「就活の教科書」編集部チェスンウ
こんにちは!「就活の教科書」取材チームのチェです。
本日は、山口大学の平尾元彦教授にお話を伺いました!
平尾元彦教授、本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
平尾元彦教授
平尾 元彦 (ひらお・もとひこ)
山口大学 教育・学生支援機構(キャリアセンター)
民間シンクタンク勤務の後、大学教員へ転身。
現在は山口大学キャリアセンターに所属し、キャリア教育・支援を担当。
授業内の思考トレーニングと正課外活動(インターンシップ・業界研究会等)を接続し、学生の社会的・職業的自立を支えるため、正課・正課外を横断する支援体制の構築を推進中。
目次
山口大学 平尾元彦教授にインタビュー①:インターンシップで後悔しないために考えるべきこと|期間・学び・人間関係
インターンシップは日数より“効果とコストのバランス”が大事
「就活の教科書」編集部チェスンウ
さっそくですが、インターンシップの体験期間は重要でしょうか?
インターンシップの日数、そのものにはあまり意味はないと思います。
「長いから良い」「短いから悪い」というよりも体験の中身が大事だと考えています。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
例えば、1日だけのインターンシップの場合、会社のことを深くは理解できない可能性もありますが、最小限の長さは必要ですか?
まず、最小限とは何かを議論する必要があります。
確かに1日は短いですが、誰かにとっては5日間でも短いと言えるかもしれないからです。
まず、こういった概念を理解するためには「日数をコスト」として捉える必要があります。
なぜなら、インターンシップでの体験は学生にも企業にも負担がかかるものだからです。
だからこそ、最適な日数は何かを考えるべきです。
同じ効果が得られるのであれば、短い方が効率が良いはずです。
現在は、主にインターンシップでの効果が注目されていますが、コストの視点からも考えることが不可欠であると思います。
平尾元彦教授
インターンシップでの学び| 業務内容の限界を理解した上で取り組む
「就活の教科書」編集部チェスンウ
インターンシップから得られる学びにはどういったものがありますか?
インターンシップは万能ではないと思います。
なぜなら、学生が体験できる仕事は企業活動のごく一部に限られているからです。
例えば、繁忙期や年度末特有の業務は、インターンシップに参加する時期によって体験できないかもしれません。危険やヒミツに関わる仕事は、学生が体験できないのは当然です。世の中には、そういう仕事は多いのです。
だからこそ、「こういった体験には限界がある」という前提で取り組むことが大切だと思います。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
確かに、営業職のインターンシップに参加しても必ず商談などの業務までできるとは限らないですよね。
インターンシップでの人間関係づくり|「業務体験」だけでなく「質問すること」も視野に入れる。
「就活の教科書」編集部チェスンウ
インターンシップでは社員と交流する機会が多いですが、学生はどんな立場で社員と向き合うべきでしょうか?
実はインターンシップの効果は「仕事を体験すること」だけではありません。
社員と同じ空間・時間を共有すること自体に大きな意味があります。
社員は仕事に精通しているため、学生は様々なことを聞けます。
こういった質問を通じて知識や考え方を深めることができます。
インターンシップは「仕事を体験する場所」であると同時に、「仕事について社員に質問し、頭で理解する場所」として捉えることが大切だと思います。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
業務体験も大事ですが、それ以上に会社のことを理解することが重要ですね。
山口大学 平尾元彦教授にインタビュー②:就活の本質は”知ること”|読書・新聞で情報格差を埋める
就職活動の本質的な定義|「内定を獲得する活動」だけではない
「就活の教科書」編集部チェスンウ
就職活動についてどのように定義されているのでしょうか?
狭い意味で「学生が卒業時に企業へ採用されるために行う活動」という定義も良いかもしれません。
ただし、本質的な意味はもっと広いと考えています。
就職活動は「自分の就職先を決める活動」にとどまらず、自分の生き方を考える活動でもあります。
そのために大切なのが「知ること」「学ぶこと」です。
人は知らないものをやりたいとは思えません。
だからこそ、まずは「仕事の世界を知る」ことが必要です。
これは就活前期の大きな意義であり、内定獲得を目的とした活動だけでなく、もっと奥深い学びのプロセスだと考えています。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
内定をもらうことも大事ですが、そのためにはまず会社を知ることが大事ですね。
就活は”知ること”から始まる |読書と新聞が情報格差を埋める鍵
「就活の教科書」編集部チェスンウ
情報格差が就活に存在する中で、就活生はどのように『知る』行動を取ればよいでしょうか?
確かに、情報格差は存在します。
しかし、大学に入ればそれは一旦リセットされ、自分の努力で埋められる部分が大きいと思います。
私はキャリア教育において、自己理解や面接練習以上に「本を読むこと」「新聞を読むこと」を重視しています。
本を読むことで「いろんな世界とつながる」ことができ、新聞を読むことで「世の中で今何が起きているか」を理解できます。
大切なのは「人の頭を借りる」という姿勢です。
他人が知識や経験を教えてくれるため、それを素直に受け入れるマインドが必要です。
ただし、日本全体では「本離れ」「新聞離れ」が進んでおり、学生が積極的に読書や新聞購読をしているとは必ずしも言えないのが現状です。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
「どんな本を読めばいいのか?」という疑問を持っている学生もいると思いますが、将来の役に立つ本はどこから探せば良いのでしょうか。
まずは「本屋さんに行くこと」を推奨しています。
”インターネット”で探すこと、”AI”に教えてもらうこともできますが、実は書店で本を眺める中で「偶然の出会い」も大切にしたいところです。
キャリアセンターや図書館にも多くの本を揃えており、学生には授業の課題として「人の生き方やキャリアを考えるための本を読むこと」を課しています。
本を読むことで「人の生き方を知る」ことができ、キャリアを考える大きなヒントになります。
多くの学生は、この課題をきっかけに、本を読んでいますよ。
平尾元彦教授
就活で一番大事なのは「探索する姿勢」
「就活の教科書」編集部チェスンウ
就活で「一番大事なこと」を一つだけ教えていただけますか?
学生にとって、社会や仕事の世界は未知のものです。
だからこそ「探索する姿勢」が最も大切だと思います。
わからないものをわかるようにするためには、次のような行動が必要です。
・本や新聞を読んで知識を得ること。
・インターンシップに参加して実際に体験すること。
・オープンカンパニーや企業見学に行くこと。
・社会人に直接話を聞くこと。
こうした経験を通じて情報を集め、比較しながら理解を深めることで、自分に合う環境を見極めることができます。
特に日本の就活では、大学在学中に「一つの道を選ぶ」必要があるため、ご自身が選んだ道を真剣に向き合うことが求められるのです。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
やはり「知るためには自分で行動に移すこと」が大事なのですね。
親の就活関与は肯定的|最終判断は親ではなく学生がすること
「就活の教科書」編集部チェスンウ
企業によっては「親向けの企業説明会」も開催されるほど、大学生とはいえまだ親の影響下にある人は多い気がしますが、そういった影響をどのようにとらえるべきでしょうか?
私は、親が企業説明会に参加することを否定的ではなく、むしろ肯定的に考えています。
親も”企業”や”就活”の現状を学ぶことは大切ですし、その知識があれば子どもにアドバイスするときもより現実的な視点を持てます。
ただし、学生として大事なのは「親の意見を鵜呑みにしないこと」です。
親の意見は参考情報の一つにすぎません。
就活は最終的に自分自身のキャリアの問題ですから、「親と一緒に学びながらも、最終判断は自分で行う」ことが重要だと思います。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
親と一緒に考えることは大切ですが、最終決定まで親に任せてしまうのは控えた方がいいということですね。
山口大学 平尾元彦教授にインタビュー③:若者に必要な力|健康・AI時代の学び・新聞読解の重要性
社会人は誰に頼る?|最終的に頼れるのは自分自身
「就活の教科書」編集部チェスンウ
個人の人生を会社や国に頼るのが難しい時代になっている中、自分の人生は誰に頼ればいいでしょうか?
結局、頼りになるのは自分自身です。
他者や社会に過度に依存するのではなく、自分がしっかりすることが重要です。
そのためには、知識を持つことが武器になります。
なぜなら、社会の動きを理解するためには「知識」を持つことが不可欠だからです。
自分で勉強し、世界の変化を理解できる力を身につけることこそ、将来の安定につながります。
そういった意味では、大学時代が基盤を作る時期と考えています。
いまの大学生の多くは、これから80年くらいは人生が続きます。この長い人生を支えるための基盤を、ぜひ大学時代に築いてほしいです。
学生に向けて「今の勉強が将来を支える」という強いメッセージを伝えたいです。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
”人生の夏休み”と呼ばれている大学時代ですが、遊びだけではなく勉強もとても大事ですね。
長く働きたい社会人に必要なのは「健康」と「20代の基盤づくり」
「就活の教科書」編集部チェスンウ
新卒で22歳から働き始めると、60年近く働き続けることになります。
20代・30代は体力があって元気に働けると思いますが、60代・70代になっても同じように元気でいられるのか不安です。
やはり元気であれば人生の可能性は大きく広がります。
長い人生を生き抜くには、まず健康を重視することが基本と思います。
一方、20代は基盤を作る重要な時期です。
急ぎすぎなくても良いと考えていますが、基盤を作るために本を読んでおくことを強く推奨しています。
YouTubeやAIの要約では得られない、自分の知識や思考力を育てる学びになるからです。
こう言いつつ、長い人生の中で、やれることは無数にあります。
焦る必要はありませんが、若いうちに得た知識や習慣は将来の大きな財産になります。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
焦る必要はないという先生の言葉、とても癒されます。
若いうちにやめた方がいいことは?|急ぎすぎること・効率至上主義・分かったつもりになる
「就活の教科書」編集部チェスンウ
若者に読書やチャレンジを推奨してくださったのですが、逆に「若いうちはやめた方がいいこと」はありますか?
若いうちに一番避けるべきなのは「急ぎすぎること」です。
最近はタイムパフォーマンスを意識して効率化を重視する風潮がありますが、何でも効率を求めるのは危険だと思います。
確かに急いだ方がいいこともありますが、逆にじっくり考えた方がいいこともあります。
それを見極めて区別する力が大切です。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
若者が急ぐようになったのも、AIの登場による激変の時代が原因かと思いますが、AI時代を生き残るために必要なものはありますか?
AIの登場で社会は大きく変化していますが、だからこそ「じっくり考える基盤」が必要になります。
AIを正しく使いこなすためには、 自分で考え、手を動かし、思考する経験が前提です。
最初からAIに頼って「分かったつもり」になるのは危険です。
考える力と学ぶ姿勢。
それがあるからこそ、AIを有効に活用できるようになるのです。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
AIに任せたらすぐ答えが出る世の中で、じっくり考える力は必要とされますよね。
就活生が”本”、”新聞”を読むべき理由|情報収集能力+因果分析力が身につく
「就活の教科書」編集部チェスンウ
国際情勢やテクノロジーの発達など、若い人ほど焦ってしまうことが多いと思いますが、そうした方へアドバイスをいただけますか?
何度も強調していますが、若い人に特に伝えたいのは「急がなくていい」ということです。
就活も仕事も、これから約60年間働くことを考えれば、焦る必要はありません。
短期間で全てをやろうとするのではなく、腰を据えてじっくり取り組む姿勢が大切だと思います。
特に「本を読む」ことは、自分の気持ちを揺さぶり、視野を広げるためにとても重要です。
本から得た知識は必ず自分の力となり、長い人生の土台を築いてくれます。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
知識こそ、真の力になるということですね。
本だけではなく、新聞を読むことも非常に重要です。
社会で起きていることを「知る」だけでなく、「背景を理解する」ことが大切だからです。
そのため、キャリア教育の一環としても新聞を読むことを強く推奨しています。
媒体は紙でも電子版でもどちらでも構いません。
重要なのは「続けて読む習慣を持つこと」です。
例えば紙の新聞なら月契約やコンビニ購入でも手に入りますし、電子版ならスマホやPCで気軽に読めます。
新聞は記者が取材した内容はもちろん、背景まで丁寧にまとめてくれているため、ただの情報収集にとどまらず、「なぜ起きたのか」を理解する力が身につきます。
こうした学びは、就活や働く力の土台になるのです。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
新聞とは情報収集のために読むものだと思っていました…
山口大学 平尾元彦教授にインタビュー④:キャリアセンターの取り組み|大学院・公務員支援から読書・新聞配信まで
大学院進学や公務員志望へのサポートとは?|OB・OG・企業と直接話せる交流会で就活支援
「就活の教科書」編集部チェスンウ
山口大学は国公立大学ということもあり、大学院進学や公務員志望の学生が多い印象ですが、民間企業以外のサポートも行っているのでしょうか?
本学では、幅広い進路へのサポートを行っています。
実際、大学院進学や公務員を目指す学生は多いです。
それに備えてキャリアセンターとしても、その進路に向けた支援をしっかり行っています。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
キャリアセンターを利用する学生はどういった悩みを抱えていますか?
よくある相談内容として、「公務員になりたいけれど、どうすればいいか?」、「公務員になった方がいいのか?」といった進路選択そのものへの迷いが多く寄せられます。
キャリアセンターでは「最終的に自分で判断することが重要」と伝えています。
その上で、判断には公務員の道だけでなく、民間企業など他の選択肢も知る必要があるとアドバイスしています。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
OB・OGとのつながりはどうですか?
山口大学では「研究会」と呼ばれるイベントを実施しています。
公務員として働く卒業生や企業関係者を招き、学生が直接話を聞ける機会を提供しています。
コロナ禍では制限がありましたが、現在は対面での開催を再開しています。
平尾元彦教授
山口大学キャリアセンターの蔵書と役割|約3,000冊の本で学生の成長をサポート
「就活の教科書」編集部チェスンウ
図書館の事情についてもお聞きしたいです!
山口大学の図書館は他大学と同じなのですが、特徴的なのは「キャリアセンターにも多くの本がある」ことです。
キャリアセンターには約3,000冊の蔵書があり、図書館と同じように貸し出しが可能です。
内容は経営者や著名人の本、人生観に関する本、文章の書き方、業界研究、就職活動に役立つ本など幅広く揃っています。
学生に積極的な読書を推奨しており、「キャリアセンターが知識を応援する拠点」として機能しています。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
学生の読書活動を推奨することは、学生の成長や就活にも役立つものですよね。
新聞を読む環境を整備|日経電子版を学生に無料提供
「就活の教科書」編集部チェスンウ
新聞を読むことが大切というお話の流れで伺いたいのですが、実際に学生はどのように新聞に触れられるのでしょうか?
日本経済新聞のギフト機能を使って、希望者に毎日5記事を電子メールで送っています。
学生に読んでほしい、あるいは、読むべき記事を、私が厳選しているんですよ。
いろいろなジャンルを混ぜています。
学生は、無料で受けとることができます。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
平尾さんが選ばれた記事を学生は無料で読めるのですね!
とても良い環境ですね!
山口大学 平尾元彦教授から就活生へのアドバイス
勉強や学びの意味を知りたい学生へ|「面白がる力」がキャリアを切り拓く
「就活の教科書」編集部チェスンウ
全国の大学生や就活生に向けてメッセージをお願いします。
大学生にとって大切なのは「学びに貪欲になること」です。
大学生活は限られた時間ですから、その間にしっかり学びを楽しんでほしいと思います。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
どうしても、学びや勉強などは「才能」で決まるイメージがあります。
勉強が好きか嫌いかは「才能」ではなく、性格や姿勢に近いです。
大事なのは「面白がる力」。
仕事でも勉強でも、やらされてやるよりも、自分で面白さを見出せる人が強いと思います。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
楽しむ対象がゲームや動物でもいいのでしょうか?
勉強や仕事の「定義」がよくわからない学生も多いと思います。
勉強の定義はとても広いです。
数学や国語といった学問だけでなく、動物やスポーツ、ゲーム研究など、自分が興味を持つことも立派な「学び」だと思います。
ただし、大学に在籍している以上は、今専攻している学問を軽視せず、しっかりと向き合うことも大切です。
その経験は社会に出たときの「面白がる力」につながります。
平尾元彦教授
就活に疲れた学生へ |息抜きと立ち直りのマインドセットを意識
「就活の教科書」編集部チェスンウ
私自身も就活をする中、「疲れている」「うまくいかない」と感じるときがありますが、そんな時には、どういうマインドを持てばよいのでしょうか?
まずは「今の自分の立場を理解すること」が大切です。
どんな状況でも「自分が今どこに立っているのか」を把握し、その上で「そこで最大限頑張る」という姿勢を持つことが重要だと思います。
ただし、頭で分かっていても思うようにいかないのが現実です。誰にでも「うまくいかない時期」はあります。
そんな時に必要なのは「息抜き」や「リフレッシュ」です。
「好きなことをする」「休養する」「睡眠をとる」「美味しいものを食べる」など、ご自身に合う息抜きを通じて新たな力を取り戻すことができます。
大学生のうちに、自分なりの切り替え方を身につけておくことがとても大切です。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
一つのことに没頭してしまうと息抜きを忘れてしまいがちですが、息抜きこそが「力を取り戻す」になりますね。
やりたいことが見つからない就活生へ | やりたいことがなくても大丈夫
「就活の教科書」編集部チェスンウ
日本では、自分がやりたいことが見つからないと思っている学生が多いと思います。
やりたいことが分からないのはごく普通です。
最初から強く好きなことを見つけられる人もいれば、そうでない人もいます。
「これかな?」ぐらいの気持ちでも大丈夫ですし、それは自然なことです。
これから様々な経験をしていく中で、自分に合うものが少しずつ見えてくるはずです。
また、社会に出れば「やりたいこと」より「やるべきこと」が多いのが現実です。
好きなことがなくても、目の前の仕事をしっかり取り組めば問題ありません。
目の前の仕事を地道に取り組むことこそ、社会人に求められる力です。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
日本では、仕事にプレッシャーを感じる人が多い気がします。
「仕事=プレッシャー」と考えず、楽しんでください。
欧米のように「仕事に誇りを持つ」人が多い社会とは違って、日本では「生活のために働く」意識が強いのは否定できません。
それでも、自分の置かれた環境や仕事を「楽しむ力」を持つことが重要です。
なぜなら、前向きに取り組む姿勢が、自分自身の幸福度を上げてくれるからです。
平尾元彦教授
「就活の教科書」編集部チェスンウ
平尾元彦教授、本日は貴重なお話をありがとうございました!