「就活の教科書」編集部野口
こんにちは!「就活の教科書」編集部の野口です。
本日は、就活に役立つキャリア学習サイト「talentbook」についてtalentbook株式会社の共同代表取締役である大堀航様にインタビューしました。
この記事を読めば、「talentbookを利用すると何ができるのか」「なぜロールモデルを探した方がいいのか」などが分かります。
加えて、「自分にあった企業探しの方法」などもお伝えしていきますよ!
「就活の教科書」編集部野口
大堀さん、本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いいたします!
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
目次
就活に役立つキャリア学習サイトtalentbookを作った大堀航さんはこんな方(talentbook株式会社共同代表取締役)
大堀 航 (おおほり・こう)
talentbook株式会社 共同代表取締役
大手総合PR会社のオズマピーアールに入社。
広報責任者としてオンライン英会話サービスを提供するレアジョブに入社。
人のキャリアやストーリーが人の心を動かし、ビジネスに繋がる可能性があると思い、2014年に弟の大堀海とtalentbook株式会社(旧PR Table)を起業。
大堀航さんにインタビュー①就活に役立つキャリア学習サイトtalentbookとは
talentbookとはロールモデルを探せるサービス
「就活の教科書」編集部野口
さっそくですが、「talentbook」とはどんなサービスなんですか?
talentbookは自分に合ったキャリアのロールモデルを探すことができるサービスです。
「この人みたいに成長していきたいな。」「この職種でこんな人いないかな?」「この人がいる、この会社ってどんな会社なんだろう。」と興味を持っていただくような場所になります。
ロールモデルを探して、就活・転職を有意義にしていくことができると思います。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
talentbookを利用すると自分の理想のロールモデルを探すことができて有意義に就活・転職できるのですね。
talentbookの特徴は就活対策になること
「就活の教科書」編集部野口
talentbookの特徴的な機能はありますか?
1つ目は、タレント(企業で働く社員)を見つけることができます。
talentbookでは今7000人近くのタレントのロールモデルが公開されています。
社会に出ている先輩を探すという観点では他にない情報になります。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
7000人もの社員さんがストーリーを投稿しているんですね。凄いです。
2つ目が、レコメンド機能です。
「この人いいな」と思ったストーリーをブックマークするとそれに近い方をレコメンドできます。
OBOG訪問ではないですが、自動で紹介できることが特徴です。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
就活の教科書の読者である就活生はtalentbookで擬似OBOG訪問ができるのですね。
3つ目が、就活対策になることです。
例えば、talentbookでは実際に働かれている営業職の社員のストーリーが見れます。
実際に働くイメージもできるので、「こういう仕事をするのであれば、自分の価値観や強みが発揮できます」という志望動機を作成できたり、面接対策になります。
そういった点で有益かなと思います。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
実際に働かれている社員のストーリーが見れると、志望動機が作成しやすそうですね。
talentbookは就活ナビサイトではない
「就活の教科書」編集部野口
talentbookの特徴がよく理解できました。
talentbookは就活ナビサイトではないのですか?
talentbookは就活ナビサイトではありません。
talentbookから直接企業にエントリーできる機能はないんです。
少し気になった企業がtalentbookに載っていると、「この会社ってこういう思いで働いている人がいるんだ」や「実は異業種から来た人なんだ」などとわかります。
なりたい職種や、会社の解像度を高めてエントリーのきっかけにするところが特徴ですね。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
talentbookは直接エントリーするサイトではないですが、気になった企業の解像度を高めることができるんですね。
就活生への調査を行なったところ、「新卒の80%ぐらいがキャリアや働き方の事例が入社意欲に影響する」というデータが出ています。
学生の方は検索していろいろ調べられていると思うので、その中でtalentbookを知ったというケースが非常に多いですね。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
就活生は社員のストーリーが見れると入社のイメージがわきますよね。
ストーリーといえばWantedlyやnoteが思い浮かびますが、違いはあるのですか?
Wantedlyやnoteと比べて、talentbookは企業で働くタレントのロールモデルに特化していることが特徴です。
大手企業からベンチャー、中小企業で働いていて、そこで活躍されている方。様々な企業のロールモデルが見れるところが1番の違いです。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
1人のキャリアが誰かの人生を動かすと思い、生まれたtalentbook
「就活の教科書」編集部野口
talentbookと他社サイトとの違いがわかりました。
talentbookを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
人のキャリアがいろんな人の心を動かし、共感を生み、人生を動かすなと感じたんです。
前職で野菜の種を作っている、老舗の会社さんの広報活動をするプロジェクトがありました。
そこで、子育てをしながら働いている研究員の女性にインタビューをしたんです。
「こんな方が苦労しながらこの種を開発してるんですよ。」という広報活動をしていると、テレビや新聞などのメディアから「その方面白いですね。ぜひ取材したいです。」という声がありました。
研究員の方のキャリアがメディアの方の心も動かすことを体験しました。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
そんなご経験があって、働く人のキャリアにフォーカスしたtalentbookを作られたのですね。
成長している企業や、日本の社会を支えている大企業には、そういう方々がまだまだたくさんいると感じたんです。
それなら、キャリアやストーリーを発信する場所を自分たちで作ったらいいんじゃないか?ということで起業しました。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
大堀航さんにインタビュー②talentbookを利用する就活生への想い
ユーザーからは「キャリアの視野が広がった」「言語化できた」との声も
「就活の教科書」編集部野口
人のキャリアが誰かの人生を動かすと思われて、talentbookが生まれたのですね。
talentbookのユーザーからはどのような声が寄せられますか?
「キャリアの視野が広がりました。」「面接の対策で非常に効果ありました。」など、いい読者の声や体験談が上がってきています。
他にも、「自分が何をしたいのわからなかった。でもいろんな先輩のロールモデルを見て、こうなりたいかもって感じました。」という声もありました。
自分のことは自分ではなかなか言語化できないですが、他者を知ってやっと自分が言語化できるようなこともあります。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
自分が何をしたいのかわからない就活生は、talentbookのストーリーを見ると、「実はこういうことに興味あったな」と気づきがあるのかもしれませんね。
自分がどうなりたいかの言語化を補助できていることはよかったと思いますし、面白いなと思っています。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
talentbookは社会人になって成長するイメージのつかない就活生に使ってほしい
「就活の教科書」編集部野口
talentbookをどんな就活生に使ってほしいですか?
自分が社会人になって成長していくイメージがまだ湧いていない就活生に使ってほしいです。
就活は「この会社に受かるかな?」と正解探し・ゲームのようになってしまうこともあると思います。
新卒という意味では非常に大事な戦いだと思います。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
どう攻略して内定をとるか。ゲーム感覚の就活生は多いですよね。
社会人になれば、「この先輩イケてるな」や「こんな感じになりたいな」と感じることがあると思います。
就活がゴールではなくて社会に出てからがスタートという観点では、正解探しではなくてロールモデル探しをして就活してほしいです。
talentbookを利用して自分のロールモデルが1、2人ぐらいいると、社会人になって成長するイメージが湧くと思います。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
talentbookの先輩のストーリーを見ると実際の自分の3年後や5年後のイメージが湧きそうですね。
talentbookが成長の循環になれば嬉しい
「就活の教科書」編集部野口
talentbookを利用した就活生にどのようになってほしいですか?
ロールモデルとしてコンテンツに出てくれた社員に、「自分が誰かのキャリアを動かしてたんだ。」と感じてもらえたらいいですね。
talentbookでこの人みたいになりたいと思った学生が入社して、「実は就活の時、〇〇さんの記事見てました。」など。
3年後、5年後、そういう出会いやお声が出てきたら嬉しいです。
talentbookが成長の循環になればいいですね。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
自分のストーリーを投稿した先輩もそうですし、それを見て入ってきた新入社員もそうですし、もちろんその会社としてもみんなハッピーですね。
大堀航さんにインタビュー③talentbookの今後の展望
talentbookの課題は出会の見える化
「就活の教科書」編集部野口
talentbookは魅力的なサービスだと感じていますが、現状で課題に感じている点はありますか?
企業目線で言うと「talentbookでたくさんロールモデル出すとどうなるんだっけ?」
学生さんからしても「いろんなロールモデルを見て、その先どうなるんだっけ?」というところに、まだまだ進化の余地があると思います。
そのため、求職者の方と出会うための機能も作っていこうと思っています。
「あなたの働く価値観なら、こちらのキャリアの方が良いのではないですか?なぜなら・・・」というところまで踏み込んで提案ができる存在になってあげたいという思いがあります。
我々はストーリーをコンテンツとして持っていることが強みなので、本当の意味で成長できる仕事を紹介できるキャリアアドバイザーのような存在になってあげたいです。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
talentbookがキャリアアドバイザーのような存在で、本当の意味で成長できる仕事を紹介してくれたら素敵ですね。
あなたのおすすめロールモデルや、「こんな人もいるよ」と提案してあげたり。
キャリアアドバイスしてあげたりすることで、求職者と企業のマッチングを実現していきたいです。
いい出会いがtalentbookで見える化されていくと良いと思います。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
今後はESから先輩をレコメンドする機能を追加予定
「就活の教科書」編集部野口
talentbookがより良いサービスになりそうですね。
他にも、今後追加する予定の機能はありますか?
エントリーシートや職務経歴書からロールモデルを提案する機能をリリースする予定です。
また、例えば「早稲田大学を2021年ぐらいで卒業した先輩いないかな?」や「大学の先輩で、研究職だった先輩って今どこの会社で何やってるの?」というような検索ができるよう準備しています。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
凄いですね。
自分の出身大学・卒業時期で検索して、先輩のストーリーが見れるようになるんですね。
おそらく年の近い先輩とは話すと思いますが、5年後・10年後どんなキャリアを歩んでいるか気になりますよね。
そういう人と出会えることは今までにない情報収集の切り口になると思います。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
talentbookにその機能があれば高校生や若い世代も、キャリアの選択肢が広がりそうですね。
大堀航さんから就活生へのメッセージ
ファーストキャリアは成長できる環境をに身を置けるかが大事
「就活の教科書」編集部野口
talentbookの今後のリリースが楽しみです。
大堀様はそのファーストキャリアでどんな基準で企業や職種を選ぶべきだと思われますか。
1社目ではいかに自分が成長していける環境に身を置けるかが大事だと思います。
社会人になっていろいろ学んだり、いろんな修羅場やプロジェクトを経験したり、キャリアを積み上げていくことは成長していくことだと思うんですよね。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
成長していける環境は大事ですよね。
自分を出せるかっていうのが勝負になってくると思います。
いい会社に入れたとして、自分をよく見せようとなって、自分が出せず成長できない。
このような会社に入るのは良くないと思います。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
自分が出せる環境、自分らしく働ける環境が良いということですね。
ファーストキャリアは会社名に引っ張られない方が良いと思います。
例えば、先輩に「本当ごめんなさい。教えてください。」って言いながら教えてもらい、成長できそうな会社。
会社の社長や先輩の性格、価値観、自分との相性を総合的に判断した方がいいと個人的に思ってます。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
今後の人材業界は求人情報とロールモデル情報を出す世界になると予想
「就活の教科書」編集部野口
働いている方々の価値観はtalentbookを見ればわかりますね。
では現在の採用の仕方は、今後はどのように変化していくとお考えですか?
求人情報とロールモデルという、2つの情報を出す世界になっていくと思います。
働く人口はどんどん減っていくばかりです。
そこで求職者側は「自分はどうやって成長していったらいいんだろうか?」という考えになると思うので、参考になる情報に価値がついてくると思います。
企業も求人情報だけじゃなくて、いろんなキャリアがあるという情報を提供しないといけない。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
「弊社はこんな優秀な人材がいて、いろんなキャリアがあるんだよ。」という打ち出し方が必要になる可能性があるってことですね。
ブランド力のある企業に人が集まるっていう世界っていうのは変わらないと思いますが、会社の格やブランドだけでは勝負にならなくなってくると思います。
強者が勝つだけではなくて、今まで採用弱者だった企業の勝てるチャンスがあるという意味ではいい時代だと感じますね。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
ロールモデルを探して成長できそうな企業選びをしてほしい
「就活の教科書」編集部野口
大堀さん、ありがとうございました。
最後に就活生に向けてメッセージをお願いします!
正解を探すというより、自分のロールモデルを探すという旅をぜひ就職活動でしてほしいと思います。
「この人たちとなら成長できそう」や「こんな会社に入ったら成長できそう」という軸で就活してほしいですね。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
talentbookを見れば、一緒に働きたいと思える先輩がたくさんいそうですね。
「キラキラの会社に入れなかったらもう自分は終わりだ」ではなくて。
ここからがスタートラインなので、それくらいの気の持ちようでやるといいと思います。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
そのお言葉、第一志望の内定が取れなかった就活生に響くと思います。
あまり自分を偽りすぎない方がいいと感じますね。
「身の丈にあった」って悪い言葉じゃないんです。
身の丈で選択していくと、いいことがあると思います。
talentbook株式会社共同取締役大堀さん
「就活の教科書」編集部野口
すごくいいお話を伺えて有意義な時間になりました。
就活生や転職を考えている友人にtalentbookを共有したいです。
大堀さん、本日はありがとうございました!
talentbookの運営会社
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