【インタビュー】株式会社中原電気商会の中原泰貴さん | ワクワクを大切にしたい

本ページはプロモーションを含みます

【インタビュー】株式会社中原電気商会の中原泰貴さん | ワクワクを大切にしたい

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

札幌時計台跡地で創業74年の実績と信頼を誇る電化製品・設備総合商社の株式会社中原電気商会。
専務取締役の中原泰貴さんにインタビューをお受けいただきました。ワクワクを大切にされる中原さんに会社の想いを伺いました。

株式会社中原電気商会の事業内容について

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

事業内容について教えてください。

総合商社として主に電気関係の小売・卸をしており、その他デザイン系や事務所のサーバー構築のようなIT系もやっています。
当社は創業74年目になりますが、パナソニックの代理店からスタートしました。
当時は家電がITのような最先端の業態になる時代でしたが、現在も時代の変化に合わせて少しずついろんな事業を増やしていっています。
例えば、ひとつの自社商品を持ちたいという想いからND Wi-Fiの取り扱いや、障がいのある方のアート支援(ギャラリー)もしています。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

もともと中原様は貴社に就職されるおつもりでしたか?

いえ、もともと東京にある空間デザインの会社で展示会のブース作成、店舗内装や企画運営をしていました。
3年ほど働いた頃父親から声をかけられ、ちょうど経営をしてみたかったので、自分がやりたいことをやれる環境だと思い戻ってきました。
ギャラリーのアイデアも、空間デザインの知識があったので思いつきました。
電気屋のショールームとして使っていた場所が倉庫になっていたので、その空間がもったいないと思い改装してギャラリーに変えました。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

 


中原泰貴さんがギャラリーを始めたきっかけ

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

どういう想いでギャラリーを始められましたか?

最初は、わくわく楽しいことをやりたいという想いで始めました。
出展料を取らない平日ギャラリーにするためには出展者集めに時間をかけられないため、半分何かを常設で展示したいなと考えました。
いろいろ探していると「アールブリュット」という障がい者が描いたアート、そして北海道アールブリュットネットワーク協議会に出合いました。
「アールブリュット」とは、「生の芸術」という意味です。
障がいがあってもなくても、差別しないで一作品として捉えましょうという意味合いがあります。
ちょうどその時やっていたアールブリュット芸術祭という大きなイベントで、作品を見たときにすごく可能性を感じ、まだあまり認知されていないのがもったいないと思いました。
色世界がすごく鮮やかだったり、僕たちとはモノの見え方が違っていたりもして、成り立ちを聞くとよりおもしろい作品が多いですね。
その後すぐに協議会に連絡し、半分常設展として自由に使っていただくことになりました。
残りの半分は一般募集をかけたり、若いアーティストの発信の場になるようなワクワク楽しいものを中心に展示内容を企画しています。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

無償の場合、どうやって運営していますか?

自社ビルなので家賃がかかっておらず、実質かかった費用はHP製作費と改装費ぐらいです。
札幌時計台の裏という一等地にも関わらず有効活用出来ていなかったショールームを活用し、地域や社会に還元するために開いた施設なので、ギャラリーとしてはお金を求めていません。
人々の共感とか信用が集まる場所として捉えています。
ギャラリーのおかげで新聞に載ったり、取材を受けたりなどの恩恵を受けているので、広告が無料でできているようなものですね。
本当は観光無料案内所兼ギャラリーとしてやろうと思っていたのですが、ちょうどコロナのタイミングと重なってしまいました。
海外だとフリーWi-Fiスポットや地域のお店情報がある観光案内所がありますが、札幌は意外とそのような気軽に入られるところがないんです。
アートは海外にも通じるので、観光客が戻ってきたらいい出会いになると思います。
もしかしたら何かを感じて障がい者の支援につながるかもしれないので、そういうきっかけを作りたいです。
今観光案内所としては、名刺サイズのカードを展示台に並べています。
近辺の飲食店が多く、当社では2500円でデザインと翻訳をするので、カードがなくなるまで置けますという制度にしています。
飲食店は安く広告ができ、アート出展者は無料で展示ができ、当社は認知度をあげられるので全員がプラスになります。
関わった人がWin-Winになることが事業をするにあたっての条件です。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

 

株式会社中原電気商会の今後のビジョンについて

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

今の会社のフェーズと今後のビジョンについて教えてください。

特色のない会社は今後淘汰されていくので、僕は第三創業期と捉えています。
インターネットの普及により、通販でモノを安く早く買えるので商社から買う意味が少なくなってきました。
なので、今は当社でしか扱えない商品を増やし、買いたかったら中原電気商会から買ってねと言われるような会社を目指しています。
例えば、Wi-Fiの新しいブランドを作ったり、電源のいらないウォッシュレットの北海道総合代理店という資格と取ったりしています。
Wi-Fiのシェアは今までNTTとUsenが占めていましたが、新しいWi-Fi6という規格が出てきて入れ替え時期になっています。
自社ブランドとして作ったので、このチャンスにシェアをきちんと取っていきたいです。
ウォッシュレットは海外展開していきたいと考えています。
元々海外にそのようなものがないということで開発されたものが、日本でも売れるのではと逆輸入したような商品です。
今コロナ禍でエコや衛生問題が世界中で注目されているので、日本ブランドとしての便座を広めていきたいです。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

貴社で働く醍醐味は何ですか?

いろんな出会いがあるので、ただひとつの仕事をこなすというよりは楽しんでできるのがいいところです。
働きたいと思えるような、楽しい人生を歩んでいける集まる場所になれればいいかなと思います。
企業の成長というよりは、組織として周りの人が生きやすい環境、福利が大切ですね。
どんどん多様性が出てくると思うので、自分でやった仕事に対してお給料として還元したり、自分が働きたい時にその分働いたりすることができれば一番いいかなと思います。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

どういう人を求めていますか?

自分でいろいろやりたい意識のある人ですね。
当社のリソースを使ってやりたいことをやっていいよというスタンスでいます。
知識やノウハウがあって、お客様がいれば一事業に組み込むので、会社を使いながら自分の人生のプラスにしていってもらえればいいですね。
ギャラリーもデザインと英語のできるメンバーがいることと、僕が空間デザインの経験があることから生まれました。
商社なのでいろんな商材を取り扱いますが、その中から自分のやりたいジャンルを選んでターゲットにどうやって売っていくか考えたり、自発的に動けたりするかどうかですね。
今の時代仕事がいつどうなるかわからないので、もしなくなった時に知識や力がついていなければ路頭に迷います。
自分の能力としてつけていかないと、その人のためにならないです。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

 

                                   

中原泰貴さんが考える「小売業界」について

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

小売業界について教えてください。

官公庁の仕事は入札という制度が多いですが、昔だと情報が開示されていなかったので他県などから知らない業者が来ることはなかったんです。
しかし、今は国がインターネットに情報開示をして公平にするようにと言っているので、いろんなところから札だけが来ます。
当然価格が安いところに取られ、今まで北海道の地場でやってきた人たちの金額がどんどんダンピングされます。
インターネットの普及によって価格がどんどん下がり、利益が取られなくなっています。
ただモノを売り、サービスとして売っていない業者は困っているんじゃないかなと思います。
価格の安さだけでつながっていたお客様はインターネットに負けるので、存在意義がなくなっている会社はたくさんあるんじゃないかなと。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

生き残る為にはどうすればよいですか?

自社のサービスをきちんと見分けるのが大切だと思います。
例えば、家に洗濯機が欲しい方は、ただモノが欲しいのか、知っている人が来て丁寧に設置までやってくれるサービスが欲しいのか。
洗濯機を売ることは一緒ですが、求められていることは違います。
お客様がどこに価値を感じているのかを見極め、サービスや技術が伴っていれば、値段だけでは比べられなくなります。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

 

株式会社中原電気商会の求職者へのメッセージ

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

求職者にメッセージをお願いします。

自分がやりたいことをベースに仕事を探すべきだと思います。
先が読みにくい時代ですし、良い会社に入ったからと言ってそこから数十年安定かなんてわからないです。
常識や周りの雑音は気にせず、自分の人生をどうやったら楽しめるかを考え、そこに繋がる会社や仕事を選ぶべきだと思います。
今の時代、お金はメルカリとかでも稼ごうと思えば稼げるじゃないですか。
基軸を給料とかに置かずに、自分の気持ちで動いた方が良い世の中になってきたんじゃないかと思いますね。

株式会社中原電気商会 専務取締役 中原泰貴 様

「就活の教科書」編集長 岡本恵典

お忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。

 


株式会社中原電気商会について

会社名 株式会社中原電気商会
本部所在地 〒060-0002
北海道札幌市中央区北2条西2丁目29-1 札幌ウィングビル1F
代表取締役 中原 泰文
資本金 26,000,000円
事業内容
  • ND Wi-Fi
  • NDFIG
  • 小売・卸販売
  • 設備工事
  • 情報システム
  • デザイン・翻訳
  • ビル賃貸
  • 家電回収
ホームページ
  • https://nakahara-denki.co.jp/
  • https://fig.nakahara-denki.co.jp/