決めていくことが大事だと思いました。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
どうしても先入観で決めたり、少し見ただけで合わないと判断したりしがちですが、ある程度じっくり見た方が良いということですね。
にっこまんから見た日東駒専の就活事情
「就活の教科書」編集部 森川
にっこまんさんは日大ということですが、周りの日東駒専の学生はどのような企業へ就職するのですか?
体感としては、大手に行く子が3割程ですかね。
第1志望の企業に行けた子は5%にも満たないと思っています。
よくあるのは、3月のエントリー時点で第一志望にしかESを出さず、全然通らず焦って6月頃に中小企業も視野に入れてみるかとなることですね。
そこで苦労しないためにも、自分のレベル感をしっかり把握しながら、企業選定を行ったり、インターンに参加したりすると良いと思います。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
他にもアドバイスありますか?
よく言うのが、とにかく当たり前の基準をあげるということです。
高学歴の方と日東駒専の学生とで普通だと思うレベルが違うと思っています。
例えば、面接練習を30分したら頑張ったと思うかも知れないですが、死ぬ気で頑張っている人は2,3時間やっているなどのケースです。
そのため基準が違うと、自分では頑張ったつもりでも差は開いていく一方なので、そこを理解し埋めていくことが大事だと思います。
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
当たり前の基準を上げることは、全就活生にとって大事なポイントだなと思いました。
では、最後に就活生へメッセージをお願いします!
僕は、就活を終えた時に「就活が楽しかった」と言ってくれる人を増やしたいと素直に思っています。
そのためには、面接練習やESの練習など大変なことはたくさんあるとは思いますが、1つ1つの行動が差を生んでいくと思います。
だからこそ自分に甘えず、真剣に、納得内定できるまで頑張ってほしいです!
にっこまんさん
「就活の教科書」編集部 森川
にっこまんさん、本日はありがとうございました!
にっこまんさんはTwitterで有益な就活情報を発信されているので、ぜひチェックしてみてください!
また、ポーカーメディアを運営している株式会社UPproで長期インターンもされており、気になる方は長期インターンの募集内容も見てみて下さいね。