新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、公式LINEの登録者を対象に、内定者が利用した就活サービスに関するアンケート調査を実施致しました。
その結果、以下4点がわかりました。
- ①:就活サービスと学歴には相関があり、学歴が上がるほど就活サービスの利用率が高い
- ②:満足度の高いサービスは、OB訪問、ナビサイト、選考情報サイト
- ③:満足度が低いサービスは、就活イベント、就活エージェント、逆求人サイト、動画系サービス
- ④:就活サービスを知るきっかけとしては、検索エンジンと友人が多数を占め、Twitter/Instagram/YouTubeの利用率は拮抗
目次
【内定者の利用した就活サービス調査】調査サマリー
GW前時点で「就活の教科書」の公式LINE登録者734名にアンケートを実施した。
その結果は、以下の通り。
- 満足度が高いサービスは、OB訪問、ナビサイト、選考情報サイト
- 満足度が低いサービスは、就活イベント、就活エージェント、逆求人サイト、動画系サービス
- 就活サービスを知るきっかけは、友達・知人:57%、検索エンジン:47%と多数を占め、各種SNS(Instagram:20%、Twitter:24%、 YouTube:20%)は拮抗
- 高学歴ほど就活サービスの利用率が高い
- 中でも、企業評判サイト・選考情報サイト・OB訪問・LINEオープンチャットは、高学歴ほど利用率が高い
- ナビサイト・就活イベントは、高学歴ほど利用率が低下または横ばい
【内定者の利用した就活サービス調査】アンケート項目
- ナビサイト(リクナビ/マイナビなど)
- 選考情報サイト(/unistyleなど)
- LINEオープンチャット(unistyleなど)
- 就活エージェント(就職エージェントneo/キャリアチケットなど)
- 逆求人サイト(キミスカなど)
- 自己分析診断ツール(キミスカ適性検査など)
- 企業評判サイト(就活会議/OpenWorkなど)
- 就活イベント(ミーツカンパニー/社長メシなど)
- 動画系サービス(JOBTVなど)
- OB訪問(Matcher/ビズリーチ・キャンパスなど)
【内定者の利用した就活サービス調査】アンケートの結果
使ったことがある就活サービス(複数選択)
- ナビサイト:673人(利用率:91.7%)
- 選考情報サイト:476人(利用率:64.9%)
- LINEオープンチャット:262人(利用率:35.7%)
- 就活エージェント:231人(利用率:31.4%)
- 逆求人サイト:361人(利用率:49.2%)
- 自己分析診断ツール:253人(利用率:34.5%)
- 企業評判サイト:359人(利用率:48.9%)
- 就活イベント:74人(利用率:10.1%)
- 動画系サービス:84人(利用率:11.4%)
- OB訪問:128人(利用率:17.4%)
後輩に勧めたい就活サービス(複数選択)
- ナビサイト:540人
- 選考情報サイト:373人
- LINEオープンチャット:140人
- 就活エージェント:107人
- 逆求人サイト:201人
- 自己分析診断ツール:118人
- 企業評判サイト:220人
- 就活イベント:40人
- 動画系サービス:36人
- OB訪問:98人
就活サービスの満足度(後輩に勧めたいサービス÷使ったことがある就活サービス で算出)
- ナビサイト:80.2%
- 選考情報サイト:78.4%
- LINEオープンチャット:53.4%
- 就活エージェント:46.3%
- 逆求人サイト:55.7%
- 自己分析診断ツール:46.6%
- 企業評判サイト:61.3%
- 就活イベント:54.1%
- 動画系サービス:42.9%
- OB訪問:76.6%
どの就活サービスも50%前後の人が満足と回答し、中でもナビサイト、選考情報サイト、OB訪問の3つが75%超えと満足度が高いことが分かりました。
この結果は、就活メディアを運営している私たちの経験からも大きくは外れていない結果となりました。
「就活の教科書」編集長 岡本恵典
使ったけど不要だった就活サービス(複数選択)
- ナビサイト:90人
- 選考情報サイト:54人
- LINEオープンチャット:113人
- 就活エージェント:162人
- 逆求人サイト:217人
- 自己分析診断ツール:77人
- 企業評判サイト:45人
- 就活イベント:66人
- 動画系サービス:53人
- OB訪問:49人
就活サービスの不満足度(使ったけど不要だったサービス÷使ったことがあるサービス で算出)
- ナビサイト:13.4%
- 選考情報サイト:11.3%
- LINEオープンチャット:43.1%
- 就活エージェント:70.1%
- 逆求人サイト:60.1%
- 自己分析診断ツール:30.4%
- 企業評判サイト:12.5%
- 就活イベント:89.2%
- 動画系サービス:63.1%
- OB訪問:38.3%
不満足度の割合が高かった就活サービスが、就活エージェント・逆求人サイト・就活イベント・動画系サービスと、最近流行りのサービスでした。
これらが不要と回答された理由として、「志望度の低い企業の選考も受けなければならず、効率が悪いから」「多くの企業に出会う分、多くの時間を割かなければならないから」などが考えられます。
「就活の教科書」編集長 岡本恵典
就活サービスを知ったきっかけ(複数選択)
- Twitter:175人(利用率:23.8%)
- Instagram:144人(利用率:19.6%)
- Youtube:146人(利用率:19.9%)
- Google/Yahoo:346人(利用率:47.1%)
- TikTok:24人(利用率:3.3%)
- 友達・知人:421人(利用率:57.4%)
就活サービスを知ったきっかけとして、Twitter、Instagram、YoutubeなどSNS経由もある程度占めているが、GoogleやYahooなどの検索エンジンや、友達・知人といった、以前から使われていたものが未だ多くを占めていることが分かりました。
TikTokに関しては、ここ数年で企業の宣伝目的で用いられることも増えましたが、就活サービスを知るきっかけとしてはまだそこまで多くありません。
「就活の教科書」編集長 岡本恵典
この結果から、各企業は、継続して検索エンジンからの流入に力を入れながら、目的に合わせてSNS等で発信することが大事なのではないでしょうか。
学歴と就活サービスの利用スコア(利用スコア=学歴ごとの各就活サービス利用率の合計)
利用スコア=学歴ごとの各就活サービス利用率の合計として計算した結果、高学歴になるにつれ利用スコアが高い、すなわち高学歴の方が就活サービスをよく利用していることが分かりました。
「就活の教科書」編集長 岡本恵典
学歴と各就活サービスの利用率
高学歴になるにつれ利用率が上がっているのが、選考情報サイト・LINEオープンチャット・企業評判サイト・OB訪問でした。
これは、高学歴の就活生は、ある程度受ける企業を絞って受けるため、1つ1つの企業の選考対策に時間/労力を費やすからではないかと予想されます。
一方で、高学歴につれ利用率が下がっているまたは横ばいなのが、ナビサイト・就活イベントでした。
これは、上記と共通しますが、高学歴の就活生は企業に出会う機会を作る必要がなく、それらのサービスの利用率が下がっているのではないかと予想されます。
言い換えると、高学歴ではない学生は、企業数をとにかく増やす戦略を取る傾向があるのかもしれません。
「就活の教科書」編集長 岡本恵典
以上の結果から、学歴によって就活の進め方や就活サービスを利用する目的が異なるため、企業はターゲットや目的に応じて就活サービスを設計する必要があるのではないでしょうか。
【内定者の利用した就活サービス調査】調査概要
調査対象:「就活の教科書」公式LINEの登録者
調査期間:2022年4月27日(水)~2022年5月6日(金)
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:734
【内定者の利用した就活サービス調査】アンケートに至った背景
数多くの就活サービスが誕生しているが、就活生目線で満足度の高いものはどれか、就活生が必要とするサービスはどれかなど、就活生の実態を把握することが必要だと考えました。
また、ターゲットを絞った就活サービスもある中で、実際に学歴と利用する就活サービスに関係はあるのか調べるため、今回のアンケート調査を実施いたしました。