新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」および就活情報メディア「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、学歴フィルターに関する調査を実施いたしました。集計した194名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
1、就活生の67.5%が学歴フィルターはあると思う
学歴フィルターが「非常にあると思う」(23.7%)、「ややあると思う」(43.8%)と回答した就活生はあわせて67.5%でした。一方で「全くないと思う」「あまりないと思う」と回答した層は13.9%にとどまり、否定派は少数となりました。
2、就活生の41.2%が実際に学歴フィルターを感じたことがある
就活の過程で学歴フィルターを「非常に感じた」(14.4%)、「やや感じた」(26.8%)と答えた学生は41.2%でした。約4割の学生が実際に学歴フィルターを体感しており、不公平さを懸念していることが分かりました。
3、学歴ではなく人柄で評価してほしい
学歴以外で評価してほしい要素として最も多かったのは「人柄」(83人)で、次いで「努力」(53人)、「部活・サークル経験」(49人)が続きました。学生は“内面”や“行動のプロセス”を重視して評価してほしいと考えている傾向が見られます。
4、就活生の48.5%が選考対策次第で学歴フィルターは突破できると回答
選考対策を行うことで学歴フィルターを「非常に突破できると思う」(12.4%)、「やや突破できると思う」(36.1%)と回答した学生は48.5%でした。約半数が努力によって巻き返しできると考えている一方、「あまり突破できると思わない」「全く突破できると思わない」と回答した就活生も23.7%存在することが示されました。
目次
学歴フィルターに関する調査に至った背景・調査概要
学歴フィルターとは、企業が採用選考で出身大学を基準に不合格にすることを指します。
ただし、実際にどの程度行われているかは明確ではありません。
近年はスキルや人柄を重視する企業も増えており、学歴だけで判断されるケースは減っているとも言われます。
そこで今回は、就活生が学歴フィルターをどのように捉えているのかを明らかにするため、「学歴フィルターに関する調査」を実施しました。
参考:【学歴フィルターはどこから?】ある企業一覧と大学ランクの基準 | 突破方法,ない企業も
- 学歴フィルターがあると噂されていますが、選考で学歴フィルターがあると思いますか?
- 実際に学歴フィルターを感じたことがありますか?
- 学歴以外で自分を評価してほしいと思う要素はありますか?
- 選考対策をすれば、学歴フィルターを突破できると思いますか?
- 就活をして、「大学をもう少し考えて選べばよかった」と後悔したことはありますか?
- 学歴フィルターについて感じたことがあれば自由に記入してください。
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年11月12日 ~ 2025年11月17日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:194人(男性76人:女性118人)
学歴フィルターに関する調査:学歴フィルターがあると思う割合

- 非常にあると思う:23.7%
- ややあると思う:43.8%
- どちらともいえない:18.6%
- あまりないと思う: 6.2%
- 全くないと思う:7.7%
学歴フィルターが「非常にあると思う」(23.7%)と「ややあると思う」(43.8%)と答えた就活生はあわせて67.5%でした。多くの学生が選考において学歴フィルターが存在すると考えていることがわかりました。
一方で、「あまりないと思う」(6.2%)、「全くないと思う」(7.7%)と回答した学生は13.9%にとどまり、学歴フィルターは存在しないと考える層は少数派でした。
就活アドバイザー 京香
学歴フィルターに関する調査:実際に学歴フィルターを感じたことがある割合

- 非常に感じた:14.4%
- やや感じた:26.8%
- どちらともいえない:25.8%
- あまり感じなかった:19.1%
- 全く感じなかった :13.9%
実際に学歴フィルターを「非常に感じた」(14.4%)と「やや感じた」(26.8%)と答えた就活生はあわせて41.2%でした。4割の就活生が実際の選考過程で学歴フィルターの影響を体感しており、就職活動における不公平さへの懸念が一定数存在していることがうかがえます。
就活アドバイザー 京香
学歴フィルターに関する調査:学歴以外で自分を評価してほしいと思う要素

- 人柄:83人
- 努力:53人
- 部活・サークル経験:49人
- 資格:41人
- スキル:40人
- ボランティア経験:39人
- 研究内容:39人
- 長期インターン経験:27人
- 留学経験:27人
- その他:4人
学歴以外で評価してほしい要素として最も多かったのは「人柄」(83人)でした。
次に「努力」(53人)、「部活・サークル経験」(49人)が続き、学生は“自分の内面”や“行動のプロセス”を評価してほしいと考えていることが分かります。
就活アドバイザー 京香
学歴フィルターに関する調査:選考対策をすれば、学歴フィルターを突破できると思う割合

- 非常に突破できると思う:12.4%
- やや突破できると思う:36.1%
- どちらともいえない:27.8%
- あまり突破できると思わない:15.5%
- 全く突破できると思わない:8.2%
選考対策をすれば、学歴フィルターを「非常に突破できると思う」(12.4%)と「やや突破できると思う」(36.1%)と答えた就活生はあわせて48.5%でした。約半数の学生が、努力次第で巻き返しが可能だという前向きな意識がうかがえます。
一方で、「あまり突破できると思わない」(15.5%)、「全く突破できると思わない」(8.2%)と回答した学生も23.7%おり、選考対策では限界があると感じている層も一定数存在することが示されました。
就活アドバイザー 京香
学歴フィルターに関する調査:就活をして、大学をもう少し考えて選べばよかったと後悔した割合

- 非常に後悔した:6.2%
- やや後悔した:23.7%
- どちらともいえない:30.4%
- あまり後悔していない:26.8%
- 全く後悔していない:12.9%
就活をして、大学選びを「非常に後悔した」(6.2%)と「やや後悔した」(23.7%)と答えた就活生はあわせて29.9%でした。約3割の学生が、就活を経験する中で大学選びをもっと慎重にすべきだったと感じており、進路選択の重要性を改めて実感していることがうかがえます。
一方で、「あまり後悔していない」(26.8%)、「全く後悔していない」(12.9%)と回答した就活生は39.7%で、約4割の学生は大学選びについて特に後悔を感じていないことがわかりました。
就活アドバイザー 京香
学歴フィルターに関する調査:就活生の意見
就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。
- 書類選考で落とされた
- 大手に受からない
- 学歴が原因で、落ちたら可哀想だ。学歴より人柄を重視してほしい。
- 偏見がなくなってほしい
- 特に感じたことは無い
- 学歴フィルターが強そうな超大手を受けることが少なかったので学歴フィルターは感じなかった
- 学歴が偏る企業
- 大学によって参加できるイベントに差がある
- 国立大には勝てない
「学歴より人柄を重視してほしい」「偏見がなくなってほしい」といった、公平性を求める意見が多く寄せられています。
また、「学歴が偏る企業」「大学によって参加できるイベントに差がある」「国立大には勝てない」といった、制度的・構造的な不平等を指摘する声もありました。
就活アドバイザー 京香
就活総合研究所とは
就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。(就活総合研究所:https://reashu.com/research/)
商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
就活の教科書URL:https://reashu.com/
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
コーポレートサイトURL:https://synergy-career.co.jp

