【調査レポート】適職診断を受けた就活生は53.0%|業界・職種選びに「影響された」就活生は36.8%

新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」および就活情報メディア「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、適職診断に関する調査を実施いたしました。集計した200名の回答をもとにアンケート結果を報告します。

 

1、就活生の53.0%が適職診断を受けた経験あり
本調査では、適職診断を「0回(47.0%)」と回答した学生が最も多かった一方で、「1回(17.0%)」「2〜4回(20.0%)」と回答した学生も多く、適職診断を一度でも受けたことがある就活生は53.0%にのぼりました。また、「5〜9回(10.0%)」「10回以上(6.0%)」と複数回利用する学生も一定数存在し、自己理解を深めるツールとして活用が進んでいることが明らかになりました。

 

2、MBTI診断を適職診断として「役立つ」と感じる就活生は34.0%
MBTI診断が適職診断として役立つと回答した就活生は、「非常に役立つ(5.5%)」「やや役立つ(28.5%)」の合計34.0%でした。一方で、「どちらともいえない(34.5%)」が最も多く、役立ち度について判断が分かれる結果となりました。「あまり役立たない(20.0%)」「全く役立たない(11.5%)」の合計31.5%も一定数存在し、MBTIを参考程度に捉える傾向も見られます。

 

3、適職診断の結果が自己イメージと一致していた就活生は58.3%
適職診断の結果が自己イメージと「非常に一致していた(8.3%)」「やや一致していた(50.0%)」を合わせて58.3%となりました。半数以上の学生が一定の納得感を示しており、自己理解の補助ツールとして役立っている様子がうかがえます。一方で「どちらともいえない(27.8%)」が3割近く存在し、診断結果の解釈に迷う学生も多い状況です。

 

4、業界・職種選びに「影響された」就活生は36.8%
適職診断が業界・職種選びに与えた影響については、「非常に影響された(6.6%)」「やや影響された(30.2%)」の合計36.8%が参考にしたと回答しました。一方、「どちらともいえない(39.6%)」が最も多く、診断結果をどの程度重視するか迷う学生も多く存在します。「あまり影響されなかった(18.9%)」「全く影響されなかった(4.7%)」は合計23.6%で、適職診断を“補助的な情報”として利用する傾向も見受けられます。

適職診断に関する調査に至った背景・調査概要

適職診断とは、性格・価値観・興味・行動特性などを心理学や統計学の理論に基づいて分析し、自身に合った仕事や働き方を見つけるための自己分析ツールです。

昨今、就活の早期化やキャリア選択の多様化が進むなかで、「自分に合う仕事がわからない」という悩みを抱える就活生は増加しています。その結果、手軽に利用できる適職診断サービスは年々注目度が高まり、就活生が自己理解を深める手段として定着しつつあります。

本調査は、適職診断に対する就活生の利用実態や満足度、就活に与える影響を明らかにすることを目的に実施しました。
参考:【無料/登録なし】当たる適職診断おすすめ19選 | 新卒・転職者の評判,比較一覧も

 

【適職診断に関する調査】アンケート内容
  1. 適職診断をやったことはありますか?
  2. MBTI診断は、適職診断として役立つと思いますか?
  3. 適職診断の結果は信頼できると思いますか?
  4. 適職診断の結果が「信頼できる」と思う理由は何ですか?
  5. 適職診断の結果が「信頼できない」と思う理由は何ですか?
  6. 適職診断の結果はあなたの自己イメージと一致していましたか?
  7. 適職診断は、あなたの業界選びや職種選びに影響を与えましたか?
  8. 適職診断について感じたことがあれば自由に記入してください。

調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年11月19日 ~ 2025年11月23日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200人(男性77人:女性123人)

 

適職診断に関する調査:適職診断をやったことがある割合

適職診断をやったことがある割合
  • 0回:47.0%
  • 1回:17.0%
  • 2〜4回:20.0%
  • 5〜9回:10.0%
  • 10回以上:6.0%

適職診断を実施した経験についての調査結果では、「0回(47%)」が最も多く、約半数の就活生が適職診断を一度も受けたことがないことがわかりました。一方で、「1回(17%)」「2〜4回(20%)」と回答した層も一定数おり、少なくとも一度は適職診断を試している就活生は全体の53%にのぼりました。

さらに、「5〜9回(10%)」「10回以上(6%)」と回答した学生も存在し、複数の適職診断を活用して自己理解を深めようとしている積極層も見受けられます。自己分析手段として多種の診断ツールを組み合わせる学生も一定割合いることが示されました。

就活アドバイザー 京香

 

適職診断に関する調査:MBTI診断が適職診断として役立つと思う割合

MBTI診断が適職診断として役立つと思う割合
  • 非常に役立つ:5.5%
  • やや役立つ:28.5%
  • どちらともいえない:34.5%
  • あまり役立たない:20.0%
  • 全く役立たない:11.5%

MBTI診断が適職診断として役立つかについては、「非常に役立つ(5.5%)」と「やや役立つ(28.5%)」と回答した就活生はあわせて34.0%でした。一定の学生はMBTIを自己理解の参考として活用している様子がうかがえます。

一方で、「どちらともいえない(34.5%)」が最も多く、MBTIの有用性について判断が分かれている状況が見て取れます。また、「あまり役立たない(20.0%)」「全く役立たない(11.5%)」と回答した層も31.5%存在し、MBTIを適職診断としては限定的に捉える学生も少なくありません。

就活アドバイザー 京香

 

適職診断に関する調査:適職診断の結果が信頼できると思う割合

適職診断の結果が信頼できると思う割合
  • 非常に信頼できる:3.0%
  • やや信頼できる:27.5%
  • どちらともいえない:42.0%
  • あまり信頼できない:13.5%
  • 全く信頼できない:14.0%

適職診断の結果に対する信頼度についての調査では、「非常に信頼できる(3.0%)」と「やや信頼できる(27.5%)」と回答した就活生はあわせて30.5%となりました。一定数の学生は適職診断を自己分析の参考情報として受け入れており、診断結果をある程度有益だと評価していることがわかります。

一方で、「どちらともいえない(42.0%)」が最も多く、適職診断の精度や活用方法について判断を保留している学生が多いことも明らかになりました。
また、「あまり信頼できない(13.5%)」「全く信頼できない(14.0%)」と回答した層は27.5%存在し、約4人に1人は診断結果を信頼していないという状況です。

就活アドバイザー 京香

 

適職診断に関する調査:適職診断が「信頼できる」理由

適職診断が「信頼できる」理由
  • 一貫性がある:25人
  • 質問が具体的:24人
  • 根拠が明確:22人
  • 自分に合っている:20人
  • 職種と結びついている:18人

適職診断が「信頼できる」と感じる理由として最も多かったのは「一貫性がある(25人)」で、質問内容と結果の整合性が評価されていました。
次いで「質問が具体的(24人)」「根拠が明確(22人)」など、診断プロセスのわかりやすさを挙げる学生が多い結果となりました。また、「自分に合っている(20人)」「職種と結びついている(18人)」といった、結果の実用性を評価する声も一定数見られました。

総じて、納得感や具体性が信頼の根拠になっていることがわかります。

就活アドバイザー 京香

 

適職診断に関する調査:適職診断が「信頼できない」理由

適職診断が「信頼できない」理由
  • 結果に一貫性がない:18人
  • 職種と結びつかない:18人
  • 自分に合っていない:17人
  • 根拠が不明:12人
  • 質問内容が曖昧:3人

適職診断が「信頼できない」と感じる理由として最も多かったのは「結果に一貫性がない(18人)」と「職種と結びつかない(18人)」で、診断結果が具体的なキャリア選択につながらない点が不信感につながっていました。

次いで「自分に合っていない(17人)」という声も多く、結果への納得感が得られない学生が一定数いることがわかります。
また、「根拠が不明(12人)」「質問内容が曖昧(3人)」といった、診断プロセスへの疑問も挙がっており、説明不足や抽象的な設問が信頼性を下げる要因となっています。

就活アドバイザー 京香

 

適職診断に関する調査:適職診断の結果が自己イメージと一致していた割合

適職診断の結果が自己イメージと一致していた割合
  • 非常に一致していた:8.3%
  • やや一致していた:50.0%
  • どちらともいえない:27.8%
  • あまり一致していなかった:13.9%
  • 全く一致していなかった:0.0%

適職診断の結果が自己イメージと一致していたかについては、「非常に一致していた(8.3%)」と「やや一致していた(50.0%)」と回答した就活生はあわせて58.3%でした。半数以上の学生が、診断結果に一定の納得感を持っていることがわかります。

一方で、「どちらともいえない(27.8%)」が3割近くを占め、診断結果の解釈に迷う学生も多い状況です。また、「あまり一致していなかった(13.9%)」と回答した層も一定数存在しましたが、「全く一致していなかった(0.0%)」はおらず、完全に不一致と感じた学生はほとんどいないことが特徴的です。

就活アドバイザー 京香

 

適職診断に関する調査:業界・職種選びに適職診断の結果が影響された割合

業界・職種選びに適職診断の結果が影響された割合
  • 非常に影響された:6.6%
  • やや影響された:30.2%
  • どちらともいえない:39.6%
  • あまり影響されなかった:18.9%
  • 全く影響されなかった:4.7%

業界・職種選びに適職診断の結果がどの程度影響したかについては、「非常に影響された(6.6%)」と「やや影響された(30.2%)」があわせて36.8%となりました。3人に1人以上が、適職診断を業界・職種選択の参考にしていることがわかります。

一方で、「どちらともいえない(39.6%)」が最も多く、診断結果をどの程度重視すべきか判断に迷う学生が多い状況です。また、「あまり影響されなかった(18.9%)」「全く影響されなかった(4.7%)」と回答した層は23.6%で、適職診断を“補助的な情報”として捉える学生も一定数存在しています。

就活アドバイザー 京香

 

適職診断に関する調査:就活生の意見

就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。

適職診断についての意見
  • やってみたい
  • 参考程度にするべき
  • あまりイメージがわかない
  • 初対面でM B T Iを聞いてくる人は少し苦手
  • 参考程度に楽しむのに丁度良いと感じる
  • やったことはないが、試してみたい
  • 自分がなりたい職業が何か全く考えられていない時は、良い判断材料になると思う。
  • しんようしてええんかわからん
  • 診断結果に流されるのではなく、今自分は何に興味を持っているのかで決めていけば良いと思った。

適職診断に対して「やってみたい」「試してみたい」といった前向きな声が見られました。特に、将来の方向性が定まっていない段階では「良い判断材料になる」と捉える学生もおり、自己理解を深める手段として一定の評価を得ていることがうかがえます。

一方で、「参考程度にするべき」「診断結果に流されるべきではない」といった慎重な意見も目立ちました。適職診断を絶対視するのではなく、自分の興味や価値観を優先する姿勢が強く、就活生の冷静な判断が反映されているといえます。

就活アドバイザー 京香

 

就活総合研究所とは

就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。(就活総合研究所:https://reashu.com/research/

商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
就活の教科書URL:https://reashu.com/
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
コーポレートサイトURL:https://synergy-career.co.jp