【調査レポート】長期インターンが就活で有利と思う学生は64.1% | 33.2%が無給でも参加したい

新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」および就活情報メディア「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、長期インターンに関する調査を実施いたしました。集計した181名の回答をもとにアンケート結果を報告します。

 

1、就活生の64.1%が「長期インターンは就活で有利になる」と回答
長期インターンの経験が「非常に有利になると思う」(21.0%)、「やや有利になると思う」(43.1%)と回答した学生はあわせて64.1%でした。6割以上の就活生が、長期インターンの経験が評価につながると考えていることがうかがえます。

 

2、就活生の33.7%が長期インターンを経験
長期インターンを「現在している」(16.0%)、「過去にしたことがある」(17.7%)と回答した就活生はあわせて33.7%でした。3人に1人の学生が長期インターンを経験しており、大学生の間で長期インターンが着実に浸透していることが明らかになりました。

 

3、就活生の55.8%が「1〜3ヶ月の長期インターン経験はガクチカに使える」と回答
ガクチカに活用できる長期インターンの期間について、「1〜3ヶ月程度」と回答した学生が55.8%で最も多くなりました。短期間でも実践的な経験があれば就活でアピールできると考える学生が多数派であることがわかりました。

 

4、就活生の33.2%が無給でも長期インターンに参加したい
無給でも長期インターンに「非常に参加したい」(8.3%)、「やや参加したい」(24.9%)と回答した就活生はあわせて33.2%でした。報酬よりも実務経験やスキル習得を重視する学生が一定数存在しており、「学び優先」の姿勢がうかがえます。

長期インターンに関する調査に至った背景・調査概要

近年、学生が在学中から企業で働く長期インターンシップが注目を集めています。実務を通じてスキルを磨ける点が魅力とされていますが、グレーな働き方も見られるようになりました。そこで今回は、学生が長期インターンに対してどのようなイメージを持っているのかを明らかにするため、「長期インターンに関する調査」を実施しました。
参考:長期インターンにおすすめの職種8選,企業50選 | 自分に適した選び方も解説

【長期インターンに関する調査】アンケート内容
  1. 企業の選考のインターンシップではなく、社員と同様の業務をする就業体験を指します。長期インターンをしたことがありますか?
  2. 長期インターンのポジティブなイメージを教えてください。
  3. 長期インターンのネガティブなイメージを教えてください。
  4. 魅力的な長期インターンが無給でも、参加したいと思いますか?
  5. アルバイトと長期インターンが同じ時給なら、どちらで働きたいですか?
  6. 長期インターン経験は就活で有利になると思いますか?
  7. 何ヶ月長期インターンをしたら、ガクチカにかけると思いますか?
  8. 長期インターンをすることは、学業の支障になると思いますか?
  9. 長期インターンについて感じたことがあれば自由に記入してください。

調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年10月30日 ~ 2025年11月4日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:181人(男性69人:女性112人)

長期インターンに関する調査:長期インターンをしたことがある割合

長期インターンをしたことがある割合
  • 現在している:16.0%
  • 過去にしたことがある:17.7%
  • 興味はあるがしていない:23.8%
  • 興味もなくしていない:42.5%

長期インターンを「現在している」(16.0%)、「過去にしたことがある」(17.7%)と答えた就活生はあわせて33.7%でした。
3人に1人の学生が長期インターンを経験しており、長期インターンの浸透が明らかになりました。

一方で、「興味はあるがしていない」と回答した就活生は23.8%でした。長期インターンに関心はあるものの参加に至っていない層が多く、情報不足や時間的制約などが参加のハードルになっていると考えられます。

就活アドバイザー 京香

 

長期インターンに関する調査:長期インターンのポジティブなイメージ

長期インターンのポジティブなイメージ
  • 就活で有利になりそう:59人
  • スキルを身につけられそう:59人
  • 社会人経験を積めそう:55人
  • 業界・職種理解が深まりそう:52人
  • 成長できそう:40人
  • 経営層と近い距離で関われそう:38人
  • 時給が高そう:26人
  • あてはまるものはない:54人

長期インターンのポジティブなイメージは「就活で有利になりそう」「スキルを身につけられそう」が59人と最も多くなりました。多くの就活生が就職活動や将来のキャリア形成に直結する経験として捉えられていることが分かりました。

また、「社会人経験を積めそう」(55人)や「業界・職種理解が深まりそう」(52人)といった回答も多く、多くの就活生が実践的な学びの場として長期インターンを評価している様子がうかがえます。

就活アドバイザー 京香

 

長期インターンに関する調査:長期インターンのネガティブなイメージ

長期インターンのネガティブなイメージ
  • ハードルが高そう:54人
  • 遊べなくなりそう:43人
  • 雑用ばかりやらされそう:37人
  • 意識高そう:33人
  • ブラックな会社が多そう:32人
  • 東京にしかなさそう:27人
  • 時給が低そう:19人
  • あてはまるものはない:57人

長期インターンのネガティブなイメージは「ハードルが高そう」が54人と最多でした。

学業との両立、選考の難しさなど、参加までのハードルを感じている就活生が多いことがうかがえます。

また、「雑用ばかりやらされそう」(37人)や「ブラックな会社が多そう」(32人)といった声もあり、実際の仕事内容や労働環境に対して懸念を抱いている学生も少なくありませんでした。

就活アドバイザー 京香

 

長期インターンに関する調査:無給でも長期インターンに参加したい割合

無給でも長期インターンに参加したい割合
  • 非常に参加したい:8.3%
  • やや参加したい:24.9%
  • どちらともいえない:23.2%
  • あまり参加したくない:18.2%
  • 全く参加したくない:25.4%

無給でも長期インターンに「非常に参加したい」(8.3%)と「やや参加したい」(24.9%)と答えた就活生はあわせて33.2%でした。約3人に1人の学生が、無給であっても長期インターンに参加したいと考えており、報酬よりも経験や学びを重視する姿勢がうかがえます。

就活アドバイザー 京香

 

長期インターンに関する調査:同じ時給なら、アルバイトと長期インターンどちらを選ぶか

同じ時給なら、アルバイトと長期インターンどちらを選ぶか
  • 非常にアルバイトが良い:17.1%
  • ややアルバイトが良い:24.3%
  • どちらともいえない:29.8%
  • やや長期インターンが良い:17.7%
  • 非常に長期インターンが良い:11.0%

同じ時給で働くなら「非常に長期インターンが良い」(11.0%)と「やや長期インターンが良い」(17.7%)と答えた就活生はあわせて28.7%でした。就活生の約3割が、アルバイトよりもキャリアを見据えて長期インターンを希望する傾向が見られました。

一方で、「非常にアルバイトが良い」(17.1%)、「ややアルバイトが良い」(24.3%)と回答した学生は41.4%にのぼり、収入面や気軽さを重視してアルバイトを選びたいと考える層も一定数存在することがわかります。

就活アドバイザー 京香

 

長期インターンに関する調査:長期インターン経験が就活で有利になると思う割合

長期インターン経験が就活で有利になると思う割合
  • 非常に有利になると思う:21.0%
  • やや有利になると思う:43.1%
  • どちらともいえない:23.2%
  • あまり有利にならないと思う:6.1%
  • 全く有利にならないと思う:6.6%

長期インターンの経験が就活に「非常に有利になると思う」(21.0%)と「やや有利になると思う」(43.1%)と答えた就活生はあわせて64.1%でした。6割以上の学生が長期インターンの経験が就職活動で評価されると考えており、身についたスキルや経験が評価されるという認識が広がっていることがうかがえます。

就活アドバイザー 京香

 

長期インターンに関する調査:ガクチカに使える長期インターンの期間

ガクチカに使える長期インターンの期間
  • 1ヶ月未満:15.5%
  • 1〜3ヶ月程度:55.8%
  • 半年程度:21.0%
  • 1年以上:7.7%

ガクチカに使える長期インターンの期間については、「1〜3ヶ月程度」と回答した学生が最も多く、全体の55.8%を占めました。過半数の学生が、数ヶ月の経験でも十分に就活でアピールできると考えていることが分かります。

また、「1ヶ月未満」(15.5%)と回答した学生も一定数おり、短期間であっても内容次第でガクチカとして評価されると感じている学生も少なくないようです。

就活アドバイザー 京香

 

長期インターンに関する調査:長期インターンは学業の支障になると思う割合

長期インターンは学業の支障になると思う割合
  • 非常に支障になると思う:12.7%
  • やや支障になると思う:40.3%
  • どちらともいえない:32.0%
  • あまり支障にならないと思う:8.8%
  • 全く支障にならないと思う:6.1%

長期インターンが学業に「非常に支障になると思う」(12.7%)と「やや支障になると思う」(40.3%)と答えた就活生はあわせて53.0%でした。過半数の学生が、時間の使い方や両立の難しさを懸念している様子がうかがえます。

一方で、「あまり支障にならないと思う」(8.8%)、「全く支障にならないと思う」(6.1%)と回答した学生は14.9%にとどまり、学業とインターンを問題なく両立できると考える層は少数派でした。

就活アドバイザー 京香

 

長期インターンに関する調査:長期インターンについての就活生の意見

就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。

長期インターンについての意見
  • やりがい搾取。学生は学業や遊びが優先だからその経験が必要とは思わない。
  • 礼儀作法や知識が学べ経験を積んで、自分自身の成長につながると思いました。
  • 行きたい業界であまり開催されていない
  • 生活とうまく合うか心配
  • 長期インターンやってる人のアピールがうざったい。本来の目的を見失ってる人がいる。
  • 両立が難しそう。
  • 最後までやり遂げられるか不安
  • お金も稼げて社会経験も積める

「やりがい搾取」といった批判的な意見も見られ、長期インターンに対して慎重な見方をする学生も一定数存在しました。

「行きたい業界であまり開催されていない」「生活とうまく合うか心配」といった声からは、機会の少なさや生活リズムへの影響など、参加へのハードルを感じている様子もうかがえます。

全体として、長期インターンは“成長のチャンス”と捉えられる一方で、負担につながる可能性もあるという、学生のリアルな意識が浮き彫りになりました。

就活アドバイザー 京香

 

就活総合研究所とは

就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。(就活総合研究所:https://reashu.com/research/

商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
就活の教科書URL:https://reashu.com/
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
コーポレートサイトURL:https://synergy-career.co.jp