【インタビュー】メディア学習支援NPO 創造支援工房FACE 代表理事 小田部巧様、小田亜加里様|不確実な未来に前を向く バックキャスティングメディア「FORE FACE」

創造支援工房フェイス

サイト監修者:岡本 恵典(株式会社Synergy Career CEO)

「就活の教科書」編集部 本間

皆さん、こんにちは。「就活の教科書」編集部の本間です。

今回は、メディア学習支援を行っている創造支援工房FACE代表理事の小田部巧さんと小田亜加里さんにお話を伺いました。

インタビュー内では、メディア学習支援を行うに至った経緯活動内容についてお聞きしました。

そろそろ就活を始めたいけど、やりたいことが決まらない…」「コロナ禍で何もできなかったから、面接時にアピールするガクチカ(学校生活で力を入れた事)がない…」そんな悩みを抱えている就活生はぜひ最後まで読んでみて下さい!

創造支援工房FACEとは

「就活の教科書」編集部 本間

創造支援工房FACEでは、どのような活動を展開されているのか教えて頂けますか?

これまで主に3つの活動を展開してきました。
1つ目は、メディア寺子屋です。
メディアの最前線で活躍されている方をお招きし、時事問題や現場の話を伺い、講師と一緒に参加者同士でディスカッションするというものです。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

普段、直接的に関われないジャーナリストやテレビのプロデューサーの方などと関わる機会があるという事ですね。

2つ目は、メディアキャンプという3泊4日の動画制作合宿です。
開催エリアでチームに分かれて取材し、撮影、編集までして、上映会を行います。

そして、現在、中心に行っている活動が『コミュニケーションデザインカレッジ I-MAGE』(以下I-MAGE)です。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

I-MAGEはどんな活動なのでしょうか?

I-MAGEは2001年から始まった約4か月間で企画から実践まで体系的に学べるプログラムです。
最初はマーケティングリサーチやアイディアの発想方法などを社会人からレクチャーして頂きます。
そして、それを基に学生の4-5人のチームで企画を立て、実践し、発表するという流れです。

期間中に、中間発表やコンサルティング会を設けフィードバックを共有しあい、学びを深めていくところが特徴です。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

非常に長期的で、経験やスキルが身に付きそうなプログラムですね!
これまでお聞きする限り、メディア関連の活動が多いのですが、参加者の方はメディア関連の仕事を志望されている方が多いのでしょうか?

もちろん、志望している学生さんも一定数はいます。
しかし、最近はコロナ禍で何も活動できていない方が「何かやりたい」「何か経験したい」という思いから、参加される方が多いですね。
大学も、学部も、学年も違うので、インカレで多様な人たちが集っています。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

I-MAGEに参加しただけで、交友関係が生まれたり、新たな経験を得られたりと一石二鳥な活動ですね。

 


創造支援工房FACEがメディア学習支援を始めた経緯とは

 

「就活の教科書」編集部 本間

創造支援工房FACEがメディア学習支援を始めた経緯を教えて頂けますか?

僕が大学3年生で慶応のSFC(湘南藤沢キャンパス)にいた時、大学生という立場で様々なことをやりたいと思っているが、出来ていない学生に対して、支援をすることはできないのかという思いから創造支援工房フェイスを立ち上げました。
当時は、学生団体の立ち上げが活発で、また、ちょうど非営利活動促進法が施行された時期でもあったので、NPO法人として立ち上げました。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

学生自身がやりたいと思っている事を支える活動に着目しようと思ったきっかけは何ですか?

当時はインターネットが普及し始め、まだSNSもなかったりと、情報にアクセスしたり、発信したりすることが難しい状況でした。
この状況下で、自分たちが世の中に働き掛けていくためには、情報を収集、編集、発信する力、いわば情報リテラシーを身につけていく必要があると考えました。
また、マインド面では、ジャーナリストやテレビのプロデューサーなど世の中に対して問いを立てながら働きかけている人たちから学びを得る活動が有効ではないかと考えました。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

情報リテラシーって、今は凄い着目されていますが、20年前から着目されている事に驚きました!

現在の情報リテラシーはフェイクニュースや、デマ、ネット詐欺などから自分を守るなどのイメージを持たれている方が多いと思います。
僕たちは、情報リテラシーを、自分たちで情報をつくり、世の中に対して働きかける力という意味合いで捉えています。

創造支援工房FACEの「C」は、3C(コミュニケーション・コラボレーション・クリエーション)を、「E」は、創発(Emergence)を示しています。
情報リテラシーを身につけ、自発的な繋がりから新しい価値が生まれることを「創発環境」と名づけ、それに価値を見出しました。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

情報リテラシーをプラスの意味で捉えているのですね。
自発的な繋がりから新しい価値が生じる「創発環境」とは、具体的にどのような意味なのでしょうか。

インターネットの様々なメディアから、多様な人の考え方や視点から気づきを得て、自分たちの視野を広げ、考えを深めることができます。
そして、その学びを基にツールを通じて、アイディアや企画をつくり発信することで、そのコンテンツが誰かの気づきになっていく。
このように、世の中に新たな価値が生まれ続けるスパイラルを起こすのが「創発環境」です。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

創造支援工房フェイス

「就活の教科書」編集部 本間

この考え方がI-MAGEに活かされているという事ですね。

さらに、創造支援工房FACEでは、「多様な価値観が共存する社会の実現」をパーパスとして掲げています。
そのためには単にスキルだけを持っているのではなく、世の中を良くしたい、新しい価値を提供していきたいという志が重要です。
ですので、I-MAGEでも最初に学生自身が問題提起をするという所から始まり、お互い切磋琢磨し合いながら学べられるようにしています。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

確かにメディアの根源って志にあると思います。
技術的な部分だけではなく、本質的なところまで学べる環境が整っているという事ですね。
現在、I-MAGEはどのくらいのスパンで開催されているのでしょうか。

最近では、夏にスタートすることが多いです。

I-MAGEは基本的に学生スタッフが主体となって運営しています。
僕たち社会人はアドバイザーとして支援し、メインは学生自身が、自分たちの学びをデザインしていきます。
実際にこのサイトも学生たちが作成しました。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

創造支援工房フェイス

「就活の教科書」編集部 本間

サイト設計まで学生がされるのですね。
では、どのようなフローを踏めばI-MAGEに参加できるのでしょうか。

参加するにあたって、下記のフローを踏んでいただきます。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

創造支援工房フェイス

「就活の教科書」編集部 本間

面談があるんですね!
どのようなことをお話されるのでしょうか?

I-MAGEに参加するにあたっての本気度を見させていただきます。

途中で抜けられてしまうと、他の学生さんに迷惑がかかってしまうからです。
そしてチームに分かれて参加していただくので、I-MAGEに参加して、何をやりたいのか、どういう学びを得たいのかを伺い、チーム分けや運営の参考にしていきます。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

学生の志の部分を見るのですね。
では、I-MAGEに参加する上でのメリットって何が挙げられると思いますか?

もちろん、同じ世代の仲間との出会いや、スキルを得られることもありますが、20年間続けてきたことで生じた、縦の繋がりも大きいです。
以前に参加したOBOGが社会人の講師やアドバイザーとして参加するので、普段関わりのない社会人と関わる機会が持てるのです。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

確かに社会人と関わる機会なんて普段は全くないので、貴重な機会になりそうですね。
ちなみに、先ほど約4か月間開催されるとお聞きしたのですが、その間はどのくらいの頻度で集まるのでしょうか?

最初の方はレクチャーが多いので、毎週集まりレクチャーに参加しますが、その後はチームで活動します。
チームによっては定例MTGを設定して、週に一回集まるチームもあれば、毎日のように顔を合わせているチームもあります。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

毎日は結構ハードですが、力作が誕生しそうですね(笑)
過去にどのような発表をされたのでしょうか?

例えば、I-MAGE17のとあるチームのプロジェクトでは、参加者が自分の1年を振り返ってピザをつくるイベント「エモピッチャ」を開催しました。
自分が1年間やったことを書き出し、円グラフにします。
すると、ピザと円グラフは似ているので、ピザのトッピングに合わせ、お互いに共有しながら2020年を振り返るという企画です。
実際にピザ屋さんと連携してこのプロジェクトが運営されていて、ピザ屋さんもコロナ禍で集客が苦しかったので、それをやりたい人たちが集り、潤いました。

コロナに入って、何もできてなかったんじゃないかと空虚感を抱く人に対して、元気づけるきっかけになりました。
好評でしたので、2021年にもチームが自主的に2回目を開催しました。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

ピザで今年を振り返るって面白いですね!

もう一つ紹介すると、「オセロカフェ」という企画をしたチームもありました。
カフェを利用するのですが、ここでは普通のカフェと違い、やり取りを逆転させます。
通常ではお客さんが注文し、お店側が金額を設定しますが、この企画はお店側がお客さんとの会話を通して、お客さんの好みを聞いた上で注文を決め、お客さん側が自分で価格を決めて払うという仕組みです
お客さんは、店員さんとの会話やコーヒーのおいしさなどを金額で表現します。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

面白い企画ですが、それってお店として成り立つのでしょうか?

むしろ、通常よりも高い値段をつけてくれました
イベントという事もありますが、店員とのやりとりが楽しかったのか満足度が高く、定価よりも高く払うケースが続出しました。
そして最後に、お客さんが店員さんの黒いエプロンに白いペンで感想や感謝の言葉を書き、エプロンが黒から白になるという意味も「オセロカフェ」という名前に込められた意味です。
また、「オセロカフェ」や「エモピッチャ」に、イベントが多い印象ですが、ショートムービーやフリーペーパー、ゲームやウェブサービスをつくったり、それらを組み合わせたプロジェクトもありました。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

ユニークな企画ばかりで私も参加してみたくなりました!

 


FORE FACEとは

「就活の教科書」編集部 本間

FORE FACEとは何か教えて頂けますか?

FORE FACEは学生に対して生きる物差しづくりのヒントを提供するメディアです。
コンセプトに「不確実な未来に前を向く バックキャスティングメディア」を掲げ、学生が社会人に直接インタビューし、学生目線で学生の悩みや気になるところを直接聞き、記事を作成しています。

 創造支援工房FACE  小田亜加里様

「就活の教科書」編集部 本間

FORE FACEはどのような経緯ではじめられたのでしょうか?

FACEの立ち上げ時は「やりたいことが出来ていない学生を支援したい」という想いがきっかけとのことでしたが、今はやりたい事を見つける事が義務として位置づけられていると思います。
この風潮が学生さんにとって圧力になり、生きづらい環境になっているのではないかと思ったのがきっかけです。

 創造支援工房FACE  小田亜加里様

「就活の教科書」編集部 本間

確かに、やりたい事を見つける為のセミナーや本が最近増えているなと感じます。

コロナ禍で先行きが不透明なので、学生は特に就職も含めて、将来が心配な方が多いと思います。
実際に学生さんに話を聞いてみると、ロールモデルになるような大人が周りにいないから、判断軸が持ちづらいというような声も聞こえてきました。
その問題をかつて同じだった先輩社会人にインタビューをすることで、こんな判断軸があったのか、このような幸せの定義があるのか等を知り、前を向くきっかけになったらいいなと思い、始めました。

 創造支援工房FACE  小田亜加里様

「就活の教科書」編集部 本間

インタビューに対応して頂ける社会人の方は、どのような方たちなのでしょうか?

過去にFACEやI-MAGEに関わっていた社会人の方が対応してくれています。
華々しいキャリアを持っている人たち、社会的な成功をされている方達を対象としているわけではなく、それぞれ自分なりの価値観や幸せの定義を見つけた方にインタビューしています。

 創造支援工房FACE  小田亜加里様

「就活の教科書」編集部 本間

FOR FACEを読んで、自分のなりたい姿や新たな価値観が生まれるかもしれませんね。

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創造支援工房FACEの今後の展開

「就活の教科書」編集部 本間

FACEをどんな学生におすすめしたいですか?

大学に入ったけどやりたいことがよく分からない、何をしたらいいか、何が分からないかが分からないなんて方は、気軽にFOREFACEを読んでみたり、I-MAGEに参加してみてほしいなと思います。

 創造支援工房FACE  小田亜加里様

特に焦っている人は、まずFORE FACEを読んで欲しいなと。
就活の記事ってキラキラとした記事に溢れすぎてるし、説明会に行っても良い話しか聞けないのでプレッシャーになっているんじゃないでしょうか。

すると、自分はなにもいい所がないと思っている人が焦り、負のスパイラルになっている気がするので、肩の力を抜いてほしいです。
自分に何もないのではなく、あるものを探してほしいです。
FORE FACEでは、彼らが学生時代に経験したものを社会に出てからこのように生かせたなどの実体験は「あるもの探し」に近いのでFORE FACEからヒントを得て欲しいですね。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

確かに就活の時期って焦ってしまいそうです…。
そんな時には「あるもの探し」を行う事が重要なんですね。

FORE FACEは、学生時代何もやらなかったという人もいれば、学生時代頑張ってたけど、社会に出たらやる気が出なくなってしまった、なんていう一見ネガティブな側面も取り上げています。
しかし、失敗とか後悔とか様々なものが繋がって今の彼らが成り立っていているので、繋がって今になるという考えのもと、過去の経験を全て踏まえて、今の自分を肯定できるようなお話を掲載しています。

 創造支援工房FACE  小田亜加里様

「就活の教科書」編集部 本間

成功体験でなく、社会人の「リアル」を映し出すメディアなんですね。
就活で自信を無くした人などはこの記事を読めば元気を貰えるかもしれないですね。
では、創造支援工房フェイスの今後の展開は何ですか?

FORE FACEのメディアに関しては、キャリアにフォーカスするのではなく、自分の生き方にフォーカスした記事にしていきたいです。
その中で、就活生の不安が少しでも軽減できれば良いなと思います。

 創造支援工房FACE  小田亜加里様

I-MAGEは、今後も継続していくつもりですが、FORE FACEは、取材対象も読者も増えてきたら、オンラインで良いからイベントを開催したいと思っています。
学生たちが社会人に対して、今の悩みや将来の指針等をお互いに話し合える場が出来ていければいいなと思います。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

ここでも就活の不安が解消されるいい機会になりそうですね。

また、10年後や20年後の幸せのあり方のイメージを形にできないかなと思っています。
「10年後あなたはどうしていますか」という思いをそれぞれ聞いた時に、返答できない方もいますが、「具体的にやりたいことは無いが、こうでありたい」等の断片をつなぎ合わせれば、「どのような暮らしをしたいか」「生き方をしたいか」が透けて見えるのではないかと思い、新たなコンテンツとして、生み出せればいいなと思います。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

それでは、最後に就活生へ一言お願いします!

就活はバイト探し感覚で行うくらいがいい、というような記事も掲載していますが、人生において、就活の選択肢を間違えれば終わるわけではないので、そんなに悩みすぎたり、就活にとらわれすぎたりする必要はありません。
また、悩んだ時は、自分の尊敬する人や大切な人に、今やっていることを自信を持って話せることをひとつの選択の基準にするといいかもしれません。
自分の将来を考えるのに疲れてしまったときは、今自分がありたい姿を思い浮かべてみて下さい。

 創造支援工房FACE  小田亜加里様

いろんな社会人に話を聞く事を積極的に行うと就活に対する不安も自然と消えていくと思います
勇気を出して20-30人ぐらいと話せば、気持ちが落ち着きます。
学生という地位を上手く使い、社会人の実体験を聞いてみて下さい。
ただ、いきなりは難しいと思うので、ぜひFORE FACEの記事を参考にしてみて下さい。

 創造支援工房FACE   代表理事 小田部巧様

「就活の教科書」編集部 本間

小田部さん、小田さん、本日は有難うございました!

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創造支援工房FACEの組織概要

法人名 特別非営利活動法人 創造支援工房フェイス
所在地 〒151-0071 東京都渋谷区本町1-31-2-305
設立年月日 2000年4月1日
会長/理事 池本修悟
代表理事 小田部巧
TEL 03-3498-1017