「就活の教科書」編集部野口
こんにちは!「就活の教科書」取材チームの野口です。
今回は、Notion公式アンバサダー・Notionキャンパスリーダーのお二人に就活でのNotion活用法を伺いました。
「ESの締切がいくつもあって、管理が大変」と感じている就活生は必見です。
shunyaさん、Beeさん、本日はよろしくお願いします!
shunya
Notionキャンパスリーダー
社会人1年目のシステムエンジニア。地方国立大学の大学院を修了し、在学中は5Gなどのモバイル通信に関する研究に取り組む。2024年9月にはNotion公式キャンパスリーダーに就任し、オフラインイベントの企画・運営を中心に活動。現在も、大学のあった地域でのNotionコミュニティ活動を継続的に支援しており、関東圏でのイベントサポートも不定期に行っている。
Bee
Notionアンバサダー
社会人1年目としてコンサルティング職に従事。大学4年次より個人での発信活動を開始し、それを契機に「Notion Students Japan」の運営メンバーとして参画。学生向けのNotionコミュニティにおいて、イベントの企画・運営に携わる。2024年1月よりNotion公式アンバサダーとしても活動を開始し、現在も継続的にNotionに関する情報発信を行っている。
目次
Notionはメモやタスク管理、データベース、Wiki、プロジェクト管理などを一括で行えるオールインワンのワークスペースツールです。自分好みにカスタマイズできることが特徴です。
Notionインタビュー①Notionが就活の味方になる理由
自己流で使える自由度とテンプレートの活用
「就活の教科書」編集部野口
さっそくですが、Notionを使い始めたきっかけを教えてください。
僕がNotionを使い始めたきっかけは、就活です。
もともとはWordやExcel、Googleカレンダーを使って、5月頃から就職活動を行っていたのですが、サマーインターンを終えたあたりから、それらのツールでの管理に限界を感じるようになりました。もう少し効率的に、楽に管理できる方法はないかと考え、さまざまなツールを調べる中で、Notionに出会いました。
最初はインターネットで検索をして、公開されていたテンプレートをいくつか試しました。その中で、「これを使ってみようかな」と思えるものを見つけ、そこから自分好みにカスタマイズしながら使い始めました。
shunyaさん
「就活の教科書」編集部野口
私もNotionを以前に触ったことがあるのですが難しく、途中で挫折してしまった経験があります。
どのようにしてテンプレートを活用し、使いこなせるようになったのでしょうか。
最初は自分の手の届く範囲、簡単なところから少しずつ触れていきました。そして、「これもやりたいな」と思ったことがあれば、その都度調べていくという形で進めていきました。
就職活動における情報管理は、Notionを使えば間違いなくうまくいくと確信していました。
調べることに対して苦もなく、どんどん活用の幅を広げていくことができました。そういった流れで、自然と使いこなせるようになっていきました。
shunyaさん
プログラミング知識がなくても大丈夫
「就活の教科書」編集部野口
自ら調べると、活用の幅が広がっていくのですね。
プログラミングやシステム構築といった専門的な知識があったのでしょうか。
私は本当にプログラミングの知識がまったくなく、システム系のことにもほとんど触れたことがないような状態からのスタートでした。まさにゼロの段階から始めたという感覚です。
Notionでは数式を使うことも可能なのですが、最初の頃はそういった機能には全く触れていませんでした。Notionの操作に慣れていくうちに「こんなこともやってみたい」と思うようになり、初めて数式などについて学び始めました。
Beeさん
僕は一応、情報系の内容に軽く触れるような学部や大学院の研究科に所属していたため、ある程度の知識は持ってはいたのですが、プログラミングに対しては少し苦手意識がありました。自分でプログラミングをして何かを作る、というようなことは特に行っていませんでした。
ですので、数式などを活用してシステムのようなものを作るという経験は、Notionが初めてだったと思います。
当時はよく動画を見ながら、数式を立ててシステムを構築している方のやり方を真似してみることから始めていました。
shunyaさん
Notionインタビュー②内定に近づく!活用術を大公開
shunyaさん|カレンダー×企業ページで徹底管理
「就活の教科書」編集部野口
動画を見て勉強されていたのですね。
就活の時にどのように使っていたのか教えてください。
就職活動を進める上で発生するタスクや関連情報をすべてNotionで管理していました。
僕にとって一番良かったと感じているのは「カレンダー形式で完了させる」という運用方法です。
shunyaさん
カレンダーに説明会や座談会、エントリーシートの締切といった内容をイベントとして登録し、そこからリンクをたどると企業ごとのページにアクセスできるような構成にしていました。
それぞれの企業ページには、その企業に関するすべての情報が整理されており、エントリーシートの内容、面接対策、OB・OG訪問の記録なども一括して管理できるようにしていました。
shunyaさん
ゼロの状態で作り始めたわけではなく、はじめはインターネット上で見つけたテンプレートを活用していました。
カレンダーを埋め込む機能や、Webテストの形式ごとに情報をまとめるなどの細かい部分については、自分の使いやすさに合わせて調整を加えました。そうして少しずつ自分好みの構成へと仕上げていきました。
shunyaさん
「就活の教科書」編集部野口
カレンダーと連動されているとタスク漏れもなくなりそうですね!
Beeさん|タスク連携&ノート活用で情報を一元化
画面の一番上には「タスク」というセクションがあり、そこにはエントリーシート(ES)の締切や一次面接など、就職活動に関わるすべてのタスクを登録していました。各タスクは企業情報と紐づいており、締切日も設定されています。
タスクは締切順に並び替えることが可能で、最上部に表示されているものから順に対応していけば、自然と期限内にタスクを処理できる仕組みになっています。
ESに関しては、記入すべき設問やテーマを別の「ノート」というデータベースで管理しており、情報の整理と参照がしやすくなっていました。
Beeさん
まず「新しい企業を追加する」ボタンから、興味のある企業を新規登録します。業種などの情報もあわせて選択できるようになっています。
続いて、「この企業にタスクを追加する」という操作を行うことで、その企業に紐づいたタスクが作成されます。たとえばES提出であれば、「ES」といった名称でタスクを入力し、締切日などの情報も登録します。
こうして追加されたタスクはホーム画面上のタスク一覧にも反映されるため、何をすべきかが一目で分かる構成になっています。
さらに、企業ごとのページには、企業の公式サイトURLやマイページのログインID・パスワードなども記録しておき、すぐにアクセスできるようにしていました。また、その企業に関連するタスク、これまで書いたES、面接準備のノートなども、同じページに紐付けて表示されるように設定しており、効率的な情報管理ができるよう工夫を重ねながら就職活動を進めていました。
Beeさん
就活の山場ともなるESの作成については、ホームページ下部のES一覧より、過去に書いたエントリーシートを参照できるようになっています。
まず前提として、エントリーシートに記載する内容はある程度固定されていると思うので、エピソードごとにタグとして管理します。すると、例えば自分の強みについて聞かれた際、「強み・弱み」というタグを使って今まで書いたノート一覧にフィルタをかけることができます。このような仕組みを活かし、該当する過去のESを素早く探し、参照できるようになるんです。
就職活動を始めた当初は、「また一から書かなければいけない」ということが少し腰の重さにつながっていたのですが、Notionで情報を管理し始めてからは、すぐに過去のデータを見つけて参考にできるようになったため、取りかかりやすさを感じるようになりました。
Beeさん
企業ごとの進捗可視化&タイムライン管理でモチベ維持
各企業の進捗は「ステータス」という項目で管理しており、その値を変更することで、進行状況を簡単に更新できる仕組みになっています。
たとえば、次のステップが「ケース面接」であれば、「ケース」というステータスに変更することで、表示が自動的に切り替わります。また、「説明会」が終わり「一次面接」を経たタイミングでは、「結果待ち」などのステータスに変更することで、進捗状況をリアルタイムで反映できます。
このように、企業ごとのステータスをクリック操作一つで即時に切り替えられるようにしたことで、就職活動の進行状況が視覚的にも分かりやすくなり、非常に使い勝手の良い仕組みとなっています。
バーが長い企業ほど「どれだけの作業を積み重ねてきたか」が一目で分かり、自分の努力の蓄積を可視化できるように工夫しています。
Beeさん
「就活の教科書」編集部野口
努力が見える化されるのですね。
進捗のセクションを見て、「自分、頑張ってきたな」と実感することが多かったです。特に、バーが二列になっていたりすると、「ここは本当にたくさん取り組んだな」と思えて、達成感を感じられました。なので、この部分は個人的にも非常に気に入っていました。
Beeさん
Notionインタビュー③就活が“楽しくなる”活用エピソード
「また一から書く」がなくなるES管理術
「就活の教科書」編集部野口
ご自身が使いやすいようにカスタムできることがNotionの魅力なのですね。
Notionを使っていて良かったと思うエピソードがあれば教えてください。
Notionの使い方にどんどん慣れていく中で、「Notionを開いて何かをすること自体が楽しい」と感じるようになったのも大きな変化でした。結果として、就職活動そのものも、Notionと一緒に取り組むことで、苦に感じなくなった部分があったと思います。
タスク管理の楽しさに気がついたと思っています。
Beeさん
「就活の教科書」編集部野口
Notionにはまっていたおかげで、就職活動も楽しく取り組むことができたのですね。
Notionにカレンダー機能を組み込んで使っていたのですが、スケジュールを確認しながらエントリーシートを作成したり、タスク全体を管理したりすることが非常にしやすかったです。
Notionではカレンダー上にタスクやESの締切が一覧で表示されるだけでなく、他の企業のESの内容にもすぐアクセスできるため、「今どれくらいスケジュールが詰まっているか」「この作業はいつまでに終わらせるべきか」といった全体の流れが可視化され、自分の中でもイメージしやすくなりました。
その結果、ES作成も前倒しで進められるようになり、提出を待っている間に別の企業のESに取りかかる、といった効率的な就職活動が可能になったと感じています。
shunyaさん
「就活の教科書」編集部野口
Notionに集結させたおかげで効率が上がったのですね。
さらに、就職活動に対する「行動のハードル」が大きく下がったと感じています。
Notionを開くだけで、エントリーシートの作成からスケジュールの確認まで、必要な作業がすべて完結するので、「とりあえず開いて取り組んでみよう」と思えるようになりました。
これまでは、スケジュールを確認する時やESを確認する時、マイページへアクセスする際にツールや資料をあちこち行き来する必要があり、情報を探すこと自体が面倒に感じて手が止まってしまうこともありました。しかし、Notionで情報やタスクを一元管理するようになってからは、そうした煩雑さが解消され、「就活に取り組むまでの心理的な距離感」がぐっと縮まったと実感しています。
shunyaさん
なぜ「Notion」なのか?他ツールとの違い
「就活の教科書」編集部野口
Notionを活用して就活を楽しんでいた姿が非常に伝わってきました。
就職活動の際に活用できるメモアプリやカレンダーアプリは、他にもさまざまな種類があると思います。
その中で、お二人は「Notionを使った方が良い」と感じていらっしゃいますか?
Notionと就職活動の相性は非常に良いと感じています。
前述のカレンダーとの連携に加えて、僕がNotionで就職活動を管理するのが良いと考える大きな理由として、データベースの見え方を自由にカスタマイズできる点です。例えば、企業のデータベースに関しては、フィルタを使用することで選考の進捗状況をひと目で把握することができます。「ESを提出する前の企業」「次にWebテストを受ける企業」といったように、ステータスごとに企業をまとめておくことで、自分自身の頭の中も整理され、次に何をすべきかが明確になりました。
また、友人に自分のNotion画面を見せたとき、「すごくわかりやすい」と言ってもらえることも多かったです。さらに、Webテストの種類ごとに企業を分類してまとめたページを作成していたのですが、それをWebテストに苦手意識のある友人に見せた際には、「これは便利だね」と非常に好評でした。
shunyaさん
正直「もし就職活動にNotionを使っていなかったらどうやって乗り切っていたのだろう」と本気で思っています。
実際、周囲の友人の中にはNotionではなく、メモアプリなどを使って情報を管理している人も多くいました。しかし、資料を探すスピードや整理のしやすさに関しては、Notionを活用したことで格段に効率化ができていたように感じます。
また、過去のESや自分の強み・弱みといった情報を体系的に整理し、視覚的に把握できるようにしていたことで、自己分析にも自然とつながっていきました。自分の考えや経験を言語化しやすくなり、就活全体に対する理解や自信も深まったと感じています。
そういった意味で、タスク管理ツールとしてだけでなく、「自分自身を理解するためのツール」としてもNotionは非常に役立ちました。就職活動という枠を超えて、個人的な成長という面でも、Notionを使っていて本当に良かったと思っています。
Beeさん
第一志望だと考えていた企業から内定をいただくことができましたし、就職活動の結果に納得しています。
特に、Notionを使ったことで、情報管理やタスク管理に対する意識が大きく変わったと感じています。それまでの自分は、そうした管理能力についてあまり意識を向けていませんでしたが、就活の中でNotionを活用することで、自然と整理力や計画性が身につきました。
こうしたツールの活用が、自分の行動や思考を整えるきっかけになったと実感しており、本当にNotionを使ってよかったと心から思っています。
shunyaさん
Notionインタビュー④就活生へのメッセージ
「就活の教科書」編集部野口
shunyaさん、Beeさん、ありがとうございました。
最後に就活生にメッセージをお願いします。
「自分自身と向き合う時間を大切に」by shunya
新卒での就職活動というのは、人生で一度きりの貴重な機会だと思っています。
情報があふれている現代において、何が「正解」なのか分からなくなることもあるかもしれませんが、その正解は人それぞれ異なるものだと考えています。だからこそ、まずは自分自身としっかり向き合う時間を持ち、将来を見据えた上で、納得のいく結果を得ることが何よりも大切だと考えています。
そのうえで、Notionを活用することで、企業ごとの情報管理やスケジュール調整など、細かくて時間のかかる作業を効率化することができます。その分、自己分析や企業研究といった、本質的に大切なことに時間をしっかりと割ける環境が整うのではないかと思います。
Notionは、そうした「本質に集中できる状態」を支えてくれるツールだと実感しています。
ぜひ積極的に活用していただき、自分自身と向き合う時間を十分に確保しながら、自分なりの納得のいく就活を進めていただければと思います。
shunyaさん
「就活はやってみると意外と面白い」by Bee
就職活動を始めなければいけないと感じたとき、正直「面倒くさいな」とか「やりたくないな」といった気持ちがとても強くありました。
ただ、実際に就活を本格的に進めていく中で、最初に抱いていたそのネガティブな感情が、少しずつ変わっていきました。就活って、やってみると意外と「自分と向き合う貴重なチャンスなんだ」と感じられるようになったんです。
就活を通して、「自分は本当は何をしたいのか」「どんなことに興味を持っているのか」といったことがだんだんと見えてきました。エントリーシートに何を書くべきか、どうあるべきかといった情報は世の中にあふれていますが、そういった情報に振り回されすぎずに、自分自身の軸を見つけていくことが大切だと思っています。
そのうえで、Notionのようなツールを活用すれば、タスク管理の時間を短縮できたり、自分の考えをきれいに書き出して整理することができるので、自分の本音や価値観を明確にする手助けになると思います。
少しでも興味があれば、ぜひNotionを試してみてください。
Beeさん
「就活の教科書」編集部野口
もう一度Notionにチャレンジしてみようと思います。
shunyaさん、Beeさん、本日はありがとうございました!