【調査レポート】MBTI診断が職業選択に影響する就活生は39% | 61%が自己分析に活用

新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、MBTI診断と就活に関する調査を実施いたしました。集計した200名の回答をもとにアンケート結果を報告します。

 

1、就活生の61.0%が自己分析にMBTI診断を活用
MBTI診断を受けたことがある就活生のうち、「自己分析に活用している」と答えた就活生は合計61.0%でした。いつも活用している層もおり、MBTI診断が自己分析の一環として活用されている実態が浮き彫りとなりました。

 

2、就活生の39.0%がMBTI診断の結果が職業選択に影響すると回答
MBTI診断の結果が職業選択に「とても影響する」「やや影響する」と答えた就活生は合計39.0%でした。就職という大きな意思決定にMBTIを参考にする就活生が4割近く存在し、キャリア観の変化を示す結果となりました。

 

3、就活生の26.7%がMBTI診断の結果が「就活に有利」と回答
MBTI診断の結果が就活で「とても有利になる」「やや有利になる」と答えた就活生は合計26.7%でした。最も多かったのは「どちらでもない」(61.0%)で、就活生の多くはMBTIの診断結果で有利・不利になるとは考えていないことが分かりました。

 

4、就活生の25.6%が採用担当にMBTIタイプを聞かれることに否定的
採用担当にMBTIを聞かれることが「あまり嬉しくない」「全く嬉しくない」と答えた就活生は合計25.6%でした。一方で、「とても嬉しい」「やや嬉しい」と肯定的に捉えた割合も28.4%おり、双方の受け止め方が拮抗している傾向が確認されました。

MBTI診断と就活に関する調査に至った背景・調査概要

MBTI診断とは、人の性格や行動パターンを16種類のタイプに分類する診断です。
参考:【MBTI診断】16パーソナリティの割合/比率ランキング | 各タイプの相性も

近年、就活生は企業の知名度や待遇だけでなく、「自分の価値観に合うか」という点にも強い関心を寄せるようになっています。そこで今回は、性格診断ツールである「MBTI診断」に焦点をあて、「MBTI診断と就活に関する調査」を実施しました。

【MBTI診断と就活に関する調査】アンケート内容
  1. MBTI診断を受けたことがありますか?
  2. MBTI診断は信ぴょう性があると思いますか?
  3. MBTI診断を就活の自己分析に活用したことはありますか?
  4. MBTI診断の結果は、職業選択に影響を与えると思いますか?
  5. MBTI診断の結果は、就活で有利になると思いますか?
  6. 採用担当に自分のMBTIを聞かれたらどう感じますか?
  7. 入社後、上司のMBTIタイプとの相性は気にしますか?
  8. MBTI診断と就活について感じたことがあれば自由に記入してください。

調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年09月16日 ~ 2025年09月17日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200人(男性79人:女性121人)

MBTI診断と就活に関する調査:MBTI診断を受けたことがある割合

MBTI診断を受けたことがある割合
  • 何度も受けたことがある:32.0%
  • 1〜2回だけ受けたことがある:41.0%
  • 名前は知っているが受けたことはない:13.0%
  • 名前も知らない:14.0%

MBTI診断を「何度も受けたことがある」(32.0%)「1〜2回だけ受けたことがある」(41.0%)と答えた就活生は73%にのぼりました。

7割以上の就活生がMBTI診断を認知しており、受けたことがある結果となりました。

就活アドバイザー 京香

 

MBTI診断と就活に関する調査:MBTI診断は信ぴょう性があると思う割合

MBTI診断は信ぴょう性があると思う割合
  • 非常にある:14.0%
  • ややある:39.5%
  • どちらでもない:28.5%
  • あまりない:11.6%
  • 全くない:6.4%

MBTI診断を知っていると答えた就活生のうち、信ぴょう性が「非常にある」(14.0%)「ややある」(39.5%)と答えた就活生は53.5%でした。

過半数の就活生がMBTI診断に一定の信ぴょう性を感じ、参考にしていることが明らかとなりました。

就活アドバイザー 京香

 

MBTI診断と就活に関する調査:MBTI診断を就活の自己分析に活用したことがある割合

MBTI診断を就活の自己分析に活用したことがある割合
  • いつも活用している:7.6%
  • ほとんど活用している:21.5%
  • 半分くらい活用している:17.4%
  • ときどき活用している:14.5%
  • 一度も活用したことがない:39.0%

MBTI診断を就活の自己分析に「いつも活用している」(7.6%)「ほとんど活用している」(21.5%)「半分くらい活用している」(17.4%)「ときどき活用している」(14.5%)を合計すると61.0%にのぼりました。

6割以上の就活生が自己分析に活用した経験があることが分かります。

特に「いつも活用している」「ほとんど活用している」と答えた29.1%は、MBTI診断を積極的に就職活動に取り入れている層と考えられます。

就活アドバイザー 京香

 

MBTI診断と就活に関する調査:MBTI診断の結果が職業選択に影響を与えると思う割合

MBTI診断の結果が職業選択に影響を与えると思う割合
  • とても影響すると思う:9.9%
  • やや影響すると思う:29.1%
  • どちらともいえない:26.7%
  • あまり影響しないと思う:22.1%
  • 全く影響しないと思う:12.2%

MBTI診断の結果は職業選択に「とても影響すると思う」(9.9%)「やや影響すると思う」(29.1%)と約4割が肯定的でした。MBTI診断を職業適性の判断材料の一つとして積極的に取り入れていると考えられます。

一方で、「あまり影響しないと思う」(22.1%)「全く影響しないと思う」(12.2%)と否定的な層も約3割存在し、MBTI診断の結果で職業選択することについて、就活生の間で意見が分かれている実態が浮き彫りとなりました。

就活アドバイザー 京香

 

MBTI診断と就活に関する調査:MBTI診断の結果が就活で有利になると思う割合

MBTI診断の結果が就活で有利になると思う割合
  • とても有利になる:6.4%
  • やや有利になる:20.3%
  • どちらでもない:61.0%
  • やや不利になる:8.1%
  • とても不利になる:4.1%

MBTI診断の結果が就活で「とても有利になる」(6.4%)「やや有利になる」(20.3%)と答えた就活生は26.7%でした。

つまり、約4人に1人の就活生が「MBTI診断を就活に有利に活用できる」と考えていることが明らかになりました。

一方で、「やや不利になる」(8.1%)「とても不利になる」(4.1%)と否定的な回答は12.2%にとどまりました。

就活アドバイザー 京香

 

MBTI診断と就活に関する調査:採用担当に自分のMBTIを聞かれたら嬉しいと思う割合

採用担当に自分のMBTIを聞かれたら嬉しいと思う割合
  • とても嬉しい:8.1%
  • やや嬉しい:20.3%
  • どちらでもない:45.9%
  • あまり嬉しくない:15.1%
  • 全く嬉しくない:10.5%

採用担当に自分のMBTIを聞かれたら「全く嬉しくない」(10.5%)「あまり嬉しくない」(15.1%)と答えた就活生は25.6%でした。

つまり、4人に1人の就活生は「MBTIを聞かれること」に否定的な印象を持っていることが分かります。

一方で、「とても嬉しい」(8.1%)「やや嬉しい」(20.3%)と前向きな回答は28.4%で、否定派とほぼ拮抗しています。

就活アドバイザー 京香

 

MBTI診断と就活に関する調査:入社後、上司のMBTIタイプとの相性を気にする割合

入社後、上司のMBTIタイプとの相性を気にする割合
  • 非常に気にする:7.6%
  • やや気にする:20.3%
  • どちらでもない:30.8%
  • あまり気にしない:23.8%
  • 全く気にしない:17.4%

入社後、上司のMBTIタイプとの相性については「あまり気にしない」(23.8%)「全く気にしない」(17.4%)と答えた就活生は41.2%でした。

最も多かったのは「どちらでもない」(30.8%)であり、就活生の多くは上司との相性におけるMBTIの影響について深く考えていないことがわかりました。

就活アドバイザー 京香

 

MBTI診断と就活に関する調査:MBTI診断と就活についての意見

就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。

MBTI診断と就活について肯定的な意見
  • 自分に合う仕事が分かる
  • MBTIから自分の性格や得意なことなどがある程度わかってくるため、就活で自己分析や企業との相性を見る時などに活用できて良いと感じた。
  • MBTI診断は就職活動に役に立つ場合があると感じる
  • 参考にはなるのではと思う
  • 自己分析がほんの少し楽になる
  • 仕事や業界の向き不向きの傾向は掴めるが、絶対的ではないので参考程度にとどめたい
  • 自分の得意なこと不得意なことの参考にすることはいいことだと思うが、鵜呑みにするのもよくないと思う。
  • 人事の配置において参考にはなると思う
  • MBTIは結構当たってると思う
  • 自己分析と似ている
  • 仕事選びに直結
  • 自己分析に役立つと思う
  • 特に就活でmbtiを求められたことはなかったが、自分の特性を知ることができた。
  • 割と志望業界とマッチする
  • 性格に合った仕事と職場にいきたい
  • 向いてる仕事を調べられるのは良いと思いました。
  • 簡易的な自己分析にはなると思う
  • 将来の方向性を決めるときに参考できる
  • 確定的なものとしては利用せず1つの判断材料として活用すると良い

MBTI診断と就活について、「自己分析やキャリア選択の有効な手がかり」と肯定的な意見がありました。特に、MBTI診断を通じて自分に合う仕事や性格的な強みを把握でき、志望業界や企業選びに役立つとの声が多く挙がり、自己理解を促進する実用的なツールとして受け止められている実態が浮き彫りとなりました。

就活アドバイザー 京香

MBTI診断と就活について否定的な意見
  • 就活と診断とは関係ないと思う
  • 関連性はない
  • MBTIが必ずしもその人の人間性を示すものではないと思うし、MBTIの相性なども人によって様々であると思うので、あまり気にしていない
  • MBTIといった擬似科学を採用活動で使用している時点でこちらから辞退するので、低レベルな企業を見分ける目安になる。
  • 信用できない
  • 診断結果を鵜呑みにすべきでない
  • 16パターンに人間の性格を分けているだけなので、その内容を就活の要素として考えることはない。
  • あまりそこ絡めてほしくない
  • 診断結果が就活に影響を与えてしまうのは嫌だなと感じた。
  • アルファベット4文字でカテゴライズされたくはない
  • MBTIはあくまでも自分の性質を客観的に見るためのものであり、MBTIで人を判断しようとは思わないししないほうがいいように感じている。
  • どうでもいい。参考程度にすればいいのに、コレコレのmbtiは勝ち組、負け組みたいな風潮がきもい
  • MBTIは性格をたったの16個に分類するものなので個人的にはあまり信用していない、が、世の中で多く使われており、何とも言えない気分である
  • MBTIを就活に活用することにあまり良いイメージがない。
  • MBTIは自分の性格について考えるだけで就活には関係ないと思う
  • 心理学を学んでいる者として、学問的に確立されていないMBTIを就活や人間関係など人生に関わる重要なものに当てはめて考えてしまうのは良くない傾向だと思う

MBTI診断と就活について、「就職活動には無関係」と否定的な声もありました。16タイプに分類するだけでは人間性や適性を判断できないという批判が目立ちました。また、診断結果を採用に用いる企業に対しては「低レベルな企業を見分ける指標」との声もあり、就活に結びつけられることへの強い拒否感が浮き彫りとなりました。

就活アドバイザー 京香

 

就活総合研究所とは

就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。(就活総合研究所:https://reashu.com/research/

商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
就活の教科書URL:https://reashu.com/
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
コーポレートサイトURL:https://synergy-career.co.jp