「就活の教科書」編集部小林
こんにちは!「就活の教科書」編集部の小林です。
本日は、職業体験サービス「仕事旅行」や「仕事探訪」を運営する株式会社仕事旅行社の代表田中翼様にインタビューしました。
この記事を読めば「仕事旅行」について知ることができるだけでなく、「仕事のやりがいってどうやって見つけたらいいの?」などの悩みに対してもヒントが得られます。
就職活動に悩んでいる学生は必見です!
「就活の教科書」編集部小林
田中さん、本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
目次
仕事旅行社 代表 田中翼さんのプロフィール
田中 翼 さん
株式会社仕事旅行社 代表
アメリカの大学に在籍後、日本に戻り国際基督教大学に編入。
日経の金融会社で5年ほど就職、その後仕事旅行社のサービスを立ち上げた
⇨仕事旅行
田中翼さんにインタビュー①:「仕事旅行」とは?
「仕事旅行」とは1日仕事体験サービス:”大人版のキッザニア”
「就活の教科書」編集部小林
さっそくですが、仕事旅行とはなんですか?
よく『大人版のキッザニアだよね?』と言われます。
社会人でも学生でも関係なく、1日だけ別の仕事を体験できるといったサービスを展開しています。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
大人版のキッザニアとは面白そうですね!
どのくらいの職種があるんでしょうか?
大体100職種ほどが常時選べるようになっています。
王道の花屋さんから農業であったり、変わった職種でいうと神主や占い師まで幅広い職種があります。
基本的にはどれも1日体験という形になっています。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
占い師の1日体験もできるんですね、、、!
インターンシップとの違い:採用より体験、ほとんどが1日だけ
「就活の教科書」編集部小林
よくあるインターンシップとはどう違うんでしょうか?
今でもインターンシップは採用の一環で会社側と雇用される側の相性を確かめるツールみたいな位置付けになってしまっていると思うんですが、「仕事旅行」は採用とは完全に切り離しているという部分で全く違うものです。
また、ほぼ全ての体験が1日であるので短期という期間的な違いもありますね。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
期間でも大きな違いがあるんですね!
ユーザー像:「何がやりたいのかわからない」という人に向けて
「就活の教科書」編集部小林
「仕事旅行」はどのような人が利用しているんでしょうか?
「自分が何がしたいのかわからない」「本当にこのままでいいのかな?」という悩みを持っていながらも、やりたいことがはっきりとわからないという人が自分を確かめるために、自分の世界を広げるために、『別の仕事の世界を見に来る』ために使っていただくというのがメインユーザー像であり目的意識です。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
今の自分のキャリアに悩みがある人などが利用されているんですね。
1日体験を通して:いろんな「価値観」に触れる
「就活の教科書」編集部小林
1日仕事体験をすることで、どのようなことがわかるのでしょうか?
本当に”1日だけ”なので、スキルが身につくわけでもその仕事を覚えられるわけでもないんですよ。
けれどやっぱり、色んな業界の価値観に触れることで自分を炙り出すということができるんです。
職人さんは職人さんの価値観、ベンチャーはベンチャーの価値観、大手は大手の価値観、といった風にそれぞれに価値観があって本当に全然違うんです。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
ネットの情報だけじゃわからない、実際に体験してみて初めてわかることに触れられるんですね!
田中翼さんにインタビュー②:「仕事旅行」のサービス内容
ユーザー層:20代〜50代まで幅広い
「就活の教科書」編集部小林
20代などの若い層が主に利用しそうなイメージがあるんですが、実際にはどの年齢層の方が多く利用されているんですか?
一番多いのが20代半ば、次に30代半ば、あとは50代後半ですね。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
50代の方にも利用されているんですね!
思っていたより利用者の年齢層が幅広くて驚きました。
要は人生の岐路に立っている人たちに利用して頂いてます。
20代半ばで社会人になりある程度仕事が回せるようになってキャリアに悩んでいる人であったり、30代半ばで子育てや出産後でこれからのキャリアを考え直す人、50代後半というのはもうすぐ退職が見えてきてセカンドキャリアについて迷っている人が主ですね。
こんな風に人生の節目節目で参加してくださっています。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
人生の節目で、「仕事旅行」をしてみるというのは素敵ですね。
現在まで30,000人以上が利用
「就活の教科書」編集部小林
「仕事旅行」のサービスはとても魅力的で、私自身も利用してみたいなと思いました。
サービスを提供してから今までどのくらいの人が利用されているんでしょうか?
2011年スタートで現在までで30,000人以上の方に利用して頂いてます。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
30,000人以上も利用されているんですね!
学生からの利用も
「就活の教科書」編集部小林
ユーザー層としては20代半ばの方が多いということなんですが、学生からの利用はあったりするんでしょうか?
学生さんでも利用される方はいらっしゃいますよ。
大学生で「もっと世界を広げてみたい」や就職前に「本当に企業に勤めちゃっていいのかな」という方が”一度自分を確かめたい”ということで利用してくださることは結構あります。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
例えば、起業するか迷っている学生が利用したりするのでしょうか?
そうですね。
あと他にもフリーランスをやりたい、小さなお店を開いてみたい、趣味を仕事に活かしていきたい、など理由は様々です。
地方の仕事を経験することもできますよ。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
学生からすると仕事を1日体験できるというのはすごく魅力的だと思うんですが、学生の利用がメインではないのですよね。
「仕事旅行」は体験するのに費用を払うので、やっぱり学生さんからすると割高に感じてしまうんだと思います。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
確かに、学生が仕事を体験することに対して費用を払うというのはハードルが高いと感じてしまいそうです、、、
費用を払って”体験”することの価値
「就活の教科書」編集部小林
費用を払って「仕事旅行」に行くことについて、他にもユーザーからのお声をいただくことはありますか?
費用を払っているからこそ「なんでも聞きやすい」ということを言っていただけます。
無料だとなかなか気を遣ってしまって聞けなかったりすることが多いんですけど、「ぶっちゃけ儲かってるんですか?」みたいな話を突っ込んで聞けるっていうことがお金を払っていることの価値だという声もあります。
またお金を払うことが、体験することへの「覚悟」であるとも言っていただけます。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
お金を払うことでより仕事を体験することの価値が上がるんですね!
田中翼さんにインタビュー③:1日仕事体験「仕事旅行」を始めたきっかけ
田中さん自身も「何がやりたいのかわからなかった」
「就活の教科書」編集部小林
仕事旅行は自分のキャリアに悩んでいる人のためのサービスであることがわかりました!
どうして「仕事旅行」を始めようと思ったんですか?
大学卒業後、日経の金融の運用会社に勤めていたんですが”なんとなくの流れで入ってしまった”と思うところがあって、
「このままでいいのかな、、、でも何がやりたいのかわからない」とモヤモヤしていました。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
自分で「仕事体験」をスタート
そこで、自分でいろんな職場に訪問して話を聞いて”体験させてもらう”ということを繰り返していました。
その中で会社ごとに文化が全然違うということに気が付きました。
その文化の違いがすごく興味深かったんですよね。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
実際に体験しに行こうっていう行動力がすごいですね!
会社の文化が違うっていうのは、具体的にはどのような感じに違うんですか?
「仕事は苦行、その対価として給料がもらえるんだ。」という会社もあれば、「仕事なんて、楽しくなければ仕事じゃない!」というような感じの会社もありました。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
自身の経験を通して:会社の文化の違いを他の人にも伝えたい
その経験を通して僕自身ももっと仕事を楽しくやりたいなと思ったし、このような文化の違いを他の人にも伝えたいと思って、この体験を形にして立ち上げたのが「仕事旅行」のサービスになります。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
ご自身の体験から「仕事旅行」が生まれたんですね!
お金をもらって体験できる新モデル:「仕事探訪」
費用を払うことに対してのハードル
「就活の教科書」編集部小林
お金を払って体験することの価値が「仕事旅行」の1つの魅力だと思います。
その一方で、その金額面での課題は感じますか?
やはり金額面で高いという反応されるケースももちろんあります。
お金を払って他の仕事を体験するということに対して、フットワーク軽くいけるものじゃないなっていう認識がすごくあります。
ある程度意識の高い人だったり、課題意識が強い人はそれでも参加してくれるんですけど、少し悩んでいるくらいの人が参加するのは1万円以上払って体験するのはすごく難しくなってしまうというのが一番大きな課題ですね。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
確かに”気軽に参加できる”というには少し難しいような気もしますね。
その課題を払拭するために新たなサービスを導入しました。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
新サービス「仕事探訪」:仕事体験のハードルを低くする
今まで「仕事旅行」は参加する人がお金を払って別の仕事を体験するというモデルだったんですけど、いっそお金をもらって仕事を体験できるようにしようという取り組みを始めました。
お金を払って仕事体験をする「仕事旅行」に対してハードルが高いと感じる人が気軽に参加できるように。
現在はその”ハードルを下げにいく”ことにトライしている最中です。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
お金を頂いて体験できるということですが、単発のアルバイトのようなものですか?
あくまでも「体験」であり、実務をやらされるなどの「仕事」としていくわけでないです。
その体験に来てもらった”謝礼”として、交通費のような感じでもらえるという感じです。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
仕事を体験できて、お金ももらえるなんてとっても良いですね!
仕事探訪で体験できる仕事
「就活の教科書」編集部小林
仕事旅行では専門的なお仕事まで様々な職種を体験できたと思うんですが、仕事探訪ではどのようなお仕事を掲載予定ですか?
「仕事旅行」は参加する側に向けたサービスであるのに対して、「仕事探訪」は受け入れる側に向けたサービスとなっています。
「仕事旅行」は参加者が行きたいようなところを選んでいて、「仕事探訪」は人手不足で悩んでいる企業などを選んでいるということが大きな違いです。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「仕事探訪」は企業側にもメリットがある
まだまだ新しいサービスなんですが、採用媒体のような”採用の一歩手前”という意義もあります。
企業側は採用マーケティングのような位置付けでも使っていただけます。
また参加者からすると”転職を決める前に自分探しのツールとして使う”だったり、”お互いの前段階同士をマッチングしよう”っていうのが試みです。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
「仕事旅行」は採用とは切り離されている体験であるということだったので、その部分でも大きく違いますね!
「仕事探訪」に参加するには経歴必要なし
「就活の教科書」編集部小林
「仕事探訪」をするには経歴などは必要なんでしょうか?
職歴がない大学生でも大丈夫ですか?
大学生でも大歓迎です。
経歴などは関係なく応募できるようになっています。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
気軽に応募できてとっても良いですね!
田中翼さんから学生へのメッセージ
1回流されてみてもいい
「就活の教科書」編集部小林
「仕事旅行」や「仕事探訪」のサービス内容やそれに対しての思いについて教えてくださり、ありがとうございました!
就職活動などで、どんな仕事をしたらいいかわからないという学生がほとんどだと思います、、、
田中さんご自身の経験などから、学生はどのように仕事を選んだら良いと思いますか?
学生のうちって仕事を選ぶ基軸がないんですよ。
自己分析をして「何をやるか」について考えてみても、”ものさし自体がない”状態でいくら考えても出てこないと思います。
それなら、まず一回流されたところに勤めてみたらいいんじゃないかと僕は思います。
その中で違うなと思ったらそのことを言語化したり、いろんな仕事を見に行くなり、副業を始めてみたりといろんな経験値を増やして自分の中でチューニングしていけばいいです。
就職活動というものをそこまで重く受け止めすぎず、気楽に考えてほしいと思います。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
ありがとうございます。
その言葉に助けられる学生がたくさんいます!
就活を楽しんでほしい
「就活の教科書」編集部小林
他にも就職活動をする上で大事なことはありますか?
就活生って「受からなきゃ、、」とばかり思ってしまって内定を取ることばっかりに頭がいってしまうんですが、今はいろんなインプットを取りに行くっていうのが一番重要だと思うんです。
そう考えると就活ってすごく良いタイミングなんですよ。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
就活はいろんな企業の話を聞ける絶好のチャンス
「就活の教科書」編集部小林
就活が良いタイミングというのはどういうことでしょうか?
学生っていうのは、色んな業界や色んな企業に大歓迎されてその話を聞けるタイミングなんですよ。
普通だったらお金払わないといけなかったり、勇気を振り絞って自分からアプローチしないとなかなか難しいので、企業側から「来てください」って言われているのって最高の機会じゃないですか。
ぜひ、自分の興味の有無に関係なく色んな企業の話を聞きに行って”自分をチューニングするきっかけ”にしてほしいです。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
就活に対してつらいだったり苦しいとばかり考えてしまいがちなので、「就活自体を楽しむ」っていう考え方を持つのが必要なんですね!
現地に行ってやってみないとわからないことってたくさんあるので、ぜひそれを感じて行って欲しいです。
仕事旅行社 代表 田中 翼さん
「就活の教科書」編集部小林
田中さんの経験に基づいた素敵なお話をいただきまして、本当にありがとうございました!
「仕事旅行」「仕事探訪」運営会社:株式会社仕事旅行社
企業名 | 株式会社仕事旅行社 |
所在地 | 〒105-0004 東京都港区新橋5-1-3 新正堂第1ビル 5F |
代表 | 田中 翼 |
コーポレートページ | https://www.shigoto-ryokou.com/ |