新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」および就活情報メディア「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、AI×就活相談に関する調査を実施いたしました。集計した189名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
1、就活生の54.0%がAIに就活相談をした経験あり
AIに就活相談を「頻繁にする」(18.5%)、「ときどきする」(23.3%)、「1〜2回だけしたことがある」(12.2%)と回答した就活生はあわせて54.0%でした。就活生の過半数がAIを就活の相談相手にしていることが浮き彫りとなりました。
2、就活生の39.1%は「人間に相談したい」、一方で32.8%は「AIに相談したい」
就活相談を「人間に相談したい」と答えた割合は39.1%でした。一方で「AIに相談したい」と回答した就活生はあわせて32.8%と意見が割れました。人間もAIもどちらも相談相手になり得る価値観が広がっていることがうかがえます。
3、AIに就活相談する魅力は「いつでも相談できる」
AIに就活相談をするポジティブなイメージは「いつでも相談できる」(70人)が最多でした。AIの利点は時間を選ばない手軽さだということが分かりました。次いで「客観的な意見がもらえる」(50人)、「恥ずかしくない」(45人)と、AIを気軽に話せる第三者的な存在として捉えている傾向が見られます。
4、就活生の69.6%がAIに就活相談をして満足
AIに就活相談をしたことがある就活生のうち、「非常に満足した」(18.6%)、「やや満足した」(51.0%)と答えた就活生はあわせて69.6%にのぼりました。約7割の就活生がAIの就活相談に満足し、活用していることがわかりました。
目次
AI×就活相談に関する調査に至った背景・調査概要
近年、生成AIの普及により、「上司よりもAIに相談する」会社員が増えています。就職活動においても、以前は学生はキャリアセンターなどに相談することが一般的でしたが、近年はAIに就活相談を行うケースも見られるようになっています。そこで今回はその実態を明らかにするため「AI×就活相談に関する調査」を実施しました。
参考:【誰に聞く?】就活で悩みを相談できる相手15選 | 無料の窓口,悩みシーン別に解説
- 就活相談とは、自己分析などの就活の悩みを相談し、就活の進め方のサポートを受けることです。就活相談をAI(ChatGPTなど)にどの程度していますか?
- 就活相談は、AIと人間のどちらに相談したいですか?
- 人間にしたい就活相談はありますか?
- AIにしたい就活相談はありますか?
- 人間に相談したくない就活相談はありますか?
- AIに相談したくない就活相談はありますか?
- AIに就活相談をすることに対して、ポジティブに感じる点を教えてください。
- AIに就活相談をして、満足しましたか?
- AIに就活相談をすることについて感じたことがあれば自由に記入してください。
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年10月22日 ~ 2025年10月27日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:189人(男性79人:女性110人)
AI×就活相談に関する調査:AIに就活相談をしている割合

- 頻繁に相談する: 18.5%
- ときどき相談する:23.3%
- 1〜2回だけ相談したことがある:12.2%
- 1度も相談したことがない:46.0%
AIに就活相談をしているかについて、「頻繁に相談する」(18.5%)、「ときどき相談する」(23.3%)、「1〜2回だけ相談したことがある」(12.2%)と答えた就活生はあわせて54.0%でした。過半数の就活生がAIを就活の相談相手として積極的に活用していることがわかりました。
一方で、「1度も相談したことがない」と回答した就活生は46.0%で、就活相談にAIを取り入れていない就活生も多いことも明らかになりました。
就活アドバイザー 京香
AI×就活相談に関する調査:AIに就活相談をしたい割合

- 絶対にAIに相談したい:7.4%
- ややAIに相談したい:25.4%
- どちらともいえない:28.0%
- やや人間に相談したい:16.9%
- 絶対に人間に相談したい:22.2%
AIに就活相談をしたいかについて、「絶対にAIに相談したい」(7.4%)、「ややAIに相談したい」(25.4%)と答えた就活生はあわせて32.8%でした。
一方で、「やや人間に相談したい」(16.9%)、「絶対に人間に相談したい」(22.2%)と回答した割合は39.1%にのぼり、依然として“人との対話”を重視する学生が多数派であることも明らかになりました。
就活アドバイザー 京香
AI×就活相談に関する調査:AIか人間、どちらに就活相談したいか

- 自己分析:65人
- ES: 50人
- 面接:64人
- 企業選び:49人
- キャリア観:28人
- 感情や不安の整理:40人
- メンタル面の悩み:45人
- 価値観:28人
- 失敗体験:22人
- モチベーション維持:25人
- 全て当てはまる:4人
- 全て当てはまらない:51人
自己分析:56人
ES: 56人
面接:36人
企業選び:37人
キャリア観:26人
感情や不安の整理:35人
メンタル面の悩み:35人
価値観:14人
失敗体験:10人
モチベーション維持:7人
全て当てはまる:2人
全て当てはまらない:61人
人間に相談したい就活内容については、「自己分析」(65人)、「面接」(64人)が特に多く、実際の選考や自己理解に関わる場面で“人と話すこと”を重視する傾向が見られました。さらに、「メンタル面の悩み」(45人)や「感情や不安の整理」(40人)といった内面的なサポートを人に求める学生も多く、共感的な対話を重視する姿勢がうかがえます。
一方で、「ES」のみAIが人間を上回る結果となりました。AIを言語化や文章構成のサポートツールとして活用している就活生が一定数存在すると考えられます。
就活アドバイザー 京香
AI×就活相談に関する調査:AIか人間、どちらに就活相談したくないか

自己分析:16人
ES: 10人
面接:11人
企業選び:15人
キャリア観:14人
感情や不安の整理:22人
メンタル面の悩み:35人
価値観:8人
失敗体験:20人
モチベーション維持:9人
全て当てはまる:1人
全て当てはまらない:99人
自己分析:13人
ES: 6人
面接:13人
企業選び:11人
キャリア観:19人
感情や不安の整理:32人
メンタル面の悩み:29人
価値観:10人
失敗体験:10人
モチベーション維持:7人
全て当てはまる:7人
全て当てはまらない:97人
人間に「相談したくない」就活内容としては、「メンタル面の悩み」(35人)や「失敗体験」(20人)など、個人的でセンシティブなテーマが多く挙げられました。こうしたテーマでは、他者に弱みを見せることへの抵抗感や、評価されることへの不安が影響していると考えられます。
一方で、AIに「相談したくない」内容としても「感情や不安の整理」(32人)や「メンタル面の悩み」(29人)が上位に挙がっており、AI・人間いずれにも相談しづらい傾向が見られました。
就活アドバイザー 京香
AI×就活相談に関する調査:AIに就活相談をするポジティブなイメージ

- いつでも相談できる:70人
- 客観的な意見がもらえる:50人
- 恥ずかしくない:45人
- 肯定してくれる:35人
- 自分の考えを整理できる:33人
- 全て当てはまらない:58人
AIに就活相談をするポジティブなイメージとしては、「いつでも相談できる」(70人)が最も多く、AIの最大の魅力が時間に縛られずに利用できる手軽さであることが分かります。
次いで「客観的な意見がもらえる」(50人)、「恥ずかしくない」(45人)と続き、AIを気軽に相談できる第三者的存在として捉えている学生が多いようです。
就活アドバイザー 京香
AI×就活相談に関する調査:AIに就活相談をして、満足した割合

- 非常に満足した:18.6%
- やや満足した:51.0%
- どちらともいえない:20.6%
- あまり満足していない:6.9%
- 全く満足していない:2.9%
AIに就活相談をして、「非常に満足した」(18.6%)と「やや満足した」(51.0%)と回答した就活生は合わせて69.6%にのぼりました。多くの就活生がAIに就活の悩み相談をして満足感を得ており、AIが就活支援ツールとして実用的に機能していることがうかがえます。
一方で、「あまり満足していない」(6.9%)、「全く満足していない」(2.9%)と回答した学生は9.8%にとどまり、不満を持つ層は少数派でした。
就活アドバイザー 京香
AI×就活相談に関する調査:就活生の意見
就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。
- 中立的な意見をくれるのでいいと思う
- 恥ずかしくないのが大きいけど、肯定されすぎて危険かも
- 案外やりやすくて自分の考えをまとめるのには使えるのかもしれないなと思った。
- 便利で優しい
- 気軽に相談できる
- たまに話が通じない
- 非常に身近に感じる
「中立的な意見をくれるのでいいと思う」「気軽に相談できる」といった、AIに対して気軽に話せる・否定されない安心感を感じている就活生が多いことが分かります。人間相手では話しづらいことも、AIなら素直に言語化できるという心理的ハードルの低さが魅力となっているようです。
一方で、「肯定されすぎて危険かも」「たまに話が通じない」といった意見もあり、過剰なポジティブ応答や理解不足への懸念も見られます。
就活アドバイザー 京香
就活総合研究所とは
就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。(就活総合研究所:https://reashu.com/research/)
商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
就活の教科書URL:https://reashu.com/
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
コーポレートサイトURL:https://synergy-career.co.jp
