「就活の教科書」編集部 野口
今回は、ITエンジニアを目指す学生向けの就活支援サービス「サポーターズ」を運営する株式会社サポーターズの代表取締役、楓 博光さんに、サービスの特徴や使い方について伺いました。

楓 博光(Kaede Hiroaki)
株式会社サポーターズ 代表取締役
慶應義塾大学在学中に就活支援会社を創設し、人事ブログポータルサイトや就活イベントを運営。大学卒業後は大手広告代理店を経て、ベンチャー企業の採用担当として無人島インターンシップなどを生み出す。2012年4月にITエンジニアのキャリアを支援する株式会社サポーターズを創業。これまでに約1000社の新卒エンジニア採用支援、約7万人の学生エンジニアのキャリア支援を行う。著書『ゼロからわかる新卒エンジニア採用マニュアル』。
目次
楓博光さんにインタビュー:サポーターズとは?
創業のきっかけは地方学生の「情報格差」
── さっそくですが、サポーターズを立ち上げたきっかけを教えてください。
楓 博光さん:サービスを立ち上げたきっかけは、地方学生が抱える就職活動の「情報格差」と「経済的な負担」という課題でした。
私が企業の採用担当として地方の大学を訪問する中で、高い技術力や可能性を持ちながらも、企業との接点が少なく、限られた情報の中で就職先を選んでいる学生が多いことに気づきました。
そこで、住んでいる地域や経済状況に左右されず、自分に合った企業やキャリアに出会える環境をつくりたいという想いから、2012年にサポーターズを創業しました。
サポーターズは怪しい?無料の理由
── サポーターズはどのようなサービスですか?
楓 博光さん:サポーターズは、ITエンジニアを目指す学生に向けて、技術を学ぶ機会の提供から就職活動までを一貫して支援するサービスです。
企業と直接交流できる就活イベントやキャリアアドバイザーによる個別面談に加え、テックカンファレンスやハッカソン、技術勉強会などを開催しています。
── 学生が無料で使えるのはなぜですか? 「怪しい」と感じる学生もいるため、仕組みを教えてください。
楓 博光さん:サポーターズが無料でサービスを提供できるのは、採用活動を行う企業から費用をいただくビジネスモデルだからです。
企業には、自社に合った学生と出会いたいというニーズがあります。一方、学生の皆さんには、さまざまな企業を知り、自分に合った就職先を見つけたいというニーズがあります。サポーターズは、その双方をつなぐ役割を担っています。
また、サポーターズでは、就職活動の支援だけでなく、技術力を高めるためのイベントや勉強会なども無料で提供しています。
学生の皆さんには、費用を気にすることなく、技術を学び、自分に合ったキャリアを見つけるための機会を積極的に活用していただければと思います。
目的で選べる就活イベント
── 「1on1面談イベント」や「エンジニアEXPO」など、企業と出会えるイベントの特徴を教えてください。
楓 博光さん:サポーターズでは、学生の皆さんがさまざまな企業と出会い、自分に合った就職先を見つけられるよう、目的に応じた就活イベントを開催しています。
大手企業から成長中のベンチャー企業まで、幅広いIT企業との接点を持つことができ、近年はご紹介できる求人の数も増えています。さまざまな選択肢の中から、自分の興味や希望に合った企業を見つけられることが特徴です。
1on1面談イベント:CTOとも話せる
── 「1on1面談イベント」は、どのようなイベントですか?
楓 博光さん:「1on1面談イベント」は、企業の現役エンジニアやCTO、採用担当者などと1対1でじっくり話せるイベントです。1日で複数の企業と面談でき、事業内容や技術環境、働き方などについて直接質問できます。
企業の説明を聞くだけでなく、自身の開発経験や制作物についてフィードバックをもらえるほか、選考ステップの一部免除や特別選考、限定イベントへの案内につながる可能性もあります。
自分の経験や興味を伝えながら対話できるため、企業との相性を確かめたり、自分の技術力がどのように評価されるのかを知ったりする機会にもなります。
エンジニアEXPO:オンラインで幅広い企業を知れる
── 「エンジニアEXPO」についても教えてください。
楓 博光さん:「エンジニアEXPO」は、大手企業からベンチャー企業まで、幅広いIT企業が参加する大規模な就活イベントです。
2028卒向けの開催では、1日あたり約20社が参加し、各社の特徴を短時間で知ることができる企業ピッチや、現役エンジニア・採用担当者と話せる少人数座談会を実施しています。
オンラインで参加できるため、地方在住の方でも気軽に企業との接点を持てることが特徴です。
じっくり企業と向き合いたい方には1on1面談イベント、まずは幅広い企業を知りたい方にはエンジニアEXPOがおすすめです。
技育祭・ハッカソンで技術を磨ける
── 技育祭・技育CAMPハッカソンなど「技育プロジェクト」について教えてください。
楓 博光さん:サポーターズでは、単に就職先を見つけるだけでなく、学生の皆さんがエンジニアとしてスキルアップできる機会を提供することも大切にしています。その取り組みの一つが「技育プロジェクト」です。
就職活動が始まる前の学生も含め、学年を問わず参加できるさまざまなイベントを開催しています。
代表的なイベントの一つである「技育祭」は、IT業界の経営者や第一線で活躍するエンジニアなどの講演を通じて、最新技術やエンジニアとしてのキャリアについて学べるテックカンファレンスです。
「技育CAMPハッカソン」は、学生が限られた期間でチーム開発などに挑戦し、アイデアを形にするイベントです。初心者でも挑戦しやすい環境を用意しており、実際に手を動かしながら開発経験を積むことができます。
── 技育プロジェクトは、就活とどのようにつながりますか?
楓 博光さん:こうした経験は、就職活動にもつながります。例えば、ハッカソンで制作した作品は、自分の技術力や取り組み姿勢を企業に伝える材料になります。また、開発を通じて自分の得意分野や興味を発見し、将来のキャリアを考えるきっかけにもなります。
私たちは、就職活動のためだけに技術を学ぶのではなく、学生の皆さんがエンジニアとして成長し、その経験を将来のキャリアにつなげてほしいと考えています。

専任のキャリアアドバイザーが支援
── キャリアアドバイザーとの個別面談では、どのようなサポートを受けられますか?
楓 博光さん:サポーターズの個別面談では、専任のキャリアアドバイザーが学生一人ひとりの希望や経験に合わせて就職活動をサポートしています。
具体的には、自己分析や就活の進め方に関する相談、希望に合った企業・インターンシップの紹介、面接対策、選考中のフォローなどを行っています。
エンジニアは、企業によって求められる技術や開発環境、働き方が大きく異なります。そのため、一人ひとりの興味や技術経験だけでなく、将来どのようなエンジニアになりたいかというキャリア観も大切にしながら企業選びを支援しています。
── 内定につながった学生の事例を教えてください。
楓 博光さん:実際に、大学3年生の秋頃にサポーターズの個別面談を利用し、方向性を整理しながら複数企業の選考を進め、同年12月に就職活動を終えた学生もいます。
また、サポーターズの紹介をきっかけに、社員との面談などを通じて自身の価値観に合う職場を見つけ、内定承諾につながった事例もあります。
私たちは、単に内定を獲得することだけではなく、皆さんが納得して自分らしいキャリアを選択できるよう、一人ひとりに寄り添うことを大切にしています。
何年生から?文系の学生も使える
── どのような学生(学年・文理・プログラミング経験の有無など)が利用していますか?
楓 博光さん:サポーターズは、ITエンジニアを目指す大学生・大学院生・高専生・専門学校生など、幅広い学生にご利用いただいています。
情報系の学生だけでなく、文系出身の方やこれからプログラミングを学び始めたいという方も参加しています。
技育プロジェクトには学年を問わず参加できるイベントも多く、大学1〜2年生など、就職活動が本格化する前から利用いただけることが特徴です。
── 何年生から、どのような流れで使い始めるのがおすすめですか?
楓 博光さん:おすすめは、まず技育祭や技術勉強会に参加して、IT業界やエンジニアという仕事への理解を深めることです。
その後、興味のある技術に触れたり、ハッカソンで開発に挑戦したりすることで、少しずつ経験を積んでいただければと思います。
大学3年生や大学院1年生など、就職活動が本格化する時期には、エンジニアEXPOや1on1面談イベント、キャリアアドバイザーとの個別面談などを活用して、企業との出会いにつなげることができます。
もちろん、就職活動の時期になってから利用いただいても問題ありません。
大切なのは、今の技術力や経験にとらわれず、興味を持ったタイミングで一歩踏み出すことです。サポーターズでは、皆さん一人ひとりの成長段階に合わせて、学びや挑戦、企業との出会いの機会を提供しています。
楓博光さんからメッセージ「どんな『カッコイイオトナ』になりたいかを考えて」
── 最後に、エンジニアを目指して就職活動を頑張っている学生へ、応援のメッセージをお願いします。
楓 博光さん:就職活動は、これまで知らなかった企業や人、価値観に出会い、自分自身の可能性を広げられる貴重な機会です。ぜひ、最初から選択肢を狭めず、少しでも興味を持ったことには積極的に飛び込んでみてほしいと思います。そんな出会いや経験こそが、皆さんを大きく成長させてくれるはずです。
夢や目標を持ち、その実現に向けて努力をする「カッコイイオトナ」が、 未来の日本や世界を変えると、私は本気で信じています。
エンジニアを目指す皆さんには、テクノロジーの可能性と楽しさを知り、課題と解決策を自ら考え、テクノロジーを武器にしながら夢や目標の実現を手繰り寄せていってほしいです。
ぜひ、自分がどんな未来を創りたいのか、どんな「カッコイイオトナ」になりたいのかを考えながら、悔いのない就職活動にしてください。
皆さんの挑戦を、心から応援しています!

| 会社名 | 株式会社サポーターズ |
|---|---|
| 所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-25-7 Bre.S SHIBUYA 401 |
| 設立 | 2012年4月2日 |
| 代表者 | 楓 博光 |
| 従業員数 | 55名 |
| 事業内容 | 人材紹介業/情報処理サービス業及び情報提供サービス業/広告業並びに広告代理業/各種イベントの企画、運営 |
| サービスサイト | サポーターズ |
| コーポレートサイト | https://corp.supporterz.jp/ |
「就活の教科書」編集部 野口
楓さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!
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