【調査レポート】採用大学実績を企業選びの参考にする就活生は56.0% | 3割は自大学がないと応募せず

新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、採用大学に関する調査を実施いたしました。集計した200名の回答をもとにアンケート結果を報告します。

 

1、就活生の56.0%が採用大学ランキングを企業選びの参考にしている
採用大学ランキングを「いつも参考にしている」「ほとんど参考にしている」「半分くらい参考にする」「ときどき参考にする」と答えた学生は合計56.0%でした。過半数が企業研究で採用大学ランキングを意識していることが浮き彫りになりました。

 

2、採用大学ランキングの印象は「学歴フィルターの証拠」が最多
採用大学に対する印象で最も多かったのは「学歴フィルターの証拠」(65人)でした。
次いで「応募できるかどうかの目安」(53人)が挙げられ、採用大学ランキングを企業選びの基準と捉えている学生が多いことが明確になりました。

 

3、就活生の32.0%が採用大学に自分の大学がないとエントリーを控える
第一志望の採用大学に自分の大学が含まれていない場合、「絶対にエントリーしない」、「多分エントリーしない」と回答した就活生は合計32.0%にのぼりました。3割の就活生が内定可能性として採用大学を意識していることが分かりました。

 

4、就活生の59.0%が学歴フィルターを感じている
学歴フィルターについて「非常に感じる」「やや感じる」と答えた就活生は合計59.0%にのぼり、過半数が学歴フィルターを実感していることが明らかになりました。一方で、「全く感じない」「あまり感じない」と答えた学生も20.0%おり、学歴より人柄で評価されると考える学生が一定数存在することも示されました。

採用大学に関する調査に至った背景・調査概要

採用大学とは、企業が実際に採用した実績のある大学のことを指します。
参考:【就職難易度は?】ANA(全日本空輸)の採用大学ランキング | 学歴フィルター,倍率,選考フロー(ES,面接,Webテスト)

近年、学生は企業の知名度や待遇だけでなく、「自分の大学から採用実績があるかどうか」という点にも関心を寄せるようになっています。そこで今回は就活生が企業研究を行う際に注目する「採用大学」に焦点をあて、「採用大学に関する調査」を実施しました。

【採用大学に関する調査】アンケート内容
  1. 採用大学ランキングを企業選びの参考にしたことがありますか?
  2. 採用大学ランキングの印象を選択してください。
  3. 第一志望の企業の「採用大学」に自分の大学が載っていなくても、エントリーしますか?
  4. 「学歴フィルター」は存在すると感じますか?
  5. 大学名よりも重視されると感じる要素は何ですか?
  6. 採用大学について感じたことがあれば自由に記入してください。

調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年09月09日 ~ 2025年09月10日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200人(男性75人:女性125人)

採用大学に関する調査:採用大学ランキングを企業選びの参考にする割合

採用大学ランキングを企業選びの参考にする割合
  • いつも参考にしている:10.0%
  • ほとんど参考にしている:16.5%
  • 半分くらい参考にする:14.5%
  • ときどき参考にする:15.0%
  • 一度も参考にしたことがない:44.0%

採用大学ランキングを「いつも参考にしている」(10.0%)「ほとんど参考にしている」(16.5%)「半分くらい参考にする」(14.5%)「ときどき参考にする」(15.0%)を合計すると56.0%にのぼりました。

過半数の就活生が採用大学ランキングを参考にしていることが分かります。特に「いつも参考にしている」「ほとんど参考にしている」と答えた26.5%は、強く採用大学ランキングを意識して企業選びを行っていると考えられます。

就活アドバイザー 京香

 

採用大学に関する調査:採用大学ランキングの印象

採用大学ランキングの印象
  • 学歴フィルターの証拠:65人
  • 応募できるかどうかの目安:53人
  • 自分の大学の評価を確認できるもの:48人
  • 企業の採用方針や志向性が見えるもの:44人
  • 安心感を与えるもの:37人
  • 公平でわかりやすい指標:34人
  • 企業ブランドを示すためのもの:26人
  • 不安やプレッシャーを与えるもの:22人

採用大学ランキングの印象として最も多く挙げられたのは「学歴フィルターの証拠」(65人)でした。

「応募できるかどうかの目安」(53人)、「自分の大学の評価を確認できるもの」(48人)と続き、採用大学ランキングを企業選びや自己評価の基準として見ていることがわかりました。

採用大学ランキングは就活生にとって学歴フィルターの象徴として警戒される一方で、進路選択の参考指標として利用されていることが明らかになりました。

就活アドバイザー 京香

 

採用大学に関する調査:第一志望の採用大学に自分の大学がなくても、エントリーする割合

第一志望の採用大学に自分の大学がなくても、エントリーする割合
  • 絶対にエントリーする:11.0%
  • 多分エントリーする:30.0%
  • どちらとも言えない:27.0%
  • 多分エントリーしない:14.5%
  • 絶対にエントリーしない:17.5%

第一志望の採用大学に自分の大学が含まれていなくても「絶対にエントリーする」(11.0%)「多分エントリーする」(30.0%)と答えた就活生は合計41.0%でした。一定数の学生は採用大学の有無に関わらず、志望度の高さを優先して挑戦する姿勢を持っていることが分かります。

一方で「絶対にエントリーしない」(17.5%)「多分エントリーしない」(14.5%)と答えた学生も32.0%存在し、採用大学を内定可能性の判断材料として強く意識している層も存在することが分かります。

就活アドバイザー 京香

 

採用大学に関する調査:学歴フィルターが存在すると感じる割合

学歴フィルターが存在すると感じる割合
  • 非常に感じる:20.0%
  • やや感じる:39.0%
  • どちらでもない:21.0%
  • あまり感じない:8.0%
  • 全く感じない:12.0%

学歴フィルターの存在について「非常に感じる」(20.0%)「やや感じる」(39.0%)と答えた就活生は合計59.0%となり、過半数の学生が学歴フィルターを実感していることが分かりました。

一方で「全く感じない」(12.0%)「あまり感じない」(8.0%)と答えた学生も20.0%存在し、学歴よりもスキルや人物面で評価されると捉えている層も一定数いることがうかがえます。

就活アドバイザー 京香

 

採用大学に関する調査:大学名よりも重視されると感じる要素

大学名よりも重視されると感じる要素
  • コミュニケーション能力:88人
  • リーダーシップ:43人
  • 論理的思考力:42人
  • 資格:42人
  • 専門知識:40人
  • 語学力:39人
  • インターン:33人
  • サークル・部活動:32人
  • 研究実績:32人
  • アルバイト:30人
  • ボランティア:24人

大学名よりも重視されると感じる要素について最も多かったのは「コミュニケーション能力」(88人)で、圧倒的多数の学生が学歴以上に対人スキルの重要性を意識していることが分かりました。

次いで「リーダーシップ」(43人)「論理的思考力」(42人)「資格」(42人)「専門知識」(40人)と続き、いずれも実務に直結する力や具体的な成果につながるスキルが挙がっています。

総じて、就活生は大学名そのものよりも、人柄やスキルが評価されると感じており、学歴フィルターへの懸念がありながらも「最終的には自分の力で評価されたい」という意識が強いことが明らかになりました。

就活アドバイザー 京香

 

採用大学に関する調査:採用大学についての意見

就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。

採用大学についての意見
  • 学歴フィルターが強い
  • 自分には少し不利な制度だと思う
  • 努力の結果だと思う
  • 自分の大学より低いレベルの人が全然採用されてるから、逆に自分は人間性がカスなんやって落ち込む
  • 都会の私立大学は有利である
  • 私立大学は在籍学生も多くピンキリのイメージなのであまり参加にしない
  • 大手は偏差値の高い大学を採用しているイメージが未だに強い
  • 大学名を大事にする人が増える
  • 幅広い大学から学生を採用していらっしゃる企業様は非常に柔軟性が高いように感じる。学歴ばかり見ている企業か否かを見分けることができる
  • やっぱ学歴だな.
  • 学歴至上主義を感じるからなくてもいいと想う。

採用大学をめぐる就活生の意見は、「学歴偏重を強く意識し不公平に感じる層」と「採用大学を一つの目安として冷静に捉える層」に分かれていました。特に前者からは、学歴フィルターが就活生の心理的ハードルとして依然大きく作用している実態が浮き彫りとなりました。

就活アドバイザー 京香

 

就活総合研究所とは

就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。(就活総合研究所:https://reashu.com/research/

商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
就活の教科書URL:https://reashu.com/
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
コーポレートサイトURL:https://synergy-career.co.jp