【調査レポート】Webテスト(SPI)をテストセンター受験希望の就活生は20.5% | 対策は問題集が最多

新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、Webテスト(SPI)に関する調査を実施いたしました。集計した200名の回答をもとにアンケート結果を報告します。

 

1、Webテスト(SPI)対策ツールは問題集が63人と最多
Webテスト(SPI)対策に利用するツールは「問題集」(63人)が最も多く、「Webサイトの記事」(34人)、「アプリ」(32人)と続きました。一方で「特に対策していない」と約3割が積極的にWebテスト(SPI)対策を行っていない実態が明らかになりました。

 

2、就活生の48.5%がWebテスト(SPI)が選考にない企業にエントリーしたい
選考にWebテスト(SPI)がない企業に「非常にエントリーしたい」(16.5%)、「ややエントリーしたい」(32.0%)と答えた割合は48.5%にのぼりました。多くの就活生がWebテスト(SPI)を負担に感じており、選考にWebテスト(SPI)がない企業を志望する傾向が示されました。

 

3、就活生の20.5%がテストセンターでWebテスト(SPI)を受けたい
Webテスト(SPI)の受験方法については、就活生の51.5%が自宅受験を希望する結果となりました。一方で「ややテストセンターで受けたい」(15.0%)、「絶対にテストセンターで受けたい」(5.5%)と答えた就活生は合計20.5%で、2割の就活生は公平性の高い環境で受験したいと考えていることがわかりました。

 

4、就活生の38.5%がChatGPTでカンニングできると回答
Webテスト(SPI)のカンニングについて「絶対にできると思う」(14.0%)、「ややできると思う」(24.5%)と答えた割合は38.5%でした。AIツールの普及により、就活生の間でカンニングの可能性を意識する層が一定数存在することが浮き彫りになりました。

Webテスト(SPI)に関する調査に至った背景・調査概要

Webテスト(SPI)とは、適性検査の一種でインターネット上やテストセンターで受験できるテストのことです。
参考:【無料】Webテスト/適性検査の練習問題 | SPI,玉手箱,アプリ,問題集も

近年、AIの普及により企業はエントリーシート(ES)だけで応募者をふるいにかけることが難しくなってきました。その結果、選考でWebテスト(SPI)を重視する企業が増加傾向にあります。そこで今回は、就活に欠かせないWebテスト(SPI)に焦点をあて、「Webテスト(SPI)に関する調査」を実施しました。

【Webテスト(SPI)に関する調査】アンケート内容
  1. Webテスト(SPI)は就活でどの程度重要だと思いますか?
  2. 企業はどのくらいWebテスト(SPI)を重視していると思いますか?
  3. Webテスト(SPI)の対策を始めた/始める予定の時期はいつですか?
  4. Webテスト(SPI)の対策には何を利用していますか?
  5. 選考にWebテスト(SPI)がない企業にエントリーしたいですか?
  6. Webテスト(SPI)はテストセンターと自宅、どちらで受けたいですか?
  7. Webテスト(SPI)はChatGPTなどを使ってカンニングできると思いますか?
  8. Webテスト(SPI)について感じたことがあれば自由に記入してください。

調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年09月22日 ~ 2025年09月23日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200人(男性77人:女性123人)

Webテスト(SPI)に関する調査:Webテスト(SPI)が就活で重要だと思う割合

Webテスト(SPI)が就活で重要だと思う割合
  • 非常に重要だと思う:18.5%
  • やや重要だと思う:38.5%
  • どちらともいえない:29.5%
  • あまり重要ではないと思う: 8.5%
  • 全く重要ではないと思う:5.0%

Webテスト(SPI)が就活で重要だと思う割合について、「非常に重要だと思う」(18.5%)、「やや重要だと思う」(38.5%)と答えた就活生は約6割でした。

一方で、「あまり重要ではないと思う」「全く重要ではないと思う」と答えた就活生は13.5%でした。

この結果から、就活生の中にはWebテスト(SPI)を「突破に必須な選考ステップ」として重視する層と、「あくまで一つの指標に過ぎない」と捉える層の間で認識の揺れがあることがうかがえます。

就活アドバイザー 京香

 

Webテスト(SPI)に関する調査:企業がWebテスト(SPI)を重視していると思う割合

企業がWebテスト(SPI)を重視していると思う割合
  • 非常に重視していると思う:12.0%
  • やや程度重視していると思う:29.5%
  • どちらともいえない:37.5%
  • あまり重視していないと思う:13.5%
  • 全く重視していないと思う:7.5%

企業がWebテスト(SPI)を「非常に重視していると思う」(12.0%)、「やや程度重視していると思う」(29.5%)と答えた就活生は41.5%でした。

「どちらともいえない」と答えた就活生は37.5%で、「企業はそこまでWebテスト(SPI)を重視していないのでは」と考える層が存在することがわかりました。

就活アドバイザー 京香

 

Webテスト(SPI)に関する調査:Webテスト(SPI)の対策を始めた/始める予定の時期

Webテスト(SPI)の対策を始めた/始める予定の時期
  • 学部1年生:1.0%
  • 学部2年生の春〜夏:4.0%
  • 学部2年生の秋〜冬:10.5%
  • 学部3年生の春〜夏:22.5%
  • 学部3年生の秋〜冬:18.0%
  • 学部4年生:14.5%
  • 対策はしない:29.5%

Webテスト(SPI)の対策を始めた/始める時期については「学部3年生の春〜夏」(22.5%)が最も多く、次いで「学部3年生の秋〜冬」(18.0%)と続きました。3年次から対策を始める学生が多いことが明らかになりました。

早期にWebテスト(SPI)の対策に取り組む学生は少数にとどまり、対策時期の前倒しはまだ一般的ではないことが分かります。また、「対策はしない」と回答した学生も29.5%存在しており、Webテスト(SPI)に対する意識の差が浮き彫りとなりました。

就活アドバイザー 京香

 

Webテスト(SPI)に関する調査:Webテスト(SPI)の対策に利用するツール

Webテスト(SPI)の対策に利用するツール
  • 問題集:63人
  • Webサイトの記事:34人
  • アプリ:32人
  • 模擬試験:30人
  • YouTube:29人
  • 友人や先輩:20人
  • キャリアセンター:18人
  • セミナー:15人
  • 就活塾:11人
  • 特に対策していない:73人

Webテスト(SPI)の対策に利用するツールは「問題集」(63人)が最も多くなりました。

一方で、「キャリアセンター」(18人)、「セミナー」(15人)、「就活塾」(11人)など、専門機関を活用する学生も一定数存在することがわかりました。

また、「特に対策していない」と回答した学生も73人と大きな割合を占め、約3割近くの学生がWebテスト(SPI)対策に積極的ではない実態も明らかになりました。

就活アドバイザー 京香

 

Webテスト(SPI)に関する調査:選考にWebテスト(SPI)がない企業にエントリーしたい割合

選考にWebテスト(SPI)がない企業にエントリーしたい割合
  • 非常にエントリーしたい:16.5%
  • ややエントリーしたい:32.0%
  • どちらともいえない:34.0%
  • あまりエントリーしたくない:8.0%
  • 全くエントリーしたくない:9.5%

就活生の約半数が、Webテスト(SPI)が選考にない企業に「非常にエントリーしたい」(16.5%)、「ややエントリーしたい」(32.0%)と回答しました。多くの就活生がWebテスト(SPI)を負担に感じ、Webテスト(SPI)がない企業を志望する傾向がうかがえます。

一方で、「あまりエントリーしたくない」(8.0%)、「全くエントリーしたくない」(9.5%)と、否定的な層も約2割存在することが判明しました。

就活アドバイザー 京香

 

 

 

Webテスト(SPI)に関する調査:Webテスト(SPI)を自宅で受験したい割合

Webテスト(SPI)を自宅で受験したい割合
  • 絶対に自宅で受けたい:17.5%
  • やや自宅で受けたい:34.0%
  • どちらでもよい:28.0%
  • ややテストセンターで受けたい:15.0%
  • 絶対にテストセンターで受けたい:5.5%

Webテスト(SPI)を「絶対に自宅で受けたい」(17.5%)、「やや自宅で受けたい」(34.0%)と、就活生の51.5%が自宅受験を希望していることが分かりました。自宅受験は移動の手間がなく、リラックスした環境で臨める点が就活生に支持されていると考えられます。

一方で、「ややテストセンターで受けたい」(15.0%)、「絶対にテストセンターで受けたい」(5.5%)と、就活生の20.5%はテストセンターでの受験を希望しています。2割の就活生は自分の実力を正当に評価してほしいと考えていることがわかりました。

就活アドバイザー 京香

 

Webテスト(SPI)に関する調査:Webテスト(SPI)をChatGPTなどでカンニングできると思う割合

Webテスト(SPI)をChatGPTなどでカンニングできると思う割合
  • 絶対にできると思う:14.0%
  • ややできると思う:24.5%
  • どちらともいえない:33.0%
  • あまりできないと思う:17.5%
  • 全くできないと思う:11.0%

Webテスト(SPI)のカンニングについて「絶対にできると思う」(14.0%)、「ややできると思う」(24.5%)と答えた就活生は合計38.5%でした。AIツールの普及により、就活生の間でカンニングの可能性を意識する層が一定数存在している実態が明らかになりました。

一方で、「あまりできないと思う」(17.5%)、「全くできないと思う」(11.0%)と、就活生の28.5%は否定的な見解を示しました。

就活アドバイザー 京香

Webテスト(SPI)に関する調査:Webテスト(SPI)についての意見

就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。

Webテスト(SPI)についての意見
  • 難しいけど対策したらなんとかなる
  • 結果が閲覧できるわけではないし、どこかに受けに行くとなると時間もお金もかかる。解答集が出回っている今、違う方法でコツコツ頑張ることや地頭をはかってほしいと、解答集を使わなかった身としては思う。
  • カンニングしている人が多い
  • 実際に受けてとてもカンニング対策が徹底されていると感じた。
  • 基礎だけど大学生になって勉強あまりしなくなったから難しく感じた
  • 中学受験の知識が生かされた
  • 問題が簡単すぎて足切り程度にしか使えなさそう
  • 監視がないWEBテストだと、友人と協力したり生成AIを使って解答ができるので、その人自身の正確な学力を測るのは不可能に近いと思う。
  • 不正が横行しているので意味があるのか疑問に思った。
  • どのように対策を行なっていこうか迷っている
  • 公平性を保つために会場で行うよう統一した方が良いと思う
  • 性格検査以外はやる意味があまりないと思う
  • 何の意味があるのか分からない
  • 何を求めているのかわからない
  • あまり意味ない
  • 勉強が大変
  • どのくらい信頼性があるのか疑問

「難しいけど対策したらなんとかなる」など、対策すれば突破可能な試験であるとの認識が見られました。一方で、「基礎だけど大学生になって勉強しなくなったから難しく感じた」という意見もあり、学習習慣や準備度合いによって受け止め方に差が出ていることが分かります。

一方で「公平性を保つために会場で統一すべき」という意見もあり、受験環境による不公平感が課題として浮かび上がっています。さらに、「性格検査以外は意味がない」といった、Webテスト(SPI)の本質的な意義に対する懐疑的な意見も少なくありませんでした。

就活アドバイザー 京香

 

就活総合研究所とは

就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。(就活総合研究所:https://reashu.com/research/

商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
就活の教科書URL:https://reashu.com/
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
コーポレートサイトURL:https://synergy-career.co.jp