【社長インタビュー】株式会社できる.杉本嵩龍さん | 幸せに働くために、自分の夢と会社の航路を重ねよう

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「就活の教科書」編集部野口

こんにちは!「就活の教科書」取材チームの野口です。
本日は、株式会社できる.の杉本 嵩龍さんにインタビューしました。

この記事を読めば、「幸せにはたらく力=幸動力」の考え方や、レゴ®シリアスプレイ®を活用した研修、里山での暮らしとSDGs体験など、ユニークなキャリア支援の取り組みが分かります。

杉本さん、本日はよろしくお願いします!

よろしくお願いいたします!

株式会社できる.代表取締役杉本さん

Profile

杉本 嵩龍

杉本 嵩龍(すぎもと・たかたつ)
株式会社できる. 代表取締役

 

杉本嵩龍さんにインタビュー①レゴ®シリアスプレイ®とは?

レゴ®を使って価値観を“見える化”する研修

「就活の教科書」編集部野口

さっそくですが、御社では研修やコーチングをされていますよね。どのような研修を実施されているのでしょうか。

「レゴ®シリアスプレイ」を活用した研修を実施しています。

ビジネスにおける課題や問題など言語化しにくい価値観や感情を、レゴ®で表現し対話をする研修です。

例えば「幸せってどんな形?」という問いで自由にブロックで表してもらいます。

形や色、使ったブロックの意味を通して、言葉だけでは伝わらない想いや考えが、視覚的に伝わりやすくなります

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

幸せの形をレゴ®で表すのですね。楽しそうです。

人間は、視覚から入る情報が全体の8割以上を占めると言われています。さらに、耳からの情報も合わせると、私たちが受け取る情報の94%はこの2つに依存しています。ですから、レゴ®のように目で見て、言葉で説明するというやり方は、理解を深めるうえで非常に効果的です。

また、レゴ®を通して表現することで、自分でも気づいていなかったような、心の奥にある潜在的な想いまで自然と引き出され、言語化されていくというメリットもあります。

この手法の本質は、お互いの価値観や考え方、まだ言葉になっていない感情や信念を「テーブルの上に見える形で置いていく」ということです。そうすることで、より深い対話や建設的な議論が可能になります。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

考えが見える化されるって面白いですね。

 

レゴ®を介せば、苦手な相手とも話せる?

もう一つ、大切だと感じているのが「感情とコミュニケーションの関係」です。

人間は、苦手な相手からのフィードバックはなかなか素直に受け取れません。

でも、ここでレゴ®ブロックのような“第三者的なモノ”を間に置くと、不思議と受け取りやすくなるんです。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

確かに、苦手な方からの言葉は受け取りにくいですよね。

例えばレゴ®を使って「このブロックは〇〇さんの心の温かさを表現していて、どんなことにもフラットに向き合える姿勢が伝わってきます」という形で説明すると、感情ではなく“作品”を通して受け取れるようになります。

つまり、言葉ではなかなか伝わらない思いやフィードバックも、ブロックを媒介にすることで感情を切り離し、中立的に受け取ってもらえる。これは、コミュニケーションにおいてとても有効な手段なんです。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

レゴ®の作品を通すことで、感情を切り離してコミュニケーションをとることができるのですね。

レゴ®シリアスプレイ®を受講された学生さんからは、どのような声が寄せられますか。

多くの方がまず口にされるのは、「レゴ®って面白いですね」という反応です。そして、同じテーマで作品を作っても、参加者それぞれの作る形がまったく異なるんです。その違いが自然と「多様性」というキーワードに結びついていきます。

さらに面白いのは、レゴ®を使って作品を作りながら対話をしていくことで、「あの人ってそんなことを考えていたんだ」という“他者への発見”や、「自分ってこんなことを思っていたんだ」という“自己への気づき”が生まれることも多いです。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

レゴ®の作品を通すことで、自分の意見を共有しやすいのですね。

例えば「働きやすい職場とは?」をレゴ®で表現してもらうと、皆さんまったく違う形ができあがります。

その後、みんなの作品を合体させて「理想の職場」を形にすると、「なるほど、みんなの考えを一つにできるんだ」と実感がわいてきます。

次に「実現するためにどうする」という問いを立て、みんなで作った理想の職場を実現するために、個人としてどんな行動をとるのか、自分がどう貢献できるのかを考え始めます。そこから「私はこうします」「こんな目標を立てます」といった個人目標が自然に生まれ、より強くコミットメントできるようになります。

このように、レゴ®を通した対話の場は、個人の気づきだけでなく、チーム全体での合意形成、さらには“自分が誰かのために何ができるか”といった視点まで引き出してくれます。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

個人で作るだけでなく、合体できるのが特徴ですね。私も受講してみたいです!

https://www.dekiru-jp.com/lsp

 


杉本嵩龍さんにインタビュー②里山での「SDGs体験ワークショップ」とは?

金沢の里山に移住して気づいた“次世代へのパス”

「就活の教科書」編集部野口

SDGs体験ワークショップもされていると伺いましたが、どこかに移住されたのですか?

はい、私が今暮らしているのは、金沢駅から車で20分ほど山の中に入った、いわゆる限界集落です。5〜6年前に、家族と一緒に引っ越してきました。

この地域は深刻な過疎化が進んでいます。この景色や暮らしがあと10年後に残っているのか――そう考えた時、「次の世代につなぐ」という自分のミッションに気づいたんです。それは、地元のおじいちゃん・おばあちゃんたちが持っている生活の知恵や工夫を、ただ受け継ぐのではなく、楽しみながら次の人へと渡していくということです。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

限界集落ですか。「次の世代へつなぐ」というお考えが素敵です。

例えばラグビーのパスです。ボール(想いや知恵)を後ろに渡す。走っている人が疲れたら、次の人が受け取ってまた走り出す。そのリレーのような継承が人生にも通じると感じたのです。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

ラグビーという例えがしっくり来ました。

 

1500人以上が参加した、持続可能(SDGs)な学びの場

そんな思いから、自宅のテラスを活用して「SDGs体験ワークショップ」を始めました。これは単に人を集めてイベントを開くだけでなく、田舎の手仕事や知恵を一緒に体験し、都市部の人たちが「自分の暮らしに1つでも2つでも取り入れてくれたら嬉しい」という想いから始まったものです。

この活動は約1年半で1500人以上が参加してくれました。流しそうめんやテントサウナをしたり、いろんな体験を一緒に楽しんだり。その中で地元の方々とのつながりも深まり、未就業児や大学生が関わってくれるなど、多世代の交流も生まれました。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

楽しそうですね。他にはどのようなワークショップがあるのでしょうか。

里山での暮らしでは、季節ごとに様々な体験ができます。

例えば、子どもたちに人気な「ザリガニ釣り」。水辺の生き物とふれあえる体験は、都会ではなかなかできません。他にも、春には田植えをして、秋には稲刈りをする。秋にはみんなで干し柿を作ったり、冬には餅つきをして、蒸したもち米をその場ですぐに餅にして食べたりもします。

里山にいると、時々で「季節の恵み」があります。山菜を摘みに行ったり、それを使って料理したり。地域の人たちや、参加してくれた方々と一緒に、その時期にしかできないことを楽しむ。そういった体験が、この土地ならではの魅力です。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

 

まずはやってみよう:一歩が変化の始まり

「就活の教科書」編集部野口

都会ではできない体験ばかりですね。素敵です。

SDGs体験ワークショップ里山プロジェクトに参加するとどんな変化があるのでしょうか?

何かに「参加してみよう」と思った時点で、すでにその人の中に変化が起きている——私はそう感じています。場所がどこであれ、たとえこの里山でなくても構わないんです。大切なのは、「行動してみる」ということそのもの。その一歩を踏み出すこと自体が、変化の兆しなんですよね。

「まずはやってみよう」と思えたこと、それが素晴らしい。たとえ小さな一歩でも、その勇気がとても尊いんです。

実際、多くの人はその一歩すら踏み出せないものです。だからこそ、「やってみようかな」と動いたこと自体に、大きな価値があると思います。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

https://www.dekiru-jp.com/sdgs-satoyama-ouen-project

 

杉本嵩龍さんにインタビュー③就活生へのメッセージ

幸せに働く力=「幸動・幸働・幸導」とは?

「就活の教科書」編集部野口

私も里山に行ってみたくなりました。

杉本さんが大切にされている価値観について教えてください。

私たちが大切にしているのは「関わるすべての人が、幸せに生きること、働けること」です。

私がよく使っている言葉が「幸動力」。これは「幸せに動く力」という意味で私が作った造語です。

人は「自分のやりたいことを実現し、楽しく働きたい」という想いを持っています。そうして楽しく働くことができると、人生そのものが充実していきます。私はそれが「幸せに動く力(幸動力)」「幸せに働く力(幸働力)」「幸せを導く力(幸導力)」だと考えています。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

行動力ではなく、幸動力・幸働力・幸導力なのですね。

私はもともと、祖父の代から続く繊維業を継ぎましたが、リーマンショックの影響で経営が厳しくなり、一度会社をたたみました。

その後、初めてサラリーマンとして他社で働いた経験の中で、「働く人の視点」と「コミュニケーションの難しさ」を痛感しました。そこから私は本気でコミュニケーションを学び始めたんです。

「人はなぜ働くのか」「幸せとは何か」という問いに対する答えが、今の仕事と理念に結びついているのです。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

幸動力について深く語っていただきました!

 

就活は『ワンピース』ビジョンに共感できる船を選ぶ

「就活の教科書」編集部野口

杉本さん、ご自身も理念を大切にされているのですね。

最後に就活生に向けてメッセージをお願いします!

就職活動で大切だと思っているのは、「自分がやりたいこと」と「会社がやろうとしていること」が、どれだけ一致しているかということです。この2つが重なると幸せに、前向きに働けるのではないかと思います。

もちろん、入ってみて「思っていたのと違った」と感じることもあるでしょう。でも、それも含めて大事なのは、「ここで自分がどれだけ成長できるか」「どんなキャリアが描けるか」という視点を持つことだと思います。

「会社の理念」や「社長の考え方」にどれだけ共感できるか。つまり、その会社の“夢”に自分が乗っかって、一緒に進んでいけるかどうか、という視点です。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

会社の理念が重要なのですね。

例えば、漫画『ワンピース』。

『ワンピース』では、主人公と仲間たちが一つの船に乗って、それぞれの夢を叶えるために冒険をします。ルフィは「海賊王になる」、他の仲間は「世界一の剣士になる」とか「最高のコックになる」といった自分自身の夢を持っていますが、みんな“同じ船”に乗って、その旅の中で自分の夢も追いかけているんです。

会社も同じだと思います。社長が掲げるビジョンという「航路」があって、その船に乗るかどうかを、自分で選ぶ。その船の中で、自分がどんな夢を叶えられるのか、どんな自分になれるのか。それを考えたうえで、「この船に乗る」と決めたなら、多少の波があっても、それは覚悟の上で乗り越えていく

だからこそ、会社選びでは「考え方に共感できるか」という視点で、しっかりと見極めてほしいです。

株式会社できる.代表取締役杉本さん

「就活の教科書」編集部野口

ワンピースのたとえ話、非常に参考になりました。

杉本さん、本日はありがとうございました!

運営会社:株式会社できる.

会社名 株式会社できる.
本社 石川県金沢市牧山町リ82
代表者名 杉本 嵩龍
コーポレートページ https://www.dekiru-jp.com/