新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」および就活情報メディア「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、グループディスカッションに関する調査を実施いたしました。集計した195名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
1、就活生の56.4%がグループディスカッション(GD)を経験
GDの経験について、「10回以上」(9.7%)、「5〜9回」(18.5%)、「1〜4回」(28.2%)と回答した就活生はあわせて56.4%でした。一方で「0回」(43.6%)と回答した学生も多く、GD経験の有無に大きな差があることが明らかになりました。
2、GDで見られていると感じる点は「協調性」「発言力」「リーダーシップ」
GDで企業から見られていると感じる点として、「協調性」(95人)が最多でした。次いで「発言力・表現力」(90人)、「リーダーシップ」(87人)が挙げられ、議論を進める姿勢や役割遂行力が重視されているとの認識が強いことが明らかになりました。
3、GDで最も評価されそうな役割は「ファシリテーター」
GDで評価されそうな役割として、「ファシリテーター(司会者)」(80人)が最も多く選ばれました。一方で「役割なし」(36人)や「発表者」(33人)なども挙げられ、役割に依存せず貢献度が評価につながると考える学生も一定数存在しました。
4、GD対策を「必須」と感じる就活生は44.6%
GD対策の必要性については、「非常に必須」(12.3%)、「やや必須」(32.3%)が合わせて44.6%となり、約半数の学生が対策の必要性を感じていました。一方で「あまり必須でない」「全く必須でない」という意見も24.6%あり、GD対策への認識は分かれています。
目次
グループディスカッション(GD)に関する調査に至った背景・調査概要
グループディスカッション(GD)とは、複数人のグループで与えられたテーマについて議論し、制限時間内に結論を導き出す選考方法です。
近年GDを選考フローに導入する企業が増加している一方で、就活生の間では「対策方法がわからない」「評価基準が不透明」「苦手意識がある」といった声が多く寄せられていることがあります。
そこで本調査では、実際に就職活動を行っている学生を対象に、GDに対する満足度・難易度の認識・不安要素・企業の評価ポイントに関する理解度などを把握することを目的としてアンケートを実施しました。
参考:【GDが苦手な就活生へ】グループディスカッション対策とコツ
- 就活の選考においてグループディスカッション(GD)を経験したことがありますか?
- 面接とグループディスカッション(GD)、どちらの選考を受けたいですか?
- グループディスカッション(GD)では、どのような点を見られていると感じますか?
- グループディスカッション(GD)でどの役割が一番評価されそうですか?
- グループディスカッション(GD)の評価は妥当だと感じますか?
- グループディスカッション(GD)の対策は必須だと思いますか?
- 就活のグループディスカッション(GD)について感じたことを自由に記入してください。
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年11月12日 ~ 2025年11月18日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:195人(男性75人:女性120人)
GDに関する調査:GDの経験がある割合

- 0回:43.6%
- 1~4回:28.2%
- 5~9 回:18.5%
- 10回以上:9.7%
就活生のグループディスカッション(GD)経験の有無について尋ねた結果、「10回以上」(9.7%)、「5〜9回」(18.5%)、「1〜4回」(28.2%)、「0回」(43.6%)となり、GDを一度でも経験した就活生は56.4%に達しました。
一方で、「10回以上」(9.7%)と「5〜9回」(18.5%)と答えた就活生はあわせて28.2%でした。一定数の学生が複数回のGDに参加しており、経験に差が出ていることが明らかになりました。
就活アドバイザー 京香
GDに関する調査:面接よりGDの方が良いと感じる割合

- 非常にGDの方が良いと感じる:7.2%
- ややGDの方が良いと感じる:14.9%
- どちらともいえない:28.7%
- やや面接の方が良いと感じる:21.0%
- 非常に面接の方が良いと感じる:28.2%
就活生に「面接よりGDの方が良いと感じるか」を尋ねたところ、「非常にGDの方が良い」(7.2%)と「ややGDの方が良い」(14.9%)と回答した就活生は合わせて22.1%でした。
一方で、「やや面接の方が良い」(21.0%)と「非常に面接の方が良い」(28.2%)と回答した就活生はあわせて49.2%となり、GDより面接を好む学生が約半数を占めました。
また、「どちらともいえない」(28.7%)と回答した学生も多く、GDと面接の評価は分かれる結果となりました。
就活アドバイザー 京香
GDに関する調査:GDで見られていると感じる点

- 協調性(他者の意見を尊重し、円滑に進める姿勢):95人
- 発言力・表現力(自分の意見を的確に伝える力):90人
- リーダーシップ(議論をまとめ、方向性を示す力):87人
- 論理的思考力(意見の筋道・根拠の明確さ):71人
- 柔軟性(状況に応じて意見を調整・譲歩できる力):59人
- 発言量(積極的に発言する姿勢・参加度の高さ):58人
- その他:1人
GDで企業から重視されていると感じる点については、「協調性」(95人)、「発言力・表現力」(90人)、「リーダーシップ」(87人)が特に多く挙げられました。就活生は、議論を円滑に進める姿勢や、自分の意見を的確に伝える力、議論をまとめる役割が評価されやすいと捉えています。
そのほか、「論理的思考力」(71人)、「柔軟性」(59人)、「発言量」(58人)といったポイントも多く、発言の質や対応力、積極性が見られているという認識が示されました。「その他」と回答した学生は1人でしたが、「わからない」との回答でした。
就活アドバイザー 京香
GDに関する調査:GDで評価されそうな役割

- ファシリテーター(司会者):80人
- 役割なし:36人
- 発表者:33人
- タイムキーパー:24人
- 書記:19人
- その他:3人
GDで評価されそうだと感じる役割については、「ファシリテーター(司会者)」(80人)が最も多く、議論をまとめ進行を管理する役割が高く評価されると考える就活生が多い結果となりました。
一方で、「役割なし」(36人)や「発表者」(33人)、「タイムキーパー」(24人)、「書記」(19人)と続き、役割の種類によって評価が大きく分かれるというよりも、どの立場でも貢献の仕方が問われると捉える学生も一定数存在しています。
「その他」(3人)の回答には、「役割によって評価が変わらない」という意見が見られました。
就活アドバイザー 京香
GDに関する調査:GDの評価は妥当だと思う割合

- 非常に妥当だと思う:4.6%
- やや妥当だと思う:37.9%
- どちらともいえない:34.9%
- あまり妥当だと思わない:15.4%
- 全く妥当だと思わない:7.2%
GDの評価は妥当だと思うかについて尋ねたところ、「非常に妥当だと思う」(4.6%)、「やや妥当だと思う」(37.9%)が合わせて42.5%となり、約4割の就活生がGD評価を肯定的に捉えていることがわかりました。
一方で、「あまり妥当だと思わない」(15.4%)と「全く妥当だと思わない」(7.2%)は合わせて22.6%となり、不公平感や評価基準への不信を抱く学生も一定数存在しています。
また、「どちらともいえない」(34.9%)と回答した学生も多く、GD評価に対する明確な意見を持ちづらい現状もうかがえました。
就活アドバイザー 京香
GDに関する調査:GDの対策が必須だと思う割合

- 非常に必須だと思う:12.3%
- やや必須だと思う:32.3%
- どちらともいえない:30.8%
- あまり必須だと思わない:16.4%
- 全く必須だと思わない:8.2%
GDの対策が必須だと思うかについては、「非常に必須だと思う」(12.3%)と「やや必須だと思う」(32.3%)が合わせて44.6%となり、約半数の就活生が対策の必要性を感じている結果となりました。
一方で、「あまり必須だと思わない」(16.4%)と「全く必須だと思わない」(8.2%)は合わせて24.6%でした。
また、「どちらともいえない」(30.8%)と回答した学生も多く、GD対策の重要性について意見が分かれる傾向が見られました。
就活アドバイザー 京香
GDに関する調査:就活生の意見
就活生のリアルな声をお伝えするため、以下は自由記述欄に寄せられた原文をそのまま掲載しています。語句の修正等は行っておりません。
- グループディスカッション楽しい。あった方がいい
- グループディスカッションは経験していないが、自分には合わない
- 話せる人と話せない人の差が大きい
- グループディスカッションで発表者になったのにも関わらず、落とされてしまったことがあるため何が評価されているのかが分からない
- グループディスカッションに苦手意識があり避けていたが、周りはどうしていたのか気になった
- 相手を蹴落とすより、みんなで選考通過しましょうとしたグループディスカッションの方が雰囲気が良かった
- グループディスカッションはやりたくない。話すのは負担に感じる。なにを話さければいいのかわからない
- 先手を打った人がせいする
- まだGDがある選考を受けたことがないのでよくわからない。
- グループディスカッションでほとんど発言はしていないが選考に通ったことがあったので、企業によって重視する項目が違うと思った。
- 1度のグループディスカッションで何がわかるのだろうという感じ
- メンツによって当たり外れがあること
- 受けたくありません。
GDに関する自由回答では、「楽しい」「あった方がいい」といった肯定的な声がある一方で、「自分には合わない」「話すのが負担」「やりたくない」など不安や苦手意識も多く見られました。
また、「評価基準がわかりにくい」「発言量と結果が一致しない」との指摘も目立ち、GD特有のメンバー構成や雰囲気による影響を挙げる声も寄せられました。
全体として、GDへの捉え方は肯定・否定の双方に大きく分かれる結果となりました。
就活アドバイザー 京香
就活総合研究所とは
就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。(就活総合研究所:https://reashu.com/research/)
商号: 株式会社Synergy Career
代表者: 代表取締役社長 岡本 恵典
所在地: 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5-13桜橋第一ビル304号
設立: 2020年6月
事業内容: 情報通信
就活の教科書URL:https://reashu.com/
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
コーポレートサイトURL:https://synergy-career.co.jp
