【インタビュー】株式会社ZERO TALENT 代表取締役CEO 木村リカルド様 | 才能を学歴で埋もれさせない「ゼロタレ」の挑戦

「就活の教科書」編集部 野口

「就活の教科書」取材担当の野口です。
今回は、非大卒人材のポテンシャルを解放し続ける株式会社ZERO TALENTの代表取締役CEOの木村リカルドさんにお話を伺いました。

Profile

代表取締役CEO 木村リカルド
木村 リカルド(Kimura Ricardo)
株式会社ZERO TALENT 代表取締役CEO
1992年生まれ。大学時代から不動産仲介やイベント事業を手がけ、卒業後は東京のベンチャー企業へ入社。入社1年目から新卒採用責任者として予算2,000万円を運用し、3年目には新規事業(インフルエンサーマーケティング)の事業部長に就任。2018年、株式会社ZERO TALENTを創業。就職支援サービス「ゼロタレ」を展開し、若者のキャリアを支援している。

株式会社ZERO TALENTの木村リカルドさんにインタビュー:創業の原点と「非大卒」への想い

新卒1年目から新卒採用の責任者に抜擢

── まずは木村さんのご経歴について教えてください。

木村さん: 学生時代は、学生向けの不動産仲介や、クラブを貸し切ったイベントなどを主催していました。1回のイベントで50〜60万円の利益が出ることもあり、「いつか起業したい」と考えていました。

ただ、いきなり起業するのはリスクもあると考え、まずは修行として、東京のベンチャー企業に就職しました。ホールディングスの会社でしたが、同期の中で私だけ本社配属になり、1年目から新卒採用の責任者を任されました。社長から「2,000万円渡すから、最高の10人を採ってこい」と丸投げされるような環境で、そこで採用の全行程を叩き込みました。

3年目にはインフルエンサーマーケティングの新規事業を立ち上げ、事業部長を務めました。そして、入社から丸3年が経つタイミングで独立し、ZERO TALENTを創業しました。

 

労働力不足の時代に、非大卒52%の才能を捨てている

── なぜ「非大卒」の方々に注目されたのですか?

木村さん:創業時、有名YouTuberのヒカルさんやラファエルさんが所属していた事務所と共同で「バズキャリア」という採用の事業を始めたのがきっかけです。彼らのSNSでの発信を通じて集まる若者たちを見て気づいたのが、「学歴がないだけで、素晴らしい才能が埋もれている」という現実でした。

世の中の人事担当者は「人手不足だ」と言いながら「大卒しか採らない」という矛盾を抱えています。でも、日本の人口の約52%は非大卒なのです。つまり、学歴だけで判断している企業は、世の中の半分以上のポテンシャルを最初から捨てているんです。これは、労働力不足の今の時代において、正直「センスがない」ことだと思うんですよね。

 

── 5割以上が非大卒ですか…想像以上に多いですね。

木村さん:しかも、大学に行かなかった理由の約76%は経済的な理由です。能力が低いわけではなく、家庭環境などの要因で「行けなかった」だけなんです。本人のポテンシャルとは関係ないところでキャリアが閉ざされている現状を、私たちの力で変えていきたいです。

 

ミッション:どんな背景を持っていても活躍できる場を創出したい

── 高卒の方々が直面する、課題について教えてください。

木村さん:高校生の就活には、学校推薦で内定が出たら必ずその企業に就職しなければならない「一人一社制」というルールがあります。大学生のように同時エントリーや比較ができず、たった一社の推薦でファーストキャリアが決まってしまいます。加えて、高校にはキャリアセンターもないので、右も左もわからないまま社会に出ることになります。

その結果、大卒の離職率が「3年で3割」と言われる一方で、高卒の離職率は「3年で4割」となっています。 だからこそ、私たちは「過去の学歴や経歴」というフィルターを外して、埋もれてしまっている「もったいない才能」を救い出したいのです。どんな背景を持っていても、しっかりと活躍できる場を作っていくこと。それが私たちの掲げるミッションです。

 

全国どこでも学歴に頼らないキャリア支援を

── 高卒人材の離職率が高く、驚きました。ZERO TALENTの今後のビジョンを教えてください。

木村さん:まずはエリアの拡大です。非大卒の比率は地方に行くほど高く、例えば九州では女性の6割以上が非大卒というデータもあります。現在ZERO TALENTは東京・大阪・福岡に拠点がありますが、今後は地方展開を加速させ、全国どこでも「学歴に頼らないキャリア支援」を受けられる体制を作ります。

 

27卒は「最強の世代」になれる

── 最後に、これから社会に出る就活生や第二新卒の方々へアドバイスをお願いします。

木村さん:2027年卒の就活は、「逆境の世代」になりそうだと感じています。AIの台頭で企業側も先が読めず、採用人数を絞る動きが出ています。本来なら新卒が経験を積むはずの仕事までAIに代わってしまうので、学生さんにとっては本当に酷なタイミングだなと思います。

しかし、逆に言えばシビアな環境を勝ち抜いた27卒は、これまでの世代をごぼう抜きにするくらい強くて優秀な層になるはずです。最初から厳しい社会に放り込まれる分、私は彼らの底力にすごく期待していますし、応援しています!

逆境こそチャンス。もしキャリアに迷ったり、自分の可能性を信じられなくなったりしたら、いつでも「ゼロタレ」に相談に来てください。

ゼロタレ

「就活の教科書」編集部 野口

AIの台頭という大きな転換期に就活を迎える世代にとって、心強いアドバイスをいただきました。

木村さん、ありがとうございました!